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かしわ【槲・檞・柏】カシハ🔗🔉

かしわ槲・檞・柏カシハ ①(「檞」は日本の俗用漢字)ブナ科の落葉高木。北地の海岸などに自生。高さ15メートルに達し、樹皮に深い裂け目がある。葉は大きく、周辺に深い波状の鈍鋸歯がある。枝葉ともに細毛を密生。雌雄同株。4〜5月頃、新葉とともに黄褐色の尾状花序を垂らす。樹皮のタンニンは染料、材は薪炭、葉は食物を包む。モチガシワ。炊葉かいば。誤って「ははそ」ともいう。 ②柏はく(ヒノキ・サワラ・コノテガシワなどの常緑樹)を古来「かしわ」と訓みならわす。万葉集11「秋―うるわ川べのしののめの」 ③(多くカシワの葉を使ったからいう)食物や酒を盛った木の葉。また、食器。くぼて。ひらで。古事記「大御酒の―を握らしめて」 ④「かしわもち」の略。 ⑤紋所の名。カシワの葉をとり合わせたもの。抱き柏だきがしわ・違い柏・三つ柏・三葉柏など種類が多い。 柏 ⇒かしわ‐ぎ【柏木】 ⇒かしわ‐の‐くぼて【槲の窪手・柏の葉椀】 ⇒かしわ‐ばさみ【柏夾】 ⇒かしわ‐みみずく【柏梟・柏木 ⇒かしわ‐もち【柏餅】

かしわ‐の‐くぼて【槲の窪手・柏の葉椀】カシハ‥🔗🔉

かしわ‐の‐くぼて槲の窪手・柏の葉椀カシハ‥ 食物を盛るために、カシワの葉を細い竹針で縫い合わせて製した器物。後世では大嘗祭だいじょうさいの神饌などに用いる。夫木和歌抄20「神山の―さしながらおひなほる身の栄ゆべきかな」 ⇒かしわ【槲・檞・柏】

[漢]槲🔗🔉

 字形 〔木部11画/15画/6064・5C60〕 〔音〕コク(漢) 〔訓〕かしわ [意味] 木の名。かしわ(=柏)。▶「檞かい」と書くのは誤用。

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