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○本腰を入れるほんごしをいれる🔗⭐🔉
○本腰を入れるほんごしをいれる
真剣になって物事をする。
⇒ほん‐ごし【本腰】
ぼん‐こつ【凡骨】
平凡な器量の者。
ぽんこつ
(もと、金槌の意ともげんこつの意ともいう)家畜などを殺すこと。また、古くなった自動車などをたたきこわして解体すること。転じて、老朽したもの。廃品。仮名垣魯文、安愚楽鍋「俺達は牛牛と世間でもてはやされるやうにはなつたけれど…四足を杭へ結いつけられて―をきめられてヨ」。「―屋」
ぼん‐ごや【盆小屋】
西日本で、7月の盆祭の際、竹や麦藁などで造って子供たちの籠もる小屋。あとで焼く。三吉屋さんきちや。御火小屋おひごや。
ボンゴレ【vongole イタリア】
ボンゴラ(浅蜊あさり)を用いたイタリア料理。「スパゲッティ‐―」
ホンコン【香港】
(Xianggang; Hong Kong)中国本土の南にある特別行政区。香港島・九竜半島・付属諸島から成る。アヘン戦争の後、1842年香港島、60年に九竜半島南端部がイギリスに割譲され、98年九竜半島の大部分と付属諸島とから成る新界が租借地となった。深水の良港で、自由貿易地域として繁栄。1997年中国に返還。国際的な金融・貿易センター。人口671万(2001)。→中華人民共和国(図)。
⇒ホンコン‐シャツ
⇒ホンコン‐フラワー
ホンコン‐シャツ
半袖ワイシャツの通称。ネクタイをつけて着る。商品名。
⇒ホンコン【香港】
ホンコン‐フラワー
香港で作られたプラスチック製の造花。商標名。
⇒ホンコン【香港】
ほん‐ざ【本座】
①その人相当の、正当の座席。朝廷で、納言なごん・参議などに、辞任した後も前官の礼遇を与え、その身分相応の座に即かせたこと。
②田楽・猿楽などの複数の同業者組織で、新しく編成された新座に対し、もとから存在した座。
ほん‐さい【本妻】
正式の妻。正妻。むかいめ。正室。嫡妻。
ほん‐ざい【本才】
実際上に役立つ儀式典礼などに関する知識や、諸芸の才能。源氏物語絵合「―のかたがたの物教へさせ給ひしに」
ぼん‐さい【凡才】
平凡な才能。また、その人。
ぼん‐さい【盆栽】
陶磁器の鉢などに草木を栽植し、樹姿を整えて自然の雅趣を表し、観賞するもの。
ぼん‐さい【梵妻】
僧侶の妻。だいこく。
ほん‐さいよう【本採用】
使用者が一定の試用期間を経たのち、労働契約に基づいて労働者と確定的な雇用関係を結ぶこと。
ぼん‐ざかな【盆魚】
西日本で、7月の盆行事として魚を食べる風習。また、その魚。刺鯖さしさばを用いる地方が多い。双子祝もろこいわい。盆鯖。
ぼん‐さく【凡作】
平凡な、つまらない作品。
ぼん‐さく【凡策】
平凡な策略。
ぼん‐さつ【梵刹】
⇒ぼんせつ
ほん‐さば【本鯖】
マサバの別称。
ぼん‐さま【坊ん様】
(ボウサマの転)
①僧侶の尊敬語。
②男児を呼ぶ尊敬語。おぼうさん。浄瑠璃、新版歌祭文「やつぱり―のやうに追付け千五百石の若旦那」
ぼんさま‐ながし【盆様流し】
(→)「盆送り」に同じ。
ほん‐ざや【本鞘】
清算取引で期日の遠いものほど相場が高い場合の、当限とうぎり・中限なかぎり・先限さきぎりの相場の差額。↔逆鞘
ほんさろく【本佐録】
江戸前期の代表的政道書の一つ。本多佐渡守正信が徳川秀忠に説いた書とされるが、未詳。成立は17世紀半ばと推定。1巻。「百姓は財の余らぬように、不足になきように治むる事、道なり」の言葉で著名。
→文献資料[本佐録]
ほん‐ざん【本山】
①一宗・一派の末寺を統轄する寺院。本寺。徒然草「本寺・―を離れぬる顕密の僧」
②この寺。当山。
⇒ほんざん‐しゅう【本山衆】
⇒ほんざん‐は【本山派】
ほん‐ざん【奔竄】
逃げ隠れること。走りのがれること。
ぼん‐さん【盆山】
(→)盆石ぼんせきに同じ。特に、山水の風景をあらわしたもの。盆仮山ぼんかざん。
ぼんさん【盆山】
狂言。ある男が盆山を盗みに入ってそこの主人に見つけられ、色々なぶられて、最後に「あれは鯛か」と言われ「たいたい」と鳴く。盆山盗人。
ぼん‐さん【梵讃】
声明しょうみょうの一種。梵語で、仏徳などを讃嘆さんだんした韻文。梵語讃。→漢讃→和讃
ほん‐さんご【本珊瑚】
八放サンゴ亜綱ヤギ目サンゴ科の花虫類で、骨格が加工用となる類の総称。アカサンゴ・モモイロサンゴ・シロサンゴなど。深海産で、浅海産の石サンゴ類とちがって、共生藻がいないため成長は遅いが、組織が堅い。古来、珊瑚として貴ばれ、工芸品の材料とする。真性珊瑚。貴重珊瑚。→造礁珊瑚→石珊瑚いしさんご
ほんざん‐しゅう【本山衆】
本山派の山伏衆。↔当山衆。
⇒ほん‐ざん【本山】
ボン‐サンス【bon sens フランス】
良識。
ほんざん‐は【本山派】
修験しゅげん道二派の一派。天台系の修験道は寺門派の増誉によって勢力を伸ばし、聖護院しょうごいんを本山として本山派を確立した。↔当山派
⇒ほん‐ざん【本山】
ほん‐し【本支】
①もととわかれ。もととえだ。
②本家と分家。
ほん‐し【本旨】
本来の趣旨。
ほん‐し【本志】
まことの心。本意。本懐。
ほん‐し【本始】
もと。はじめ。
ほん‐し【本師】
根本の教師、すなわち釈迦如来の称。
ほん‐し【本紙】
①新聞・文書などの主たる部分の紙面。
②巻物・掛物などで、書画をかいた紙または絹の部分。
③この新聞。わが新聞。
ほん‐し【本誌】
①雑誌の本体をなす部分。別冊付録などに対していう。
②この雑誌。わが雑誌。
ほん‐じ【本寺】
(→)本山に同じ。今昔物語集31「此の所かく仏法の地にはなしつと云へども、させる―無し」
ほん‐じ【本地】‥ヂ
①〔仏〕仏・菩薩が衆生しゅじょう済度のために仮の姿をとってあらわれた垂迹身すいじゃくしんに対し、その本源たる仏・菩薩をいう。例えば、熊野権現の本地は阿弥陀如来とする。本地仏。
②本来の姿。ものの本源。堤中納言物語「―たづねたるこそ、心ばへをかしけれ」
③本性。正気。御伽草子、酒呑童子「酔ひても―忘れずとて」
④もっとも堅牢な漆下地の方法。本堅地。
⇒ほんじ‐すいじゃく‐せつ【本地垂迹説】
⇒ほんじ‐な・い【本地無い】
⇒ほんじ‐ぶつ【本地仏】
⇒ほんじ‐もの【本地物】
ほん‐じ【本字】
①仮名に対して漢字の称。
②略字に対して正体の漢字。
③ある漢字のもととなった漢字。
ほん‐じ【本辞】
皇族や氏族の伝承、また、民間の説話などを書きとどめたもの。旧辞。古事記序「諸家の賷もたる帝紀及び―」
ほん‐じ【翻字】
ある文字で書かれている文章を別の文字に書き改めること。「ローマ字を日本文字に―する」
ぼん‐し【梵志】
(「梵天を志す者」の意)婆羅門バラモンの別称。また、その族から出た僧。
ぼん‐じ【梵字】
梵語すなわちサンスクリット語を記すのに用いる文字。字体は種々あるが、日本では主として悉曇しったん文字を用いてきた。→光明真言こうみょうしんごん
梵字
ほん‐しき【本式】
①正当な形式。また、手続などを省略しないやり方。正式。「―に学ぶ」
②連歌・俳諧で、本式目の作法に関する法則を記した条目。二条家制定の新式に対する語。連理秘抄「当時も―・新式などいひて、方々に分れ所々に集会す」
ほん‐じき【本敷】
(取引用語)(→)本証拠金に同じ。
ほん‐しけん【本試験】
予備試験・臨時試験・模擬試験などに対し、主たるまたは本当の試験。
ほんじ‐すいじゃく‐せつ【本地垂迹説】‥ヂ‥
日本の神は本地である仏・菩薩が衆生救済のために姿を変えて迹あとを垂たれたものだとする神仏同体説。平安時代に始まり、明治初期の神仏分離により衰えた。
⇒ほん‐じ【本地】
ほん‐しつ【本質】
〔哲〕(essence イギリス・ フランス・Wesen ドイツ)
①あるものをそのものとして成り立たせているそれ独自の性質。例えば、動物を動物たらしめている性質。本性。
②変化常ない現象的存在に対し、その背後または内奥に潜む恒常的なもの。この意味での本質は実体として形而上学的な存在と解される場合が多い。↔現象。
③実存に対する語として、なんらかのものが現に存在しているという事実から離れて、そのものが「何」であるかという定義によっていわれるもの。
④フッサールの現象学の用語。事実と対立し、本質直観の方法によって捉えられる事物の形相。
⇒ほんしつ‐しゅぎ【本質主義】
⇒ほんしつ‐てき【本質的】
⇒ほんしつてき‐ぞくせい【本質的属性】
ほん‐じつ【本日】
今日。この日。「―をもって終了」
ぼん‐しつ【凡失】
野球で、つまらない失策。
ほんしつ‐しゅぎ【本質主義】
(essentialism)ある物事には、その物事として成り立つために必要な特性(本質)があり、その特性に還元して物事を考えていこうとする立場。↔構築主義。
