複数辞典一括検索+

え【役】🔗🔉

】 労役奉仕。えだち。夫役ぶやく。万葉集16「里長さとおさが―調つきはたらば」

えき【役】🔗🔉

えき】 ①人民に労働を課すること。また、その労働。「―に服す」 ②(人民を徴発するからいう)戦争。「前九年の―」 →やく(役)

えき‐えき【役役】🔗🔉

えき‐えき役役】 力を労するさま。苦心してつとめるさま。

えき‐ぎゅう【役牛】‥ギウ🔗🔉

えき‐ぎゅう役牛‥ギウ 農耕や運搬などの仕事に使う牛。

えき‐けん【役権】🔗🔉

えき‐けん役権】 一定の目的のために他人の物を利用する物権。人役権と地役権とに分かれる。現行民法では地役権のみがある。

えき‐し【役使】🔗🔉

えき‐し役使】 命令してこき使うこと。使役。「―に甘んずる」

えきしん‐せっしゅう【役身折酬】‥シウ🔗🔉

えきしん‐せっしゅう役身折酬‥シウ 律令制で、債務不履行の債務者を労役に服させること。

えき・す【役す】🔗🔉

えき・す役す】 〔他サ変〕 ①公用に人民を使う。えだつ。 ②使役する。使う。雨月物語3「隠神かくれがみを―・して道なきを開き」

えき‐ちく【役畜】🔗🔉

えき‐ちく役畜】 農業経営などにおいて、労役の目的で飼養する家畜。牛・馬・驢馬ろばなど。

えき‐ちょう【役丁】‥チヤウ🔗🔉

えき‐ちょう役丁‥チヤウ 律令制で、公用の労役に使われた成年男子。役夫。

えき‐てい【役丁】🔗🔉

えき‐てい役丁】 ①使役する人夫。人足。 ②⇒えきちょう

えき‐ば【役馬】🔗🔉

えき‐ば役馬】 農耕や運搬の労役にあてる馬。駄馬。

えき‐ふ【役夫】🔗🔉

えき‐ふ役夫】 ①公用の労役に従事する人。 ②にんそく。人夫。

えき‐ほう【役法】‥ハフ🔗🔉

えき‐ほう役法‥ハフ 中国、古代より清末まで、国家の必要とする各種の労働力を人民に割り当てた力役の制度。徭役ようえき制度。

えき‐む【役務】🔗🔉

えき‐む役務】 労働などによるつとめ。 ⇒えきむ‐ばいしょう【役務賠償】

えきむ‐ばいしょう【役務賠償】‥シヤウ🔗🔉

えきむ‐ばいしょう役務賠償‥シヤウ 貨幣その他によらず、役務によって相手方に与えた損害を賠償すること。 ⇒えき‐む【役務】

えき‐よう【役用】🔗🔉

えき‐よう役用】 労役に使用すること。

え‐だち【役】🔗🔉

え‐だち】 ①人民に課する労役。課役。古事記「人民たみの課みつき―を除ゆるせ」 ②戦役。持統紀「壬申の年の―」

え‐だ・つ【役つ】🔗🔉

え‐だ・つ役つ】 〔自四〕 強制されて公用の労役に従事する。古事記「堤池に―・ちて」

え‐つき【役調・課役】🔗🔉

え‐つき役調・課役】 えだちとみつぎ。古代の夫役と貢物。万葉集16「里長さとおさが―徴はたらば」

え‐よほろ【役丁】🔗🔉

え‐よほろ役丁】 えだち(徭役労働)に出る成年男子。

えん‐の‐うばそく【役の優婆塞】🔗🔉

えん‐の‐うばそく役の優婆塞(→)役行者えんのぎょうじゃのこと。

えん‐の‐おづの【役小角】‥ヲ‥🔗🔉

えん‐の‐おづの役小角‥ヲ‥ (エンノオヅヌとも)(→)役行者えんのぎょうじゃのこと。

えん‐の‐ぎょうじゃ【役行者】‥ギヤウ‥🔗🔉

えん‐の‐ぎょうじゃ役行者‥ギヤウ‥ ①7世紀後半から8世紀にかけての山岳修行者。修験道の祖。多分に伝説的な人物で、大和国葛城山に住んで修行、吉野の金峰山きんぶせん・大峰などを開いたという。699年韓国連広足からくにのむらじひろたりの讒ざんによって伊豆に流された。諡号しごうは神変大菩薩。役の優婆塞うばそく。役小角えんのおづの・えんのしょうかく。 ②戯曲。坪内逍遥作。3幕。1917年(大正6)刊。役行者伝説に取材。26年初演。

えん‐の‐しょうかく【役小角】‥セウ‥🔗🔉

えん‐の‐しょうかく役小角‥セウ‥ (→)役行者えんのぎょうじゃのこと。

やく【役】🔗🔉

やく】 (呉音) ①官から人民に課する労働。えだち。「夫役ぶやく」 ②夫役の役銭。転じて税。醒睡笑「山中の関にて―をせよといふ」 ③つとめ。職務。官職。特に、高い地位・任務。日葡辞書「ヤクヲモツ、また、ヤクニカカル」「ヤクヲツトムル」。「―につく」 ④専一の務め。その事に当たってなすべき務め。源氏物語須磨「しほたるることを―にて松島に年ふるあまも嘆きをぞつむ」 ⑤能楽・演劇などで、各人が演ずる受持ち。「無難に―をこなす」 ⑥トランプやマージャンなどで、一定の得点を得るための条件を満たす札や牌の組み合せ。「―がそろう」 →えき(役) ⇒役に立たずの門立 ⇒役に立つ ⇒役を振る

