複数辞典一括検索+![]()
![]()
した【舌】🔗⭐🔉
した【舌】
①脊椎動物の口中に突出した器官。横紋筋から成る舌筋とこれを覆う粘膜とから成る。味覚・咀嚼そしゃく・嚥下えんげおよび発音などの作用を営む。べろ。万葉集4「百年ももとせに老おい―出でてよよむとも」
②舌のような形のもの。「蛤の―」「笛の―」「鐙あぶみの―」
③しゃべること。弁舌。天草本伊曾保物語「―はこれ禍の門なりと申す諺がござれば」。「なめらかな―」
⇒舌が肥える
⇒舌がすべる
⇒舌が長い
⇒舌が伸びる
⇒舌が回る
⇒舌三寸に胸三寸
⇒舌三寸の囀りに五尺の身を破る
⇒舌の根の乾かぬうち
⇒舌は禍の根
⇒舌も引かぬ
⇒舌柔らかなり
⇒舌を食う
⇒舌を出す
⇒舌を鳴らす
⇒舌を二枚に使う
⇒舌を翻す
⇒舌を振るう
⇒舌を巻く
した‐うえ【舌上】‥ウヘ🔗⭐🔉
した‐うえ【舌上】‥ウヘ
口先で軽く言うこと。くちさき。十訓抄「―のよき人も力及ばぬ事なり」
○舌が肥えるしたがこえる🔗⭐🔉
○舌が肥えるしたがこえる
おいしい物を食べ慣れていて、味のよしあしを識別する力がつくこと。
⇒した【舌】
した‐がさね【下襲】
①束帯の時、半臂はんぴの下に着た衣。背後の裾きょを長くして袍ほうの下から曳く。天皇の料は後世までそのままだが(続きの下襲)、臣下は鎌倉初期から裾を別にした(別裾べつきょの下襲)。室町末期から襟をつけた大帷おおかたびらが出来、裾をこれに添え、その上に袍を着る風を生じた。地紋と色目は公卿と殿上人てんじょうびととにより、また夏と冬とにより区別があった。
下襲
②下着したぎ。〈日葡辞書〉
②下着したぎ。〈日葡辞書〉
○舌がすべるしたがすべる🔗⭐🔉
○舌がすべるしたがすべる
話の勢いで、言ってはならないことをうっかり言う。口がすべる。
⇒した【舌】
した‐かぜ【下風】
木などの下を吹く風。千載和歌集秋「秋の来るけしきの森の―に」↔上風うわかぜ
した‐かた【下方】
①身分の低いこと。また、そういう人。しもざま。
②囃子方はやしかたの別称。
した‐かた【下形】
①形木かたぎ。模型。源氏物語梅枝「物の―・絵様などをも御覧じ入れつつ」
②素質。下地したじ。源氏物語藤袴「人がらもいとよく、おほやけの御後見となるべかめる―なるを」
③前もっての用意。源氏物語鈴虫「宮にも、物の心知り給ふべき―を聞え知らせ給ふ」
したがっ‐て【従って】
〔接続〕
(シタガヒテの音便)前に述べた事柄の順当な結果として後の事柄につなぐ語。それゆえに。それだから。「講師が休み。―本日は休講」
○舌が長いしたがながい🔗⭐🔉
○舌が長いしたがながい
多弁である。おしゃべりである。
⇒した【舌】
した‐がね【下金】
①下地したじに用いる金属。じがね。
②用いふるした金属。ふるがね。
⇒したがね‐や【下金屋】
したがね‐や【下金屋】
ふるがねを売買する商人。江戸時代に金銀の地金じがねを買い、金座・銀座に売り込むことを商売とした家。
⇒した‐がね【下金】
○舌が伸びるしたがのびる🔗⭐🔉
○舌が伸びるしたがのびる
広言を吐く。
⇒した【舌】
した‐がまえ【下構え】‥ガマヘ
かねてからの準備。用意。
○舌が回るしたがまわる🔗⭐🔉
○舌が回るしたがまわる
よどみなくしゃべる。「よく―奴だ」
⇒した【舌】
した‐がり【下刈り】
植栽した苗木の生育を妨げる雑草木を刈り払うこと。
した‐がり【下狩】
鷹狩などで、先に立って狩の獲物をとび立たせること。日葡辞書「シタガリノシュ(衆)」
しだ‐がわ【歯朶革】‥ガハ
藍地にシダの葉の形を白く染め抜いた革。品革しながわ。
歯朶革
した‐かわらけ【下土器】‥カハラケ
酒を飲む際、杯のしずくを受けるのに用いる皿。したいれ。
した‐き【下木】
①木の下などに生えている低い木。したばえ。古事記中「冬木のすからが―のさやさや」
②〔建〕継ぎ手・組み手において、下になる方の木。↔上木うわき。
③(→)代下木しろじたきに同じ。
した‐ぎ【下着】
肌に直接つける衣服。または上着の下に着る衣服。〈日葡辞書〉
した‐ぎえ【下消え】
積もった雪などの下の方が消えること。古今和歌集恋「かきくらし降る白雪の―に消えて物思ふころにもあるかな」
した‐ぎき【下聞き】
あらかじめ聞いておくこと。
した‐きゃはん【下脚絆】
脛当すねあての下につける脚絆。
した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】
〔自下二〕
積もった雪などの下の方が消える。宇津保物語蔵開中「うきことのまだしら雪の―・えてふれどとまらぬ世の中はなぞ」
したきりすずめ【舌切雀】
昔話の一つ。原型として宇治拾遺物語に腰折雀(雀恩を報ゆる事)がある。室町末期の成立か。動物報恩説話。物羨み話。雀が糊をなめたといって、婆が舌を切る。爺が雀の宿を訪ねると、雀は土産に葛籠つづらを贈ったが、爺は軽い方を選んで帰ると、中から宝が出た。婆はうらやんで雀の宿を訪ね、重い葛籠をもらうと、中から蛇・百足むかでなどの怪物が出たという話。
し‐たく【支度・仕度】
