複数辞典一括検索+

かえり・みる【顧みる・省みる】カヘリミル🔗🔉

かえり・みる顧みる・省みるカヘリミル 〔他上一〕 ①もう一度来て見る。万葉集13「幸くあらばまた―・みむ志賀の韓崎」 ②背後をふりむいて見る。万葉集20「足柄のみ坂たまはり―・みず吾は越え行く」。平家物語7「平家うしろを―・みければ、白旗雲の如く差し上げたり」。「あとも―・みないで行く」 ③過去の事を思う。回想する。丹後風土記逸文「君、終に賤妾やっこを遺わすれずして、―・み尋ねむとならば」。「歴史を―・みる」 ④《省》反省する。新葉和歌集「日に三たびおろかなる身を―・みて仕ふる道も我が君のため」。「みずから―・みて恥じない行為」 ⑤気にかける。心配する。万葉集10「古ゆあげてし機はたも―・みず」。「危険を―・みず進む」「家庭を―・みる余裕がない」 ⑥なさけをかける。世話をする。源氏物語須磨「この殿の蔵人になし―・み給ひし人なれば」 ⇒顧みて他を言う

しょう【省】シヤウ🔗🔉

しょうシヤウ (呉音。漢音はセイ)(官庁・宮中の意) ①中国で、唐代〜元代の中央官庁。→三省。 ②中国の最上級の行政区画。元代、中書省の出張機関として行中書省を置き、その地方を統治、「行省」と略称されたのが、転じて省となり、現在に及ぶ。「山東―」 ③日本で太政官の中央官庁。→八省。 ④1869年(明治2)の官制改革で設けられた中央行政機関。85年の内閣制度に引き継がれ、幾多の変遷を経て、2001年の中央省庁機構の再編で総務・法務・外務・財務・文部科学・厚生労働・農林水産・経済産業・国土交通・環境の10省、07年に防衛省が設置され11省となる。

しょう‐いん【省印】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐いん省印シヤウ‥ ①律令制の各省の印章。 ②内閣各省の印章。

しょう‐いん【省員】シヤウヰン🔗🔉

しょう‐いん省員シヤウヰン ①官省の官吏・職員。 ②職員または人員を減少すること。

しょう‐えい【省営】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐えい省営シヤウ‥ 内閣の各省が経営・管理をすること。

しょう‐エネ【省エネ】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐エネ省エネシヤウ‥ 省エネルギーの略。 ⇒しょう‐エネ‐ほう【省エネ法】

しょう‐エネ‐ほう【省エネ法】シヤウ‥ハフ🔗🔉

しょう‐エネ‐ほう省エネ法シヤウ‥ハフ 省エネルギーのため、エネルギー使用の合理化を総合的に進めるために必要な措置等を定める法律。正式名称「エネルギーの使用の合理化に関する法律」。1979年制定。その後、地球温暖化対策のための改正が数回行われる。省エネルギー法。 ⇒しょう‐エネ【省エネ】

しょう‐エネルギー【省エネルギー】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐エネルギー省エネルギーシヤウ‥ エネルギー資源の枯渇を防ぐため、電力・石油・ガスなどの消費の節約を図ること。省エネ。「―対策」

しょう‐かい【省会】シヤウクワイ🔗🔉

しょう‐かい省会シヤウクワイ 一省の首都。省都。

しょう‐かく【省画】シヤウクワク🔗🔉

しょう‐かく省画シヤウクワク 文字の字画をはぶいて書くこと。また、その文字。「銅」を「同」、「和」を「禾」とする類。省文。

しょう‐ぎ【省議】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ぎ省議シヤウ‥ 内閣各省の会議。また、その議決。

しょう‐さつ【省札】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐さつ省札シヤウ‥ (→)民部省札のこと。

