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○抜く手も見せずぬくてもみせず🔗🔉

○抜く手も見せずぬくてもみせず 刀を素早く抜くさま。転じて、動作や行動が非常に素早いこと。 ⇒ぬ・く【抜く】 ぬくと・い温とい】 〔形〕[文]ぬくと・し(ク) ①あたたかい。ぬくい。 ②遅鈍である。のろい。 ぬく‐ぬく温温】 ①あたたかいさま。ほかほか。 ②不自由のないさま。「親のもとで―と育つ」 ③平気なさま。ずぶといさま。浄瑠璃、国性爺合戦「一太刀も合せず矢の一本もはなさず、―と味方せば」 ④物が成立して間がないさま。できたてのさま。 ぬく‐ばい温灰‥バヒ あたたかい灰。あつばい。 ぬく‐まり温まり】 ぬくまること。あたたかみ。ぬくもり。 ぬく‐ま・る温まる】 〔自五〕 あたたまる。ぬくもる。「体の心しんから―・る」 ぬく‐み温み】 あたたかい気味。あたたかい程度。 ぬく・む温む】 [一]〔自五〕 あたたまる。ぬくもる。 [二]〔他下二〕 ⇒ぬくめる(下一) ぬくめ温め】 秋冬の頃、川に枯木などを沈めて置き、これにこもる魚を獲る漁法。 ⇒ぬくめ‐どり【温め鳥】 ぬくめ‐どり温め鳥】 ①冬の夜、鷹が小鳥を捕らえてつかみ、その脚を温め、翌朝これを放してやるということ。また、その小鳥。〈[季]冬〉 ②親鳥が雛を翼でおおって温めること。 ⇒ぬくめ【温め】 ぬく・める温める】 〔他下一〕[文]ぬく・む(下二) あたためる。「体を―・める」 ぬくもり温もり】 あたたかみ。ぬくみ。「布団の―」 ぬくも・る温もる】 〔自五〕 あたたまる。ぬくまる。「室内が―・る」 ヌクレアーゼnuclease】 核酸やその分解物であるヌクレオチド・ヌクレオシドを基質とする酵素の総称。 ヌクレオシドnucleoside】 有機塩基と糖とが結合した化合物の総称。核酸の成分であるデオキシリボヌクレオシド・リボヌクレオシド(アデノシンやウリジン他)など。 ヌクレオソームnucleosome】 細胞の核蛋白質構造体で、染色質(クロマチン)の基本構成単位。ヒストンの核(コア)の周囲にDNAが巻きついた構造で、これが数珠状に連なって染色質をつくる。 ヌクレオチドnucleotide】 ヌクレオシドの糖の部分に燐酸基が結合した化合物の総称。生体の重要な構成物質の一つ。核酸はその巨大な重合体(ポリヌクレオチド)であり、また補酵素の構成成分になることも多い。 ぬく‐わか温若】 愚かな若者。愚鈍で親の資財を受け継ぐ者をののしっていう語。浄瑠璃、傾城島原蛙合戦「なまぬるい―」 ぬけ抜け・脱け】 ①ぬけること。もれること。「名簿に―がある」 ②知恵の足りないこと。 ③「ぬけぐち」の略。 ④俳諧で、主題を句の表面に表さないで、暗にそれをほのめかす技法。ぬけがら。ぬき。 ぬけ‐あが・る抜け上がる】 〔自五〕 ①高く抜け出る。鴉鷺合戦物語「色白く頸の骨―・りて」 ②頭髪の生えぎわが額ひたいの上方に上がる。はげ上がる。「額が―・る」 ぬけ‐あきない抜け商い‥アキナヒ 規則を犯し、または仲間を出し抜いて、ひそかに商売をすること。密売買。→抜け荷 ぬけ‐あし抜け足(→)「抜き足」に同じ。 ぬけ‐あな抜け穴】 ①通り抜けられる穴。 ②ひそかにのがれ出るための穴。転じて、うまく逃れる手段。「法律の―」 ぬけ‐い・ず抜け出づ‥イヅ 〔自下二〕 ①抜けて出る。離れて出る。狂言、成上り「太刀…おのれと―・でて」 ②のがれ出る。ひそかに出る。浄瑠璃、女殺油地獄「此の世の果報の付き時と内を―・で一散に、足に任せて」 ③高くあらわれ出る。神代紀「葦牙あしかびの―・でたるが如し」 ④他よりすぐれる。ぬきんでる。源氏物語賢木「世に―・でぬる人の御あたりは」 ぬけ‐いど抜け井戸‥ヰ‥ 中に抜け道の穴を設けた井戸。浄瑠璃、本朝廿四孝「かねて用意のあの―」 ぬけ‐い・る抜け入る】 〔自四〕 くぐりぬけて入りこむ。 ぬけ‐うら抜け裏】 通り抜けられる裏道。ぬけみち。 ぬけ‐うり抜け売(→)「抜け荷」に同じ。 ぬけ‐お・ちる抜け落ちる】 〔自上一〕 ①生えたり刺さったりしているものが抜けて落ちる。脱落する。 ②そろっているものの一部が欠ける。脱落する。「3行―・ちている」 ぬけ‐がい抜け買‥ガヒ (→)「抜け荷」に同じ。 ぬけ‐がけ抜け駆け】 ①戦陣でひそかに陣屋を抜け出して先駆けすること。