①こまかく見積もること。計算すること。続日本紀40「此れを以て―するに、一度の運ぶ所僅かに十一日を支ふ」
②用意。準備。あらかじめ計画すること。また、その計画。竹取物語「石つくりの皇子みこは心の―ある人にて」。「食事の―」
③(外出・接待などの用意の意から)衣服をととのえること。身じたく。
④(近世語)食事をすること。東海道中膝栗毛7「空腹となりたるに、―せんとこの茶屋にはいれば」
⑤支度金の略。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「―が金二百両」
⇒したく‐きん【支度金】
⇒支度違う
し‐たく【私宅】
個人の住宅。自宅。謡曲、草子洗「かの―へ忍び入り、歌を聞かばやと存じ候」
しだ・く
〔自他五〕
(古くはシタク)
①荒れる。乱れる。堀河百首秋「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな」
②(通例「踏み―・く」の形で)荒らす。にじる。蹂躙じゅうりんする。源氏物語橋姫「そこはかとなき水の流れどもを踏み―・く駒の足音も」
③(通例「噛み―・く」の形で)砕く。つぶす。ひしぐ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ずんずんに引裂き、口に含んで噛み―・き」
じ‐たく【自宅】
自分の家。「―から通学する」
したく‐きん【支度金】
就職その他の準備に要する金銭。
⇒し‐たく【支度・仕度】
した‐くくり【下括り】
①指貫さしぬきの裾を紐で括ること。げぐくり。太平記24「布衣ほいに―して」
②近世、女が着つけに用いる紐。今の腰紐のことか。
した‐くさ【下草】
①木陰こかげに生えている草。万葉集7「いはしろの野べの―われし刈りてば」
②日陰者のたとえ。源氏物語玉鬘「かかる―も頼もしくおぼしなりぬる」
⇒したくさ‐せん【下草銭】
しだ‐くさ【しだ草】
シダ類の草の一種。ノキシノブの古名ともいう。万葉集11「我が宿の軒の―生ひたれど」
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、官有の山林・原野の下草を採取することを許された村または村民が上納した金銭。御林おはやし下草銭。下草運上うんじょう。下草永。
⇒した‐くさ【下草】
した‐くず・る【下崩る】‥クヅル
〔自下二〕
(「下」は心の意)心が折れて従う。なびき従う。和泉式部集「人に―・れたるといひたるに」
した‐かわらけ【下土器】‥カハラケ
酒を飲む際、杯のしずくを受けるのに用いる皿。したいれ。
した‐き【下木】
①木の下などに生えている低い木。したばえ。古事記中「冬木のすからが―のさやさや」
②〔建〕継ぎ手・組み手において、下になる方の木。↔上木うわき。
③(→)代下木しろじたきに同じ。
した‐ぎ【下着】
肌に直接つける衣服。または上着の下に着る衣服。〈日葡辞書〉
した‐ぎえ【下消え】
積もった雪などの下の方が消えること。古今和歌集恋「かきくらし降る白雪の―に消えて物思ふころにもあるかな」
した‐ぎき【下聞き】
あらかじめ聞いておくこと。
した‐きゃはん【下脚絆】
脛当すねあての下につける脚絆。
した‐ぎ・ゆ【下消ゆ】
〔自下二〕
積もった雪などの下の方が消える。宇津保物語蔵開中「うきことのまだしら雪の―・えてふれどとまらぬ世の中はなぞ」
したきりすずめ【舌切雀】
昔話の一つ。原型として宇治拾遺物語に腰折雀(雀恩を報ゆる事)がある。室町末期の成立か。動物報恩説話。物羨み話。雀が糊をなめたといって、婆が舌を切る。爺が雀の宿を訪ねると、雀は土産に葛籠つづらを贈ったが、爺は軽い方を選んで帰ると、中から宝が出た。婆はうらやんで雀の宿を訪ね、重い葛籠をもらうと、中から蛇・百足むかでなどの怪物が出たという話。
し‐たく【支度・仕度】
①こまかく見積もること。計算すること。続日本紀40「此れを以て―するに、一度の運ぶ所僅かに十一日を支ふ」
②用意。準備。あらかじめ計画すること。また、その計画。竹取物語「石つくりの皇子みこは心の―ある人にて」。「食事の―」
③(外出・接待などの用意の意から)衣服をととのえること。身じたく。
④(近世語)食事をすること。東海道中膝栗毛7「空腹となりたるに、―せんとこの茶屋にはいれば」
⑤支度金の略。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「―が金二百両」
⇒したく‐きん【支度金】
⇒支度違う
し‐たく【私宅】
個人の住宅。自宅。謡曲、草子洗「かの―へ忍び入り、歌を聞かばやと存じ候」
しだ・く
〔自他五〕
(古くはシタク)
①荒れる。乱れる。堀河百首秋「大原の野風に―・く刈萱のしどろにのみも乱れけるかな」
②(通例「踏み―・く」の形で)荒らす。にじる。蹂躙じゅうりんする。源氏物語橋姫「そこはかとなき水の流れどもを踏み―・く駒の足音も」
③(通例「噛み―・く」の形で)砕く。つぶす。ひしぐ。浄瑠璃、ひらかな盛衰記「ずんずんに引裂き、口に含んで噛み―・き」
じ‐たく【自宅】
自分の家。「―から通学する」