やく‐あて【役当て】🔗🔉

やく‐あて役当て】 役目を割り当てること。花暦八笑人「狸の―で面不足をいふものは」

やく‐いん【役印】🔗🔉

やく‐いん役印】 役務の上で用いる印。

やく‐いん【役員】‥ヰン🔗🔉

やく‐いん役員‥ヰン ①ある役に当たる人。一定の役を担当する人。「競技会の―」 ②会社・団体などの幹部・重役。

やく‐うま【役馬】🔗🔉

やく‐うま役馬】 ①公役に出す馬。また、夫役ぶやくに徴用される馬方。 ②労役にあてる馬。駄馬だば。えきば。

やく‐えだ【役枝】🔗🔉

やく‐えだ役枝】 立花りっかの七つ道具や生花いけばなの天地人など、花型を構成する主要な枝の名称。役枝の呼び名は流派によって異なる。→七つ道具2

やく‐おとこ【役男】‥ヲトコ🔗🔉

やく‐おとこ役男‥ヲトコ (→)年男としおとこ2に同じ。

やく‐がえ【役替え】‥ガヘ🔗🔉

やく‐がえ役替え‥ガヘ 役目を替えること。転役。

やく‐がみしも【役上下】🔗🔉

やく‐がみしも役上下】 江戸幕府で御目見おめみえ以下の格式の一つ。上下かみしもを着て出仕することはできるが、家督相続の時に躑躅つつじの間で命を受けないもの。

やく‐がら【役柄】🔗🔉

やく‐がら役柄】 ①役目のある身分。梅暦「大家の藩中―の人とし見えてゆかしけれ」 ②役目の性質。役向き。「―上見逃せない」 ③演劇で、登場人物の類型化された性格。「自分にぴったりの―」

やく‐ぎ【役儀】🔗🔉

やく‐ぎ役儀】 ①やくめ。つとめ。 ②租税。課役。

やく‐ぐ【役供】🔗🔉

やく‐ぐ役供(→)役送やくそうに同じ。

やく‐しゃ【役者】🔗🔉

やく‐しゃ役者】 ①役目ある者。役目に当たる人。役人。天草本伊曾保物語「倉の―戸をひらいてくれば」 ②能・歌舞伎・演劇を演ずる人。俳優。 ③知略・駆引きなどにすぐれた人。「彼はなかなかの―だ」 ⇒やくしゃ‐え【役者絵】 ⇒やくしゃ‐こども【役者子供】 ⇒やくしゃ‐ぞめ【役者染】 ⇒やくしゃ‐づけ【役者付】 ⇒やくしゃ‐ばか【役者馬鹿】 ⇒やくしゃ‐ひょうばんき【役者評判記】 ⇒役者が一枚上

やくしゃ‐え【役者絵】‥ヱ🔗🔉

やくしゃ‐え役者絵‥ヱ 浮世絵版画の一種。歌舞伎役者を描いたもので、舞台姿と平生の姿とがある。美人画と共に浮世絵の代表的画題。 ⇒やく‐しゃ【役者】 ○役者が一枚上やくしゃがいちまいうえ (劇場表の看板や番付で、上位の役者から順に名前を掲げたことから)知略・駆引きなどにおいて、抜きんでていること。「役者が上」とも。「彼の方が―だ」 ⇒やく‐しゃ【役者】

