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ほし・い【欲しい】🔗🔉

ほし・い欲しい】 〔形〕[文]ほ・し(シク) ①自分の手に入れたい。自分のものにしたい。万葉集16「駒造る土師はじの志婢麻呂しびまろ白くあれば諾うべ―・しからむその黒色を」。「金が―・い」「返事を―・い」 ②そうありたい。望ましい。古事記「吾が見が―・し国は葛城高宮かずらきたかみや吾家わぎえのあたり」。万葉集14「衣きぬはあれど君が御衣みけししあやに着―・しも」。「彼に積極性が―・い」 ③(「…て―・い」の形で)自分の望む気持を他に求める語。そうしてもらいたい。「見せて―・い」「貰って―・い」

ほし‐が・る【欲しがる】🔗🔉

ほし‐が・る欲しがる】 〔他五〕 ほしいとおもう。得たいと願う。また、ほしそうな様子をする。

ほしけく【欲しけく】🔗🔉

ほしけく欲しけく】 (欲シのク語法)ほしいこと。万葉集11「妹が目の見まく―夕闇の木の葉隠れる月待つ如し」

ほし・む【欲しむ】🔗🔉

ほし・む欲しむ】 [一]〔他四〕 ほしがる。ほしいと思う。神功紀「財を貪り多欲ものほしみして」 [二]〔他下二〕 ほしがらせる。ほしいと思わせる。斉明紀「鉄ねりかね等を海の畔ほとりに積みて貪ほしめ嗜つのましむ」

ほっ・する【欲する】🔗🔉

ほっ・する欲する】 〔他サ変〕[文]欲す(サ変) (ホリスの音便) ①ほしいと思う。得たいと思う。 ②のぞむ。ねがう。史記延久点「民を煩すこと毋からむことを欲ホス」。史記抄「我が意に―・するやうに言ひなすぞ」。「―・するところをほしいままに行う」 ③今にも…しようとする。「日暮れんと―・す」

ほり・す【欲す】🔗🔉

ほり・す欲す】 〔他サ変〕 そうしたいと思う。望む。欲する。万葉集6「わが恋ふる月をや君が見まく―・する」

ほ・る【欲る】🔗🔉

ほ・る欲る】 〔他四〕 ほしがる。願い望む。万葉集18「わが―・りし雨は降りきぬ」

よくあか‐ぼんのう【欲垢煩悩】‥ナウ🔗🔉

よくあか‐ぼんのう欲垢煩悩‥ナウ 欲心と煩悩。「欲垢」は欲を垢にたとえていう語。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「手をさし入れ、肌につけたる金財布に探り当るも―」