したく‐きん【支度金】
就職その他の準備に要する金銭。
⇒し‐たく【支度・仕度】
した‐くくり【下括り】
①指貫さしぬきの裾を紐で括ること。げぐくり。太平記24「布衣ほいに―して」
②近世、女が着つけに用いる紐。今の腰紐のことか。
した‐くさ【下草】
①木陰こかげに生えている草。万葉集7「いはしろの野べの―われし刈りてば」
②日陰者のたとえ。源氏物語玉鬘「かかる―も頼もしくおぼしなりぬる」
⇒したくさ‐せん【下草銭】
しだ‐くさ【しだ草】
シダ類の草の一種。ノキシノブの古名ともいう。万葉集11「我が宿の軒の―生ひたれど」
したくさ‐せん【下草銭】
江戸時代、官有の山林・原野の下草を採取することを許された村または村民が上納した金銭。御林おはやし下草銭。下草運上うんじょう。下草永。
⇒した‐くさ【下草】
した‐くず・る【下崩る】‥クヅル
〔自下二〕
(「下」は心の意)心が折れて従う。なびき従う。和泉式部集「人に―・れたるといひたるに」
したきりすずめ【舌切雀】🔗⭐🔉
したきりすずめ【舌切雀】
昔話の一つ。原型として宇治拾遺物語に腰折雀(雀恩を報ゆる事)がある。室町末期の成立か。動物報恩説話。物羨み話。雀が糊をなめたといって、婆が舌を切る。爺が雀の宿を訪ねると、雀は土産に葛籠つづらを贈ったが、爺は軽い方を選んで帰ると、中から宝が出た。婆はうらやんで雀の宿を訪ね、重い葛籠をもらうと、中から蛇・百足むかでなどの怪物が出たという話。
した‐ぐるま【舌車】🔗⭐🔉
した‐ぐるま【舌車】
しゃべりたてること。弁舌を弄すること。口車。浄瑠璃、聖徳太子絵伝記「おつと自慢の―口にまはせど川勝はしぶい顔」
した‐こき【舌扱き】🔗⭐🔉
した‐こき【舌扱き】
(→)「したかき(舌掻)」に同じ。
した‐ごわ・し【舌強し】‥ゴハシ🔗⭐🔉
した‐ごわ・し【舌強し】‥ゴハシ
〔形ク〕
舌がこわばって思うように言えない。源平盛衰記27「―・うして思ふ事をも云ひ置かず」
した‐さき【舌先】🔗⭐🔉
した‐さき【舌先】
①舌のさき。舌端。
②くちさき。口頭。ことば。「―で言いくるめる」
⇒したさき‐さんずん【舌先三寸】
したさき‐さんずん【舌先三寸】🔗⭐🔉
したさき‐さんずん【舌先三寸】
(3寸ほどの小さい舌の意)くちさきだけで心のこもらない言葉。おしゃべり。「舌三寸」とも。「―で人をまるめこむ」
⇒した‐さき【舌先】
○舌三寸に胸三寸したさんずんにむねさんずん🔗⭐🔉
○舌三寸に胸三寸したさんずんにむねさんずん
口と心とは慎まねばならないことのたとえ。
⇒した【舌】
○舌三寸の囀りに五尺の身を破るしたさんずんのさえずりにごしゃくのみをやぶる🔗⭐🔉
○舌三寸の囀りに五尺の身を破るしたさんずんのさえずりにごしゃくのみをやぶる
ちょっとした失言が大きな失敗や身の破滅につながること。
⇒した【舌】
した‐さんぶぎょう【下三奉行】‥ギヤウ
江戸幕府の作事奉行・普請奉行・小普請奉行の総称。
した・し【親し】
〔形シク〕
⇒したしい
した‐じ【下地】‥ヂ
①物事をなすための、また、ある状態になるための基礎となるもの。土台。素地。狂言、栗焼「御富貴にならせられう―でござる」。「酒宴の前にもう―が入っている」
②壁土などを塗りつけるための素地。また、基礎材。倭名類聚鈔10「助枝、之太知」。日葡辞書「ヘイ(塀)、カキ(垣)ナドノシタヂヲカク」
③本来の性質。素質。うまれつき。沙石集3「賢き―無くして、俄に菩薩になり難かるべし」。浮世草子、御前義経記「―器量良く」。「絵の―がある」
④本心。しんそこ。東海道中膝栗毛発端「―より馴染みたる男に添はせよ」
⑤(味つけのもとの意で)醤油しょうゆ。また、出し汁など。「割―」
⑥中世の土地制度の用語で、年貢などの収益の対象となる土地そのものをいう。
⑦養成中の者。下地っ子。傾城禁短気「野郎の―は是に引替へて」
⇒したじ‐うま【下地馬】
⇒したじ‐し【下地師】
⇒したじ‐ちゅうぶん【下地中分】
⇒したじ‐っ‐こ【下地っ子】
⇒したじ‐まど【下地窓・助枝窓】
⇒下地は好きなり御意はよし
した‐じ【下道】‥ヂ
(→)「したみち」に同じ。万葉集13「松の―ゆ登らして」
し‐だし【仕出し】
①工夫して作り出すこと。新案。新趣向。新流行。鶉衣「―の煙草入売」。「―菓子」「―模様」
②よそおい。おめかし。好色一代男7「小脇指の―常とはかはり」
③注文の料理を調えて届けること。出前でまえ。浄瑠璃、今宮の心中「何の料理につかうても、―が甘いわ扨」。「―の弁当」
④財産を作り出すこと。日本永代蔵6「これらは近代の出来商人できあきんど、三十年このかたの―なり」
⑤演劇・映画などで、本筋に関係がなくてちょっとあらわれるだけの端役。歌舞伎、助六所縁江戸桜「女郎買の―」
⑥建物などで、外側へ突き出して構えた部分。縁側など。
⇒しだし‐いしょう【仕出し衣裳】
⇒しだし‐おんな【仕出し女】
⇒しだし‐じょろう【仕出し女郎】
⇒しだし‐ぞめ【仕出し染】
⇒しだし‐な【仕出し名】
⇒しだし‐にょうぼう【仕出し女房】
⇒しだし‐にんぎょう【仕出し人形】
⇒しだし‐べんとう【仕出し弁当】