しょう‐さつ【省察】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐さつ省察シヤウ‥ ⇒せいさつ

しょう‐し【省試】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐し省試シヤウ‥ ①唐・宋代の科挙制度で、郷貢きょうこうまたは解試の及第者に礼部(はじめ吏部)が行う試験。及第者を貢士という。後世の会試。 ②唐制にならい、日本の律令制下に大学の挙試の合格者に式部省が行なった試験。→考試。 ③平安時代、文章生もんじょうしょうを選抜するために詩賦の作成を課する試験。

しょう‐しょう【省掌】シヤウシヤウ🔗🔉

しょう‐しょう省掌シヤウシヤウ 律令制の八省の下級職員の一種。官掌かじょうの類。

しょう‐じょう【省城】シヤウジヤウ🔗🔉

しょう‐じょう省城シヤウジヤウ 中国で、一省の首都。省都。

しょう‐せん【省銭】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐せん省銭シヤウ‥ 江戸時代、100文に満たない銭を100文に通用させたもの。九六銭くろくぜにの類。省百しょうびゃく

しょう‐せん【省線】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐せん省線シヤウ‥ ①鉄道省の経営した汽車または電車の線路。鉄道院時代には院線と言った。 ②省線電車の略。国鉄時代の国電に相当する。

しょう‐ちょう【省庁】シヤウチヤウ🔗🔉

しょう‐ちょう省庁シヤウチヤウ 省と庁。日本の中央官庁の総称。

しょう‐ちょう【省帳】シヤウチヤウ🔗🔉

しょう‐ちょう省帳シヤウチヤウ 奈良・平安時代に民部省で保管していた民政上の帳簿。

しょう‐と【省都】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐と省都シヤウ‥ 中国の行政区画である省の中心都市。省会。

しょう‐ひつ【省筆】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ひつ省筆シヤウ‥ (セイヒツとも) ①文中の語句を省略すること。 ②文字の点画を省略すること。「和」を「禾」、「醍醐」を「酉酉」と書く類。

しょう‐びゃく【省百・省陌】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐びゃく省百・省陌シヤウ‥ (→)省銭しょうせんに同じ。

しょう‐ふ【省符】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐ふ省符シヤウ‥ 律令制で、民部省から諸国に発行した公文書。

しょう‐む【省務】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐む省務シヤウ‥ その省で行う事務。

しょう‐りゃく【省略】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐りゃく省略シヤウ‥ 簡単にするために一部分を略してはぶくこと。せいりゃく。「以下―」 ⇒しょうりゃく‐ざん【省略算】 ⇒しょうりゃく‐ほう【省略法】

しょうりゃく‐ざん【省略算】シヤウ‥🔗🔉

しょうりゃく‐ざん省略算シヤウ‥ ある計算の結果の近似値を求める時、誤差を予定の範囲内にとどめることを条件に計算の手数を簡略にする方法。近似算。略算。 ⇒しょう‐りゃく【省略】

しょうりゃく‐ほう【省略法】シヤウ‥ハフ🔗🔉

しょうりゃく‐ほう省略法シヤウ‥ハフ 章句を簡潔にして、言外の陰影・余韻・暗示を読者に読みとらせる修辞法。 ⇒しょう‐りゃく【省略】

しょう‐りょく【省力】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐りょく省力シヤウ‥ 機械化などによって労力をはぶくこと。 ⇒しょうりょく‐か【省力化】 ⇒しょうりょく‐のうぎょう【省力農業】

しょうりょく‐か【省力化】シヤウ‥クワ🔗🔉

しょうりょく‐か省力化シヤウ‥クワ 手間や労力を少なくすること。「製造工程の―」 ⇒しょう‐りょく【省力】

しょうりょく‐のうぎょう【省力農業】シヤウ‥ゲフ🔗🔉

しょうりょく‐のうぎょう省力農業シヤウ‥ゲフ 機械化・共同化などによって労力を節約して行う農業。 ⇒しょう‐りょく【省力】

しょう‐れい【省令】シヤウ‥🔗🔉

しょう‐れい省令シヤウ‥ 各省大臣がその主任の事務につき発する命令。

せい‐く【省句】🔗🔉

せい‐く省句】 文章中の句をはぶくこと。また、そのはぶいた句。

せい‐げん【省減】🔗🔉

せい‐げん省減】 はぶきへらすこと。節減。

せいけんろく【省諐録】🔗🔉

せいけんろく省諐録】 (省諐は過ちを反省する意)吉田松陰の密航事件に連座して入獄した佐久間象山が、獄中での感慨、海防論などを記した書。1巻。「東洋道徳・西洋芸術」の言葉で著名。1854年(安政1)成る。 →文献資料[省諐録]