よく‐かい【欲海】🔗🔉

よく‐かい欲海】 〔仏〕愛欲などの広く深いのを海にたとえていう語。

よく‐かい【欲界】🔗🔉

よく‐かい欲界】 〔仏〕三界の一つ。色欲・食欲の二欲の強い有情うじょうの住する境界。上は六欲天から下は八大地獄まで。その中間に人間の住む世界をも含む。

よく‐がま・し【欲がまし】🔗🔉

よく‐がま・し欲がまし】 〔形シク〕 (ガマシは接尾語)欲が深そうである。謡曲、佐々木「ああ―・しや。生食にましたる磨墨は候」

よく‐け【欲気】🔗🔉

よく‐け欲気】 欲の気味。欲心。

よく‐じょう【欲情】‥ジヤウ🔗🔉

よく‐じょう欲情‥ジヤウ ①欲心。 ②色欲の情。「―にかられる」

よく‐しん【欲心】🔗🔉

よく‐しん欲心】 ①ほしがる心。むさぼる心。欲念。「―を抱く」 ②愛欲の心。色情。情欲。

よく‐じん【欲塵】‥ヂン🔗🔉

よく‐じん欲塵‥ヂン 〔仏〕 ①五欲が身をけがすことを塵埃じんあいにたとえていう語。 ②六欲と五塵。

よく‐づら【欲面】🔗🔉

よく‐づら欲面】 欲ばった顔。また、その顔の人。「―張る」

よく‐てん【欲天】🔗🔉

よく‐てん欲天】 〔仏〕欲界の中にある六つの天。→六欲天

よく‐どう【欲動】🔗🔉

よく‐どう欲動】 (Trieb ドイツ)人間を行動に駆り立てる内在的な力。食欲・性欲、睡眠・運動・排泄欲など。フロイトは、欲動の源にリビドーを仮定した。

よく‐とく【欲得】🔗🔉

よく‐とく欲得】 貪欲と利得。むさぼり得ようとすること。 ⇒よくとく‐ずく【欲得尽】

よくとく‐ずく【欲得尽】‥ヅク🔗🔉

よくとく‐ずく欲得尽‥ヅク 物事をするのに、欲心や利得から考えること。打算的。そろばんずく。「―のつきあい」 ⇒よく‐とく【欲得】

よく‐ど・し【欲どし】🔗🔉

よく‐ど・し欲どし】 〔形シク〕 欲ばっている。欲が深い。誹風柳多留3「―・しい所でしめる小間物や」 ○欲と相談よくとそうだん 欲得ずくで物事を判断すること。 ⇒よく【欲・慾】 ○欲と二人づれよくとふたりづれ 欲心につられて奔走すること。 ⇒よく【欲・慾】 ○欲に頂なしよくにいただきなし 欲望には限界がないということ。 ⇒よく【欲・慾】 ○欲に転ぶよくにころぶ 欲を出して、あるべき道にはずれる。 ⇒よく【欲・慾】 ○欲に目が眩むよくにめがくらむ 得をしたいと思うばかりに冷静な判断力を失う。 ⇒よく【欲・慾】

○欲と相談よくとそうだん🔗🔉

○欲と相談よくとそうだん 欲得ずくで物事を判断すること。 ⇒よく【欲・慾】

○欲と二人づれよくとふたりづれ🔗🔉

○欲と二人づれよくとふたりづれ 欲心につられて奔走すること。 ⇒よく【欲・慾】

○欲に頂なしよくにいただきなし🔗🔉

○欲に頂なしよくにいただきなし 欲望には限界がないということ。 ⇒よく【欲・慾】

○欲に転ぶよくにころぶ🔗🔉

○欲に転ぶよくにころぶ 欲を出して、あるべき道にはずれる。 ⇒よく【欲・慾】

○欲に目が眩むよくにめがくらむ🔗🔉

○欲に目が眩むよくにめがくらむ 得をしたいと思うばかりに冷静な判断力を失う。 ⇒よく【欲・慾】 よく‐ねん欲念】 ①欲ばった心。欲心。 ②情欲の心。 よく‐ねん翌年】 その次の年。あくるとし。よくとし。

よく‐ねん【欲念】🔗🔉

よく‐ねん欲念】 ①欲ばった心。欲心。 ②情欲の心。

○欲の皮が突っ張るよくのかわがつっぱる🔗🔉

○欲の皮が突っ張るよくのかわがつっぱる 非常に欲が深い。ひどく欲張っている。 ⇒よく【欲・慾】

○欲の皮が張るよくのかわがはる🔗🔉

○欲の皮が張るよくのかわがはる 欲張りである。 ⇒よく【欲・慾】

○欲の熊鷹股を裂くよくのくまたかまたをさく🔗🔉

○欲の熊鷹股を裂くよくのくまたかまたをさく 熊鷹が両足に1頭ずつの猪をつかみ、猪が左右に逃げようとするのを離さず、ついに股が裂けて死んだという話。欲が深ければ禍を受けることのたとえ。 ⇒よく【欲・慾】 よく‐ばり欲張り】 欲が深いこと。また、その人。「―を言う」 よく‐ば・る欲張る】 〔自五〕 欲を出す。欲深く求める。過度に貪る。よくぼる。「―・ると損をする」 よく‐ばん浴盤】 沐浴に用いるたらい。行水だらい。 よく‐ばん翌晩】 翌日の晩。よくや。 よく‐ふか欲深】 欲が深いこと。欲が深い人。「―な金貸し」 よく‐ぶか・い欲深い】 〔形〕[文]よくぶか・し(ク) 欲心が強い。強欲ごうよくである。 よく‐ぶつ浴仏】 〔仏〕(→)灌仏かんぶつに同じ。「―会よく‐ぶとり欲太り】 意地きたなく欲心の強いこと。また、いかにも欲ばりらしい感じに肥えていること。憎々しいさまにふとっていること。歌舞伎、三人吉三廓初買「はて承知だといふことよ。お前もよつぽど―だの」 よく‐べん翼弁】 マメ科植物の蝶形花冠で、下方の左右に位置する一対の花弁。鳥の翼になぞらえていう。→蝶形花冠 よく‐ぼう欲望‥バウ ほしがること。また、ほしいと思う心。不足を感じてこれを満たそうと望む心。「―を抱く」 よくぼうというなのでんしゃ欲望という名の電車‥バウ‥イフ‥ (A Streetcar Named Desire)T.ウィリアムズの戯曲。1947年発表。没落したアメリカ南部の地主の娘が、ニュー‐オーリンズの妹夫婦の家を訪れ、動物的な義弟に凌辱され精神に異常を来す。退廃美と人間の獣性とを強調した作品。 よく‐ぼ・る欲ぼる】 〔自四〕 (→)「よくばる」に同じ。御伽草子、和泉式部「柑子―・るべきにはあらねども」