⇒しだし‐めし【仕出し飯】
⇒しだし‐や【仕出し屋】
したし・い【親しい】
〔形〕[文]した・し(シク)
①血筋が近い。血縁が近い。類聚名義抄「親、シタシ・チカシ」。平家物語10「且は中将一人に、余の子ども、―・しい人々をば、さておぼしめしかへさせ給ふべきか」。「―・い縁者」
②なじみがある。身近である。源氏物語少女「かしづきなど―・しう身に添ふべきはいみじうえり整へて」。「耳目に―・い」
③昵懇じっこんである。心にへだてがない。源氏物語澪標「いと―・しき人さし添へて夢漏らすまじく口がためて遣はす」。天草本伊曾保物語「―・いをも疎いをも分たず、平等に笑い顔を人に現せ」。「―・い友人」
④(連用形を副詞的に用いて)みずから。直接に。じきじき。「―・く松の樹をお植えになる」「―・く実状を見る」
⇒親しき仲にも礼儀あり
しだし‐いしょう【仕出し衣裳】‥シヤウ
流行の衣装。新しい趣向をこらした衣装。好色五人女3「―の物好み」
⇒し‐だし【仕出し】
したじ‐うま【下地馬】‥ヂ‥
(→)物射馬ものいうまに同じ。
⇒した‐じ【下地】
しだし‐おんな【仕出し女】‥ヲンナ
(→)仕出し女房に同じ。
⇒し‐だし【仕出し】
した‐じき【下敷】
①物の下に敷くもの。
㋐字や絵を書く時、字配り・構図の目安のために下に敷くもの。転じて、手本の意にもいう。「今昔物語を―にした小説」
㋑固いもので書く時、紙の下に敷く薄い板。
②物の下に敷かれること。「倒れた家の―になる」
しただしさんばそう【舌出し三番叟】🔗⭐🔉
しただしさんばそう【舌出し三番叟】
歌舞伎舞踊。清元・長唄掛合。本名題「再春菘種蒔またくるはるすずなのたねまき」。別名「種蒔三番(叟)」「志賀山三番(叟)」。2世桜田治助作詞。伊藤東三郎(清元)・2世杵屋正次郎(長唄)作曲。1812年(文化9)初演。3代中村歌右衛門が志賀山流の中村仲蔵から教えられた振りを復活した祝儀曲。
した‐たる・い【舌たるい】🔗⭐🔉
した‐たる・い【舌たるい】
〔形〕[文]したたる・し(ク)
①物の言い方がなまめき甘えたさまである。「したるし」「したったるい」とも。好色五人女1「―・き独言ひとりごといふこそおかしけれ」
②しつこく好意を示すさまである。歌舞伎、幼稚子敵討おさなごのかたきうち「大抵―・いお人じやない」
した‐つき【舌つき】🔗⭐🔉
した‐つき【舌つき】
舌がもたついて、物言いのはっきりしないこと。したたらず。源氏物語槿「こわづかひの、さすがに―にて、うちざれむとはなほ思へり」
した‐つづみ【舌鼓】🔗⭐🔉
した‐つづみ【舌鼓】
食物を賞美する時などに、舌を鳴らすこと。「―を打つ」→舌打ち
した‐づつみ【舌鼓】🔗⭐🔉
した‐づつみ【舌鼓】
シタツヅミの転。
した‐ど【舌疾】🔗⭐🔉
した‐ど【舌疾】
はやくち。石清水物語「―なるやうに宣へば」
した‐ど・し【舌疾し】🔗⭐🔉
した‐ど・し【舌疾し】
〔形ク〕
早口である。口早である。源氏物語常夏「小賽小賽といふ声ぞ、いと―・きや」
した‐なめずり【舌舐り・舌嘗めずり】‥ナメヅリ🔗⭐🔉
した‐なめずり【舌舐り・舌嘗めずり】‥ナメヅリ
①飲食を欲して、また飲食の後に、舌で唇をなめまわすこと。
②転じて、うまい獲物などを待ち構えること。「―して待つ」
した‐の‐さき【舌の先】🔗⭐🔉
した‐の‐さき【舌の先】
言葉の上だけ。口先。
した‐の‐つるぎ【舌の剣】🔗⭐🔉
した‐の‐つるぎ【舌の剣】
言葉が人を傷つけるのを剣にたとえていう語。
⇒舌の剣は命を絶つ
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ
害意を含んだことばのために、しばしば命を失うことがある。沙石集5「口の虎身を害し、舌の剣命を絶つ」
⇒した‐の‐つるぎ【舌の剣】
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ🔗⭐🔉
○舌の剣は命を絶つしたのつるぎはいのちをたつ
害意を含んだことばのために、しばしば命を失うことがある。沙石集5「口の虎身を害し、舌の剣命を絶つ」
⇒した‐の‐つるぎ【舌の剣】
した‐の‐ね【舌の根】
舌のつけね。
⇒舌の根の乾かぬうち
した‐の‐ね【舌の根】🔗⭐🔉
した‐の‐ね【舌の根】
舌のつけね。
⇒舌の根の乾かぬうち
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
いま言った言葉が終わるか終わらないうちに。多く、それと相反する言動をしたのを非難して言うのに使う。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「その―に、早く討て」。「気を付けますと言った―に、もう同じ間違いだ」
⇒した【舌】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
⇒した(舌)(成句)
⇒した‐の‐ね【舌の根】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち🔗⭐🔉
