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さ・り【然り】🔗🔉

さ・り然り】 〔自ラ変〕 (サアリの約)上を受けて「そうである」「その通りである」の意を表す。源氏物語夕顔「―・らばいと嬉しくなむ侍るべき」。宇治拾遺物語1「―・りけり―・りけり。物ないひそ」

さりげ‐な・い【然りげ無い】🔗🔉

さりげ‐な・い然りげ無い】 〔形〕[文]さりげな・し(ク) そんな様子がない。なにげない。源氏物語空蝉「―・き姿にて」。「―・いよそおい」「―・く言う」 ⇒さり‐げ【然りげ】

さりげ‐に【然りげに】🔗🔉

さりげ‐に然りげに】 〔副〕 (「さりげなく」の誤用からできた語)それらしい様子を見せずに。なにげなく。 ⇒さり‐げ【然りげ】

さり‐とて【然りとて】🔗🔉

さり‐とて然りとて】 〔接続〕 そうかといって。だからといって。そうだけれども。古今和歌集「恋すれば我が身は影となりにけり―人に添はぬものゆゑ」。「―許すわけにはいかない」 ⇒さりとて‐は【然りとては】 ⇒さりとて‐も【然りとても】

さりとて‐は【然りとては】🔗🔉

さりとて‐は然りとては】 ①それでも。そうはいっても。平家物語5「―文覚は観音をこそ深う頼み奉つたれ」 ②これはまた。全く。好色五人女4「―物うき世や」 ③どうしても。浄瑠璃、堀川波鼓「兄嫁の敵を見捨てておかれうか。―連れてたべ」 ⇒さり‐とて【然りとて】

さりとて‐も【然りとても】🔗🔉

さりとて‐も然りとても】 そうとしても。そうだからといって。源氏物語早蕨「嘆かれ給ふこと尽きせぬを、―又せめて心ごはく絶えこもりても」 ⇒さり‐とて【然りとて】

さり‐とは【然りとは】🔗🔉

さり‐とは然りとは】 〔接続〕 ①そうとは。そういうこととは。浄瑠璃、心中刃は氷の朔日「―、わるい合点」。「―知らずに」 ②それはそれは。これはまた。好色五人女4「―やさしく情の深き御方」

さり‐とも【然りとも】🔗🔉

さり‐とも然りとも】 〔接続〕 ①そうであっても。それでも。源氏物語東屋「―、人には劣りたまはじとは思ひなぐさむ」 ②よもや。まさか。源氏物語桐壺「―、うち捨てては、え行きやらじと宣はするを」

さり‐ながら【然り乍ら】🔗🔉

さり‐ながら然り乍ら】 〔接続〕 そうではあるが。しかしながら。「同情の余地はある。―罪は罪だ」

さり‐ぬ‐べし【然りぬべし】🔗🔉

さり‐ぬ‐べし然りぬべし】 ①当然そうあるはずである。適当だ。源氏物語花宴「もしさりぬべきひまもやあると」 ②相当りっぱである。それだけの価値がある。枕草子24「なほさりぬべからん人の娘などはさしまじらはせ」

さり‐や【然りや】🔗🔉

さり‐や然りや】 〔感〕 それと事実を指していう語。それよ。そうだったのだ。源氏物語宿木「―、あな心うと思ふに」

しか・り【然り】🔗🔉

しか・り然り】 〔自ラ変〕 (シカアリの約)そうである。その通りである。万葉集5「人皆か吾あれのみや―・る」。「―、御名答」

しかり‐しこうして【然り而して】‥シカウ‥🔗🔉

しかり‐しこうして然り而して‥シカウ‥ そして。そのようなわけで。上述のことを受け、順接的に後に続ける文語的な言い方。

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