せい‐ご【省悟】🔗🔉

せい‐ご省悟】 わが身をかえりみ過失をさとること。

せい‐さつ【省察】🔗🔉

せい‐さつ省察】 自分自身を省みて考えめぐらすこと。しょうさつ。

せい‐し【省思】🔗🔉

せい‐し省思】 自分の行いや物事の経過を、ふりかえり考えること。

せい‐し【省視】🔗🔉

せい‐し省視】 ①かえりみること。 ②両親の安否を見舞うこと。

せい‐じ【省字】🔗🔉

せい‐じ省字】 ①漢字の点画の一部を省いて書くこと。また、その文字。「銅」を「同」、「多」を「夕」と書く類。略字。省筆。 ②文章中のある文字を省いて書くこと。また、その文字。省文。

せい・する【省する】🔗🔉

せい・する省する】 〔他サ変〕[文]省す(サ変) ①かえりみる。反省する。 ②親の安否を見舞う。田山花袋、蒲団「其間二度芳子は故郷ふるさとを―・した」

せい‐せん【省銭】🔗🔉

せい‐せん省銭⇒しょうせん

せい‐ひつ【省筆】🔗🔉

せい‐ひつ省筆⇒しょうひつ

せい‐ぶん【省文】🔗🔉

せい‐ぶん省文】 ①文章の字句をはぶくこと。また、その字句。 ②(→)省字に同じ。

せい‐やく【省約】🔗🔉

せい‐やく省約】 はぶいて簡単にすること。

せい‐りゃく【省略】🔗🔉

せい‐りゃく省略】 はぶくこと。しょうりゃく。平家物語11「書紙に尽さず。しかしながら―せしめ」

せい‐りょ【省慮】🔗🔉

せい‐りょ省慮】 かえりみおもんぱかること。

はぶ・く【省く】🔗🔉

はぶ・く省く】 〔他五〕 ①除いてへらす。けずり捨てる。源氏物語若菜下「今は只亡きにおぼし許してことびとのいひおとしめむをだに―・き隠し給へ」 ②簡略にする。節約する。源氏物語少女「こちたき程にはあらず、世の謗りもやと―・き給へれば、何事もおどろおどろしういかめしき事はなし」。「詳しい説明は―・く」「手間を―・く」 ③係累が少ないようにする。源氏物語椎本「世の中に心をとどめじと―・き侍る身にて」 ④分配する。平家物語7「かの庄園を没取もつしゅして、みだりがはしく子孫に―・く」。日葡辞書「ザイヲハブク」

[漢]省🔗🔉

 字形  筆順 〔目部4画/9画/教育/3042・3E4A〕 〔音〕セイ(漢) ショウ〈シャウ〉(呉) 〔訓〕かえりみる・はぶく (名)あきら [意味] ①注意して見る。自分の心に立ち返ってよく考える。かえりみる。「省察・反省・内省」 ②安否を問う。見舞う。「帰省・定省・省問」 ③はぶく。少なくする。「省略しょうりゃく・せいりゃく・省力しょうりょく・冠省かんしょう」 ④ショウ  ㋐中央官庁。「八省百官・民部省・外務省・省議・省線」 ㋑中国の地方行政区画の名。「河北省」 [解字] 会意。「少」(=小さくする)+「目」。目を細めてよく見る意。転じて、少なくする意。 [下ツキ 冠省・帰省・三省・自省・人事不省・定省・内省・反省・本省・猛省

広辞苑省諐録で始まるの検索結果 1-49