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えい‐こう【曳行】‥カウ🔗🔉

えい‐こう曳行‥カウ ひっぱってゆくこと。「―飛行」

えい‐こう【曳航】‥カウ🔗🔉

えい‐こう曳航‥カウ 船が他の船をひっぱって航行すること。

えいこう‐だん【曳光弾】‥クワウ‥🔗🔉

えいこう‐だん曳光弾‥クワウ‥ 弾底から光を出して弾道がわかるようにした弾丸。

えい‐せん【曳船】🔗🔉

えい‐せん曳船】 自力で進めない船を引くこと。また、その引く船。タグボート。ひきふね。

えい‐はく【曳白】🔗🔉

えい‐はく曳白】 [唐書苗晋卿伝](唐の御史中丞張倚の子、奭せきの故事)詩文を作ることができないで、白紙のままを持っていること。試験に白紙を出すこと。

えい‐び【曳尾】🔗🔉

えい‐び曳尾】 [荘子秋水](仕官を求められた荘子が「亀は殺されて占いの具として珍重されるより、泥中に尾を引きずって生きている方を望むだろう」と答えた故事)仕官して自由を束縛されるよりも、貧しくとも身の安らかな暮しを望むたとえ。尾を泥中に曳く。

ひき‐あみ【引網・曳網】🔗🔉

ひき‐あみ引網・曳網】 引き寄せて捕魚する網の総称。多くは袋状の魚取りの左右に袖網が付いており、これを引き回して海岸または船上に引き揚げる。地引網・船引網・手繰網てぐりあみ・打瀬網うたせあみ・機船底引網・トロール網など。

ひき‐がき【引柿・曳柿】🔗🔉

ひき‐がき引柿・曳柿】 布などに柿渋をひくこと。また、そのひいた布など。

ひき‐づえ【引杖・曳杖】‥ヅヱ🔗🔉

ひき‐づえ引杖・曳杖‥ヅヱ 杖をひきずって行くこと。今昔物語集23「侍共皆―して」

ひき‐づな【引綱・曳綱】🔗🔉

ひき‐づな引綱・曳綱】 物につけて引く綱。万葉集10「彦星の妻呼ぶ舟の―の」

ひき‐なわ【引縄・曳縄】‥ナハ🔗🔉

ひき‐なわ引縄・曳縄‥ナハ ①物につけて引く縄。 ②船から餌のついた長い糸をたらして、餌に付いた魚を捕らえること。また、その漁法。曳縄釣。

ひき‐ふね【引船・曳船・引舟】🔗🔉

ひき‐ふね引船・曳船・引舟】 ①船に綱をつけて引いて行くこと。また、その船。万葉集11「駅路はゆまじに―渡し」 ②歌舞伎劇場の観客席で、2階正面に張り出した桟敷さじき。前列を前船、後列を後船という。 ③引舟女郎の略。 ⇒ひきふね‐じょろう【引舟女郎】

