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さん‐べん【三遍】🔗🔉

さん‐べん三遍】 みたび。3度。 ⇒三遍回って煙草にしょ

○三遍回って煙草にしょさんべんまわってタバコにしょ🔗🔉

○三遍回って煙草にしょさんべんまわってタバコにしょ (夜回りで3度見回りをしてから休憩をとることから)急がず念を入れて事を行おうと心がけること。 ⇒さん‐べん【三遍】 サンボsambo ロシア】 格闘技の一種。ロシア各地の民族的格闘技を統一してつくられた、柔道とレスリングに似た競技。 さん‐ぽ三浦】 李朝の世宗の時に定めた日本と朝鮮との通商港、すなわち乃而浦ないじほ(薺浦、慶尚南道熊川コモガイ)・富山浦ふざんぽ(釜山プサン)・塩浦えんぽ(慶尚南道蔚山ウルサン)の総称。 ⇒さんぽ‐の‐らん【三浦の乱】 さん‐ぽ三輔】 前漢の武帝の時、長安を中心とした3行政区画、すなわち京兆(長安を含む東部)・左馮翊(北部)・右扶風(西部)の総称。また、その長官。 さん‐ぽ刪補】 字句の不要な部分をけずり、不足の部分を補うこと。刪除さんじょと補足。刪拾さんしゅうさん‐ぽ散歩】 気晴らしや健康のために、ぶらぶら歩くこと。散策。「朝の―」「―に出る」 ザンボアzamboa ポルトガル・朱欒】 ①⇒ザボン。 ②⇒ザムボア さん‐ぼう三方‥バウ ①(サンポウとも)三つの方向。三つの面。 ②衝重ついがさねの一種。神仏または貴人に供物を奉り、または儀式で物をのせる台。方形の折敷おしきを桧の白木で造り、前・左・右の三方に刳形くりかたのある台を取り付けたもの。古くは食事をする台に用いた。→四方。 三方 三方 撮影:関戸 勇 ⇒さんぼう‐いちりょうぞん【三方一両損】 ⇒さんぼう‐がくにん【三方楽人】 ⇒さんぼう‐ぎり【三方桐】 ⇒さんぼう‐きん【三方金】 ⇒さんぼう‐しょうけい【三方晶系】 ⇒さんぽう‐りょうちがえ【三方領知替】 ⇒さんぼう‐ろんぎ【三方論議】 さん‐ぼう三宝】 (三種の宝の意) ①〔仏〕 ㋐衆生しゅじょうが帰依すべき三つの宝。仏・法(仏の説いた教え)・僧(仏に従う教団)の称。推古紀「篤く―を敬へ」 ㋑仏の異称。源氏物語手習「―の、いとかしこく褒め給ふ事なり」 ②[孟子尽心]土地と人民と政事。 ③道家どうかで、耳と目と口。 ④ある語に添えて思いのままにする意を表す語。「言いなり―」 ⇒さんぼう‐いん【三宝印】 ⇒さんぼう‐え【三宝絵】 ⇒さんぼう‐かじ【三宝加持】 ⇒さんぼう‐かん【三宝柑】 ⇒さんぼう‐きちにち【三宝吉日】 ⇒さんぼう‐ぎん【三宝銀】 ⇒さんぼう‐こうじん【三宝荒神】 ⇒さんぼう‐ちょう【三宝鳥】 ⇒さんぼう‐の‐すてもの【三宝の捨て者】 さん‐ぼう三房‥バウ 藤原伊房これふさ・藤原為房・大江匡房まさふさの称。共に学問・和歌に優れた。 さん‐ぼう三報】 〔仏〕果報の3区別、すなわち現報(順現報)・生報(順生報)・後報(順後報)。→三時業さんじごう さん‐ぼう山房‥バウ ①山の中の家。山荘。 ②書斎。書室。「漱石―」 さん‐ぼう参謀】 ①高級指揮官を補佐して作戦・用兵その他一切の計画・指導にあたる将校。 ②転じて、計画・作戦を立てる人。「選挙―」 ⇒さんぼう‐そうちょう【参謀総長】 ⇒さんぼう‐ほんぶ【参謀本部】 さん‐ぼう訕謗‥バウ そしること。 さん‐ぼう散亡‥バウ 散りぢりになってなくなること。 さん‐ぽう山砲‥パウ 山地などでの使用に適するように、砲全体を幾個かに分解して運搬することができるようにした火砲。 さんぽう産報】 産業報国会の略称。 さん‐ぽう算法‥パフ ①計算の方法。算術。演算。狂言、賽の目「―を御存じないさうに御座る」 ②(→)アルゴリズムに同じ。 ③江戸時代、「数学」をいう語。 ざん‐ぼう残亡‥バウ ①やぶれほろびること。 ②負けて逃げうせること。 ざん‐ぼう残暴】 残忍で乱暴なこと。 ざん‐ぼう讒謗‥バウ [三国志魏志、王烈伝、注]あしざまに言って人をそしること。誹謗。今昔物語集11「これひとへに僧玄昉が―なり」。「罵詈ばり―」 ⇒ざんぼう‐りつ【讒謗律】 さんぼう‐いちりょうぞん三方一両損‥バウ‥リヤウ‥ 落語。3人がそれぞれ1両を損して、円満に事を納める話。大岡政談を元にし、大工が落とした3両入りの財布を、左官が拾い、両人が受け取らないので、大岡越前守が1両足して、両人に2両ずつ与えるというもの。 ⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐いん三宝印】 禅宗で、「仏法僧宝」の4字を篆書てんしょ・隷書などの字体で刻した印。 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さん‐ぼういん三法印‥ボフ‥ 仏教教理を特徴づける三つの根本的教説。