○役者が一枚上やくしゃがいちまいうえ🔗🔉

○役者が一枚上やくしゃがいちまいうえ (劇場表の看板や番付で、上位の役者から順に名前を掲げたことから)知略・駆引きなどにおいて、抜きんでていること。「役者が上」とも。「彼の方が―だ」 ⇒やく‐しゃ【役者】 やくしゃ‐こども役者子供】 ①少年俳優。若衆俳優。日本永代蔵4「惣じて―の取る金は」 ②俳優は芸以外の方面のことに暗く、子供のように世間知らずだということ。 ⇒やく‐しゃ【役者】 やくしゃ‐ぞめ役者染】 歌舞伎の人気俳優好みの染物。伝九郎染・三枡みます格子などの総称。 ⇒やく‐しゃ【役者】 やくしゃ‐づけ役者付(→)顔見世番付の別称。 ⇒やく‐しゃ【役者】 やくしゃ‐ばか役者馬鹿】 役者の仕事一筋で、世間の常識にうとい者。 ⇒やく‐しゃ【役者】 やくしゃばなし役者論語】 演劇書。3世八文字屋はちもんじや自笑編。4巻4冊。1776年(安永5)刊。元禄時代の名優の逸話・言行などを書き留めた7部の書(舞台百箇条・芸鑑・あやめ草・耳塵にじん集・続耳塵集・賢外集・佐渡島日記)を編集。歌舞伎の芸道論・俳優術の研究に、古くから俳優必見の書。やくしゃろんご。 →文献資料[役者論語] やくしゃ‐ひょうばんき役者評判記‥ヒヤウ‥ 歌舞伎役者の容色・技芸を評した冊子。京・江戸・大坂の三都別に3冊1部とし、黒表紙の横本形式で毎年刊行。現存最古は、1660年(万治3)刊の「野郎虫」。 ⇒やく‐しゃ【役者】 やく‐しゅ薬酒】 薬用となる酒。漢方薬を入れた酒や蝮酒まむしざけなどの類。薬用酒。くすりざけ。 やく‐しゅ薬種】 薬の材料。薬材。主として、生薬きぐすりをいう。 ⇒やくしゅ‐しょう【薬種商】 やくしゅ‐しょう薬種商‥シヤウ ①薬を調合・販売する家。また、その人。くすり屋。薬舗やくほ。薬種屋。 ②厚生労働大臣の指定する医薬品以外の薬類を販売する業者。 ⇒やく‐しゅ【薬種】 やく‐しゅつ訳出】 訳し出すこと。翻訳すること。「引用箇所を―する」 やく‐しゅつ躍出】 おどり出ること。勢いよく出ること。 やく‐じゅつ訳述】 翻訳して内容を述べること。また、翻訳して述作すること。 やく‐しょ役所】 役人が公務を取り扱う所。官衙かんが。官庁。役場。 やく‐しょ訳書】 翻訳した書物。↔原書 やく‐じょ躍如】 いきいきとしたさま。目の前にありありと現れるさま。躍然。「面目―」 やく‐じょう約定‥ヂヤウ 人と事を約し定めること。契約して定めること。約束。契約。「―済み」 ⇒やくじょう‐しょ【約定書】 ⇒やくじょう‐りそく【約定利息】 ⇒やくじょう‐りりつ【約定利率】 やくじょう‐しょ約定書‥ヂヤウ‥ 約束した事項を書きしるして取りかわす証書。 ⇒やく‐じょう【約定】 やくじょう‐りそく約定利息‥ヂヤウ‥ 当事者の契約によって定められる利息。↔法定利息。 ⇒やく‐じょう【約定】 やくじょう‐りりつ約定利率‥ヂヤウ‥ 当事者の契約によって定められる利率。特約利率。↔法定利率 ⇒やく‐じょう【約定】 やく‐しょく役職】 役目や職務。特に管理職。「―につく」「―手当」 やく‐しろ役代】 漁業の代しろ分け制で、沖合・船頭・漁労長・機関士など役付の乗組員に割り当てられる割増し配当。 やくしん益信】 平安前期の真言宗広沢ひろざわ流の始祖。備後の人。通称、円成寺えんじょうじ僧正。大安寺で出家。明詮に法相を、宗叡に密教を学んだ。宇多法皇の帰依を受け、円成寺の開山。その法流は寛朝(916〜998)に至って広沢流となる。諡号しごうは本覚大師。著「金剛界次第」など。(827〜906) やく‐しん薬疹】 薬剤の中毒によって起こる発疹。単なる中毒によるものと、特別に過敏な体質者に起こる場合とがある。疹形は不定で、紅斑・蕁麻疹じんましん・湿疹・痤瘡ざそう・水疱などがある。 やく‐しん躍進】 ①躍りあがって進むこと。勢いよく突進すること。 ②急激に進歩・発展すること。目ざましい勢いで進出すること。「上位に―する」「―を遂げる」 やく‐じん厄神】 災厄を降すという悪神。 ⇒やくじん‐さい【厄神祭】 ⇒やくじん‐もうで【厄神詣で】 やく‐じん疫神⇒えきじん やくじん‐さい厄神祭⇒えきじんさい(疫神祭)⇒やく‐じん【厄神】 やくじん‐もうで厄神詣で‥マウデ その年の厄を払うため、正月19日、京都の石清水八幡宮の境内に勧請かんじょうする厄神に参詣すること。 ⇒やく‐じん【厄神】 やく・す訳す】 [一]〔他五〕 ある言語・文章を、それと同じ意味の他の言語・文章になおす。翻訳する。また、古文を現代文になおす。解釈する。 [二]〔他サ変〕 ⇒やくする やく‐すう約数】 〔数〕整数(または整式)が整数(または整式)で割り切れるとき、の約数という。↔倍数。→約分 やく‐すぎ屋久杉】 鹿児島県屋久島に自生するスギ。特に樹齢1000年以上のものについていう(1000年未満は小杉こすぎ)。樹高20メートル、直径1〜2メートルに達する。良質で木目が細かく、主に装飾用。薩摩杉。鶉杢うずらもくやく・する扼する】 〔他サ変〕[文]扼す(サ変) ①握りしめる。 ②おさえつける。とりひしぐ。「咽喉のどを―・する」 ③重点・要点をおさえる。要衝を占める。「海峡の入口を―・する」 やく・する約する】 〔他サ変〕[文]約す(サ変) ①たばねる。ひきしめる。 ②約束する。契約する。平家物語6「かのむすめ、すでに…―・せり」。「再会を―・する」 ③節約する。省約する。はぶく。 ④〔数〕約分する。 やく・する訳する】 〔他サ変〕[文]訳す(サ変) (→)「訳す」(五段)に同じ。 やく‐せき薬石】 (「石」は石針いしばりで、古代の医療器) ①種々の薬および治療法。 ②身のための益となるものごと。 ③禅家で昔、晩に食事をとらず、飢寒を防ぐために腹部に温石おんじゃくとして抱いた石。後には夜食の粥または夕食をいう。薬食やくじき⇒薬石効無し