よく‐ばり【欲張り】🔗🔉

よく‐ばり欲張り】 欲が深いこと。また、その人。「―を言う」

よく‐ば・る【欲張る】🔗🔉

よく‐ば・る欲張る】 〔自五〕 欲を出す。欲深く求める。過度に貪る。よくぼる。「―・ると損をする」

よく‐ふか【欲深】🔗🔉

よく‐ふか欲深】 欲が深いこと。欲が深い人。「―な金貸し」

よく‐ぶか・い【欲深い】🔗🔉

よく‐ぶか・い欲深い】 〔形〕[文]よくぶか・し(ク) 欲心が強い。強欲ごうよくである。

よく‐ぶとり【欲太り】🔗🔉

よく‐ぶとり欲太り】 意地きたなく欲心の強いこと。また、いかにも欲ばりらしい感じに肥えていること。憎々しいさまにふとっていること。歌舞伎、三人吉三廓初買「はて承知だといふことよ。お前もよつぽど―だの」

よく‐ぼう【欲望】‥バウ🔗🔉

よく‐ぼう欲望‥バウ ほしがること。また、ほしいと思う心。不足を感じてこれを満たそうと望む心。「―を抱く」

よくぼうというなのでんしゃ【欲望という名の電車】‥バウ‥イフ‥🔗🔉

よくぼうというなのでんしゃ欲望という名の電車‥バウ‥イフ‥ (A Streetcar Named Desire)T.ウィリアムズの戯曲。1947年発表。没落したアメリカ南部の地主の娘が、ニュー‐オーリンズの妹夫婦の家を訪れ、動物的な義弟に凌辱され精神に異常を来す。退廃美と人間の獣性とを強調した作品。

よく‐ぼ・る【欲ぼる】🔗🔉

よく‐ぼ・る欲ぼる】 〔自四〕 (→)「よくばる」に同じ。御伽草子、和泉式部「柑子―・るべきにはあらねども」 ○よく学びよく遊べよくまなびよくあそべ しっかり学習し、また、存分に遊べということ。どちらか一方に片寄らないのがよいということ。 ⇒よ・い【良い・善い・好い・佳い】