諸行無常・諸法無我・涅槃寂静ねはんじゃくじょうをいい、一切皆苦いっさいかいくを加えて四法印とする。 さんぼう‐いん三宝院‥ヰン 京都市伏見区醍醐寺の本坊。1115年(永久3)勝覚の創建。鳥羽天皇の御願寺となり、満済以後、醍醐五門跡の中心となり、また室町時代には、修験道当山派の本山。豊臣秀吉により再興。書院は桃山時代書院造の典型で、庭園や襖絵も重要。 さんぼう‐え三宝絵‥ヱ 仏・法・僧の三宝に関する絵画。(書名別項) ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼうえ三宝絵‥ヱ 仏教説話集。源為憲著。3巻。984年(永観2)撰し、冷泉天皇皇女尊子内親王に奉った。上巻は釈尊等の本生ほんじょう説話、中巻は日本の僧俗の事歴、下巻は月次法会の来歴。元来絵を伴っていたが、現在は絵は伝わらず詞ことばのみ。三宝絵詞。 さんぼう‐がくにん三方楽人‥バウ‥ 雅楽用語。京都(御所)・奈良(春日神社・興福寺)・大阪(四天王寺)3地の楽人の集団の総称。 ⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐かじ三宝加持‥ヂ 仏法僧の加護を蒙ること。また台密系修験道でそれを祈る祈祷。謡曲、船橋「―の行ひに五道の罪も消えぬべき」 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐かじょ散房花序・繖房花序‥バウクワ‥ 総状花序の一つ。花柄の長さが花軸の下方につく花ほど長く、上方になるに従って次第に短く、各花がほとんど一平面に並んで咲くもの。ヤマザクラ・ヤブデマリの花序はその例。→花序(図) さんぼう‐かん三宝柑】 和歌山県原産のダイダイ類柑橘の一品種。果実はだるま形で淡黄色。3〜4月頃熟し、酸味が少なく美味。 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐きちにち三宝吉日】 陰陽道おんようどうで、万事に吉であるという日。 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐ぎり三方桐‥バウ‥ 桐箪笥きりだんすで、前と両横の三方に桐材を用いたもの。→総桐→前桐⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐きん三方金‥バウ‥ 書籍の三方の小口こぐちに金箔きんぱくを加熱・圧着して装丁したもの。 ⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐ぎん三宝銀】 江戸幕府が1710年(宝永7)から翌年にかけて鋳造した丁銀および豆板銀。3個の「宝」の字の極印が打ってある。三宝字銀。みつたからぎん。→四宝銀⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐こうじん三宝荒神‥クワウ‥ ①仏・法・僧の三宝を守護するという神。宝冠を戴き三面六臂ろっぴ、怒りの相を示す。近世には、竈かまどの神、火除けの神として祀る。荒神。 ②馬の左右と背の上に枠または箱ようのものをつけ、3人が乗られるようにした鞍。好色五人女2「大津馬を借りて―に男女の一つに乗るを」 三宝荒神 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐しょうけい三方晶系‥バウシヤウ‥ 〔鉱〕主軸が3回回転対称を有する結晶系。六方晶系の中に含めることもある。石英・方解石などがこれにあたる。 ⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐そうちょう参謀総長‥チヤウ 旧日本陸軍参謀本部の長官。戦時には軍令部総長と共に大本営の幕僚長として作戦に参画。 ⇒さん‐ぼう【参謀】 さんぼう‐ちょう三宝鳥‥テウ (→)ブッポウソウ2の別称。 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぽうとうそう算法統宗‥パフ‥ 明の数学者程大位の著。1593年(万暦21)頃刊。17巻。算盤による計算法を扱う。和算の実用的な面に強い影響を与えた。「塵劫記」は、これを日本の実情に合わせて平易に解説したもの。 さんぼう‐の‐すてもの三宝の捨て者】 背徳の人。また、役に立たない人。〈日葡辞書〉 ⇒さん‐ぼう【三宝】 さんぼう‐ほんぶ参謀本部】 旧陸軍の中央統帥機関。天皇に直属して、国防・用兵の事をつかさどった。 ⇒さん‐ぼう【参謀】 さん‐ほうらい三蓬莱】 (画題)富士・熊野・熱田の三山を描く。三神山。 