やくしゃ‐こども【役者子供】🔗🔉

やくしゃ‐こども役者子供】 ①少年俳優。若衆俳優。日本永代蔵4「惣じて―の取る金は」 ②俳優は芸以外の方面のことに暗く、子供のように世間知らずだということ。 ⇒やく‐しゃ【役者】

やくしゃ‐ぞめ【役者染】🔗🔉

やくしゃ‐ぞめ役者染】 歌舞伎の人気俳優好みの染物。伝九郎染・三枡みます格子などの総称。 ⇒やく‐しゃ【役者】

やくしゃ‐づけ【役者付】🔗🔉

やくしゃ‐づけ役者付(→)顔見世番付の別称。 ⇒やく‐しゃ【役者】

やくしゃ‐ばか【役者馬鹿】🔗🔉

やくしゃ‐ばか役者馬鹿】 役者の仕事一筋で、世間の常識にうとい者。 ⇒やく‐しゃ【役者】

やくしゃばなし【役者論語】🔗🔉

やくしゃばなし役者論語】 演劇書。3世八文字屋はちもんじや自笑編。4巻4冊。1776年(安永5)刊。元禄時代の名優の逸話・言行などを書き留めた7部の書(舞台百箇条・芸鑑・あやめ草・耳塵にじん集・続耳塵集・賢外集・佐渡島日記)を編集。歌舞伎の芸道論・俳優術の研究に、古くから俳優必見の書。やくしゃろんご。 →文献資料[役者論語]

やくしゃ‐ひょうばんき【役者評判記】‥ヒヤウ‥🔗🔉

やくしゃ‐ひょうばんき役者評判記‥ヒヤウ‥ 歌舞伎役者の容色・技芸を評した冊子。京・江戸・大坂の三都別に3冊1部とし、黒表紙の横本形式で毎年刊行。現存最古は、1660年(万治3)刊の「野郎虫」。 ⇒やく‐しゃ【役者】

やく‐しょ【役所】🔗🔉

やく‐しょ役所】 役人が公務を取り扱う所。官衙かんが。官庁。役場。

やく‐しょく【役職】🔗🔉

やく‐しょく役職】 役目や職務。特に管理職。「―につく」「―手当」

やく‐しろ【役代】🔗🔉

やく‐しろ役代】 漁業の代しろ分け制で、沖合・船頭・漁労長・機関士など役付の乗組員に割り当てられる割増し配当。

やく‐せん【役銭】🔗🔉

やく‐せん役銭】 ①中世・近世、農・工・商に課した雑税。 ②江戸時代、江戸市中の鳶職とびしょく・車力しゃりき・米搗きなどを業とする者に毎月課した税金。

やく‐そう【役送・益送】🔗🔉

やく‐そう役送・益送】 ①神・天皇・貴人などの食物を陪食者に届けること。また、その人。役供やくぐ。 ②元服の時、冠具を運び送る役。

やく‐そう【役僧】🔗🔉

やく‐そう役僧】 ①寺務1を取り扱う僧。 ②法会などで、導師を補助する僧。「散華さんげの―」

やく‐だか【役高】🔗🔉

やく‐だか役高】 ①江戸時代、役職の高下に応じて支給される禄高。→足高たしだか。 ②江戸時代、武士・百姓に課される役の基準高。 ③江戸時代、遠江国榛原はいばら郡など永高えいだか制をとっている地方で、永高1貫文を高5石替にした高。初め諸掛り物について、後には年貢も役高に割り付けて賦課した。

やく‐たく【役宅】🔗🔉

やく‐たく役宅】 その役目の人のために設けてある住宅。

やく‐たたず【役立たず】🔗🔉

やく‐たたず役立たず】 役に立たないこと。また、そのような人や物。

やく‐ち【役知】🔗🔉

やく‐ち役知】 江戸幕府で、京都所司代・大坂城代など重要な遠国役人に支給した役俸。役料知。

やく‐ぢえ【役知恵】‥ヱ🔗🔉

やく‐ぢえ役知恵‥ヱ 長く役目についた経験から得た才覚・分別。

やく‐づき【役付】🔗🔉

やく‐づき役付】 役につくこと。また、その役にある人。

やく‐づくり【役作り】🔗🔉

やく‐づくり役作り】 役者が自分の役の演技・扮装などを工夫すること。

やく‐づけ【役付け】🔗🔉

やく‐づけ役付け】 役を割り当てること。割り当てた役を書き記すこと。また、その書き記したもの。

やく‐と【役と】🔗🔉

やく‐と役と】 〔副〕 ①それを役目として。つとめて。もっぱら。枕草子135「上の御前などにても、―あづかりてほめきこゆるに」 ②たいそう。やたらと。東海道中膝栗毛4「―足が達者だアのし」