よく‐め【欲目】🔗🔉

よく‐め欲目】 自分の欲・愛情・好みなどのために、自分や自分に関係のある者に都合よく物を見る見方。ひいきめ。「親の―」

○欲も得もないよくもとくもない🔗🔉

○欲も得もないよくもとくもない 損得のことなどじっくり考えていられないほど、余裕がない。 ⇒よく【欲・慾】 よく‐や沃野】 地味の肥えた平地。「緑の―」 よく‐や翌夜】 翌日の夜。よくばん。 よく‐よう抑揚‥ヤウ ①調子を上げたり下げたり、また、強めたり弱めたりすること。あげさげ。音楽の調子、文勢などにいう。イントネーション。「―をつけて話す」 ②あるいはけなし、あるいはほめること。 ③時勢につれて行動すること。浮沈。 ⇒よくよう‐とんざ【抑揚頓挫】 ⇒よくよう‐ほう【抑揚法】 よく‐よう浴用】 入浴の時に用いるもの。「―石鹸」 よくよう‐とんざ抑揚頓挫‥ヤウ‥ (主として明治期に用いた語)ことばの調子を高くしたり低く押さえたりすること。また、ことばの調子を急に変えること。 ⇒よく‐よう【抑揚】 よくよう‐ほう抑揚法‥ヤウハフ 修辞法の一つ。ある事柄を叙述するときに、それをまず否定的に述べ、「しかし」と肯定に転じ、またはその逆の述べ方をする技法。 ⇒よく‐よう【抑揚】 よく‐よく抑抑】 慎むさま。 よく‐よく翌翌】 年月日などに冠して、次のまた次の意を表す語。 ⇒よくよく‐げつ【翌翌月】 ⇒よくよくげつ‐ぎり【翌翌月切】 ⇒よくよく‐じつ【翌翌日】 ⇒よくよく‐ねん【翌翌年】 よく‐よく翼翼】 ①さかんなさま。多いさま。 ②整っているさま。 ③敬いつつしむさま。また、びくびくするさま。「小心―」 よく‐よく善く善く・能く能く】 〔副〕 ①念には念を入れて。十分に手落ちなく。大鏡後一条「よしなき事よりは、まめやかなる事を申しはてん。―たれもたれもきこしめせ」。「―考えてのこと」 ②きわめてはなはだしいさまを表す。極度に。沙石集8「―馴れたる船詞ふなことばにこそ」。「―の親不孝者」「―困っているらしい」 ③万ばんやむを得ない時にいう語。よっぽど。よくせき。浄瑠璃、丹波与作待夜の小室節「見れば見る程よい子ぢやに、馬方させる親の身は―であらう」。「彼が盗みをするとは―のことだ」 よくよく‐げつ翌翌月】 翌月の翌月。その次の次の月。 ⇒よく‐よく【翌翌】 よくよくげつ‐ぎり翌翌月切】 清算取引で、翌々月末を受渡日として約定やくじょうするもの。先限さきぎり。先物さきもの⇒よく‐よく【翌翌】 よくよく‐じつ翌翌日】 翌日の翌日。その次の次の日。 ⇒よく‐よく【翌翌】 よくよく‐ねん翌翌年】 翌年の翌年。その次の次の年。 ⇒よく‐よく【翌翌】 よく‐りゅう抑留‥リウ ①おさえとどめること。強制的にとどめおくこと。「シベリア―」 ②〔法〕 ㋐比較的短期間、強制的に自由を拘束すること。逮捕・勾引に伴う留置などをいう。→拘禁。 ㋑国際法上、特定の人または物を国家の権内に置くこと。「船舶―」 よく‐りゅう翼竜】 (pterosaurs)三畳紀から白亜紀に生息した飛行性爬虫類の総称。外形はコウモリに似るが、飛膜は主に長大化した薬指で支えられる。骨は中空で軽い。小型で尾の長いランフォリンクス亜目と、大型で尾の短いプテロダクティルス亜目とに二分。 よく‐ろう翼廊‥ラウ 〔建〕キリスト教建築で、身廊と直交し、建物の左右に突き出した廊。トランセプト。 よく‐ろん欲論】 欲のためにする議論。