ざんぼう‐りつ讒謗律‥バウ‥ 1875年(明治8)新聞紙条例と共に明治政府によって公布された言論規制法令。著作類により人を讒謗する者を罰するものであったが、そのねらいは自由民権運動などの政府批判の抑圧にあった。 →文献資料[讒謗律] ⇒ざん‐ぼう【讒謗】 さんぽう‐りょうちがえ三方領知替‥パウリヤウ‥ガヘ 江戸時代、幕府による大名転封の一形態。3大名を一度に移動させるもの。譜代大名を対象に、幕府要職への就任や懲罰等の理由で8回命じられた。 ⇒さん‐ぼう【三方】 さんぼう‐ろんぎ三方論議‥バウ‥ 3人の者が互いにゆずらず論争すること。浄瑠璃、傾城酒呑童子「―の真中へ、坂田の公時、例の大太刀前下りに指しほらし」 ⇒さん‐ぼう【三方】 さん‐ぼく三木】 ①古今伝授こきんでんじゅ中の3種の木。通例は、「をがたまのき」「めどにけづりばな」「かはなぐさ」とする。→三鳥。 ②生花で草物くさものをまじえず木だけ3種用いること。また、立花で松・伊吹・桧の称。 ③罪人の頸・手・足にはめる木製のかせ。 ⇒さんぼく‐いっそう【三木一草】 さん‐ぼく散木】 [荘子人間世]材木として役に立たない木。無用の材。転じて、役に立たない人。太平記14「―の陋質を恥ぢず」 さんぼく‐いっそう三木一草‥サウ 南朝の4功臣を、併せて呼んだ称。三木は結城ゆうき親光・伯耆ほうき守名和長年・楠木正成、一草は千種ちぐさ忠顕をいう。 ⇒さん‐ぼく【三木】 さんぼくきかしゅう散木奇歌集‥シフ (「散木」は役に立たない木の意。俊頼が木工頭であったので謙遜しての命名)源俊頼の自撰家集。10巻。歌風は多面的、生活感情を率直に詠み、用語も俗語・漢語の奇語を交えている。連歌を含む。散木集。散木弃歌集。 さんぽしき‐のうぎょう三圃式農業‥ゲフ 村落の全農地を三つに区分し、その一つに冬穀(小麦・ライ麦)、他の一つに夏穀(大麦・燕麦)を栽培し、残りの一つは休耕地として放牧し、年々この割当てを交替させてゆく経営方式。中世ヨーロッパで広く行われた。→作付け方式 サン‐ホセSan José スペイン】 中米、コスタリカの首都。コーヒー栽培の中心として発達。人口33万5千(2003)。 さんぼだい三菩提】 〔仏〕(梵語saṃbodhi)完全な悟り。 さんぽ‐の‐らん三浦の乱】 1510年、朝鮮の三浦で、日本・朝鮮間の貿易に対する朝鮮王朝の圧迫に抵抗して起こった日本人の暴動事件。 ⇒さん‐ぽ【三浦】 サンボリストsymboliste フランス】 象徴主義派に属する人。 サンボリスムsymbolisme フランス(→)象徴主義サンボルsymbole フランス⇒シンボル さん‐ぼん三本】 長い形のもの三つの称。 ⇒さんぼん‐うちわ【三本団扇】 ⇒さんぼん‐からかさ【三本傘】 ⇒さんぼん‐ぎ【三本木】 ⇒さんぼん‐じめ【三本締め】 ⇒さんぼん‐すぎ【三本杉】 さん‐ぼん三品】 ①〔仏〕上品・中品・下品の総称。 ②令制で、親王の第三の位階。→品位ほんい⇒さんぼん‐じょうじゅ【三品成就】 さん‐ぼん三盆】 粒子の細かい上等の砂糖。初め中国から輸入し(唐三盆)、享保(1716〜1736)頃から日本でも製した。→和三盆⇒さんぼん‐じろ【三盆白】 ざん‐ぽん残本】 ①売れ残りの本。 ②一部散逸した、残りの本。 ざん‐ぽん槧本】 (「槧」は文字を書くのに用いた板)印刷した本。板本。せんぽん。 さんぼん‐うちわ三本団扇‥ウチハ 紋所の名。団扇3本を三つ星に組み合わせたもの。 ⇒さん‐ぼん【三本】 さんぼん‐からかさ三本傘】 紋所の名。3本とも開いて柄を中にして三方に広がる形に組み合わせた三つ傘、丸に三本並び傘、丸に三本組傘などがある。 ⇒さん‐ぼん【三本】 さんぼん‐ぎ三本木】 幹が3本に分かれた樹。山の神の神木として伐ることを忌む。三本股。三本股木。 ⇒さん‐ぼん【三本】 さんぼんぎ‐はら三本木原】 青森県東部、小川原おがわら湖南方に広がる洪積台地。奥入瀬おいらせ川が貫流し、幕末から開墾事業が行われる。もと南部馬の産地。 さんぼん‐じめ三本締め】 会の終りなどに、掛け声とともに手拍子を3度繰り返す手締め。 ⇒さん‐ぼん【三本】 さんぼん‐じょうじゅ三品成就‥ジヤウ‥ 密教で、行者の得る果報に上・中・下の三品の差別があること。上品は大日如来の密厳浄土に生まれ、中品は十方の浄土に生まれ、下品は諸天修羅宮に生まれる。三品の悉地しつじ⇒さん‐ぼん【三品】 さんぼん‐じろ三盆白(→)三盆に同じ。 ⇒さん‐ぼん【三盆】 さんぼん‐すぎ三本杉】 ①紋所の名。杉の立木3本が並立した形象を示す。 ②刀の乱れ刃の一種。「関の孫六―」 ⇒さん‐ぼん【三本】 さんぼんのはしら三本の柱】 狂言。脇狂言。3人の冠者が、柱にする3本の木の端を2本ずつ持ち、めでたくはやしながら帰る。 さんま秋刀魚】 サンマ科の海産の硬骨魚。全長約40センチメートル。