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんしつ‐てき【本質的】
物事の本質にかかわるさま。性質や様子がそのものに本来備わっていること。「―な問題」
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんしつてき‐ぞくせい【本質的属性】
一定の事物またはその概念にとって必要欠くべからざる性質の総体。→偶有性
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんじ‐な・い【本地無い】‥ヂ‥
〔形〕
(正気を失っている意)愚かである。
⇒ほん‐じ【本地】
ほんし‐びさん‐せん【本四備讃線】
本州と四国とを結ぶ瀬戸大橋線の正称。
ほんじ‐ぶつ【本地仏】‥ヂ‥
神の本地である仏。本地。
⇒ほん‐じ【本地】
ぼん‐じまい【盆仕舞】‥ジマヒ
盆節季の決算。続猿蓑「―一荷いっかでねぎる鮨の魚」(惟然)
ほんじ‐もの【本地物】‥ヂ‥
本地垂迹思想の影響によって成った小説・物語や浄瑠璃・説経などの語り物類。普通、室町時代から江戸時代にわたる御伽草子系統のものを指すが、広く江戸期の語り物・読物を通じて神仏の本縁・社寺の由緒を説いたものをもいう。
⇒ほん‐じ【本地】
ほん‐しゃ【本社】
①この会社。この神社。
②主たる神社。↔摂社↔末社。
③会社の本体をなす事業所。↔支社
ほん‐じゃく【本迹】
〔仏〕
①本地ほんじと垂迹すいじゃく。
②法華経の本門と迹門しゃくもん。本迹二門。
ぼんじゃり
①柔和なさま。おっとりしてやわらかなさま。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「姿は詞に語るとも心は筆も及びなき―としてきつとして」
②肉づきがよく美しいさま。浄瑠璃、大塔宮曦鎧「―と甘さうなお肉合ししあい」
ほん‐しゅ【本主】
①自分の仕えている主人。
②もとからの領主。平家物語7「八幡大菩薩は日域じちいき朝廷の―、累世明君の曩祖のうそなり」
③荘園しょうえんの所有主。太平記12「決断所にて―安堵を給はれば」
ぼん‐しゅ【凡手】
①なみの技量。平凡な腕まえ。また、その人。「―にできることではない」
②囲碁・将棋などで、平凡でまずい手。「―を打つ」
ぼん‐しゅ【凡主】
平凡な主人または主君。
ほんしゅう【本州】‥シウ
日本列島の本幹をなす最大の島。東は太平洋、西は日本海に面し、北は津軽海峡を隔てて北海道、南は瀬戸内海を距てて四国・九州に対する。東北・関東・中部・近畿・中国の5地方に区分される。
⇒ほんしゅう‐しこく‐れんらくきょう【本州四国連絡橋】
ほんしゅう‐しこく‐れんらくきょう【本州四国連絡橋】‥シウ‥ケウ
本州と四国とを結ぶ橋の総称。神戸・鳴戸間、児島・坂出間、尾道・今治間の3ルート。児島・坂出間は1988年、神戸・鳴戸間は98年、尾道・今治間は99年に開通。本四連絡橋。→瀬戸大橋
⇒ほんしゅう【本州】
ボンジュール【bonjour フランス】
(挨拶語)おはよう。こんにちは。
ほん‐しゅつ【奔出】
勢いよくほとばしり出ること。
ホンジュラス【Honduras】
中米中部の共和国。1821年スペインから独立。カリブ海に臨み、国土の大部分は山地。住民の大半はメスティーソで、言語はスペイン語。面積11万2000平方キロメートル。人口702万8千(2004)。首都テグシガルパ。→中央アメリカ(図)
ぼんしゅん【梵舜】
江戸初期の神道家・僧侶。号、神竜院。吉田兼右の子。豊国神社創立に参画、徳川家康に神道を講ずる。古典の書写・校合に努める。日記を残す。(1553〜1632)
ほん‐しょ【本初】
(ホンジョとも)はじめ。もと。
⇒ほんしょ‐しごせん【本初子午線】
ほん‐しょ【本書】
①主たる文書。また、書籍の主部。
②正式の文書。
③正本しょうほん。原本。
④この本。→ほんじょ
ほん‐しょ【本署】
支署・分署などに対して主たる署。
ほん‐じょ【本所】
①本居。本邸。
②本家・領家・預所などと重層的に構成されている荘園領主諸層の一つ。荘務と呼ばれる実質的領主権を握っている。本家と同義に用いることもある。太平記24「国衙こくが・荘園も―の知行ならず」
③蔵人所くろうどどころ。源平盛衰記25「殿上人承りて―の衆に仰す」
ほんじょ【本所】
東京都墨田区の一地区。もと東京市35区の一つ。隅田川東岸の低地。商工業地域。
ほん‐じょ【本書】
各宗開宗の根本をなす書。日蓮宗における「立正安国論」のごときもの。本典。御書ごしょ。
ぼん‐しょ【凡書】
ありきたりの本。
ぼん‐しょ【凡庶】
なみの人。凡人。庶人。ぼんそ。
ほん‐しょう【本生】‥シヤウ
〔仏〕(ホンジョウとも)ジャータカのこと。本生経。本生譚。
ほん‐しょう【本性】‥シヤウ
(古くはホンジョウとも)
①生れつきの性質。本来の性格。天性。ほんせい。源氏物語真木柱「―はいと静かに心よくこめき給へる人の」。「―をあらわす」
②本心。正気しょうき。義経記7「程なく酒気さかけには―をただすものなれば」。日葡辞書「ホンシャウヲウシナウ」
ほん‐しょう【本省】‥シヤウ
管下の官庁に対して、これを管轄する中央官庁。
ほん‐しょう【本証】
〔法〕挙証責任を負う当事者が、自己の主張する事実を証明するために提出する証拠ないしその証明活動。↔反証
ほんじょう【本庄】‥ジヤウ
埼玉県北西部、利根川の右岸にある市。もと中山道の宿場町。明治以降は生糸・絹織物の産地。近年大工場も進出。人口8万2千。
ほんじょう【本庄】‥ジヤウ
姓氏の一つ。
⇒ほんじょう‐しげる【本庄繁】
ほん‐じょう【本荘】‥ジヤウ
ある荘で最初に開け、荘内開発の本拠となった土地。
ほんじょう【本荘】‥ジヤウ
秋田県南西部、由利本荘市の地名。子吉川こよしがわ河口に臨み、本荘平野の中心。近世、六郷ろくごう氏2万石の城下町。
⇒ほんじょう‐おいわけ【本荘追分】
ほん‐じょう【本城】‥ジヤウ
中心となる城。ねじろ。本丸。もとじろ。
ぼん‐しょう【凡小】‥セウ
人物などが平凡で小さいこと。
ぼん‐しょう【凡聖】‥シヤウ
凡夫と聖者。
⇒ぼんしょう‐いちにょ【凡聖一如】
ぼん‐しょう【梵鐘】
中国の古楽器の鐘に対して、寺院で用いるつりがねの称。多く鐘楼に吊り、撞木しゅもくで打ち鳴らす。和鐘・朝鮮鐘などがある。別称、鯨鐘・洪鐘おおがね・撞鐘つきがね・釣鐘・蒲牢・華鯨など。
梵鐘(和鐘)
ぼん‐じょう【凡常】‥ジヤウ
ありきたりであること。
ぼんしょう‐いちにょ【凡聖一如】‥シヤウ‥
〔仏〕事相に違いはあっても、理性りしょうにおいては凡夫も聖者も同一・平等無差別であるということ。凡聖不二。
⇒ぼん‐しょう【凡聖】
ほんじょう‐おいわけ【本荘追分】‥ジヤウオヒ‥
秋田県本荘地方の民謡。にぎやかな酒盛り唄。
⇒ほんじょう【本荘】
ほん‐しょうがつ【本正月】‥シヤウグワツ
正月元日から7日まで。大正月。小正月こしょうがつ・返り正月などに対していう。
ほん‐しょうぎ【本将棋】‥シヤウ‥
将棋のこと。回り将棋・挟み将棋などに対していう。
ほん‐しょうこきん【本証拠金】
(取引用語)新規の売買に対し、売買の成立に当たって取引所が徴収する証拠金。本敷ほんじき。
ほんじょう‐じ【本成寺】‥ジヤウ‥
新潟県三条市にある法華宗陣門流の総本山。1297年(永仁5)日朗の高弟日印の創建。初め青蓮華寺しょうれんげじと号したのを1313年(正和2)日朗を開山とした際に改称。
ほんじょう‐しげる【本庄繁】‥ジヤウ‥
陸軍軍人。兵庫県出身。中国通として知られ、満州事変勃発時の関東軍司令官。満州国の建国にも関与。のち侍従武官長。大将。男爵。枢密顧問官。敗戦後に自決。(1876〜1945)
⇒ほんじょう【本庄】
ほんしょう‐じん【本省人】‥シヤウ‥
①中国で、自分の所属する省の人の称。
②明末から清代、主に福建と広東から台湾に移住した漢族の子孫。→外省人
ほん‐じょうぞうしゅ【本醸造酒】‥ヂヤウザウ‥
清酒の一種。70パーセント以下に精米した白米、米麹、醸造アルコール及び水を原料として製造する。
ほん‐しょく【本色】
①本来の色。
②もちまえの性質。本領。
ほん‐しょく【本職】
①その人の主とする職。本業。「―をおろそかにする」
②歌舞伎で、その俳優に最も適した役。
③それを専門とする人。くろうと。「―もはだしだ」
④官職にある者の自称。本官。
ほんしょ‐しごせん【本初子午線】
(prime meridian)イギリスのグリニッジ天文台の跡を通過する子午線。これを0度として地球上の経度測定の基準とする。
⇒ほん‐しょ【本初】
ほんし‐れんらくきょう【本四連絡橋】‥ケウ
本州四国連絡橋の略称。
ほん‐しん【本心】
①もちまえの正しい心。良心。
②(ホンジンとも)本気。正気。本性ほんしょう。日葡辞書「ホンジンヲウシナウ」