よく‐ろん【欲論】🔗🔉

よく‐ろん欲論】 欲のためにする議論。 ○欲を言うとよくをいうと 一応は満足だが、さらに望むとすれば。欲を言えば。 ⇒よく【欲・慾】

○欲を言うとよくをいうと🔗🔉

○欲を言うとよくをいうと 一応は満足だが、さらに望むとすれば。欲を言えば。 ⇒よく【欲・慾】 よ‐くん余薫】 ①残りのかおり。余香。 ②先代の余徳。余慶。 よ‐げ善げ】 (「げ」は接尾語)よさそうなさま。源氏物語玉鬘「いと―に言ひつづく」 よ‐けい余計】 ①物が余ること。あまり。余分。日本永代蔵4「金銀に―なく、京・堺の者によい事させて」 ②そのほか。その上。浮世風呂2「朝晩の介抱から口食物、縫針の―に人仕事だ」 ③必要の度を越えてかえって無用なこと。むだ。無益。「―なお世話」 ④(副詞的に)いっそう。「それでは―困る」「他人より―に練習する」 ⇒よけい‐もの【余計物】 ⇒よけい‐もの【余計者】 よ‐けい余慶】 ①[易経坤卦]先祖の善行のおかげで子孫が得る幸福。「積善の家には必ず―あり」↔余殃よおう。 ②おかげ。余光。 よけい‐もの余計物】 あって困る物。持て余す物。無用の長物。 ⇒よ‐けい【余計】 よけい‐もの余計者】 ①はみ出た者。厄介者。 ②19世紀のロシア文学に現れた没落貴族・インテリゲンチアの一典型。新旧の階級からはみ出し、方向を失って無為に暮らす人。ゴンチャローフの「オブローモフ」、ツルゲーネフの「ルージン」の主人公など。 ⇒よ‐けい【余計】 よけい‐ろん予型論】 〔宗〕(typology)神学・聖書解釈において、旧約聖書やギリシア文学などに描かれる人物や出来事を、新約のキリスト教的事蹟と対応させて理解する解釈論。 よけく良けく】 (ヨシのク語法)よいこと。万葉集5「悪しけくも―も見むと」 よ‐けつ預血】 血液センターに血液を預けること。 よ‐げつ余蘖・余孽】 ①ひこばえ。 ②滅びた家の子孫の残っているもの。遺孽。 よけ‐の‐うた除の歌】 虫よけのまじないの歌。4月8日灌仏会かんぶつえの日、甘茶で墨をすって、「千早ぶる卯月八日は吉日よかみさげ虫を成敗ぞする」などと書き、台所・便所などに張る。誹風柳多留「―大家の内儀持ち歩き」→かみさげむし よけ‐みち避け路】 わきへ避ける道。よきみち。〈日葡辞書〉 よ・ける避ける・除ける】 〔他下一〕[文]よ・く(下二) ①出会わないように脇へ寄る。さける。また、ものを脇へおしやる。古今著聞集19「この大路をこそ通らせ給ふべきに、いかにも―・けさせ給ひけり」。「水たまりを―・ける」「机を脇へ―・ける」 ②前もって防ぐ。のがれる。日葡辞書「ミヅヲヨクル」。「霜を―・ける」 ③(遊里語)嫌な客を近づけないようにする。また、大切な男をかばいかくす。色道大鏡「よくる。近づく事うるさしと思ふ者をよけて通す心也。又、なべての男に用を調へさせ、大切なる知音をかばひ置く心にもいふ也」 よ‐けん与件(→)所与に同じ。 よ‐けん予見】 事がまだ現れない先に、推察によってその事を知ること。予知。「革命を―する」 よ‐げん予言】 ①(prediction)未来の物事を推測して言うこと。また、その言葉。「未来を―する」「―が的中する」→預言。 ②〔仏〕(→)授記に同じ。 よ‐げん余弦】 〔数〕(cosine)三角関数の一つ。コサイン。→三角関数⇒よげん‐ていり【余弦定理】 よ‐げん預言】 〔宗〕(prophecy)キリスト教や啓示宗教で、神から預けられた言葉を人々に伝えること。また、その言葉。倫理的勧告や回心の呼びかけも含む。 ⇒よげん‐しゃ【預言者】 ⇒よげん‐しょ【預言書】 よげん‐しゃ預言者】 (nāb̠î' ヘブライ・nabī アラビア・prophet イギリス)神の言葉を預かり、民に知らせ新しい世界観を示す人。特に旧約聖書では前8〜7世紀におけるイスラエルの宗教的指導者。コーランではアダム・アブラハム・モーセ・イエスらを預言者とし、ムハンマドはその最後の人物とされる。 ⇒よ‐げん【預言】 よげん‐しょ預言書】 律法・諸書とともに旧約聖書の3区分の一つ。三大預言者(イザヤ・エレミヤ・エゼキエル)の書の次に12小預言書が続く。主に終末時における民族的危機の警告と回心を説く。 ⇒よ‐げん【預言】 よげん‐ていり余弦定理】 三角形ABCにおいて、頂点A、B、Cの対辺の長さをとするとき、 abc−2bccosA などが成り立つという定理。余弦法則。 ⇒よ‐げん【余弦】 よこ】 ①縦に対して垂直の方向。上下に対して、水平の方向。立っているものが寝た位置。また、前後に対して、左右の方向・位置。南北に対して、東西の方向。古事記「百伝ふ角鹿の蟹―去らふいづくに至る」。「―に長い」「―になる」 ②系列・系統を越えて、地位・水準などが同じ関係。「―のつながり」 ③正面・背面ではなく、側面。特に、左右の立面。「箱の―に絵をかく」 ④かたわら。そば。局外。「―から口を挟む」 ⑤正しくないこと。また、無理にすること。好色一代女3「年中偽うそと―と欲とを元手にして世を渡り」 ⑥緯糸よこいとの略。 ⑦(遊里語)客のある遊女が他の客の座敷へ出ること。「―に行く」 ⇒横と出る ⇒横に車を押す ⇒横になる ⇒横に寝る ⇒横の物を縦にもしない ⇒横を言う ⇒横を向く よ‐ご予後】 ①〔医〕(Prognose ドイツ)罹病した場合、その病気のたどる経過についての医学上の見通し。 ②俗に、病後の経過。「―お大切に」 よこ‐あい横合い‥アヒ ①横の方。よこて。日葡辞書「ヨコアイニカカル」。「―から飛び出す」 ②その事に関係のない位置・立場。局外。「―から口を挟む」 よこ‐あな横穴】 (オウケツともよむ) ①山腹などに横に掘られた穴。 ②古墳時代後期、6〜7世紀頃につくられた墓で、丘陵斜面に横に穴をあけて墓室としたもの。群在するのが普通で、代表的な吉見の百穴では230余個現存する。 ⇒よこあなしき‐せきしつ【横穴式石室】 よこあなしき‐せきしつ横穴式石室】 古墳の埋葬施設の一種。棺を納める玄室は羨道せんどうによって外部に通じ、複数回の埋葬が可能。世界各地に分布するが、日本の古墳時代のものは朝鮮半島のそれの系譜につながる。 ⇒よこ‐あな【横穴】 よこ‐あめ横雨】 横から吹きつけるように降る雨。よこさめ。 よこい横井‥ヰ 姓氏の一つ。 ⇒よこい‐しょうなん【横井小楠】 ⇒よこい‐やゆう【横井也有】 よこ‐い横堰‥ヰ 灌漑用水を取るために、川を横断して築いた堰せきよこ‐いじ横意地‥ヂ 道理に合わない我意を通そうとすること。かたいじ。「―を張る」 よこい‐しょうなん横井小楠‥ヰセウ‥ 幕末の儒学者・開国論者。熊本藩士。越前福井藩主松平慶永に招かれて顧問となり、開国通商を説く。明治維新後、参与となる。暗殺。著「国是三論」など。(1809〜1869) ⇒よこい【横井】 よこ‐いた横板】 ①木目もくめを横にして用いる板。↔立板。 ②(→)後座あとざに同じ。 ⇒横板に雨垂