体は細長い。背びれ・臀びれの後方に数個の小離鰭しょうりきがある。背部は青藍色、腹面は銀白色。北太平洋に分布し、晩夏、北海道方面から南下し、秋、千葉県沿岸に達する。〈[季]秋〉。本草綱目啓蒙「―は播州・讃州にてサイラと云ふ」 サンマー‐タイムsummer time⇒サマー‐タイム さん‐まい三枚】 ①薄く平らなもの三つをいう称。 ②三枚肩の略。 ⇒さんまい‐あわせ【三枚袷】 ⇒さんまい‐おろし【三枚下ろし・三枚卸し】 ⇒さんまい‐がさね【三枚襲】 ⇒さんまい‐がた【三枚肩】 ⇒さんまい‐かぶと【三枚兜】 ⇒さんまい‐ガルタ【三枚ガルタ】 ⇒さんまい‐がわ【三枚革】 ⇒さんまい‐ぎしょう【三枚起請】 ⇒さんまい‐ざさ【三枚笹】 ⇒さんまい‐にく【三枚肉】 ⇒さんまい‐め【三枚目】 さんまい三昧】 ①(ザンマイとも)〔仏〕 ㋐(梵語samādhiの音訳。三摩地・三摩提とも。定・正定・等持・寂静などと訳す)心が統一され、安定した状態。一つのことに心が専注された状態。四種三昧・念仏三昧など諸種の行法がある。源氏物語松風「念仏の―をばさるものにて」 ㋑三昧場さんまいばの略。 ②(他の名詞に付いて、ザンマイと濁音化する) ㋐一心不乱に事をするさま。「読書―」 ㋑むやみやたらにするさま。「刃物―」「ぜいたく―」 ⇒さんまい‐きょう【三昧境】 ⇒さんまい‐そう【三昧僧】 ⇒さんまい‐とう【三昧湯】 ⇒さんまい‐どう【三昧堂】 ⇒さんまい‐は【三昧派】 ⇒さんまい‐ば【三昧場】 ⇒さんまい‐や【三昧耶】 さん‐まい産米】 生産された米。 さん‐まい散米】 神前にまきちらす米。うちまき。神供じんく。謡曲、俊寛「真砂を取りて―に」 さんまい‐あわせ三枚袷‥アハセ 表と裏との間に、さらに1枚絹布を入れて仕立てた袷。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐おろし三枚下ろし・三枚卸し】 魚の下ろし方。二枚下ろしにした後、中骨を下身からはずして、上身・中骨・下身の三つに分けること。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐がさね三枚襲】 3枚の小袖を重ねて着ること。また、重ねて着る3枚ぞろいの小袖。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐がた三枚肩】 駕籠かごを3人でかつぐこと。三枚。→二枚肩⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐かぶと三枚兜】 錏しころが鉢付の板、二の板、菱縫の板の3枚から成る兜。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐ガルタ三枚ガルタ】 カルタの遊び方の一つ。順次3枚のカルタをひいて、総計の末尾が9またはそれに最も近い数を勝ちとする。浮世草子、御前義経記「片肌ぬいで四十八願の絵合せ、後には―のおせおせ」 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐がわ三枚革‥ガハよろいの札さねの重ね方の一種。鉄札てつざねと撓革いためがわの札3枚とを交互に重ねたもの。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐ぎしょう三枚起請‥シヤウ 落語。遊郭の女郎から、それぞれ同じ起請文をもらったことがわかった3人が、女郎をこらしめに行く話。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐きょう三昧境‥キヤウ ある事に没頭して雑念を離れた忘我の境地。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐ざさ三枚笹】 紋所の名。笹の葉3枚を組み合わせたもの。 三枚笹 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐そう三昧僧】 ①専心に念仏などをする僧。 ②法華三昧堂に常住して法華三昧を修する僧。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐とう三昧湯‥タウ 寺院で、暑気ばらいに沸かす薬湯。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐どう三昧堂‥ダウ ①法華三昧または念仏三昧を修する堂。 ②墓所にある葬式用の堂。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐にく三枚肉】 (肉と脂肪分とが三層をなして見えることからいう)(→)「ばら肉」に同じ。 