かしずき【傅き】_カシヅキ ①大切に養育すること。愛育。源氏物語若菜下「猫の―をして撫で養ひ給ふ」 ②世話をする人。介添え役。傅き人。紫式部日記「―十人あり」 ⇒かしずき‐ぐさ【傅き種】 ⇒かしずき‐びと【傅き人】 ⇒かしずき‐むすめ【傅き娘】 ⇒かしずき‐もの【傅き物】

かしずき‐いとな・む【傅き営む】_{カシヅキ‥} 〔他四〕 心を用いて養育する。源氏物語紅葉賀「恨も忘れて、―・みきこえ給ふ」

かしずき‐ぐさ【傅き種】_{カシヅキ‥} 大切に養い育てる対象。かしずきもの。源氏物語若紫「これはいとさまかはりたる―なり」 ⇒かしずき【傅き】

かしずき‐た・つ【傅き立つ】_{カシヅキ‥} 〔他下二〕 大切に養い育てる。栄華物語様々喜「大姫君、小姫君、いみじく―・てて」

かしずき‐びと【傅き人】_{カシヅキ‥} つきそって世話をする人。 ⇒かしずき【傅き】

かしずき‐むすめ【傅き娘】_{カシヅキ‥} 大切に養育している娘。いつきむすめ。源氏物語東屋「みかどの御―を得給へる君は」 ⇒かしずき【傅き】

かしずき‐もの【傅き物】_{カシヅキ‥} 大切に愛護するもの。大事な人。大鏡師尹「仁和寺僧正の―にておはしますめり」 ⇒かしずき【傅き】