よっ‐か【欲火】ヨククワ🔗🔉

よっ‐か欲火ヨククワ 欲情のさかんなことを火にたとえていう語。

よっ‐かい【欲界】ヨク‥🔗🔉

よっ‐かい欲界ヨク‥ 〔仏〕 ⇒よくかい

よっ‐きゅう【欲求】ヨクキウ🔗🔉

よっ‐きゅう欲求ヨクキウ ①ほしがりもとめること。欲望を満たすために要求すること。 ②〔心〕行動に駆り立てるもととなる緊張状態。心理的・身体的・社会的なものがある。 ⇒よっきゅう‐ふまん【欲求不満】

よっきゅう‐ふまん【欲求不満】ヨクキウ‥🔗🔉

よっきゅう‐ふまん欲求不満ヨクキウ‥ フラストレーションの訳語。「―に陥る」 ⇒よっ‐きゅう【欲求】

[漢]欲🔗🔉

 字形  筆順 〔欠部7画/11画/教育/4563・4D5F〕 〔音〕ヨク(呉)(漢) 〔訓〕ほっする・しい [意味] ①ほしがる。心を満たそうと(やたらに)願う。「欲望・欲求・貪欲どんよく」 ②ほしいと思う心。むさぼり求める気持ち。(同)慾。「欲が深い」「欲を言えば」「欲界・情欲・食欲・強欲ごうよく・禁欲」 ③…しようと思う。「樹欲静而風不止=樹静かならんと欲ほっすれども風止まず」〔韓詩外伝〕。いまにも…しそうである。「山雨欲来風満楼=山雨来らんと欲ほっして、風、楼に満つ」〔許渾〕 [解字] 形声。「欠」+音符「谷」(=あな)。腹がへって求める意。 [下ツキ 愛欲・意欲・淫欲・寡欲・我欲・楽欲ぎょうよく・禁欲・強欲・色欲・邪欲・獣欲・少欲・情欲・私欲・食欲・制欲・性欲・大欲・胴欲・貪欲・肉欲・物欲・無欲・利欲

[漢]欲🔗🔉

 〔谷部4画〕 ⇒欠部

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