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐は三昧派】 俳句の流派。1925年(大正14)創刊の俳誌「三昧」によった新傾向の一派。句風は七・七・七調や自由律、振仮名付にも至った。河東かわひがし碧梧桐が盟主。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐ば三昧場】 死者の冥福を祈るために設けた墓地に近い堂。また、墓所。三昧。 ⇒さんまい【三昧】 さんまい‐め三枚目】 (劇場表おもての看板の3枚目に名前が出たからいう)俳優で滑稽な役をするもの。比喩的に、一般にも使う。道化方。ちゃり。→二枚目 ⇒さん‐まい【三枚】 さんまい‐や三昧耶⇒さんまや ⇒さんまい【三昧】 さん‐まくしゅ三悪趣⇒さんあくしゅ さん‐まくどう三悪道‥ダウ ⇒さんあくどう さんまじ三摩地‥ヂ 〔仏〕(→)三昧さんまい1㋐に同じ。 さん‐また三股・三叉】 高所に物をかけるのに用いる、先端をY字形にした棒。みつまた。またふり。 さんまだい三摩提】 〔仏〕(→)三昧さんまい1㋐に同じ。 さんまや三昧耶・三摩耶】 (サマヤとも)〔仏〕(梵語samaya) ①時。漠然とした時。一時。 ②会。集会。 ③旨とするところ。根本義。 ④密教では、平等・誓願・驚覚・除垢障の意味があるとする。 ⇒さんまや‐かい【三昧耶戒】 ⇒さんまや‐ぎょう【三昧耶形】 ⇒さんまや‐まんだら【三昧耶曼荼羅】 さんまや‐かい三昧耶戒】 密教で、三種菩提心(勝義・行願・三摩地)を戒体とし、伝法灌頂かんじょうを授ける前に授ける戒。 ⇒さんまや【三昧耶・三摩耶】 さんまや‐ぎょう三昧耶形‥ギヤウ 密教で、仏・菩薩が一切衆生しゅじょうを救済するためにおこした誓願を象徴するもの。諸尊の所持物や印相。三形さんぎょう⇒さんまや【三昧耶・三摩耶】 さんまや‐まんだら三昧耶曼荼羅】 四種曼荼羅の一つ。諸尊を象徴する手印や刀剣・輪宝・金剛杵などの所持物だけで構成した曼荼羅。 ⇒さんまや【三昧耶・三摩耶】 サン‐マリノSan Marino】 ヨーロッパ最古(4世紀初頭の建国)の小共和国。イタリアのチタノ山(738メートル)にある。首都も同名。面積61平方キロメートル。人口2万9千(2004)。→ヨーロッパ(図) サン‐マルコ‐だいせいどうサンマルコ大聖堂‥ダウ 北イタリアのヴェネツィアにある聖マルコ(San Marco)の遺体を納めた大聖堂。830年頃につくられ、11世紀に再建。ビザンチン様式の典型。サンマルコ寺院。 サン‐マルティンJosé de San Martín】 アルゼンチンの軍人。クリオーリョ出身。南米の南部地域をスペインから解放。ボリーバルと並び称される独立運動の指導者。(1778〜1850) さん‐まん散満】 ちらばってあたりにいっぱいになること。また、いっぱいであるさま。太平記35「涙を拭うて首を見、悲しみの思ひ―たり」 さん‐まん散漫】 ①ちらばりひろがること。 ②とりとめのないさま。しまりのないさま。「注意が―になる」「―な文章」 さん‐み三位】 (サンヰの連声) ①正三位または従三位。また、その人。 ②キリスト教で、父と子(キリスト)と聖霊との称。 ⇒さんみ‐いったい【三位一体】 ⇒さんみ‐の‐ちゅうじょう【三位の中将】 さん‐み酸味】 すい味。すっぱい味。すみ。「―が強い」 さんみ‐いったい三位一体】 ①(the Trinity)キリスト教で、創造主としての父なる神と、贖罪しょくざい者キリストとして世に現れた子なる神と、信仰経験に顕示された聖霊なる神とが、唯一なる神の三つの位格(ペルソナ)であるとする説。この三者に優劣の差別はない。 ②三つの要素が互いに結びついていて、本質においては一つであること。三者が協力して一体になること。 ⇒さん‐み【三位】 さん‐みつ三密】 〔仏〕密教で、仏の身・口・意のはたらきをいう。人間の思議の及ばないところを密という。また、人間の身・口・意の三業さんごうも、そのまま絶対なる仏のはたらきに通ずるところから三密という。 ⇒さんみつ‐かじ【三密加持】 ⇒さんみつ‐かん【三密観】 ⇒さんみつ‐ぎょうぼう【三密行法】 ⇒さんみつ‐ごま【三密護摩】 ⇒さんみつ‐そうおう【三密相応】 ⇒さんみつ‐ゆが【三密瑜伽】 さんみつ‐かじ三密加持‥ヂ 〔仏〕印を結び真言を唱えて、修行者の三密が仏の三密と本質的に同一であることを体験すること。三密瑜伽ゆが。三密相応。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみつ‐かん三密観‥クワン 密教の修行の一つ。修行者の三密と本尊の三密とを一体化させること。