やく‐とく【役得】🔗🔉

やく‐とく役得】 その役目に従事しているために得られる余分の利得。「―にありつく」

やく‐どころ【役所】🔗🔉

やく‐どころ役所】 その人に与えられた役目。また、よく適した役目。「―を心得た人」

○役に立たずの門立やくにたたずのかどたち🔗🔉

○役に立たずの門立やくにたたずのかどたち 働きのない者が門に立っても用は弁ぜられない。「たくらだの市立ち」も同じ。 ⇒やく【役】

○役に立つやくにたつ🔗🔉

○役に立つやくにたつ その事のために十分適している。用をなすに足る。「世の中の―」「この機械は古いが、まだ―」 ⇒やく【役】 やく‐にち役日⇒やくび やく‐にん役人】 ①役目を持っている人。 ②役所で公務に従事する人。官公吏。公務員。 ③能・芝居で舞台上の役を勤める人。狭義には俳優、広義には囃子方はやしかたなどを含む。役者。好色五人女1「獅子舞の―」 ⇒やくにん‐こんじょう【役人根性】 ⇒役人風を吹かす

やく‐にち【役日】🔗🔉

やく‐にち役日⇒やくび

やく‐にん【役人】🔗🔉

やく‐にん役人】 ①役目を持っている人。 ②役所で公務に従事する人。官公吏。公務員。 ③能・芝居で舞台上の役を勤める人。狭義には俳優、広義には囃子方はやしかたなどを含む。役者。好色五人女1「獅子舞の―」 ⇒やくにん‐こんじょう【役人根性】 ⇒役人風を吹かす ○役人風を吹かすやくにんかぜをふかす 役人であることをかさにきていばる。 ⇒やく‐にん【役人】