③うわべでない、本当の心。本意。「―を明かす」
ほん‐しん【本震】
前震または余震をひきおこしたと考えられる大きな地震。主震。
ほん‐しん【叛心】
⇒はんしん
ほん‐しん【翻身】
身をひるがえすこと。
ほん‐じん【本陣】‥ヂン
①一軍の大将がいる陣所。本営。
②江戸時代の宿駅で、大名・幕府役人・勅使・宮門跡などが休泊した公認の宿舎。門構え・玄関・上段の間を備える。大旅籠屋おおはたごや。→脇本陣
ぼん‐しん【凡身】
〔仏〕凡夫ぼんぶの身。
ぼん‐じん【凡人】
①特にすぐれた所のない、普通の人。「―には理解しがたい」
②身分の低い人。平民。
ぼん・ず【犯ず】
〔他サ変〕
戒律などをおかす。平家物語10「師匠の室に入りしよりこの方未だ禁戒を―・ぜず」
ポンス【pons オランダ】
①橙だいだいなど柑橘類を絞った汁。ポン酢ず。
②(→)ポンチ2に同じ。
ポン‐ず【ポン酢】
(ポンスの転訛したポンズに「酢」を当てたもの)
①⇒ポンス1。
②合せ酢の一種。橙だいだい・酸橘すだちなど柑橘類を絞った汁に同量の醤油を加え、味醂みりん・鰹節・昆布を加えて旨みを出したもの。鍋物・蒸し物などのつけ汁として用いる。ポン酢醤油。
ほん‐すい【本粋】
ほんとうの粋人。日本永代蔵2「騒ぎは両色里の太鼓に―になされ」
ぼん‐すい【凡水】
平凡な川。「平山―」
ほん‐すじ【本筋】‥スヂ
①本来のすじみち。「話が―からそれる」
②嫡出子。〈日葡辞書〉
ほん‐ずもう【本相撲】‥ズマフ
本場所の相撲。↔花相撲
ほん‐ずり【本刷】
本式に機械にかけて印刷すること。また、その印刷物。↔仮刷かりずり
ほん‐すんぽう【本寸法】‥パフ
本来の正しい基準にかなっていること。落語などの芸を、くずしていないこと。「―の古典落語」
ほん‐せい【本姓】
①本家の姓。生家の苗字。
②実じつの姓。
ほん‐せい【本性】
本来の性質。天性。ほんしょう。
ほん‐せい【奔星】
ながれぼし。流星。
ほん‐ぜい【本税】
付加税に対し、その基本となる税。
ほん‐ぜい【本誓】
〔仏〕(→)本願2に同じ。
ぼん‐ぜい【梵砌】
寺院の境内。太平記15「鐘は―の物なればとて三井寺へこれを奉る」
ぼん‐せいぼ【盆歳暮】
盆と年末の贈答。
ほん‐せいほん【本製本】
(→)上製本に同じ。
ほん‐せき【本石】
①(→)自然石に同じ。
②大理石や軟石に対し、御影石みかげいしの称。
ほん‐せき【本籍】
戸籍の冒頭に本籍として記載された場所。現実の住所とは関係なしに、どこに定めてもよく、また変更(転籍)もできる。原籍。
⇒ほんせき‐ち【本籍地】
ぼん‐せき【盆石】
盆の上に自然石や砂を配置して風景を創作し、その風趣を味わうこと。また、その石。室町時代から茶の湯・生花などと共に行われ、多くの流派・法式がある。江戸時代、箱庭として普及。盆景。
ほんせき‐ち【本籍地】
本籍のある市区町村の区域。
⇒ほん‐せき【本籍】
ほん‐せつ【本説】
(中世はホンゼツとも)
①根本となる説。根拠となるべき説。徒然草「下ざまより事起りて、させる―なし」
②特に、和歌・連歌・能などを作る時、典拠となる物語や故事・詩などの本文・内容。正徹物語「定家の歌は―をふまへて詠み侍るなり」
ぼんせつ【梵刹】
(梵語brahma-kṣetra清浄な国土の意)寺院。てら。ぼんさつ。
ほん‐セル【本セル】
細い梳毛そもう糸を経緯糸たてぬきいとにして織った純毛セル。綿毛交織の半セルに対していう。
ほん‐せん【本船】
①主となる船。もとぶね。親船。上荷船。
②この船。
⇒ほんせん‐わたし【本船渡し】
ほん‐せん【本戦】
スポーツなどの公式戦。
ほん‐せん【本銭】
元金。もとで。〈日葡辞書〉
⇒ほんせん‐がえし【本銭返】
ほん‐せん【本選】
予選や予備選挙に対して、最終的な選抜・選挙。
ほん‐せん【本線】
①(→)幹線に同じ。鉄道・電信線などにいう。↔支線。
②列車の運転に常用される線路。本線路。↔側線。
③高速道路で、走行車線。
ほん‐ぜん【本然】
もとからその通りであること。うまれつき。天然。ほんねん。
⇒ほんぜん‐の‐せい【本然の性】
ほん‐ぜん【本膳】
①日本料理の正式の膳立てで、二の膳・三の膳などに対して、主となる膳。一の膳ともいう。膾なます・坪つぼ・香の物・味噌汁などの献立から成り、飯をこれにつける。
②本膳料理の略。
⇒ほんぜん‐りょうり【本膳料理】
ほん‐ぜん【翻然】
①ひるがえるさま。また、ひるがえすさま。
②急に心を改めるさま。「―と悔い改める」
ぼん‐せん【凡戦】
平凡で面白みのない試合。
ほんせん‐がえし【本銭返】‥ガヘシ
中世以降に見られる買戻し約款付きの不動産売買。手放した不動産を、一定年期の後、または金子ができたとき、元本を償還して請け戻すことができるもの。代価が米穀の場合は本物返ほんもつがえしといい、江戸時代には本銀返・本米返などと称した。
⇒ほん‐せん【本銭】
ほんぜん‐の‐せい【本然の性】
宋学の性説。人が宇宙普遍の理として先天的に賦与されている純粋至善の性。天地の性。→気質の性
⇒ほん‐ぜん【本然】
ほんぜん‐りょうり【本膳料理】‥レウ‥
正式の日本料理の膳立て。室町時代に武家の礼法とともに確立し、江戸時代に内容・形式ともに発達した。本膳(一の膳)・二の膳・三の膳から成り、最も鄭重な場合にはさらに与よの膳・五の膳を供する。一汁三菜・一汁五菜・二汁五菜・二汁七菜・三汁七菜・三汁九菜・三汁一一菜などの種類がある。
⇒ほん‐ぜん【本膳】
ほんせん‐わたし【本船渡し】
〔経〕(→)エフ‐オー‐ビー(FOB)に同じ。もとぶねわたし。
⇒ほん‐せん【本船】
ほん‐そ【本訴】
訴訟参加の申立て、反訴または中間確認の訴えの提起が行われる場合、その基因となった訴訟。
ほん‐そ【奔走】
ホンソウの約。
⇒ほんそ‐ご【奔走子】
⇒ほんそ‐の‐こ【奔走の子】
⇒ほんそ‐むすこ【奔走息子】
ほん‐ぞ【本所】
(ホンジョの直音化)本邸。源氏物語宿木「―の人々乗せて」
ぼん‐そ【凡庶】
ボンショの直音化。
ほん‐そう【本葬】‥サウ
本式の葬儀。→仮葬かりそう・かそう→密葬
ほん‐そう【奔走】
①走ること。かけまわること。奔馳。
②物事がうまく運ぶように、あちこちかけまわって努力すること。周旋すること。「金策に―する」
③馳走すること。日葡辞書「コトナイゴホンソウデゴザル」
④大切にすること。かわいがること。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「本蔵が―の一人娘の小浪御寮」
⇒ほんそう‐ご【奔走子】
ほん‐ぞう【本草】‥ザウ
①薬用になる植物。また、薬草をはじめ薬物として用をなす玉石・木竹・禽獣・虫魚・亀貝きばい・果蓏からなどの動植鉱物の総称。
②1の産地・効能などを述べた書物。本草書。
③本草学の略。
⇒ほんぞう‐か【本草家】
⇒ほんぞう‐がく【本草学】
ぼん‐そう【凡僧】
①凡愚な僧。
②僧綱そうごうなどに任ぜられない法師位の僧。
ぼん‐そう【梵僧】
戒行を持する僧。また一般に、僧。
ほんぞう‐か【本草家】‥ザウ‥
本草学の研究者。
⇒ほん‐ぞう【本草】
ほんぞう‐がく【本草学】‥ザウ‥
中国に由来する薬物についての学問。薬物研究にとどまらず博物学の色彩が強い。本草書がまとめられるようになったのは漢代と推定される(神農本草)が、500年頃、陶弘景により「神農本草経」「神農本草経集注」が大成され、以後、唐・宋にかけて知識が補われたが、明末に李時珍が最も完備した「本草綱目」を完成した。日本へは奈良時代に伝えられ、「本草和名」などが現れたが、江戸時代に最も盛んとなり、貝原益軒の「大和本草」、稲生いのう若水の「庶物類纂」、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」が現れ、さらに西洋博物学の影響も加わって、多くの人がその発展に寄与した。
⇒ほん‐ぞう【本草】
ほんそう‐ご【奔走子】
父母がいつくしみ育てている子供。愛児。浄瑠璃、染模様妹背門松「二人が中の―」
⇒ほん‐そう【奔走】
ほんぞうこうもく【本草綱目】‥ザウカウ‥
中国の代表的な本草書。明の李時珍の著。52巻。本草1890余種の漢薬を釈名・集解・気味・主治・修治・発明・正誤・付方の各項にわたって解説。1578年成り、96年刊。日本でも版行され、日本人の校勘本も多い。
⇒ほんぞうこうもく‐けいもう【本草綱目啓蒙】
ほんぞうこうもく‐けいもう【本草綱目啓蒙】‥ザウカウ‥
小野蘭山が「本草綱目」をもとに日本の本草について講義したものを、その孫・門人などが整理し出版した書。48巻。1803〜06年(享和3〜文化3)刊。方言資料としても貴重。
⇒ほんぞうこうもく【本草綱目】
ほんぞうずふ【本草図譜】‥ザウヅ‥
2000種余の植物を分類し図説した江戸時代最大の彩色植物図鑑。岩崎灌園著。96巻。1828年(文政11)成る。30〜44年(天保1〜弘化1)刊。