具体的には、「吽うん」の字を身・口(語)・意に観想する。三金剛観・三金観・三吽観ともいう。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみつ‐ぎょうぼう三密行法‥ギヤウボフ 三密加持の実践。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみつ‐ごま三密護摩】 三密の理に基づいて焚く護摩。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみつ‐そうおう三密相応‥サウ‥ (→)三密加持に同じ。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみつ‐ゆが三密瑜伽(→)三密加持に同じ。 ⇒さん‐みつ【三密】 さんみ‐の‐ちゅうじょう三位の中将‥ジヤウ (中将の相当位は四位だが)近衛中将で三位に昇った人。 ⇒さん‐み【三位】 さん‐みゃく三脈】 左右の頸動脈と右手の脈の3カ所の脈搏を同時に検して、人の吉凶を判断する占法。 さん‐みゃく山脈】 脈状に連なる山地。やまなみ。「奥羽―」 日本の主な山脈 世界の主な山脈 さんみゃくいん‐りゅう三藐院流‥ヰンリウ 和様書道の一派。(→)近衛流に同じ。 さんみゃく‐さんぼだい三藐三菩提】 〔仏〕(梵語samyak-saṃbodhi 等正覚・正遍智と訳す)阿耨多羅あのくたら三藐三菩提の略。仏のさとり。完全なさとり。 さん‐みょう三明‥ミヤウ 〔仏〕(「明」は智の意)3種の超人的能力。六神通のうち、過去世を見通す宿命通、衆生しゅじょうの生死を見通す天眼通、あらゆる煩悩を滅した漏尽通を指し、釈尊が悟りを開いて獲得したとされる。宿住智証明・死生智証明・漏尽智証明ともいう。 ⇒さんみょう‐の‐かくろ【三明の覚路】 ⇒さんみょう‐の‐つき【三明の月】 さんみょう‐の‐かくろ三明の覚路‥ミヤウ‥ (三明は仏となる道だからいう)仏となるべき道。太平記21「―に赴かせ給ふべき」 ⇒さん‐みょう【三明】 さんみょう‐の‐つき三明の月‥ミヤウ‥ 三明の徳が円満で一切を照らすことを、月にたとえていう語。源平盛衰記40「僧俗心を研みがきて―高く晴れたり」 ⇒さん‐みょう【三明】 さんみん‐さん三眠蚕】 孵化してから3回の幼虫脱皮後に繭をつくる蚕。 さんみん‐しゅぎ三民主義】 民族・民権・民生の三主義から成る政治理論。1905年孫文が中国同盟会の綱領として提唱してから中国国民党の政綱となり、24年同党改組以後、新三民主義と呼ばれた。近代国家としての中国の建設のため、国内諸民族の平等と帝国主義列強の圧迫からの独立(民族主義)、民主制の実現(民権主義)、平均地権・資本節制(民生主義)を眼目とし、これら三者の統一的実現を強調。 さんむ山武】 千葉県北東部の市。九十九里浜のほぼ中央に位置する。農業・林業が盛ん。人口5万9千。 ざん‐む残務】 まだ処置がつかずに残っている事務。「―整理」 ざん‐む残夢】 見残した夢。目ざめてなお残る夢心地。野ざらし紀行「馬に寝て―月遠し茶の煙」 さん‐むすいぶつ酸無水物】 (acid anhydride)カルボン酸の無水物。無水酢酸・無水フタル酸の類。無水酢酸は2分子の酢酸から水1分子がとれて縮合した構造、無水フタル酸はフタル酸(2個のカルボキシ基をもつ)から分子内で水1分子がとれた構造をもつ。水・アンモニア・アルコールと反応してカルボン酸・アミド・エステルを生じる。 さんめい三明】 (Sanming)中国福建省中央部、沙渓の中流にある重工業都市。鉄鋼業が中心。人口33万7千(2000)。 さん‐めい算命】 占いの一種。人の生年月日の干支などによって、運命・吉凶をうらなうもの。 ざん‐めつ残滅】 そこない滅ぼすこと。そこない滅ぼされること。 さん‐めり三めり(→)「六さがり」に同じ。 さん‐めん三面】 ①一体で、頭部に三つの顔があるもの。 ②三つの方面。三方。 ③新聞紙の第3の紙面。社会面を指す。「―種だね⇒さんめん‐かく【三面角】 ⇒さんめん‐きじ【三面記事】 ⇒さんめん‐きょう【三面鏡】 ⇒さんめん‐けいやく【三面契約】 ⇒さんめん‐そしょう【三面訴訟】 ⇒さんめん‐だいこくてん【三面大黒天】 ⇒さんめんとうか‐の‐げんそく【三面等価の原則】 ⇒さんめん‐ろっぴ【三面六臂】 さんめん‐かく三面角】 三つの平面が1点を共有して交わってできる立体図形。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐きじ三面記事】 もと、新聞紙で、第3面に記載した記事。社会記事。雑報。徳田秋声、足迹「一寸とした新聞の―にも酷く気を悩ました」 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐きょう三面鏡‥キヤウ 鏡3面をもつ鏡台。