ひき‐や【曳家・引家】🔗🔉

ひき‐や曳家・引家】 建築物を解体しないまま移動させること。

ひき‐やま【曳山】🔗🔉

ひき‐やま曳山】 祭礼の山車だし。長浜八幡宮の曳山祭や唐津くんち(唐津神社の秋祭)のものなどが有名。

ひ・く【引く・曳く・牽く】(他五)🔗🔉

ひ・く引く・曳く・牽く】 〔他五〕 ➊糸・紐などのはしを手で取り出して自分の方へ寄せる。 ①手前の方へたぐって近づける。万葉集14「常陸なる浪逆なさかの海の玉藻こそ―・けば絶えすれあどか絶えせむ」。日葡辞書「アミヲヒク」 ②抜き取る。抜き出す。催馬楽、走井「走井のこがや苅り収め、おけ、それにこそ繭作らせて糸―・きなさめ」。源氏物語初音「お前の山の小松―・き遊ぶ」。日葡辞書「クサヲヒク」 ③念仏をとなえるとき、数珠のたまを一つずつ繰る。源氏物語御法「阿弥陀仏阿弥陀仏と―・き給ふ数珠の数にまぎらはしてぞ」 ④(「惹く」とも書く)心をこちらに向けさせる。関心を呼ぶ。気を持たせる。さそう。万葉集11「真葛まくずふ小野の浅茅を心ゆも人―・かめやもわが無けなくに」。日葡辞書「ココロヲヒキミル」。「人目を―・く」「気を―・く」 ⑤(「惹く」とも書く)誘いこむ。導き入れる。源氏物語松風「かう拙き身に―・かれて山がつのいほりにはまじり給はじ」。「客を―・く」 ⑥多くの中から選び出す。源氏物語夕霧「世のためしにも―・かれ給ふべきなめり」。讃岐典侍日記「扇ひき…まづ―・けと仰せられしかば―・きしに」。「古典の例を―・く」「くじを―・く」 ⑦調べに用いる。参照する。「辞書を―・く」 ⑧ひいきにする。浮世風呂2「今は役者贔屓もひねつて、ぬれ事師よりは敵役や半道を―・く世の中」 ⑨ひそかに盗み取る。好色一代女4「猫御秘蔵なれば、譬へ肴を―・くとても追はぬ事なり」 ⑩(抜き取る意から)中からそれをとり去る。差し引く。へらす。「正札の一割を―・く」「給料から税金を―・く」 ⑪息を吸いこむ。くしゃみする。日葡辞書「ハナ(鼻)ヲヒク」 ⑫ひきこむ。風邪にかかる。浄瑠璃、心中重井筒「風邪―・いて頭痛がするとて奥に寝てゐられます」 ➋進むのに合わせてひき寄せながらある区域を経過する。 ①力を加えて、自分の進むのに合わせてついて来させる。万葉集13「おし照る難波の崎に―・きのぼる赤あけのそほ舟」。源氏物語玉鬘「馬四つ五つ―・かせて」。「子供の手を―・く」「車を―・く」「幕を―・く」 ②動いて行く後にそのままついて来させる。時間が経った後まで続けさせる。ひきずる。万葉集5「白妙の袖ふりかはし、紅の赤裳すそ―・き」。宇津保物語祭使「右近の中将、少将、もののふら―・きて参りたり」。「尾を―・く」「納豆が糸を―・く」 ③長くつながる印をつける。枕草子294「白き色紙のむすびたる、上に―・きわたしける墨の」。日葡辞書「ケ(罫)ヲヒク」。「線を―・く」 ④長いものでつなぐ。「電話線を―・く」「水道を―・く」「血筋を―・く」 ⑤矢をつがえた弓の弦を自分の方に寄せる。源氏物語東屋「かの弓をのみ―・くあたりにならひて」 ➌のばし広げる。のべ張る。 ①張りわたす。曾丹集「み山にはむらむら錦―・けるかと見るにつけても秋霧ぞたつ」。更級日記「簾かけ幕など―・きたり」 ②一面に広げる。散らす。伊勢物語集「前栽うゑて砂ご―・けるに、家の人にもあらぬ人奉らむといひて」。日葡辞書「ノリヲヒク」「シブ・スミナドヲヒク」 ③表面を平らにする。ならす。日葡辞書「ヂ(地)ヲヒク」 ➍後方へ退かせる。 ①後方へ移す。退かせる。日葡辞書「ヂン(陣)ヲヒク」。「さす手―・く手」「腰を―・く」 ②出ていたものを取りこむ。取り除く。平家物語4「橋を―・いたぞ、あやまちすな」 ➎物を配布する。配りあてる。平家物語4「北国の織延絹三千匹、往来に寄せらる。是を谷々、嶺々に―・かれける」。日葡辞書「サカナヲヒク」 ➏引出物とする。金品を与える。太平記9「飼たる馬に白鞍置きて十匹、白幅輪の鎧十領、金作の太刀一つ副へて―・かれたりけり」。日葡辞書「セギャウヲヒク」 ➐あびる。入浴する。平治物語「討ち奉らん事大事なりと申せば、御湯―・かせ給へとて、湯殿へすかし入れ奉りて」。日葡辞書「ユヲヒク」 ➑「切る」の忌詞いみことば。「大根をせんに―・く」 ➒(「挽く」と書く) ①(鋸を手前に引く意から)切り割る。 ②轆轤ろくろで挽物を作る。宇津保物語吹上上「沈を一尺二寸ばかりのからわに轆轤に―・きて」 ➓(「碾く」と書く)(引きまわす意)ひき臼で回してすりくだく。日葡辞書「チャ・コムギナドヲヒク」 ⓫(「弾く」と書く)(琴や琵琶などの爪を手前に引く意から)楽器をかき鳴らす。かなでる。弾ずる。源氏物語少女「箏の御こと―・き給ふを」。「ピアノを―・く」 ⓬(「轢く」と書く)(車輪が物を引き掛ける意から)車輪が人や動物の上を通る。 ◇広く一般には「引」を使うが、➊1・➋1・2では「曳」「牽」も用いる。 ⇒引くの山の

[漢]曳🔗🔉

 字形 〔日(曰)部2画/6画/1740・3148〕 〔音〕エイ(呉)(漢) 〔訓〕ひく [意味] ひく。ひっぱる。ひきずる。「曳航・曳光弾・揺曳」 ▷もと、曰部。[曵]は俗字。

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