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あじ‐や【網代家】🔗🔉

あじ‐や網代家】 網元。船主。網所家あどや。津元。

あ‐じろ【網代】🔗🔉

あ‐じろ網代】 (網の代りの意) ①冬、川の瀬に竹や木を編んだものを網を引く形に立て、その端に簀をあてて、魚を捕るのに用いるもの。〈[季]冬〉。源氏物語橋姫「十月になりて…―をこそこのごろは御覧ぜめと」 ②網漁業を行う漁場。天皇供御くごの魚類を捕る所が多い。「公儀―」「引出―」 ③竹・葦または桧ひのきなどを薄く削ったものを斜めまたは縦横に編んだもの。垣・屏風・天井などとし、または笠・団扇うちわに造り、牛車ぎっしゃ・輿こしの屋形・天井に貼る。 ④網代車の略。 ⇒あじろ‐あみ【網代編み】 ⇒あじろ‐うち【網代打ち】 ⇒あじろ‐うちわ【網代団扇】 ⇒あじろ‐おり【網代織】 ⇒あじろ‐がき【網代垣】 ⇒あじろ‐かご【網代駕籠】 ⇒あじろ‐がさ【網代笠】 ⇒あじろ‐がた【網代形】 ⇒あじろ‐ぎ【網代木】 ⇒あじろ‐ぐみ【網代組み】 ⇒あじろ‐ぐるま【網代車】 ⇒あじろ‐ごし【網代輿】 ⇒あじろ‐す【網代簀】 ⇒あじろ‐てんじょう【網代天井】 ⇒あじろ‐ど【網代戸】 ⇒あじろ‐のりもの【網代乗物】 ⇒あじろ‐はじめ【網代始】 ⇒あじろ‐ばり【網代張り】 ⇒あじろびさし‐の‐くるま【網代庇の車】 ⇒あじろ‐びと【網代人】 ⇒あじろ‐びょうぶ【網代屏風】 ⇒あじろ‐ぼ【網代帆】 ⇒あじろ‐もり【網代守】 ⇒あじろ‐やく【網代役】

あじろ‐あみ【網代編み】🔗🔉

あじろ‐あみ網代編み】 網代に編むこと。網代形に編んだもの。また、それを編む人。網代組み。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐うち【網代打ち】🔗🔉

あじろ‐うち網代打ち】 晩秋に網代1を川の中に組み立てること。〈[季]秋〉 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐うちわ【網代団扇】‥ウチハ🔗🔉

あじろ‐うちわ網代団扇‥ウチハ 竹を網代に編んだ団扇。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐おり【網代織】🔗🔉

あじろ‐おり網代織】 網代3の模様の織物。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐がき【網代垣】🔗🔉

あじろ‐がき網代垣】 網代で造った垣。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐かご【網代駕籠】🔗🔉

あじろ‐かご網代駕籠】 網代で張った駕籠。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐がさ【網代笠】🔗🔉

あじろ‐がさ網代笠】 竹の網代で造った笠。〈[季]夏〉 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐がた【網代形】🔗🔉

あじろ‐がた網代形】 網代3の目の形。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ぎ【網代木】🔗🔉

あじろ‐ぎ網代木】 網代1に用いる杙くい。〈[季]冬〉。万葉集3「もののふの八十うぢ川の―に」 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ぐみ【網代組み】🔗🔉

あじろ‐ぐみ網代組み(→)「あじろあみ」に同じ。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ぐるま【網代車】🔗🔉

あじろ‐ぐるま網代車】 牛車ぎっしゃの一種。竹または桧の網代で車箱を張り、物見を設けたもの。大臣・納言・大将の略儀遠行用、また、四位・五位・少将・侍従の常用。八葉の紋を描いたのを八葉の車、家紋を描いたのを文車もんぐるまという。源氏物語須磨「―のうちやれたるに」 網代車 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ごし【網代輿】🔗🔉

あじろ‐ごし網代輿】 網代3で張り、黒塗の押縁おしぶちをつけた輿。板輿についで晴れの時に用いた。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐す【網代簀】🔗🔉

あじろ‐す網代簀】 網代1に用いる簀。新撰六帖3「―にうちあげらるる朝氷魚を」 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐てんじょう【網代天井】‥ジヤウ🔗🔉

あじろ‐てんじょう網代天井‥ジヤウ 網代3で張った天井。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ど【網代戸】🔗🔉

あじろ‐ど網代戸】 網代3に編んだ戸。編戸あみど⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐のりもの【網代乗物】🔗🔉

あじろ‐のりもの網代乗物】 網代製の乗物。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐はじめ【網代始】🔗🔉

あじろ‐はじめ網代始】 摂政・関白になって初めて網代車に乗ること。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ばり【網代張り】🔗🔉

あじろ‐ばり網代張り】 ①網代3で張ったもの。 ②網代笠の一種。赤く塗り、縁をそらしたもの。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろびさし‐の‐くるま【網代庇の車】🔗🔉

あじろびさし‐の‐くるま網代庇の車】 唐庇からびさしまたは連子れんじ物見のある網代車。上皇・親王の乗用。また、摂関・大臣・大将などの乗用。庇の車。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐びと【網代人】🔗🔉

あじろ‐びと網代人(→)「あじろもり」に同じ。万葉集7「―舟よばふ声をちこち聞ゆ」 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐びょうぶ【網代屏風】‥ビヤウ‥🔗🔉

あじろ‐びょうぶ網代屏風‥ビヤウ‥ 杉や桧の薄板を網代に編んで張った屏風。枕草子99「馬の形かきたる障子、―」 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐ぼ【網代帆】🔗🔉

あじろ‐ぼ網代帆】 竹を編んで造った帆。ささほ。 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐もり【網代守】🔗🔉

あじろ‐もり網代守】 夜々かがり火をたいて、網代1の番をする人。あじろびと。〈[季]冬〉。新撰六帖3「風寒みけさ霜白し―」 ⇒あ‐じろ【網代】

あじろ‐やく【網代役】🔗🔉

あじろ‐やく網代役】 江戸時代の租税で、漁業年貢の一種。水面を網代2として占有利用していることに対して課した役銭やくせん⇒あ‐じろ【網代】

あみ‐しろ【網代】🔗🔉

あみ‐しろ網代】 漁業収益のうち、網主に対して配当される分け前。あみだま。

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