○役人風を吹かすやくにんかぜをふかす🔗🔉

○役人風を吹かすやくにんかぜをふかす 役人であることをかさにきていばる。 ⇒やく‐にん【役人】 やくにん‐こんじょう役人根性‥ジヤウ 役人に通有な性質。いばったり、融通がきかなかったりする性質。 ⇒やく‐にん【役人】 やく‐のう薬嚢‥ナウ ①くすりをいれる嚢ふくろ。薬袋やくたい。 ②火砲の1発分の火薬を入れる絹布製の嚢。 やく‐の‐はかせ易博士⇒えきはかせ やく‐ば役場】 ①役人が公務を執る所。役所。「村―」「公証人―」 ②江戸時代の劇場で、監視する役人のために設けた客席。 や‐ぐ‐はえ弥木栄】 (「弥はえ」の意か)草木がますます茂り栄えることをいうか。やがはえ。祝詞、春日祭「天皇すめらが朝廷みかどに茂いかし―の如く仕へまつり」 やく‐はらい厄払い‥ハラヒ (ヤクバライとも) ①神仏に祈るなどして厄難を払い落とすこと。やくおとし。やくすみ。「―の宮参り」 ②一般に、厄介なものを追い払うこと。 ③大晦日・節分などの夜、「厄払いましょう」といって町を歩き、厄年に当たる人の家などに頼まれて、厄難を祓う詞を唱えて銭を乞うた乞食。〈[季]冬〉 厄払い ④世話狂言におけるせりふで、特に美文調や掛詞かけことばを使って独特の抑揚をつけた詞。厄払いの唱え詞に似ていることからの称。お嬢吉三の「月もおぼろに白魚の」など。 や‐くばり矢配り】 箙えびら・矢筒の中の仕切り。〈日葡辞書〉 やく‐び厄日】 ①陰陽道おんようどうで、なんらかの厄難にあうので忌み慎まねばならないとする日。広く災難にあった日の意味でも使う。 ②農家などで天候による厄難が多いとする日。二百十日・二百二十日などの類。〈[季]秋〉 やく‐び役日】 節日・祝日など、特別な行事がある日。物日ものび。やくにち。 やく‐びょう疫病‥ビヤウ 猛烈な伝染性の熱病。流行病。えやみ。えきびょう。 ⇒やくびょう‐がみ【疫病神】 ⇒やくびょう‐よけ【疫病除け】 やくびょう‐がみ疫病神‥ビヤウ‥ ①疫病を流行させるという神。えやみのかみ。瘟鬼おんき。おらが春「―蚤も負せて流しけり」 ②転じて、人々に忌み嫌われる人のたとえ。「―のお出ましだ」 ⇒やく‐びょう【疫病】 やくびょう‐よけ疫病除け‥ビヤウ‥まじないなどで、疫病神のたたりを受けないようにすること。また、その呪い。 ⇒やく‐びょう【疫病】 やく‐ひん薬品】 薬種の品類。くすり。「医―」「化学―」 やく‐ぶ役夫】 公役くやくに使役される人夫。 ⇒やくぶ‐くまい【役夫工米】 やく‐ふく役服】 その役によって着用する制服。 やくぶ‐くまい役夫工米】 平安末期以降、神社造営、特に伊勢神宮式年造営の費用として全国に課せられた貢米。 ⇒やく‐ぶ【役夫】 やく‐ぶそく役不足】 ①俳優などが、自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと。 ②その人の力量に比べて、役目が軽すぎること。「―の感がある」 ▷誤って、力不足の意に用いることがある。 やく‐ぶち役扶持】 江戸幕府で、職掌に付属して支給した毎月の役俸。たとえば、火消役・小姓組・林奉行などの下級役人が在役中に与えられたもの。 やく‐ぶつ薬物】 薬となる物質。また、くすり。「―療法」 ⇒やくぶつ‐アレルギー【薬物アレルギー】 ⇒やくぶつ‐いそん【薬物依存】 ⇒やくぶつ‐がく【薬物学】 ⇒やくぶつせい‐かんしょうがい【薬物性肝障害】 やくぶつ‐アレルギー薬物アレルギー】 免疫学的機序による薬物の副作用。薬物がハプテンとして働いて抗体形成を来し、アレルギー反応をおこす。→薬疹⇒やく‐ぶつ【薬物】 やくぶつ‐いそん薬物依存】 ある薬物を習慣的に常用し、その使用を容易に止められない状態。コカインなどの精神的依存と、アルコール・バルビタールなどの薬剤使用を中止すると禁断症状を呈する身体的依存とがある。 ⇒やく‐ぶつ【薬物】 やくぶつ‐がく薬物学】 薬理学の旧称。 ⇒やく‐ぶつ【薬物】 やくぶつせい‐かんしょうがい薬物性肝障害‥シヤウ‥ 治療・診断に用いた薬物や食品添加物の直接の作用(肝毒性)、またはアレルギー反応によって引き起こされる肝障害。 ⇒やく‐ぶつ【薬物】 やく‐ぶね役船】 公役くやくのために民間から差し出す船。 やく‐ぶん約分】 〔数〕分数の分母と分子とを公約数で除して簡単にすること。通約。→約数 やく‐ぶん約文】 長い文章をつづめて簡単にすること。また、その文章。 やく‐ぶん訳文】 翻訳した文章。翻訳文。「こなれた―」 やくぶんせんてい訳文筌蹄】 同訓異義・異訓同義を弁じた書。荻生徂徠著。初編6巻は1714〜15年(正徳4〜5)刊、後編3巻(残り6巻未刊)は後人の編で96年(寛政8)刊。漢字の用法、殊に漢語の動詞・形容詞・副詞に属する字を主としたもの。略称、訳筌。 やく‐ほ訳補】 翻訳した上で、原文にない部分を補うこと。 やく‐ほ薬圃】 薬草を栽培するはたけ。薬園。 やく‐ほ薬舗・薬鋪】 くすりや。薬店。 やく‐ほう役俸】 勤務に対して支給した俸禄。役料。 やく‐ほう薬方‥ハウ 薬の処方。調薬の方法。 やく‐ほう薬包‥ハウ ①粉薬を紙に包んだもの。 ②火砲に使用する発射用火薬、すなわち装薬(無煙火薬)を適当量に分けて包んだもの。 ⇒やくほう‐し【薬包紙】 やくほう‐し薬包紙‥ハウ‥ 粉薬を包むのに用いる正方形の紙。 ⇒やく‐ほう【薬包】 やく‐ほん訳本】 翻訳した書籍。↔原本 やく‐まい役米】 江戸時代、幕府の中間ちゅうげん・小者など最下級の者に支給された役俸。たとえば旗持は役米15俵を受けた。 やく‐まえ厄前‥マヘ 厄年の前の年。まえやく。 やく‐まえ役前‥マヘ ①その人が担当する役目。 ②役目の手前。 やく‐まけ厄負け】 厄年に災難にかかること。 やく‐まわり厄回り‥マハリ 厄年に当たること。また、厄年。 やく‐まわり役回り‥マハリ 割り当てられて勤める役。振り当てられた役のまわりあわせ。「損な―」 やく‐み薬味】 ①調合薬の各成分。薬剤の種類。薬種。 ②食物に添えてその風味を増し食欲をそそるための野菜や香辛料。七味唐辛子・山葵わさび・生薑しょうが・葱ねぎの類。加薬かやく。「―を添える」 ⇒やくみ‐ざら【薬味皿】 ⇒やくみ‐しゅ【薬味酒】 ⇒やくみ‐だんす【薬味箪笥】 やくみ‐ざら薬味皿】 薬味を調合し、または盛るのに用いる皿。 ⇒やく‐み【薬味】 やくみ‐しゅ薬味酒】 味醂みりんや焼酎に草根木皮などの薬草を浸して造った混成酒。屠蘇とその類。 ⇒やく‐み【薬味】 やく‐みず厄水‥ミヅ 赤潮の一種。珪藻プランクトンの大増殖によって海水の表層が緑褐色に濁り、悪臭を発する現象。初春の三陸沖に発生する。魚介類に直接被害は与えないが、魚群が退散して漁業が害を受けることがある。役水。薬水。 やく‐みず役水‥ミヅ 稲の開花期に田に引く水。穂水ほみずやく‐み‐だい‐かん薬弥大観‥クワン 薬師如来と阿弥陀如来と大日如来と観世音菩薩との併称。 やくみ‐だんす薬味箪笥(→)百味ひゃくみ箪笥に同じ。 ⇒やく‐み【薬味】 やく‐むき役向き】 役目に関すること。職務上。役柄。 やく‐め役目】 役として務めなければならないこと。つとめ。職務。「伝令の―」「―を果たす」 ⇒やくめ‐がら【役目柄】 やく‐めい役名】 役のなまえ。役の名称。職名。 やく‐めい訳名】 翻訳して名づけること。また、その名。 やく‐めい薬名】 薬品の名称。 やくめ‐がら役目柄】 役目として本来果たすべき事柄。その役目の性質。職務上。「―最後まで残らざるをえない」 ⇒やく‐め【役目】 や‐くも八雲】 ①幾重にも重なっている雲。八重雲。 ②(素戔嗚尊すさのおのみことの「八雲立つ出雲八重垣妻ごみに八重垣つくるその八重垣を」の歌を、和歌の初めとすることから)和歌。風雅和歌集「出雲―の色に志を染め」 ⇒やくも‐ごと【八雲琴】 ⇒やくも‐さす【八雲さす】 ⇒やくも‐たつ【八雲たつ】 ⇒やくも‐の‐みち【八雲の道】 やくも‐ごと八雲琴】 1820年(文政3)、伊予の中山琴主が創案した、二弦琴にげんきんの一種。また、その音楽。出雲大社に献奏し、初め出雲琴と称した。胴の全長が約3尺6寸(約109センチメートル)の竹(のち杉または桐)を用い、琴台にのせて2弦同時にかき鳴らす。同じ頃、備後の葛原勾当が同様の二弦琴を創案して竹琴と称したが、のち琴主に入門して合流。→二弦琴(図)⇒や‐くも【八雲】 やくも‐さす八雲さす】 〔枕〕 「いづも(出雲)」にかかる。 ⇒や‐くも【八雲】 やくも‐そう益母草‥サウ 〔植〕(産前産後の薬としたことから)メハジキの別称。〈[季]秋〉 やくも‐たつ八雲たつ】 〔枕〕 「いづも(出雲)」にかかる。 ⇒や‐くも【八雲】