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
いま言った言葉が終わるか終わらないうちに。多く、それと相反する言動をしたのを非難して言うのに使う。浄瑠璃、菅原伝授手習鑑「その―に、早く討て」。「気を付けますと言った―に、もう同じ間違いだ」
⇒した【舌】
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち🔗⭐🔉
○舌の根の乾かぬうちしたのねのかわかぬうち
⇒した(舌)(成句)
⇒した‐の‐ね【舌の根】
した‐の‐はかま【下の袴】
(→)「したばかま」に同じ。〈新撰字鏡4〉
した‐の‐もの【下の物】
(女房詞)ふんどし。したおび。
した‐のり【下乗り】
調馬の習練に馬を乗りならすこと。
した‐ば【下葉】
草木の下の方の葉。↔上葉うわば
した‐ば【下歯】
①下あごに生えている歯。↔上歯うわば。
②(近世語)妻を卑しめていう語。浮世床2「―はむごくしねえがいいぜ」
した‐ば【下端】
物の下面。下の部分。したっぱ。
⇒下端に付く
した‐ば・う【下延ふ】‥バフ
〔自下二〕
(「下」は心の意)
①人知れず思いをかける。万葉集18「―・ふる心しなくば今日もへめやも」
②こっそり知らせる。万葉集9「黄泉よみに待たむと隠沼こもりぬの―・へ置きて」
した‐ばえ【下生え】
木の下に生えた草や低木など。
した‐ばえ【下延え】‥バヘ
人知れず思いをかけること。万葉集14「あが―を言出こちでつるかも」
した‐ばかま【下袴】
①指貫さしぬきの下にはく袴。指貫と同形で裾にくくりを入れず、ひだを下まで通さずにつまみとしたもの。地質は平絹、夏は生絹すずし。地下じげは布を用い、色は15歳まで濃い紫、壮年は紅、老年は白であった。したのはかま。
下袴
②素肌に着る短い袴。肌袴はだばかま。
③町人の着る略式の袴。
した‐ばき【下穿き】
腰から下にはくもの。特に、その肌着。
した‐ばき【下履き】
上履きに対して、屋外ではく、はきもの。
じた‐ばた
あわてもがくさま。
①手足を振り動かしてもがいたり暴れたりするさま。
②物事に抵抗してあがいたり騒いだりするさま。「今さら―しても仕方がない」
した‐ばたらき【下働き】
①他人の下について働くこと。また、その人。「部長の―」
②炊事その他の雑用をすること。また、その人。下回り。→中働き
した‐ばなし【下話】
本式な話合いの前にしておく打合せ。下相談。
②素肌に着る短い袴。肌袴はだばかま。
③町人の着る略式の袴。
した‐ばき【下穿き】
腰から下にはくもの。特に、その肌着。
した‐ばき【下履き】
上履きに対して、屋外ではく、はきもの。
じた‐ばた
あわてもがくさま。
①手足を振り動かしてもがいたり暴れたりするさま。
②物事に抵抗してあがいたり騒いだりするさま。「今さら―しても仕方がない」
した‐ばたらき【下働き】
①他人の下について働くこと。また、その人。「部長の―」
②炊事その他の雑用をすること。また、その人。下回り。→中働き
した‐ばなし【下話】
本式な話合いの前にしておく打合せ。下相談。
○舌は禍の根したはわざわいのね🔗⭐🔉
○舌は禍の根したはわざわいのね
禍は多く言葉から起こるものである。「口は禍の門」とも。
⇒した【舌】
した‐ばん【下盤】
断層面・鉱脈・鉱層などの下側の岩盤。↔上盤うわばん
したひ
(上代語。シタフの連用形から)赤く色づくこと。また、その色。紅葉。古事記中「秋山の―壮夫おとこ」
した‐び【下火】
①火災で、火勢の衰えること。
②転じて、物事の盛りが過ぎて勢いの弱ること。「学生運動が―になる」
③茶道の炭手前で、あらかじめ風炉・炉に入れておく火。
④料理で、天火などの下方から当てる火。
した‐び【下樋】
①地中に設けた樋とい。うずみひ。うめどい。古事記下「山高み―を走わしせ」
②箏などの腹部、すなわち甲と裏板との間の空洞の部分。万葉集7「琴とればなげき先立つけだしくも琴の―につまやこもれる」
した‐びえ【下冷え】
からだのしんそこから冷えるように感ずること。そこびえ。
した‐ひげ【下鬚】
口の下に生えたひげ。↔上髭うわひげ
した‐ひも【下紐】
(古くはシタビモ)
①装束の、小袖の上に結ぶ帯。下結う紐。小紐おひも。
②下裳したもまたは下袴の紐。
⇒したひも‐の【下紐の】
⇒下紐解く
した‐ぶり【舌振り・舌風】🔗⭐🔉
した‐ぶり【舌振り・舌風】
①物の言いぶり。源氏物語行幸「―いとものさわやかなり」
②(→)「したぶるい」に同じ。日葡辞書「シタブリヲスル」
した‐ぶるい【舌振い】‥ブルヒ🔗⭐🔉
した‐ぶるい【舌振い】‥ブルヒ
驚きおそれて舌を振るわすこと。
した‐もと【舌許】🔗⭐🔉
した‐もと【舌許】
舌の根。舌。狂言、鱸庖丁「十二はいのうだらば、…―も立つまいし、足もとも定まるまい」
○舌も引かぬしたもひかぬ🔗⭐🔉
○舌も引かぬしたもひかぬ
まだ言い終わらない。浄瑠璃、嫗山姥こもちやまうば「たつた今恥ぢしめた―に無分別」
⇒した【舌】
した‐もみじ【下紅葉】‥モミヂ
下葉のもみじしたもの。詞花和歌集夏「―一葉づつ散る木のもとに」