姿を三方から映すようにしたもの。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐けいやく三面契約】 〔法〕それぞれ独自の主体的立場にたつ3人の当事者の間に成立する契約。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐そしょう三面訴訟】 〔法〕3当事者以上が互いに対立する訴訟。三当事者訴訟。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐だいこくてん三面大黒天】 〔仏〕三面を持つ大黒天。後に右に毘沙門天、左に弁才天の顔を持つ図像が考案された。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめんとうか‐の‐げんそく三面等価の原則】 国民所得を生産・分配・支出の側面から算出した生産国民所得・分配国民所得・支出国民所得のそれぞれの大きさが等しいという原則。 ⇒さん‐めん【三面】 さんめん‐ろっぴ三面六臂‥ロク‥ 三つの顔と六つの臂ひじのあること。転じて、一人で数人分の働きをするたとえ。八面六臂。 ⇒さん‐めん【三面】 さん‐もう蚕網‥マウ 除沙じょさ用、また、熟蚕などをはい上がらせるのに用いる網。かいこあみ。 さんもう‐さく三毛作】 1年間に3種の農作物を順次に同一地に作付けすること。 さん‐もつ散物】 ①金物の上に漆を塗って箔を押したもの。 ②賽銭さいせん・供物の類。散銭。狂言、仁王「また―もあまたあらうによつて」 サン‐モリッツSaint Moritz フランス】 スイス南東部の町。冬季スポーツ・観光の中心地。 さん‐もん三文】 1文の銭3枚。きわめて価の低い意。「―のねうちもない」「二束―」 ⇒さんもん‐え【三文絵】 ⇒さんもん‐しょうせつ【三文小説】 ⇒さんもん‐ばな【三文花】 ⇒さんもん‐ばん【三文判】 ⇒さんもん‐ぶんし【三文文士】 ⇒さんもん‐やっこ【三文奴】 さん‐もん三門】 ①大きな中央の門と左右の門と三つ連ね一門としたもの。 ②〔仏〕禅寺の仏殿前にある門。三解脱門すなわち空門・無相門・無願門にたとえていう。→山門1 さん‐もん三問】 三問状の略。 ⇒さんもん‐さんとう【三問三答】 ⇒さんもん‐じょう【三問状】 さん‐もん山門】 ①(寺院は山林にあるべきものとして山号を有したのでいう)寺院の門。→三門2。 ②転じて、寺院。 ③比叡山延暦寺の異称。↔寺門。 ④歌舞伎脚本「楼門五三桐さんもんごさんのきり」の通称。 →文献資料[金門五三桐] ⇒さんもん‐づくり【山門造り】 ⇒さんもん‐は【山門派】 ⇒さんもん‐ぶぎょう【山門奉行】 さんもん‐え三文絵‥ヱ 安物のつまらない絵。浄瑠璃、傾城反魂香「見世に張つたる―を生き物と見違へしか」 ⇒さん‐もん【三文】 さんもんオペラ三文オペラ】 (Die Dreigroschenoper ドイツ)ブレヒトが台本を書き、K.ワイルが作曲した音楽劇。イギリスの劇作家ゲイの「乞食オペラ」の翻案。盗賊の親分メッキー=メッサーが乞食の親分の娘と結婚し、最後は貴族になりあがる。ブルジョア社会を諷刺。1928年初演。 さんもん‐きょう三門峡‥ケフ (Sanmen Xia)中国、山西・河南省境にある黄河中流部の峡谷。二つの岩山により、黄河の河流が3本の急流に分かれることから名づけられた。1960年完成のダムがある。 さんもんごさんのきり楼門五三桐】 歌舞伎脚本。1800年(寛政12)「金門五三桐きんもんごさんのきり」を改題。並木五瓶作の時代物。盗賊石川五右衛門を脚色。南禅寺山門での真柴久吉との出会いが名高い。楼門五山桐。 さんもん‐さんとう三問三答‥タフ 中世、幕府の訴訟手続の一つ。訴人(原告)が訴状を出し、これに対して論人(被告)が陳弁するため陳状(答弁書)を出す。これを3度まで重ねる。これを「三問三答を番つがう」という。 ⇒さん‐もん【三問】 さんもん‐じょう三問状‥ジヤウ 三問三答において、訴人の第3回目に提出する訴状。↔三答状 ⇒さん‐もん【三問】 さんもん‐しょうせつ三文小説‥セウ‥ 低級な小説。つまらない小説を軽蔑して呼ぶ言い方。 ⇒さん‐もん【三文】 さんもん‐づくり山門造り】 寺の楼門の2階造り。 ⇒さん‐もん【山門】 さん‐もんと三門徒】 越前国に行われた浄土真宗の一派。如導・道性・如覚の主張する「おがまず秘事」を奉じ、本願を信ずるだけで、念仏などは不要とする。 ⇒さんもんと‐は【三門徒派】 さんもんと‐は三門徒派】 浄土真宗十派の一つ。如導を派祖とし、福井市の専照寺を本山とする。 ⇒さん‐もんと【三門徒】 さんもん‐は山門派】 比叡山延暦寺を本山とする天台宗の一派。