やくにん‐こんじょう【役人根性】‥ジヤウ🔗🔉

やくにん‐こんじょう役人根性‥ジヤウ 役人に通有な性質。いばったり、融通がきかなかったりする性質。 ⇒やく‐にん【役人】

やく‐ば【役場】🔗🔉

やく‐ば役場】 ①役人が公務を執る所。役所。「村―」「公証人―」 ②江戸時代の劇場で、監視する役人のために設けた客席。

やく‐び【役日】🔗🔉

やく‐び役日】 節日・祝日など、特別な行事がある日。物日ものび。やくにち。

やく‐ぶ【役夫】🔗🔉

やく‐ぶ役夫】 公役くやくに使役される人夫。 ⇒やくぶ‐くまい【役夫工米】

やく‐ふく【役服】🔗🔉

やく‐ふく役服】 その役によって着用する制服。

やくぶ‐くまい【役夫工米】🔗🔉

やくぶ‐くまい役夫工米】 平安末期以降、神社造営、特に伊勢神宮式年造営の費用として全国に課せられた貢米。 ⇒やく‐ぶ【役夫】

やく‐ぶそく【役不足】🔗🔉

やく‐ぶそく役不足】 ①俳優などが、自分に割り当てられた役に対して不満を抱くこと。 ②その人の力量に比べて、役目が軽すぎること。「―の感がある」 ▷誤って、力不足の意に用いることがある。

やく‐ぶち【役扶持】🔗🔉

やく‐ぶち役扶持】 江戸幕府で、職掌に付属して支給した毎月の役俸。たとえば、火消役・小姓組・林奉行などの下級役人が在役中に与えられたもの。

やく‐ぶね【役船】🔗🔉

やく‐ぶね役船】 公役くやくのために民間から差し出す船。

やく‐ほう【役俸】🔗🔉

やく‐ほう役俸】 勤務に対して支給した俸禄。役料。

やく‐まい【役米】🔗🔉

やく‐まい役米】 江戸時代、幕府の中間ちゅうげん・小者など最下級の者に支給された役俸。たとえば旗持は役米15俵を受けた。

やく‐まえ【役前】‥マヘ🔗🔉

やく‐まえ役前‥マヘ ①その人が担当する役目。 ②役目の手前。

やく‐まわり【役回り】‥マハリ🔗🔉

やく‐まわり役回り‥マハリ 割り当てられて勤める役。振り当てられた役のまわりあわせ。「損な―」

やく‐みず【役水】‥ミヅ🔗🔉

やく‐みず役水‥ミヅ 稲の開花期に田に引く水。穂水ほみず

やく‐むき【役向き】🔗🔉

やく‐むき役向き】 役目に関すること。職務上。役柄。

やく‐め【役目】🔗🔉

やく‐め役目】 役として務めなければならないこと。つとめ。職務。「伝令の―」「―を果たす」 ⇒やくめ‐がら【役目柄】

やく‐めい【役名】🔗🔉

やく‐めい役名】 役のなまえ。役の名称。職名。

やくめ‐がら【役目柄】🔗🔉

やくめ‐がら役目柄】 役目として本来果たすべき事柄。その役目の性質。職務上。「―最後まで残らざるをえない」 ⇒やく‐め【役目】

やく‐や【役家・役屋】🔗🔉

やく‐や役家・役屋】 中世・近世、公事・諸役を賦課された家。村役を負担して一人前の村民の権利をもつ家格の農民。公事家くじや→本百姓ほんびゃくしょう

やく‐やく【役役】🔗🔉

やく‐やく役役】 [一]〔名〕 それぞれの役目。 [二]〔副〕 (多く「―と」の形で)わざわざ。ことさら。もっぱら。宇治拾遺物語10「生きたる猿丸を捕へて、明け暮れは―と食ひ殺させてならはす」→やくと