した‐も・ゆ【下萌ゆ】
〔自下二〕
人目につかず芽ばえる。続後拾遺和歌集春「かげろふの―・え渡る春の早蕨さわらび」
した‐も・ゆ【下燃ゆ】
〔自下二〕
物の下にあって燃える。心中ひそかに思いを燃やす。栄華物語根合「―・ゆる嘆きをだにも知らせばや」
したや【下谷】
東京都台東区の一地区。もと東京市35区の一つ。
⇒したや‐いちばん【下谷一番】
⇒したや‐ぐみ【下谷組】
した‐や【下家・下屋】
①母屋おもやに付属する小さな家。納屋なやなど。
②縁の下。
したや‐いちばん【下谷一番】
(江戸時代の鞠唄まりうたに「おらが姉さん三人ござる。…一人姉さん下谷にござる。下谷一番伊達者だてしゃでござる」とある)はでな服装をする者のたとえ。
⇒したや【下谷】
した‐やかた【下館】
(→)「しもやしき」に同じ。
した‐やかた【下屋形】
2階造・3階造の屋形船の最下層の屋形。
した‐やく【下役】
下級の役人。また、配下の役人。下僚。↔上役うわやく
した‐やく【下訳】
翻訳に際して、まず草稿としての大まかな訳を行うこと。「―を依頼する」
したや‐ぐみ【下谷組】
江戸下谷根岸辺に住んでいた文人墨客の称。亀田鵬斎・大窪詩仏・菊池五山・大田南畝・谷文晁・市河米庵・酒井抱一など。下谷吟社。
⇒したや【下谷】
した‐やしき【下屋敷】
⇒しもやしき
した‐やす・し【下安し】
〔形ク〕
(「下」は心の意。多く「―・くあらぬ」「―・からぬ」と否定に用いる)心やすい。安心である。拾遺和歌集冬「水鳥の―・からぬ思ひには」
した‐やど【下宿】
①江戸時代、大名などが宿駅の本陣に泊まる時、家臣たちの宿泊する宿。また、下等な宿。鶉衣「―のさまは引おとりて、見せ先に居風呂すえふろふすぼり」
②江戸時代、大坂の東・西奉行所前にあった訴訟人の利用する休息宿。浄瑠璃、艶容女舞衣「―で支度して。酒もたんと呑んで居いれど」
③長期にわたり逗留する宿。別宅。男色大鑑「おやまの元祖大吉弥が―なるが相応なる商売せしといへり」
しだ‐やば【志太野坡】
江戸中期の俳人。蕉門十哲の一人。福井の人。はじめ江戸越後屋の手代、のち大坂などに住し、しばしば旅に出て、関西・九州に門人が多い。作はやや卑俗。「炭俵」撰者の一人。(1662〜1740)
→文献資料[炭俵]
⇒しだ【志太】
した‐やみ【下闇】
(→)「このしたやみ」に同じ。〈[季]夏〉
した‐やり【下槍】
槍合せの戦いで、槍搦やりがらみとなって下側に抑えられた槍。↔上槍うわやり
○舌柔らかなりしたやわらかなり🔗⭐🔉
○舌柔らかなりしたやわらかなり
物言いが達者である。源平盛衰記18「舌の柔らかなるままに口に任せてそしり申しけることのあさましさよ」
⇒した【舌】
した‐ゆ【下ゆ】
(「下」は心・裏、「ゆ」は「から」「より」の意)人知れず。ひそかにしのんで。万葉集11「埋木の―そ恋ふる行方知らずて」
した‐ゆい【下結い】‥ユヒ
化粧元結の下にかける元結。
した‐ゆう‐ひも【下結ふ紐】‥ユフ‥
(→)下紐したひもに同じ。
じだゆう‐ぶし【治太夫節】ヂダイフ‥
古浄瑠璃の一派。延宝(1673〜1681)から元禄(1688〜1704)の頃、山本土佐掾(角太夫)門下の松本治太夫が京都で語った。
した‐ゆで【下茹で】
調理で、あらかじめ材料をゆでておくこと。
した‐よこめやく【下横目役】
横目、すなわち目付役めつけやくの補助役。
した‐よみ【下詠み】
歌会などに備えて、あらかじめ歌を詠んでおくこと。狂言、萩大名「是も御若衆の宮城野を御見物なされうとあつて、歌の―をなされたを」
した‐よみ【下読み】
教科書など書物をあらかじめ読んでしらべておくこと。予習。したみ。
した‐より【下縒】
「上縒うわより」参照。
したら
〔接続〕
「したらば」の略。
しだら
①音楽の手拍子てびょうし。
②子どもが手拍子をとって歌う遊戯。
⇒しだら‐うた【しだら歌】
⇒しだら‐の‐かみ【しだらの神】
しだら
(梵語で秩序の意のsūtraからとも、「自堕落」の転ともいう)しまり。始末。ていたらく。多く悪い意味に用いる。浄瑠璃、生玉心中「願ひ事叶はぬのみか、この―」
⇒しだら‐な・し
しだら‐うた【しだら歌】
神事に手をたたいてうたう歌。志多良歌。しだら節。
⇒しだら
じ‐だらく【自堕落】
身持ちにしまりのないさま。だらしないさま。ふしだら。狂言、お茶の水「女と云ふものは―なもの」。幸田露伴、いさなとり「お新を世話する人のありしまゝ迎たるに―の品行みもちは尚止まず」
じ‐たらず【字足らず】
定型の和歌・俳句などで、7音とすべき所が6音になるなど、規定の音数に足りないこと。↔字余り
しだらでん
(「震動雷電」の字音の転か)大風や大雨の形容。どよめきさわぐこと。浄瑠璃、仮名手本忠臣蔵「用意に持つや袂まで鉄砲雨の―」
しだら‐な・し
〔形ク〕
しまりがない。だらしがない。浮世風呂2「しだらもなく酔つてきての」
⇒しだら
しだら‐の‐かみ【しだらの神】
平安時代、民間で信仰された神。疫神・御霊ごりょう神の一種と考えられ、疫病の流行をまぬがれるために、九州から上洛したこの神をまつったという。設楽神。志多良神。しだらじん。本朝世紀天慶8年7月27日「―と号ぶ輿三前…当郡に来り着く」