ほんぞうわみょう【本草和名】‥ザウ‥ミヤウ
日本最古の本草書。本草約1025種を掲げて注記。2巻。深江(一説に深根)輔仁が醍醐天皇の勅を奉じて撰。918年(延喜18)頃成る。輔仁本草。
ほん‐そく【本束】
(一束一本として用いる紙の意)杉原紙すぎはらがみの異称。
ほん‐そく【本則】
①原則。たてまえ。
②〔法〕法令の本体となる部分。↔付則
ほん‐ぞく【本属】
①本来所属していること。
②本籍。本貫。
⇒ほんぞく‐ちょうかん【本属長官】
ぼん‐ぞく【凡俗】
①世間なみで、高尚でないこと。「―の風ふう」
②凡人。俗人。凡夫。太平記30「余りに恐れ無く―の器物になされぬる事」。「―の知恵」
ほんぞく‐ちょうかん【本属長官】‥チヤウクワン
旧制で、官吏の所属する官庁の長。身分上、進退・賞罰をつかさどる上官、または職務上、指揮監督権をもつ上官。国家公務員法における所轄庁の長がほぼこれにあたる。
⇒ほん‐ぞく【本属】
ほんそ‐ご【奔走子】
⇒ほんそうご。
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそ‐の‐こ【奔走の子】
(近畿・中国地方で)(→)奔走子ほんそうごに同じ。
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそ‐むすこ【奔走息子】
最愛の息子。浄瑠璃、本朝廿四孝「兄や斯こうか斯こうかと撫でさする―の鍬平足」
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそめわけ‐べら【本染分倍良】
ベラ科の海産硬骨魚。全長約10センチメートル。体側を前後に走る黒帯が鮮やか。他の大形魚の体表や口内に付着する寄生虫を食べる習性があり、「掃除魚」の異名がある。関東地方以南の暖海の沿岸に分布。
ホンソメワケベラ
提供:東京動物園協会
ボンソワール【bonsoir フランス】
(挨拶語)こんばんは。
ほん‐ぞん【本尊】
①〔仏〕信仰・祈祷の対象として、寺院の中央に安置する仏・菩薩。
②(多く「御―」の形で)本人・当人をからかいの気持をこめていう語。「当の御―は何も知らない」
ほん‐だ【本多・本田】
本多髷ほんだまげの略。金々先生栄花夢「髪の毛をば鼠の尻尾くらゐにして―に結ひ」
⇒ほんだ‐あたま【本多頭】
⇒ほんだ‐まげ【本多髷】
ほんだ【本田】
姓氏の一つ。
⇒ほんだ‐そういちろう【本田宗一郎】
ほんだ【本多】
姓氏の一つ。江戸時代の譜代大名。
⇒ほんだ‐げきじょう【本多劇場】
⇒ほんだ‐こうたろう【本多光太郎】
⇒ほんだ‐しげつぐ【本多重次】
⇒ほんだ‐しゅうご【本多秋五】
⇒ほんだ‐せいろく【本多静六】
⇒ほんだ‐ただかつ【本多忠勝】
⇒ほんだ‐としあき【本多利明】
⇒ほんだ‐まさずみ【本多正純】
⇒ほんだ‐まさのぶ【本多正信】
ぼん‐だ【凡打】
野球で、ヒットにならない打球。
ほんだ‐あたま【本多頭】
本多髷に結った頭。誹風柳多留18「大みそか―は廻りかね」
⇒ほん‐だ【本多・本田】
ほん‐たい【本体】
①まことのかたち。真の身。正体。とりかへばや「この人の―誰といふこと知る人なかりければ」
②神社・寺院の神体または本尊。
③物の、付属物をのぞいた主要な部分。主体。
④本当のありかた。本来。大鏡道隆「―は参らせ給ふまじきを」
⑤〔哲〕(noumenon ギリシア)カントの用語。現象的事物の根底にある超感性的実在。もっぱら理性的思惟によってだけ把握し得る存在。純粋思惟または知的直観の対象。理体。↔現象。
⇒ほんたい‐ろん【本体論】
ほん‐たい【本隊】
①中心となる隊。
②この隊。わが隊。
ほん‐たい【本態】
本当の様子。実態。
⇒ほんたい‐せい【本態性】
⇒ほんたい‐ふう【本態風】
ほん‐だい【本題】
中心となる題目。議論や話題の中心の事柄。主題。「―に入る」
ほん‐だい【品題】
〔仏〕経の内容を品ほんに分けた編章の題目。
ぼん‐たい【凡退】
野球で、打者が出塁・犠打を果たさずアウトとなって退くこと。「三者―」
ホンタイジ【Hongtaiji・皇太極】
清朝の第2代皇帝。太宗。ヌルハチの子。八旗制を改革、朝鮮・内モンゴルを征服、明を圧迫、大清と号す。(在位1626〜1643)(1592〜1643)
ほんたい‐せい【本態性】
原因不明の症状または疾患についていう語。本態性高血圧症・本態性低蛋白血症など。
⇒ほん‐たい【本態】
ほんたい‐ふう【本態風】
根本となるわざ。花鏡「歌舞は此の道の―なり」
⇒ほん‐たい【本態】
ほんたい‐ろん【本体論】
オントロギーの古い訳語。→存在論
⇒ほん‐たい【本体】
ほん‐たく【本宅】
別宅などに対して、日常住んでいる家。本邸。自宅。
ほんだ‐げきじょう【本多劇場】‥ヂヤウ
東京世田谷区の下北沢にある劇場。1982年実業家本多一夫(1934〜)が開場。
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐こうたろう【本多光太郎】‥クワウ‥ラウ
金属物理学者。愛知県生れ。独・仏・英国に留学。東北大教授・同大学金属材料研究所長・同大学総長。KS鋼・新KS鋼を発明し物理冶金学を創始。合金・冶金・鉄鋼学界の権威者。文化勲章。(1870〜1954)
本多光太郎
撮影:田村 茂
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐しげつぐ【本多重次】
戦国・安土桃山期の徳川家康の臣。通称、作左衛門。勇猛で直情径行。鬼作左の称がある。妻に与えた「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな、馬肥やせ」の手紙は、最も簡にして要を得たものとして有名。(1529〜1596)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐しゅうご【本多秋五】‥シウ‥
文芸評論家。愛知県生れ。東大卒。戦後、平野謙らと雑誌「近代文学」を創刊。トルストイ研究を土台に独自の人間観・歴史観をもって活動。著「転向文学論」「物語戦後文学史」など。(1908〜2001)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐せいろく【本多静六】
林学者。最初の林学博士。埼玉県生れ。ドイツ留学後、東大教授。林学の基礎をつくり、その普及に尽力、明治神宮の森・日比谷公園を設計、東京市水源林を設置・経営。大日本山林会会長。著「日本森林植物帯論」「本多造林学」など。(1866〜1952)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐そういちろう【本田宗一郎】‥ラウ
実業家・技術者。静岡県生れ。本田技研工業の創立者。オートバイ・自動車の開発・製造で、海外にも進出。(1906〜1991)
⇒ほんだ【本田】
ほんだ‐ただかつ【本多忠勝】
安土桃山・江戸初期の武将。徳川家康四天王の一人。通称、平八郎。武勇の誉れ高く、上総大多喜藩主、のち伊勢桑名藩主となった。(1548〜1610)
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だち【本裁ち】
(→)大裁ちに同じ。
ほん‐たて【本立て】
本を机上などに立てて支えておくための文房具。
ほん‐たで【本蓼】
ヤナギタデの変種。食用に供する。
ぼん‐だて【盆立て】
盆に行う贈答。盆礼。盆がしき。
ぼん‐だて【盆点】
①茶道で、拝領物または名物茶入れを特に扱う式。ぼんてん。
②棗なつめ・茶碗を盆にのせ、鉄瓶の湯でする略式の点茶。盆手前。
ほん‐たていれ【本立入れ】
ほんとうに意地を立てとおすこと。浮世床初「五分でも引かぬといふは―の江戸ツ子の腹さ」
ほんだ‐としあき【本多利明】
江戸後期の経世家。越後の人とされる。江戸に算学・天文の塾を開き、かたわら蘭学を修め、天文・地理・航海術を学び、ヨーロッパの事情に明るく、「西域物語」「経世秘策」「経済放言」を著し、開国・貿易と北防との急務を説き、北夷先生と称。(1743〜1820)
→作品:『西域物語』
→作品:『経世秘策』
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だな【本店】
⇒ほんてん。浮世風呂2「私どもの二番目も人中が薬だと申して、―へ遣はして置きました」
ほん‐だな【本棚】
書物をのせておく棚。書棚。
ぼん‐だな【盆棚】
7月の魂祭に作る棚。新盆の時だけ吊る地方もあるが、もともとは正月の恵方えほう棚と対比すべきものと思われる。しょうりょうだな。〈[季]秋〉
ほんだ‐まげ【本多髷】