やく‐やしき【役屋敷】🔗🔉

やく‐やしき役屋敷】 役人がその役目に当たった屋敷。

やく‐わり【役割】🔗🔉

やく‐わり役割】 役をそれぞれに割り当てること。また、割り当てられた役目。「重要な―を演ずる」「社会的―を担う」「―を果たす」 ⇒やくわり‐りろん【役割理論】

やくわり‐りろん【役割理論】🔗🔉

やくわり‐りろん役割理論】 (role theory)役割概念を基軸とする、人間と社会についての社会学理論。社会は役割を通して人々の行動を規制し、人は役割を演ずることによって社会を構成・変容させると考える。G.ミード、アメリカの文化人類学者リントン(Ralph Linton1893〜1953)、パーソンズらが展開。 ⇒やく‐わり【役割】

○役を振るやくをふる🔗🔉

○役を振るやくをふる 仕事・芝居などで役目を割り当てる。「むずかしい役を振られた」 ⇒やく【役】 やけ】 (ヤカの転)家。播磨風土記「―の村」 やけ焼け】 ①焼けること。焼けたこと。また、焼けたように赤くなること。「朝―」「日―」 ②(「自棄」とも当てる)思うようにならないため、自暴自棄な行いをすること。やけくそ。すてばち。「―をおこす」 ③硫化鉱物(殊に黄鉄鉱)に富む鉱床の露頭。この部分は褐鉄鉱を生じて、褐色または暗褐色になり、あたかも物の焼けたような外観を呈する。 ④鍍金めっきにより、光沢がなく曇りや黒みを帯びた面が得られること。 ⑤焼けて額面通り通用しない貨幣。歌舞伎、小袖曾我薊色縫「国への土産にしますべい。しかし―ぢやねえかな」 ⇒焼けのやんぱち やけ自棄⇒やけ(焼)2。「―になる」「―をおこす」 や‐け駅家⇒うまや(駅)。〈名目鈔〉 やけ‐あが・る焼け上がる】 〔自四〕 焼けて火の手があがる。もえあがる。 やけ‐あと焼け跡】 ①焼けたあと。火事のあったあと。 ②やけどのあと。焼痕。 やけ‐あな焼け穴】 布などの一部分が焼けてできた穴。 や‐けい夜景】 ①夜のけはいが感じられるころ。夜中。 ②夜のけしき。夜色。「百万ドルの―」 や‐けい夜警】 夜、火事・盗難などの警戒にあたること。また、その人。夜番。「町内の―団」 ⇒やけい‐こっか【夜警国家】 や‐けい野径・野逕】 野中のこみち。野路のじや‐けい野景】 野原のけしき。 や‐けい野鶏】 ①雉きじの異称。 ②⇒ヤーチー やけい‐こっか夜警国家‥コク‥ (Nachtwächterstaat ドイツ)国防・治安、若干の公共事業など、必要最小限の夜警的な役割を果たすにとどまる国家。福祉・文化における国家の積極的役割を強調したラサールが、自由放任主義の国家を批判して用いた語。 ⇒や‐けい【夜警】 やけ‐いし焼け石】 火に焼けた石。→やきいし ⇒焼け石に水

[漢]役🔗🔉

 字形  筆順 〔彳部4画/7画/教育/4482・4C72〕 〔音〕ヤク(呉) エキ(漢) 〔訓〕えだち [意味] [一]ヤク ①割りあてられた仕事・任務。つとめ。職分。「役につく」「役人・役職・役者・適役・配役・相談役」 ②割り当てられた(特別の)はたらき。「役に立つ」「役牌やくパイ」 [二]エキ支配者が人民の労力を使う。働かせる。「使役・役牛」 ①人民に課された義務労働・租税。えだち。「役務・苦役・兵役・懲役・夫役ぶえき・ぶやく・課役」 ②いくさ。戦争。「慶長の役」「戦役」▶兵として役使される意から。 [解字] 会意。「彳」(=ゆく)+「殳」(=ほこを手に持つ)。武器を持って遠くへ行く意。転じて、苦しいつとめをする意。 [下ツキ 悪役・加役・共役・苦役・軍役・現役・在役・雑役・三役・使役・廝役・囚役・就役・重役・戍役・主役・助役・戦役・退役・大役・代役・地役・懲役・町役・適役・同役・配役・非役・夫役・賦役・服役・兵役・免役・徭役・用役・労役 [難読] 役行者えんのぎょうじゃ

広辞苑で始まるの検索結果 1-93もっと読み込む