⇒しだら
したら‐ば
〔接続〕
そうしたらば。では。じゃ。狂言、薩摩守「さ、―云うて見さつしやれい」
し‐たり
〔感〕
(「し(為)たり」の意)
①うまく事が運んだ時に言う語。うまくやった。でかした。狂言、枕物狂「どれどこに。――」
②失敗した時に言う語。しまった。やりそこなった。「これは―」
⇒したり‐がお【したり顔】
しだり【滴】
したたり。余瀝よれき。狂言、右流左止うるさし「天神へ上げた神酒の―が御座る」
しだり【垂り】
(シダル(四段)の連用形から)垂れ下がること。
⇒しだり‐お【垂り尾】
⇒しだり‐ざくら【垂り桜】
⇒しだり‐は【垂り葉】
⇒しだり‐もも【垂り桃】
⇒しだり‐やなぎ【垂り柳】
しだり‐お【垂り尾】‥ヲ
長く垂れた尾。万葉集11「あしひきの山鳥の尾の―の」
⇒しだり【垂り】
したり‐がお【したり顔】‥ガホ
してやったぞという得意そうな顔つき。ほこりがお。枕草子25「いみじう―に」。「―で話す」
⇒し‐たり
しだり‐ざくら【垂り桜】
⇒しだれざくら。
⇒しだり【垂り】
しだり‐は【垂り葉】
⇒しだれは。夫木和歌抄29「みつのかしはの―のながながし代を」
⇒しだり【垂り】
しだり‐もも【垂り桃】
⇒しだれもも。
⇒しだり【垂り】
しだり‐やなぎ【垂り柳】
⇒しだれやなぎ。万葉集10「春されば―のとををにも」
⇒しだり【垂り】
しだ・る【垂る】
[一]〔自四〕
(→)「しだれる」に同じ。枕草子302「垂氷たるひいみじう―・り」
[二]〔自下二〕
⇒しだれる(下一)
じ‐だるき【地垂木】ヂ‥
軒を二軒ふたのきにした時の下側の垂木。その先端に木負きおいを横たえ、飛簷垂木ひえんだるきをのせる。
しだる‐さ【垂るさ】
じとじとしているさま。犬子集えのこしゅう「泪なみだにそひて汗の―」
したる・し
〔形ク〕
①じとじとしている。夫木和歌抄36「―・き麻の衣すすぎて」
②やさしい。なまめかしい。西鶴置土産「少しく―・き野郎を招き、色付の柱にもたれて」
③物言いが甘ったるい。したたるい。元禄大平記「下輩げびた事を表にしてべつたりと―・く」
④ぐずぐずしてのろい。日葡辞書「シタルイヒト」
しだれ【垂れ・枝垂れ】
(シダル(下二)の連用形から)下に垂れること。しだり。
⇒しだれ‐いと【垂れ糸】
⇒しだれ‐いとすぎ【垂れ糸杉】
⇒しだれ‐うめ【垂れ梅】
⇒しだれ‐ざくら【垂れ桜】
⇒しだれ‐とりげ【垂れ鳥毛】
⇒しだれ‐は【垂れ葉】
⇒しだれ‐ひがん【垂れ彼岸】
⇒しだれ‐もも【垂れ桃】
⇒しだれ‐やなぎ【垂れ柳】
しだれ‐いと【垂れ糸】
垂れさがった糸。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐いとすぎ【垂れ糸杉】
枝の垂れさがった糸杉。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐うめ【垂れ梅】
枝の垂れさがった梅。〈[季]春〉
シダレウメ(花)
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐ざくら【垂れ桜】
エドヒガンの一変種。枝は細くて垂直に垂れ下がる。花は葉より前に開き淡紅色、単弁または重弁。樹齢長く、高さ20メートルに及ぶものがある。自生はなく、観賞用。しだれひがん。糸桜。しだりざくら。〈[季]春〉
シダレザクラ(花)
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐とりげ【垂れ鳥毛】
垂れさがった鳥の毛。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐は【垂れ葉】
垂れさがった草木の葉。しだりは。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐ひがん【垂れ彼岸】
シダレザクラの別称。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐もも【垂れ桃】
枝が垂れさがる花桃の一品種。観賞用。しだりもも。
シダレモモ(花)
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐やなぎ【垂れ柳】
ヤナギ科の落葉高木。原産地は中国で湿地に繁茂。高さ10〜15メートル。枝は細長く、垂れ下がる。雌雄異株。春、葉に先だって暗黄緑色の花を穂状につける。種子には白い毛(柳絮)がある。水辺に植え、また街路樹として、日本をはじめ全世界で植栽。糸柳。しだりやなぎ。〈[季]春〉
シダレヤナギ
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだ・れる【垂れる】
〔自下一〕[文]しだ・る(下二)
(平安時代まで四段活用)枝などが、下に長く垂れ下がる。
したわし・い【慕わしい】シタハシイ
〔形〕[文]したは・し(シク)