①初め本多忠勝家中から流行した成年男子の髪型。文金風より出て、髷を7分を前、3分を後ろに分け、髻もとどりを細く高く巻いたもの。江戸中期、明和・安永頃再び流行。金魚本多・兄様本多・団七本多・疫病本多・大坂本多などの種類を生じて、通をきそった。ほんだわげ。浄瑠璃、伽羅先代萩「夫者それしゃと見へる本田わげ」
本多髷
②女髷。島田髷の髷尻を高くしたもの。遊女などの髪型。
⇒ほん‐だ【本多・本田】
ほんだ‐まさずみ【本多正純】
江戸初期の譜代大名。徳川家康の側近。上野介。正信の子。功によって宇都宮藩主となる。1622年(元和8)将軍秀忠の勘気をうけて改易され、出羽由利のち横手に配流。(1565〜1637)→宇都宮騒動。
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐まさのぶ【本多正信】
江戸初期の年寄(老中)。徳川家康の謀臣。三河の人。佐渡守。機密に参与。「本佐録」はその著とされるが仮託。(1538〜1616)
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だれ【本垂】
(→)掻垂かいだれに同じ。
ぽんたろう【ぽん太郎】‥ラウ
まぬけ。ぼんやり者。
ほん‐だわら【馬尾藻・神馬藻】‥ダハラ
海産の褐藻。ヒバマタ目ホンダワラ科の一種。長さ3メートルに達し、質は柔軟で、葉は披針形、浅い切れ込みがある。別に楕円形または倒卵形の気胞を有し、海表を浮いて流れ藻となる。古来、新年の飾物、食用、肥料として用い、また焼いて加里カリを採る。ホンダワラ属は国内で約60種が知られ、それらをモクと総称。ホダワラ。ナノリソ。タワラモク。ジンバソウ。浜藻。〈[季]新年〉
ほん‐たん【奔湍】
はやせ。急流。
ぼん‐たん【文旦】
〔植〕
⇒ぶんたん
ほん‐ち【本地】
①もとの地。本国。本土。
②⇒ほんじ
ほん‐ち【本知】
もとからの知行所。本領。また、旧領地。日葡辞書「ホンチヘカエル」
ほん‐ち【奔馳】
かけ走ること。奔走。
ぼんち
(京阪で)(→)「ぼんぼん」に同じ。
ぼん‐ち【凡知】
普通の程度の知恵。
ぼん‐ち【盆地】
周囲を山地によって囲まれた平地。成因により褶曲盆地・断層盆地・浸食盆地の3種に分かれ、湖が形成されていれば湖盆、堆積物で埋められていれば堆積盆地という。
⇒ぼんち‐ぎり【盆地霧】
ぼん‐ち【盆池】
小さな池。
ポンチ【punch】
①〔機〕
㋐工作物の中心などに目印を打つための器具。
㋑鍛造で、孔を突き貫く工具。孔貫あなぬき。
②葡萄酒・ブランデーなどに果汁・砂糖などを加えてつくった飲物。パンチ。「フルーツ‐―」
③ポンチ絵。また、それに描かれるような人物。
⇒ポンチ‐え【ポンチ絵】
ポンチ‐え【ポンチ絵】‥ヱ
(イギリスの諷刺漫画雑誌「パンチ」(Punch)から)寓意ぐうい・諷刺の滑稽な絵。漫画。内田魯庵、落紅「赤ら顔の破裂はちきれさうなのが窮屈さうにフロツクコートを着た態さまは―丸出しである」
⇒ポンチ【punch】
ぼんち‐ぎり【盆地霧】
盆地に発生する霧。放射霧が多い。
盆地霧
撮影:高橋健司
⇒ぼん‐ち【盆地】
ほん‐ちゃ【本茶】
明恵みょうえ上人の茶樹栽培の原拠である山城国栂尾とがのお産の茶。のちには宇治茶も本茶に加えられた。本の茶。↔非茶
ほん‐ちゅう【本中】
①相撲で、番付の二段目の第1番目の称。
②前相撲のうち、番付に入る直前の地位。
ほん‐ちゅう【本注】
明経家所用の五経・論語・孝経の注釈。漢魏の古注で、易は王弼おうひつ注、書は孔安国伝、詩は鄭玄じょうげん注、左伝は杜預どよ注、論語は何晏集解かあんしっかいなど。宋儒の新注と区別していう。
ほん‐ちゅう【奔注】
水が勢いよく流れそそぐこと。
ポンチョ【poncho スペ
ほん‐しき【本式】
①正当な形式。また、手続などを省略しないやり方。正式。「―に学ぶ」
②連歌・俳諧で、本式目の作法に関する法則を記した条目。二条家制定の新式に対する語。連理秘抄「当時も―・新式などいひて、方々に分れ所々に集会す」
ほん‐じき【本敷】
(取引用語)(→)本証拠金に同じ。
ほん‐しけん【本試験】
予備試験・臨時試験・模擬試験などに対し、主たるまたは本当の試験。
ほんじ‐すいじゃく‐せつ【本地垂迹説】‥ヂ‥
日本の神は本地である仏・菩薩が衆生救済のために姿を変えて迹あとを垂たれたものだとする神仏同体説。平安時代に始まり、明治初期の神仏分離により衰えた。
⇒ほん‐じ【本地】
ほん‐しつ【本質】
〔哲〕(essence イギリス・ フランス・Wesen ドイツ)
①あるものをそのものとして成り立たせているそれ独自の性質。例えば、動物を動物たらしめている性質。本性。
②変化常ない現象的存在に対し、その背後または内奥に潜む恒常的なもの。この意味での本質は実体として形而上学的な存在と解される場合が多い。↔現象。
③実存に対する語として、なんらかのものが現に存在しているという事実から離れて、そのものが「何」であるかという定義によっていわれるもの。
④フッサールの現象学の用語。事実と対立し、本質直観の方法によって捉えられる事物の形相。
⇒ほんしつ‐しゅぎ【本質主義】
⇒ほんしつ‐てき【本質的】
⇒ほんしつてき‐ぞくせい【本質的属性】
ほん‐じつ【本日】
今日。この日。「―をもって終了」
ぼん‐しつ【凡失】
野球で、つまらない失策。
ほんしつ‐しゅぎ【本質主義】
(essentialism)ある物事には、その物事として成り立つために必要な特性(本質)があり、その特性に還元して物事を考えていこうとする立場。↔構築主義。
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんしつ‐てき【本質的】
物事の本質にかかわるさま。性質や様子がそのものに本来備わっていること。「―な問題」
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんしつてき‐ぞくせい【本質的属性】
一定の事物またはその概念にとって必要欠くべからざる性質の総体。→偶有性
⇒ほん‐しつ【本質】
ほんじ‐な・い【本地無い】‥ヂ‥
〔形〕
(正気を失っている意)愚かである。
⇒ほん‐じ【本地】
ほんし‐びさん‐せん【本四備讃線】
本州と四国とを結ぶ瀬戸大橋線の正称。
ほんじ‐ぶつ【本地仏】‥ヂ‥
神の本地である仏。本地。
⇒ほん‐じ【本地】
ぼん‐じまい【盆仕舞】‥ジマヒ
盆節季の決算。続猿蓑「―一荷いっかでねぎる鮨の魚」(惟然)
ほんじ‐もの【本地物】‥ヂ‥
本地垂迹思想の影響によって成った小説・物語や浄瑠璃・説経などの語り物類。普通、室町時代から江戸時代にわたる御伽草子系統のものを指すが、広く江戸期の語り物・読物を通じて神仏の本縁・社寺の由緒を説いたものをもいう。
⇒ほん‐じ【本地】
ほん‐しゃ【本社】
①この会社。この神社。
②主たる神社。↔摂社↔末社。
③会社の本体をなす事業所。↔支社
ほん‐じゃく【本迹】
〔仏〕
①本地ほんじと垂迹すいじゃく。
②法華経の本門と迹門しゃくもん。本迹二門。
ぼんじゃり
①柔和なさま。おっとりしてやわらかなさま。浄瑠璃、五十年忌歌念仏「姿は詞に語るとも心は筆も及びなき―としてきつとして」
②肉づきがよく美しいさま。浄瑠璃、大塔宮曦鎧「―と甘さうなお肉合ししあい」
ほん‐しゅ【本主】
①自分の仕えている主人。
②もとからの領主。平家物語7「八幡大菩薩は日域じちいき朝廷の―、累世明君の曩祖のうそなり」
③荘園しょうえんの所有主。太平記12「決断所にて―安堵を給はれば」
ぼん‐しゅ【凡手】
①なみの技量。平凡な腕まえ。また、その人。「―にできることではない」
②囲碁・将棋などで、平凡でまずい手。「―を打つ」
ぼん‐しゅ【凡主】
平凡な主人または主君。
ほんしゅう【本州】‥シウ
日本列島の本幹をなす最大の島。東は太平洋、西は日本海に面し、北は津軽海峡を隔てて北海道、南は瀬戸内海を距てて四国・九州に対する。東北・関東・中部・近畿・中国の5地方に区分される。
⇒ほんしゅう‐しこく‐れんらくきょう【本州四国連絡橋】
ほんしゅう‐しこく‐れんらくきょう【本州四国連絡橋】‥シウ‥ケウ
本州と四国とを結ぶ橋の総称。神戸・鳴戸間、児島・坂出間、尾道・今治間の3ルート。児島・坂出間は1988年、神戸・鳴戸間は98年、尾道・今治間は99年に開通。本四連絡橋。→瀬戸大橋
⇒ほんしゅう【本州】
ボンジュール【bonjour フランス】
(挨拶語)おはよう。こんにちは。
ほん‐しゅつ【奔出】
勢いよくほとばしり出ること。
ホンジュラス【Honduras】
中米中部の共和国。1821年スペインから独立。カリブ海に臨み、国土の大部分は山地。住民の大半はメスティーソで、言語はスペイン語。面積11万2000平方キロメートル。人口702万8千(2004)。首都テグシガルパ。→中央アメリカ(図)