↔寺門派。 ⇒さん‐もん【山門】 さんもん‐ばな三文花】 仏壇や墓前に供える安い切花。 ⇒さん‐もん【三文】 さんもん‐ばん三文判】 できあいの粗末な印形。 ⇒さん‐もん【三文】 さんもん‐ぶぎょう山門奉行‥ギヤウ 室町幕府の職名。延暦寺の訴訟などをつかさどった。 ⇒さん‐もん【山門】 さんもん‐ぶんし三文文士】 つまらない作品しか書けない文士。また、文士の蔑称。 ⇒さん‐もん【三文】 さんもん‐やっこ三文奴】 役に立たない人をののしっていう語。 ⇒さん‐もん【三文】 さんや ①蛸胴突たこどうつきの異称。 ②漁船を陸上に引き揚げるのに用いる縦巻の轆轤ろくろさん‐や三夜】 ①三日月。 ②結婚後3日目の夜。古く、三日みかの餅もちいを食べる風習があった。 ③誕生して3日目の産養うぶやしないさんや山谷・三野・三谷】 東京都台東区の旧町名。1657年(明暦3)の大火に元吉原町の遊郭が類焼して、この地に仮営業して新しい遊郭ができたから、新吉原の称ともなった。 ⇒さんや‐がよい【山谷通い】 ⇒さんや‐ぞうり【山谷草履】 ⇒さんや‐ぶね【山谷船】 ⇒さんや‐ぼり【山谷堀】 さん‐や山野】 ①山と野原。 ②いなか。田野。 さん‐や産屋】 産をする家または部屋。うぶや。〈日葡辞書〉 ざん‐や残夜】 夜明けがた。太平記27「月入りて後の―の如し」 さんや‐がよい山谷通い‥ガヨヒ 山谷の遊郭に通うこと。 ⇒さんや【山谷・三野・三谷】 さん‐やく三役】 ①三つの主要な役。また、その役にある人。 ㋐相撲で、大関・関脇・小結の称。 ㋑茶道で、亭主・上客・詰の称。 ㋒能楽で、シテ方に対して、ワキ方・狂言方・囃子方はやしかたの称。 ㋓会社・政党・労働組合などの幹部の、三つの重要な役。 ②江戸時代、幕府直轄地の三つの特別の付加税。すなわち伝馬てんま宿入用・六尺給米・蔵前入用。伝馬宿入用は諸宿駅の問屋本陣の給米や諸費用に、六尺給米は江戸城内の雑役に従う人夫(六尺)への支給米に、蔵前入用は浅草の幕府米蔵の諸費用にあてたもの。高掛たかがかり三役。 さん‐やく山薬】 漢方で、ヤマノイモの根の外面を去り乾した生薬。滋養・強壮の目的に用いる。また、ステロイド‐ホルモンの合成原料。 さん‐やく散薬】 こなぐすり。散剤。「―を飲む」 さん‐やく纂訳】 いろいろの書物を翻訳し、それらを編纂して一冊の本にまとめること。 さん‐やくび三厄日】 八朔はっさくと二百十日と二百二十日との総称。暴風雨の襲来があるからいう。 さんや‐ぞうり山谷草履‥ザウ‥の殻で編んだ草履。山谷の遊郭通いをする者が用いた。 ⇒さんや【山谷・三野・三谷】 さんや‐ぶくろさんや袋(→)頭陀袋ずだぶくろ2に同じ。 さんや‐ぶね山谷船】 山谷通いの遊客が乗り合った船。ちょきぶね。梅暦「―を土手より呼びて」 ⇒さんや【山谷・三野・三谷】 さんや‐ぼり山谷堀】 江戸隅田川から今戸橋の下を通過して、山谷へ通じた掘割。 ⇒さんや【山谷・三野・三谷】 ざん‐ゆ讒諛】 他人を讒言して人にとり入ること。讒諂ざんてんさん‐ゆう三友‥イウ ①三益友と三損友。 ②(画題)松・竹・梅を描くもの。歳寒三友。 ③[白居易、北窓三友詩]琴と酒と詩。三愛。 さん‐ゆう山郵‥イウ 山中の宿場。菅家文草2「―水駅思ひ紛紛たり」 さん‐ゆう‐かん三遊間‥イウ‥ 野球で、三塁手と遊撃手の守備位置の間の区域。 さん‐ゆうぐれ‐の‐わか三夕暮の和歌‥ユフ‥ (→)「三夕さんせきの和歌」に同じ。 さんゆう‐てい三遊亭‥イウ‥ 落語家の亭号。 ⇒さんゆうてい‐えんしょう【三遊亭円生】 ⇒さんゆうてい‐えんちょう【三遊亭円朝】 さんゆうてい‐えんしょう三遊亭円生‥イウ‥ヱンシヤウ 落語家。 ①(初代)三遊派の元祖で、道具入り芝居噺の祖。江戸の人。初代立川焉馬たてかわえんばの門に学び、後に自立。(1768〜1838) ②(6代)本名、山崎松尾。大阪の生れ。人情噺・音曲噺など広い芸域をよくし古典を継承。(1900〜1979) 三遊亭円生 撮影:田村 茂 ⇒さんゆう‐てい【三遊亭】 さんゆうてい‐えんちょう三遊亭円朝‥イウ‥ヱンテウ 落語家。江戸の人。初代橘家円太郎の長子。人情噺に長じ、「塩原多助」や怪談「牡丹灯籠」「真景累ヶ淵」など自作が多い。(1839〜1900)→速記本 →作品:『牡丹灯籠』[牡丹灯篭] ⇒さんゆう‐てい【三遊亭】 さんゆ‐こく産油国】 石油を産出し、輸出する国。 さん‐よ三余】 [三国志魏志、董遇伝、注]読書に利用すべき三つの余暇、すなわち冬(年の余)と夜(日の余)と陰雨(時の余)。 さん‐よ山輿】 山路に用いる駕籠かご。やまかご。 さん‐よ参与】 ①(「参預」とも書く)ある

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