しろ・む【窄む】 〔他下二〕 しめる。しぼる。圧縮する。倭名類聚鈔12「擣押、俗語云、之路無」

すばり【窄】 ①すぼまって狭くなること。特に、肛門の狭いこと。 ②窄若衆の略。 ⇒すばり‐わかしゅ【窄若衆】

すばり‐わかしゅ【窄若衆】 男色を売る少年。陰間_かげま。若衆。すばり。 ⇒すばり【窄】

すば・る【窄る】 〔自四〕 せまくなる。ちぢまる。日葡辞書「クチガスバル」「ヒトノシンダイ（進退）ガシダイニスバッテユク」

す・ぶ【窄ぶ】 〔他下二〕 すぼます。ちぢます。御伽草子、二十四孝「虎にはかに尾を―・べて逃げ退きければ」

すぼ・し【窄し】 〔形ク〕 ①すぼんで細い。狭い。謡曲、清経「眼裏に塵あつて三界―・く」 ②みすぼらしい。肩身が狭い。方丈記「朝夕―・き姿を恥ぢて」

すぼま・る【窄まる】 〔自五〕 すぼむ。日葡辞書「サシカサガスボマル」

すぼ・む【窄む】 [一]〔自五〕 ①末が次第に狭く細くなる。すぼまる。 ②しぼむ。ちぢむ。「花が―・む」 ③衰える。ゆるむ。 [二]〔他下二〕 ⇒すぼめる（下一）

すぼ・める【窄める】 〔他下一〕[文]すぼ・む(下二) すぼむようにする。天草本伊曾保物語「尾羽_おはを―・めて屈み回つた」。「肩を―・める」「傘を―・める」

すぼ・る【窄る】 〔自四〕 ①狭くなる。小さくなる。西鶴織留5「一門の付合ひに肩身も―・りて」 ②衰える。不景気になる。世間胸算用4「世の―・りたる物語して」

つぼま・る【窄まる】 〔自五〕 つぼむようになる。すぼまる。「口の―・った花瓶」

つぼみ‐がさ【窄み笠】 ⇒つぼがさ（壺笠）

つぼ・む【窄む】 [一]〔自五〕 (「つぼ（壺）」を活用させた語) ①狭く小さくなる。すぼむ。「ハスの花が―・む」「口の―・んだ瓶」 ②狭い所にこもる。小さくなる。浄瑠璃、博多小女郎波枕「一所に―・む談合で」 ③分散しているものが集まりかたまる。日葡辞書「ニンジュ（人数）ガツボム」 [二]〔他下二〕 ⇒つぼめる（下一）

つぼ・める【窄める】 〔他下一〕[文]つぼ・む(下二) つぼまるようにする。すぼめる。「口を―・める」

つぼ‐やか【窄やか】 つぼんださま。

窄　字形 〔穴部5画／10画／2685・3A75〕 〔音〕サク(漢) 〔訓〕すぼまる [意味] 中がすぼまって、せまい。せばめる。すぼまる。「狭窄」