ぼんしゅん【梵舜】
江戸初期の神道家・僧侶。号、神竜院。吉田兼右の子。豊国神社創立に参画、徳川家康に神道を講ずる。古典の書写・校合に努める。日記を残す。(1553〜1632)
ほん‐しょ【本初】
(ホンジョとも)はじめ。もと。
⇒ほんしょ‐しごせん【本初子午線】
ほん‐しょ【本書】
①主たる文書。また、書籍の主部。
②正式の文書。
③正本しょうほん。原本。
④この本。→ほんじょ
ほん‐しょ【本署】
支署・分署などに対して主たる署。
ほん‐じょ【本所】
①本居。本邸。
②本家・領家・預所などと重層的に構成されている荘園領主諸層の一つ。荘務と呼ばれる実質的領主権を握っている。本家と同義に用いることもある。太平記24「国衙こくが・荘園も―の知行ならず」
③蔵人所くろうどどころ。源平盛衰記25「殿上人承りて―の衆に仰す」
ほんじょ【本所】
東京都墨田区の一地区。もと東京市35区の一つ。隅田川東岸の低地。商工業地域。
ほん‐じょ【本書】
各宗開宗の根本をなす書。日蓮宗における「立正安国論」のごときもの。本典。御書ごしょ。
ぼん‐しょ【凡書】
ありきたりの本。
ぼん‐しょ【凡庶】
なみの人。凡人。庶人。ぼんそ。
ほん‐しょう【本生】‥シヤウ
〔仏〕(ホンジョウとも)ジャータカのこと。本生経。本生譚。
ほん‐しょう【本性】‥シヤウ
(古くはホンジョウとも)
①生れつきの性質。本来の性格。天性。ほんせい。源氏物語真木柱「―はいと静かに心よくこめき給へる人の」。「―をあらわす」
②本心。正気しょうき。義経記7「程なく酒気さかけには―をただすものなれば」。日葡辞書「ホンシャウヲウシナウ」
ほん‐しょう【本省】‥シヤウ
管下の官庁に対して、これを管轄する中央官庁。
ほん‐しょう【本証】
〔法〕挙証責任を負う当事者が、自己の主張する事実を証明するために提出する証拠ないしその証明活動。↔反証
ほんじょう【本庄】‥ジヤウ
埼玉県北西部、利根川の右岸にある市。もと中山道の宿場町。明治以降は生糸・絹織物の産地。近年大工場も進出。人口8万2千。
ほんじょう【本庄】‥ジヤウ
姓氏の一つ。
⇒ほんじょう‐しげる【本庄繁】
ほん‐じょう【本荘】‥ジヤウ
ある荘で最初に開け、荘内開発の本拠となった土地。
ほんじょう【本荘】‥ジヤウ
秋田県南西部、由利本荘市の地名。子吉川こよしがわ河口に臨み、本荘平野の中心。近世、六郷ろくごう氏2万石の城下町。
⇒ほんじょう‐おいわけ【本荘追分】
ほん‐じょう【本城】‥ジヤウ
中心となる城。ねじろ。本丸。もとじろ。
ぼん‐しょう【凡小】‥セウ
人物などが平凡で小さいこと。
ぼん‐しょう【凡聖】‥シヤウ
凡夫と聖者。
⇒ぼんしょう‐いちにょ【凡聖一如】
ぼん‐しょう【梵鐘】
中国の古楽器の鐘に対して、寺院で用いるつりがねの称。多く鐘楼に吊り、撞木しゅもくで打ち鳴らす。和鐘・朝鮮鐘などがある。別称、鯨鐘・洪鐘おおがね・撞鐘つきがね・釣鐘・蒲牢・華鯨など。
梵鐘(和鐘)
ぼん‐じょう【凡常】‥ジヤウ
ありきたりであること。
ぼんしょう‐いちにょ【凡聖一如】‥シヤウ‥
〔仏〕事相に違いはあっても、理性りしょうにおいては凡夫も聖者も同一・平等無差別であるということ。凡聖不二。
⇒ぼん‐しょう【凡聖】
ほんじょう‐おいわけ【本荘追分】‥ジヤウオヒ‥
秋田県本荘地方の民謡。にぎやかな酒盛り唄。
⇒ほんじょう【本荘】
ほん‐しょうがつ【本正月】‥シヤウグワツ
正月元日から7日まで。大正月。小正月こしょうがつ・返り正月などに対していう。
ほん‐しょうぎ【本将棋】‥シヤウ‥
将棋のこと。回り将棋・挟み将棋などに対していう。
ほん‐しょうこきん【本証拠金】
(取引用語)新規の売買に対し、売買の成立に当たって取引所が徴収する証拠金。本敷ほんじき。
ほんじょう‐じ【本成寺】‥ジヤウ‥
新潟県三条市にある法華宗陣門流の総本山。1297年(永仁5)日朗の高弟日印の創建。初め青蓮華寺しょうれんげじと号したのを1313年(正和2)日朗を開山とした際に改称。
ほんじょう‐しげる【本庄繁】‥ジヤウ‥
陸軍軍人。兵庫県出身。中国通として知られ、満州事変勃発時の関東軍司令官。満州国の建国にも関与。のち侍従武官長。大将。男爵。枢密顧問官。敗戦後に自決。(1876〜1945)
⇒ほんじょう【本庄】
ほんしょう‐じん【本省人】‥シヤウ‥
①中国で、自分の所属する省の人の称。
②明末から清代、主に福建と広東から台湾に移住した漢族の子孫。→外省人
ほん‐じょうぞうしゅ【本醸造酒】‥ヂヤウザウ‥
清酒の一種。70パーセント以下に精米した白米、米麹、醸造アルコール及び水を原料として製造する。
ほん‐しょく【本色】
①本来の色。
②もちまえの性質。本領。
ほん‐しょく【本職】
①その人の主とする職。本業。「―をおろそかにする」
②歌舞伎で、その俳優に最も適した役。
③それを専門とする人。くろうと。「―もはだしだ」
④官職にある者の自称。本官。
ほんしょ‐しごせん【本初子午線】
(prime meridian)イギリスのグリニッジ天文台の跡を通過する子午線。これを0度として地球上の経度測定の基準とする。
⇒ほん‐しょ【本初】
ほんし‐れんらくきょう【本四連絡橋】‥ケウ
本州四国連絡橋の略称。
ほん‐しん【本心】
①もちまえの正しい心。良心。
②(ホンジンとも)本気。正気。本性ほんしょう。日葡辞書「ホンジンヲウシナウ」
③うわべでない、本当の心。本意。「―を明かす」
ほん‐しん【本震】
前震または余震をひきおこしたと考えられる大きな地震。主震。
ほん‐しん【叛心】
⇒はんしん
ほん‐しん【翻身】
身をひるがえすこと。
ほん‐じん【本陣】‥ヂン
①一軍の大将がいる陣所。本営。
②江戸時代の宿駅で、大名・幕府役人・勅使・宮門跡などが休泊した公認の宿舎。門構え・玄関・上段の間を備える。大旅籠屋おおはたごや。→脇本陣
ぼん‐しん【凡身】
〔仏〕凡夫ぼんぶの身。
ぼん‐じん【凡人】
①特にすぐれた所のない、普通の人。「―には理解しがたい」
②身分の低い人。平民。
ぼん・ず【犯ず】
〔他サ変〕
戒律などをおかす。平家物語10「師匠の室に入りしよりこの方未だ禁戒を―・ぜず」
ポンス【pons オランダ】
①橙だいだいなど柑橘類を絞った汁。ポン酢ず。
②(→)ポンチ2に同じ。
ポン‐ず【ポン酢】
(ポンスの転訛したポンズに「酢」を当てたもの)
①⇒ポンス1。
②合せ酢の一種。橙だいだい・酸橘すだちなど柑橘類を絞った汁に同量の醤油を加え、味醂みりん・鰹節・昆布を加えて旨みを出したもの。鍋物・蒸し物などのつけ汁として用いる。ポン酢醤油。
ほん‐すい【本粋】
ほんとうの粋人。日本永代蔵2「騒ぎは両色里の太鼓に―になされ」
ぼん‐すい【凡水】
平凡な川。「平山―」
ほん‐すじ【本筋】‥スヂ
①本来のすじみち。「話が―からそれる」
②嫡出子。〈日葡辞書〉
ほん‐ずもう【本相撲】‥ズマフ
本場所の相撲。↔花相撲
ほん‐ずり【本刷】
本式に機械にかけて印刷すること。また、その印刷物。↔仮刷かりずり
ほん‐すんぽう【本寸法】‥パフ
本来の正しい基準にかなっていること。落語などの芸を、くずしていないこと。「―の古典落語」
ほん‐せい【本姓】
①本家の姓。生家の苗字。
②実じつの姓。
ほん‐せい【本性】
本来の性質。天性。ほんしょう。
ほん‐せい【奔星】
ながれぼし。流星。
ほん‐ぜい【本税】
付加税に対し、その基本となる税。
ほん‐ぜい【本誓】
〔仏〕(→)本願2に同じ。
ぼん‐ぜい【梵砌】
寺院の境内。太平記15「鐘は―の物なればとて三井寺へこれを奉る」
ぼん‐せいぼ【盆歳暮】
盆と年末の贈答。
ほん‐せいほん【本製本】
(→)上製本に同じ。
ほん‐せき【本石】
①(→)自然石に同じ。
②大理石や軟石に対し、御影石みかげいしの称。
ほん‐せき【本籍】
戸籍の冒頭に本籍として記載された場所。現実の住所とは関係なしに、どこに定めてもよく、また変更(転籍)もできる。原籍。
⇒ほんせき‐ち【本籍地】
ぼん‐せき【盆石】
盆の上に自然石や砂を配置して風景を創作し、その風趣を味わうこと。また、その石。室町時代から茶の湯・生花などと共に行われ、多くの流派・法式がある。江戸時代、箱庭として普及。盆景。
ほんせき‐ち【本籍地】
本籍のある市区町村の区域。
⇒ほん‐せき【本籍】
ほん‐せつ【本説】
(中世はホンゼツとも)
①根本となる説。根拠となるべき説。徒然草「下ざまより事起りて、させる―なし」
②特に、和歌・連歌・能などを作る時、典拠となる物語や故事・詩などの本文・内容。正徹物語「定家の歌は―をふまへて詠み侍るなり」
ぼんせつ【梵刹】
(梵語brahma-kṣetra清浄な国土の意)寺院。てら。ぼんさつ。
ほん‐セル【本セル】