太平記3「―して独り高名に備へんとや思ひけん」 ②転じて、他を出し抜いて事をすること。「―の功名」 ぬけ‐がみ抜け髪】 抜け落ちた髪の毛。抜け毛。 ぬけ‐がら抜け殻・脱け殻】 ①蛇・蝉などの脱皮したあとの皮殻。 ②あるものが居なくなったあとの、家や寝床。 ③心が他にうつってうつろな人。虚脱状態の人。「魂の―」 ぬけがら抜殻・蛻】 狂言。太郎冠者が酔って使いに出た途中、野原で眠る。後をつけた主がこれを見、鬼の面をかぶせる。冠者は知らずに水面に顔をうつして鬼になったかと驚き、自殺しようとすると面がぬげる。 ぬけ‐かわ・る抜け代わる‥カハル 〔自五〕 毛や歯などの、古いのが抜けて新しいのが生える。生えかわる。「羽が―・る」 ぬけ‐く抜け句】 言い逃れに言う文句。傾城禁短気「どうも―がないによりて」 ぬけ‐ぐち抜け口】 ①責任をのがれるための文句。ぬけことば。逃げ口上。 ②逃げ道。 ぬけ‐くび抜け首】 ろくろくび。 ぬけ‐げ抜け毛・脱け毛】 ぬけ落ちた髪の毛。ぬけがみ。だつもう。 ぬけ‐こうじ抜小路‥ヂ 通りぬけができる小路。抜露地ぬけろじ。↔袋小路 ぬけ‐ことば抜け詞】 言いぬけのことば。逃げ口上。ぬけぐち。 ぬけさく抜作】 遅鈍な人、まぬけな者をあざけって、人名めかしていう語。 ぬけ‐ざけ抜け酒】 脱税の密造酒。 ぬけ‐さんぐう抜け参宮(→)「抜け参り」に同じ。 ぬけ‐じ脱け字】 書き落とした文字。だつじ。 ぬけ‐じ脱痔‥ヂ 直腸脱。脱肛。じぬけ。 ぬけ‐しゅう抜衆】 ①他よりぬけ出てすぐれている人。 ②まぬけ。ぬけさく。 ぬけ‐す抜巣】 空家あきやの隠語。 ぬけ‐そ抜けそ】 「抜けそけ」の略。 ぬけ‐そけ抜けそけ】 人に気づかれないようにその場を抜け出ること。だまって中座すること。また、夜逃げ。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「どうでこの内を―するのかして」 ぬけ‐だ・す抜け出す・脱け出す】 〔自五〕 ①ぬけて出る。そっと逃げ出す。「会議を―・す」「混戦から―・す」 ②ぬけはじめる。 ぬけ・でる抜け出る】 〔自下一〕 ①中から抜けて出る。離れて出る。「刀身が―・でる」 ②高くあらわれ出る。「周囲から―・でたビル」 ③他よりすぐれる。ぬきんでる。「―・でた逸材」 ④(「脱け出る」とも)ひそかにのがれ出る。ある悪い状況を離れて出る。「家を―・でて会いに行く」「長い混迷から―・でる」 ぬけ‐に抜け荷】 江戸時代、禁を犯して密貿易すること。またその荷物。抜け買。抜け売。ぬきに。 ぬけ‐ぬけ抜け抜け】 ①次第に列を離れてゆくさま。ひそかに逃れ出るさま。太平記6「さきがけの兵共、―に赤坂の城へ向かつて」 ②巧みに言いぬけをするさま。また、知って知らない風をするさま。しらじらしいさま。あつかましいことを平気でするさま。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「侍の、―とよう嘘をつかしやんす」。「―としらを切る」 ③愚鈍で他にあざむかれるさま。沙石集5「虬きく、―として帰りぬ」 ぬけ‐ば抜け歯】 抜け落ちた歯。また、ところどころが抜け欠けた歯ならび。 ぬけ‐ふう抜け風】 まのぬけた風体。とんちんかんな様子。 ぬけ‐ぶね抜船】 ①番を定めて役目を持っている船を、臨時に別の用に使うこと。他船を出しぬくこと。また、その船。好色一代男5「同じ心の瓢金玉、―を急がせ」 ②密貿易の船。 ③(遊里語)他を出しぬくこと。ぬけがけ。 ぬけ‐まいり抜け参り‥マヰリ 父母または主人の許可を受けずに家を抜け出て、伊勢神宮に参拝すること。江戸時代にしばしば流行し、帰ってからも罰せられない習わしであった。抜け参宮。〈[季]春〉。芳賀矢一、国民性十論「―といつて、殆ど無銭旅行をしてまでも陸続として出かけるのである」→御蔭参り ぬけまる抜丸】 平家相伝の太刀の名。 ぬけ‐みち抜け道】 ①本道以外の近道。間道。 ②逃げ道。 ③転じて、逃れるべきてだて。言いぬけの手段。「法の―」 ぬけ‐め抜け目】 ①抜けたところ。欠けたところ。おち。もれ。 ②気の配り方の足りないところ。てぬかり。 ⇒抜け目がない

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