細い梳毛そもう糸を経緯糸たてぬきいとにして織った純毛セル。綿毛交織の半セルに対していう。
ほん‐せん【本船】
①主となる船。もとぶね。親船。上荷船。
②この船。
⇒ほんせん‐わたし【本船渡し】
ほん‐せん【本戦】
スポーツなどの公式戦。
ほん‐せん【本銭】
元金。もとで。〈日葡辞書〉
⇒ほんせん‐がえし【本銭返】
ほん‐せん【本選】
予選や予備選挙に対して、最終的な選抜・選挙。
ほん‐せん【本線】
①(→)幹線に同じ。鉄道・電信線などにいう。↔支線。
②列車の運転に常用される線路。本線路。↔側線。
③高速道路で、走行車線。
ほん‐ぜん【本然】
もとからその通りであること。うまれつき。天然。ほんねん。
⇒ほんぜん‐の‐せい【本然の性】
ほん‐ぜん【本膳】
①日本料理の正式の膳立てで、二の膳・三の膳などに対して、主となる膳。一の膳ともいう。膾なます・坪つぼ・香の物・味噌汁などの献立から成り、飯をこれにつける。
②本膳料理の略。
⇒ほんぜん‐りょうり【本膳料理】
ほん‐ぜん【翻然】
①ひるがえるさま。また、ひるがえすさま。
②急に心を改めるさま。「―と悔い改める」
ぼん‐せん【凡戦】
平凡で面白みのない試合。
ほんせん‐がえし【本銭返】‥ガヘシ
中世以降に見られる買戻し約款付きの不動産売買。手放した不動産を、一定年期の後、または金子ができたとき、元本を償還して請け戻すことができるもの。代価が米穀の場合は本物返ほんもつがえしといい、江戸時代には本銀返・本米返などと称した。
⇒ほん‐せん【本銭】
ほんぜん‐の‐せい【本然の性】
宋学の性説。人が宇宙普遍の理として先天的に賦与されている純粋至善の性。天地の性。→気質の性
⇒ほん‐ぜん【本然】
ほんぜん‐りょうり【本膳料理】‥レウ‥
正式の日本料理の膳立て。室町時代に武家の礼法とともに確立し、江戸時代に内容・形式ともに発達した。本膳(一の膳)・二の膳・三の膳から成り、最も鄭重な場合にはさらに与よの膳・五の膳を供する。一汁三菜・一汁五菜・二汁五菜・二汁七菜・三汁七菜・三汁九菜・三汁一一菜などの種類がある。
⇒ほん‐ぜん【本膳】
ほんせん‐わたし【本船渡し】
〔経〕(→)エフ‐オー‐ビー(FOB)に同じ。もとぶねわたし。
⇒ほん‐せん【本船】
ほん‐そ【本訴】
訴訟参加の申立て、反訴または中間確認の訴えの提起が行われる場合、その基因となった訴訟。
ほん‐そ【奔走】
ホンソウの約。
⇒ほんそ‐ご【奔走子】
⇒ほんそ‐の‐こ【奔走の子】
⇒ほんそ‐むすこ【奔走息子】
ほん‐ぞ【本所】
(ホンジョの直音化)本邸。源氏物語宿木「―の人々乗せて」
ぼん‐そ【凡庶】
ボンショの直音化。
ほん‐そう【本葬】‥サウ
本式の葬儀。→仮葬かりそう・かそう→密葬
ほん‐そう【奔走】
①走ること。かけまわること。奔馳。
②物事がうまく運ぶように、あちこちかけまわって努力すること。周旋すること。「金策に―する」
③馳走すること。日葡辞書「コトナイゴホンソウデゴザル」
④大切にすること。かわいがること。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「本蔵が―の一人娘の小浪御寮」
⇒ほんそう‐ご【奔走子】
ほん‐ぞう【本草】‥ザウ
①薬用になる植物。また、薬草をはじめ薬物として用をなす玉石・木竹・禽獣・虫魚・亀貝きばい・果蓏からなどの動植鉱物の総称。
②1の産地・効能などを述べた書物。本草書。
③本草学の略。
⇒ほんぞう‐か【本草家】
⇒ほんぞう‐がく【本草学】
ぼん‐そう【凡僧】
①凡愚な僧。
②僧綱そうごうなどに任ぜられない法師位の僧。
ぼん‐そう【梵僧】
戒行を持する僧。また一般に、僧。
ほんぞう‐か【本草家】‥ザウ‥
本草学の研究者。
⇒ほん‐ぞう【本草】
ほんぞう‐がく【本草学】‥ザウ‥
中国に由来する薬物についての学問。薬物研究にとどまらず博物学の色彩が強い。本草書がまとめられるようになったのは漢代と推定される(神農本草)が、500年頃、陶弘景により「神農本草経」「神農本草経集注」が大成され、以後、唐・宋にかけて知識が補われたが、明末に李時珍が最も完備した「本草綱目」を完成した。日本へは奈良時代に伝えられ、「本草和名」などが現れたが、江戸時代に最も盛んとなり、貝原益軒の「大和本草」、稲生いのう若水の「庶物類纂」、小野蘭山の「本草綱目啓蒙」が現れ、さらに西洋博物学の影響も加わって、多くの人がその発展に寄与した。
⇒ほん‐ぞう【本草】
ほんそう‐ご【奔走子】
父母がいつくしみ育てている子供。愛児。浄瑠璃、染模様妹背門松「二人が中の―」
⇒ほん‐そう【奔走】
ほんぞうこうもく【本草綱目】‥ザウカウ‥
中国の代表的な本草書。明の李時珍の著。52巻。本草1890余種の漢薬を釈名・集解・気味・主治・修治・発明・正誤・付方の各項にわたって解説。1578年成り、96年刊。日本でも版行され、日本人の校勘本も多い。
⇒ほんぞうこうもく‐けいもう【本草綱目啓蒙】
ほんぞうこうもく‐けいもう【本草綱目啓蒙】‥ザウカウ‥
小野蘭山が「本草綱目」をもとに日本の本草について講義したものを、その孫・門人などが整理し出版した書。48巻。1803〜06年(享和3〜文化3)刊。方言資料としても貴重。
⇒ほんぞうこうもく【本草綱目】
ほんぞうずふ【本草図譜】‥ザウヅ‥
2000種余の植物を分類し図説した江戸時代最大の彩色植物図鑑。岩崎灌園著。96巻。1828年(文政11)成る。30〜44年(天保1〜弘化1)刊。
ほんぞうわみょう【本草和名】‥ザウ‥ミヤウ
日本最古の本草書。本草約1025種を掲げて注記。2巻。深江(一説に深根)輔仁が醍醐天皇の勅を奉じて撰。918年(延喜18)頃成る。輔仁本草。
ほん‐そく【本束】
(一束一本として用いる紙の意)杉原紙すぎはらがみの異称。
ほん‐そく【本則】
①原則。たてまえ。
②〔法〕法令の本体となる部分。↔付則
ほん‐ぞく【本属】
①本来所属していること。
②本籍。本貫。
⇒ほんぞく‐ちょうかん【本属長官】
ぼん‐ぞく【凡俗】
①世間なみで、高尚でないこと。「―の風ふう」
②凡人。俗人。凡夫。太平記30「余りに恐れ無く―の器物になされぬる事」。「―の知恵」
ほんぞく‐ちょうかん【本属長官】‥チヤウクワン
旧制で、官吏の所属する官庁の長。身分上、進退・賞罰をつかさどる上官、または職務上、指揮監督権をもつ上官。国家公務員法における所轄庁の長がほぼこれにあたる。
⇒ほん‐ぞく【本属】
ほんそ‐ご【奔走子】
⇒ほんそうご。
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそ‐の‐こ【奔走の子】
(近畿・中国地方で)(→)奔走子ほんそうごに同じ。
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそ‐むすこ【奔走息子】
最愛の息子。浄瑠璃、本朝廿四孝「兄や斯こうか斯こうかと撫でさする―の鍬平足」
⇒ほん‐そ【奔走】
ほんそめわけ‐べら【本染分倍良】
ベラ科の海産硬骨魚。全長約10センチメートル。体側を前後に走る黒帯が鮮やか。他の大形魚の体表や口内に付着する寄生虫を食べる習性があり、「掃除魚」の異名がある。関東地方以南の暖海の沿岸に分布。
ホンソメワケベラ
提供:東京動物園協会
ボンソワール【bonsoir フランス】
(挨拶語)こんばんは。
ほん‐ぞん【本尊】
①〔仏〕信仰・祈祷の対象として、寺院の中央に安置する仏・菩薩。
②(多く「御―」の形で)本人・当人をからかいの気持をこめていう語。「当の御―は何も知らない」
ほん‐だ【本多・本田】
本多髷ほんだまげの略。金々先生栄花夢「髪の毛をば鼠の尻尾くらゐにして―に結ひ」
⇒ほんだ‐あたま【本多頭】
⇒ほんだ‐まげ【本多髷】
ほんだ【本田】
姓氏の一つ。
⇒ほんだ‐そういちろう【本田宗一郎】
ほんだ【本多】
姓氏の一つ。江戸時代の譜代大名。
⇒ほんだ‐げきじょう【本多劇場】
⇒ほんだ‐こうたろう【本多光太郎】
⇒ほんだ‐しげつぐ【本多重次】
⇒ほんだ‐しゅうご【本多秋五】
⇒ほんだ‐せいろく【本多静六】
⇒ほんだ‐ただかつ【本多忠勝】
⇒ほんだ‐としあき【本多利明】
⇒ほんだ‐まさずみ【本多正純】
⇒ほんだ‐まさのぶ【本多正信】
ぼん‐だ【凡打】
野球で、ヒットにならない打球。
ほんだ‐あたま【本多頭】
本多髷に結った頭。誹風柳多留18「大みそか―は廻りかね」
⇒ほん‐だ【本多・本田】
ほん‐たい【本体】
①まことのかたち。真の身。正体。とりかへばや「この人の―誰といふこと知る人なかりければ」
②神社・寺院の神体または本尊。
③物の、付属物をのぞいた主要な部分。主体。
④本当のありかた。本来。大鏡道隆「―は参らせ給ふまじきを」
⑤〔哲〕(noumenon ギリシア)カントの用語。現象的事物の根底にある超感性的実在。もっぱら理性的思惟によってだけ把握し得る存在。純粋思惟または知的直観の対象。理体。↔現象。
⇒ほんたい‐ろん【本体論】
ほん‐たい【本隊】
①中心となる隊。
②この隊。わが隊。
ほん‐たい【本態】
本当の様子。実態。
⇒ほんたい‐せい【本態性】
⇒ほんたい‐ふう【本態風】
ほん‐だい【本題】
中心となる題目。議論や話題の中心の事柄。主題。「―に入る」
ほん‐だい【品題】
〔仏〕経の内容を品ほんに分けた編章の題目。
ぼん‐たい【凡退】
野球で、打者が出塁・犠打を果たさずアウトとなって退くこと。「三者―」
ホンタイジ【Hongtaiji・皇太極】
清朝の第2代皇帝。太宗。ヌルハチの子。八旗制を改革、朝鮮・内モンゴルを征服、明を圧迫、大清と号す。(在位1626〜1643)(1592〜1643)
ほんたい‐せい【本態性】
原因不明の症状または疾患についていう語。本態性高血圧症・本態性低蛋白血症など。
⇒ほん‐たい【本態】
ほんたい‐ふう【本態風】
根本となるわざ。花鏡「歌舞は此の道の―なり」
⇒ほん‐たい【本態】
ほんたい‐ろん【本体論】
オントロギーの古い訳語。→存在論
⇒ほん‐たい【本体】
ほん‐たく【本宅】
別宅などに対して、日常住んでいる家。本邸。自宅。
ほんだ‐げきじょう【本多劇場】‥ヂヤウ
東京世田谷区の下北沢にある劇場。1982年実業家本多一夫(1934〜)が開場。
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐こうたろう【本多光太郎】‥クワウ‥ラウ
金属物理学者。愛知県生れ。独・仏・英国に留学。東北大教授・同大学金属材料研究所長・同大学総長。KS鋼・新KS鋼を発明し物理冶金学を創始。合金・冶金・鉄鋼学界の権威者。文化勲章。(1870〜1954)
本多光太郎
撮影:田村 茂
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐しげつぐ【本多重次】
戦国・安土桃山期の徳川家康の臣。通称、作左衛門。勇猛で直情径行。鬼作左の称がある。妻に与えた「一筆啓上、火の用心、お仙泣かすな、馬肥やせ」の手紙は、最も簡にして要を得たものとして有名。(1529〜1596)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐しゅうご【本多秋五】‥シウ‥
文芸評論家。愛知県生れ。東大卒。戦後、平野謙らと雑誌「近代文学」を創刊。トルストイ研究を土台に独自の人間観・歴史観をもって活動。著「転向文学論」「物語戦後文学史」など。(1908〜2001)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐せいろく【本多静六】
林学者。最初の林学博士。埼玉県生れ。ドイツ留学後、東大教授。林学の基礎をつくり、その普及に尽力、明治神宮の森・日比谷公園を設計、東京市水源林を設置・経営。大日本山林会会長。著「日本森林植物帯論」「本多造林学」など。(1866〜1952)
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐そういちろう【本田宗一郎】‥ラウ
実業家・技術者。静岡県生れ。本田技研工業の創立者。オートバイ・自動車の開発・製造で、海外にも進出。(1906〜1991)
⇒ほんだ【本田】
ほんだ‐ただかつ【本多忠勝】
安土桃山・江戸初期の武将。徳川家康四天王の一人。通称、平八郎。武勇の誉れ高く、上総大多喜藩主、のち伊勢桑名藩主となった。(1548〜1610)
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だち【本裁ち】
(→)大裁ちに同じ。
ほん‐たて【本立て】
本を机上などに立てて支えておくための文房具。
ほん‐たで【本蓼】
ヤナギタデの変種。食用に供する。
ぼん‐だて【盆立て】
盆に行う贈答。盆礼。盆がしき。
ぼん‐だて【盆点】
①茶道で、拝領物または名物茶入れを特に扱う式。ぼんてん。
②棗なつめ・茶碗を盆にのせ、鉄瓶の湯でする略式の点茶。盆手前。
ほん‐たていれ【本立入れ】
ほんとうに意地を立てとおすこと。浮世床初「五分でも引かぬといふは―の江戸ツ子の腹さ」
ほんだ‐としあき【本多利明】
江戸後期の経世家。越後の人とされる。江戸に算学・天文の塾を開き、かたわら蘭学を修め、天文・地理・航海術を学び、ヨーロッパの事情に明るく、「西域物語」「経世秘策」「経済放言」を著し、開国・貿易と北防との急務を説き、北夷先生と称。(1743〜1820)
→作品:『西域物語』
→作品:『経世秘策』
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だな【本店】
⇒ほんてん。浮世風呂2「私どもの二番目も人中が薬だと申して、―へ遣はして置きました」
ほん‐だな【本棚】
書物をのせておく棚。書棚。
ぼん‐だな【盆棚】
7月の魂祭に作る棚。新盆の時だけ吊る地方もあるが、もともとは正月の恵方えほう棚と対比すべきものと思われる。しょうりょうだな。〈[季]秋〉
ほんだ‐まげ【本多髷】
①初め本多忠勝家中から流行した成年男子の髪型。文金風より出て、髷を7分を前、3分を後ろに分け、髻もとどりを細く高く巻いたもの。江戸中期、明和・安永頃再び流行。金魚本多・兄様本多・団七本多・疫病本多・大坂本多などの種類を生じて、通をきそった。ほんだわげ。浄瑠璃、伽羅先代萩「夫者それしゃと見へる本田わげ」
本多髷
②女髷。島田髷の髷尻を高くしたもの。遊女などの髪型。
⇒ほん‐だ【本多・本田】
ほんだ‐まさずみ【本多正純】
江戸初期の譜代大名。徳川家康の側近。上野介。正信の子。功によって宇都宮藩主となる。1622年(元和8)将軍秀忠の勘気をうけて改易され、出羽由利のち横手に配流。(1565〜1637)→宇都宮騒動。
⇒ほんだ【本多】
ほんだ‐まさのぶ【本多正信】
江戸初期の年寄(老中)。徳川家康の謀臣。三河の人。佐渡守。機密に参与。「本佐録」はその著とされるが仮託。(1538〜1616)
⇒ほんだ【本多】
ほん‐だれ【本垂】
(→)掻垂かいだれに同じ。
ぽんたろう【ぽん太郎】‥ラウ
まぬけ。ぼんやり者。
ほん‐だわら【馬尾藻・神馬藻】‥ダハラ
海産の褐藻。ヒバマタ目ホンダワラ科の一種。長さ3メートルに達し、質は柔軟で、葉は披針形、浅い切れ込みがある。別に楕円形または倒卵形の気胞を有し、海表を浮いて流れ藻となる。古来、新年の飾物、食用、肥料として用い、また焼いて加里カリを採る。ホンダワラ属は国内で約60種が知られ、それらをモクと総称。ホダワラ。ナノリソ。タワラモク。ジンバソウ。浜藻。〈[季]新年〉
ほん‐たん【奔湍】
はやせ。急流。
ぼん‐たん【文旦】
〔植〕
⇒ぶんたん
ほん‐ち【本地】
①もとの地。本国。本土。
②⇒ほんじ
ほん‐ち【本知】
もとからの知行所。本領。また、旧領地。日葡辞書「ホンチヘカエル」
ほん‐ち【奔馳】
かけ走ること。奔走。
ぼんち
(京阪で)(→)「ぼんぼん」に同じ。
ぼん‐ち【凡知】
普通の程度の知恵。
ぼん‐ち【盆地】
周囲を山地によって囲まれた平地。成因により褶曲盆地・断層盆地・浸食盆地の3種に分かれ、湖が形成されていれば湖盆、堆積物で埋められていれば堆積盆地という。
⇒ぼんち‐ぎり【盆地霧】
ぼん‐ち【盆池】
小さな池。
ポンチ【punch】
①〔機〕
㋐工作物の中心などに目印を打つための器具。
㋑鍛造で、孔を突き貫く工具。孔貫あなぬき。
②葡萄酒・ブランデーなどに果汁・砂糖などを加えてつくった飲物。パンチ。「フルーツ‐―」
③ポンチ絵。また、それに描かれるような人物。
⇒ポンチ‐え【ポンチ絵】
ポンチ‐え【ポンチ絵】‥ヱ
(イギリスの諷刺漫画雑誌「パンチ」(Punch)から)寓意ぐうい・諷刺の滑稽な絵。漫画。内田魯庵、落紅「赤ら顔の破裂はちきれさうなのが窮屈さうにフロツクコートを着た態さまは―丸出しである」
⇒ポンチ【punch】
ぼんち‐ぎり【盆地霧】
盆地に発生する霧。放射霧が多い。
盆地霧
撮影:高橋健司
⇒ぼん‐ち【盆地】
ほん‐ちゃ【本茶】
明恵みょうえ上人の茶樹栽培の原拠である山城国栂尾とがのお産の茶。のちには宇治茶も本茶に加えられた。本の茶。↔非茶
ほん‐ちゅう【本中】
①相撲で、番付の二段目の第1番目の称。
②前相撲のうち、番付に入る直前の地位。
ほん‐ちゅう【本注】
明経家所用の五経・論語・孝経の注釈。漢魏の古注で、易は王弼おうひつ注、書は孔安国伝、詩は鄭玄じょうげん注、左伝は杜預どよ注、論語は何晏集解かあんしっかいなど。宋儒の新注と区別していう。
ほん‐ちゅう【奔注】
水が勢いよく流れそそぐこと。
ポンチョ【poncho スペ広辞苑に「本腰を入れる」で始まるの検索結果 1-1。