心がひかれて、あとを追いたくなるような気持である。なつかしい。恋しい。徒然草「何事も古き世のみぞ―・しき」。「―・い人」
した‐わらび【下蕨】
春、草などの下かげにはえたわらび。枕草子99「この―は手づから摘みつる」
した‐を
〔接続〕
そうしたが。ところが。天草本伊曾保物語「おほかめ(狼)はある茂りに入つた。―、そのほとりに居合うたパストル…」
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐ざくら【垂れ桜】
エドヒガンの一変種。枝は細くて垂直に垂れ下がる。花は葉より前に開き淡紅色、単弁または重弁。樹齢長く、高さ20メートルに及ぶものがある。自生はなく、観賞用。しだれひがん。糸桜。しだりざくら。〈[季]春〉
シダレザクラ(花)
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐とりげ【垂れ鳥毛】
垂れさがった鳥の毛。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐は【垂れ葉】
垂れさがった草木の葉。しだりは。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐ひがん【垂れ彼岸】
シダレザクラの別称。
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐もも【垂れ桃】
枝が垂れさがる花桃の一品種。観賞用。しだりもも。
シダレモモ(花)
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだれ‐やなぎ【垂れ柳】
ヤナギ科の落葉高木。原産地は中国で湿地に繁茂。高さ10〜15メートル。枝は細長く、垂れ下がる。雌雄異株。春、葉に先だって暗黄緑色の花を穂状につける。種子には白い毛(柳絮)がある。水辺に植え、また街路樹として、日本をはじめ全世界で植栽。糸柳。しだりやなぎ。〈[季]春〉
シダレヤナギ
撮影:関戸 勇
⇒しだれ【垂れ・枝垂れ】
しだ・れる【垂れる】
〔自下一〕[文]しだ・る(下二)
(平安時代まで四段活用)枝などが、下に長く垂れ下がる。
したわし・い【慕わしい】シタハシイ
〔形〕[文]したは・し(シク)
心がひかれて、あとを追いたくなるような気持である。なつかしい。恋しい。徒然草「何事も古き世のみぞ―・しき」。「―・い人」
した‐わらび【下蕨】
春、草などの下かげにはえたわらび。枕草子99「この―は手づから摘みつる」
した‐を
〔接続〕
そうしたが。ところが。天草本伊曾保物語「おほかめ(狼)はある茂りに入つた。―、そのほとりに居合うたパストル…」
○舌を食うしたをくう🔗⭐🔉
○舌を食うしたをくう
舌を噛み切って死ぬ。
⇒した【舌】
○舌を出すしたをだす🔗⭐🔉
○舌を出すしたをだす
①陰でそしったり、ばかにしたりするさま。
②自分の失敗を恥じたり、てれかくしをしたりするさま。
⇒した【舌】
○舌を鳴らすしたをならす🔗⭐🔉
○舌を鳴らすしたをならす
①感嘆するさま。
②軽蔑や不満の気持を表すさま。舌打ちする。
⇒した【舌】
○舌を二枚に使うしたをにまいにつかう🔗⭐🔉
○舌を二枚に使うしたをにまいにつかう
前言と違うことを言う。また、相手によって違ったことを言う。二枚舌を使う。
⇒した【舌】
○舌を翻すしたをひるがえす🔗⭐🔉
○舌を翻すしたをひるがえす
びっくり仰天する。きもをつぶす。〈日葡辞書〉
⇒した【舌】
○舌を振るうしたをふるう🔗⭐🔉
○舌を振るうしたをふるう
①驚きおそれる。「舌を振る」とも。
②雄弁をふるう。
⇒した【舌】
○舌を巻くしたをまく🔗⭐🔉
○舌を巻くしたをまく
驚きおそれ、あるいは感嘆して、言葉も出ない。太平記1「諸人皆舌を巻き、口を閉づ」
⇒した【舌】
し‐たん【四端】
[孟子公孫丑上]仁・義・礼・智の道に進むいとぐち、すなわち惻隠そくいん・羞悪しゅうお・辞譲・是非の四つの心。孟子は人は生まれながらにしてこれを持つとして性善説を立てた。
し‐たん【肢端】
手足の末端。
し‐たん【咨嘆】
嘆息すること。
し‐たん【紫檀】
マメ科の常緑高木。インド・スリランカ原産。高さ10メートル。葉は3〜5枚の羽状複葉。黄色の蝶形花を総状につける。材は暗赤色で質堅く重く、銘木・器材として賞用。古くは材の紅色色素を染料として用いた。類似の数種も含めて紫檀材とされることがある。源氏物語絵合「左は―の箱に蘇芳の花足」→黒檀。
⇒したん‐ぬり【紫檀塗】
し‐だん【史談】
歴史上の物語。史話。
し‐だん【指弾】
つまはじきすること。転じて、非難すること。
し‐だん【師団】
①陸軍の編制単位の一つ。司令部を有し、独立して作戦する戦略単位。旅団の上に位する。
②陸上自衛隊の部隊の一種。現在、9個師団で、5個の方面隊に属し、連隊その他の直轄部隊から成り、作戦の基本単位とされる。「機甲―」
し‐だん【師檀】
〔仏〕師僧と檀那。寺僧と檀家。今昔物語集1「我、君と年来の―也」
し‐だん【詞壇】
文人の社会。文壇。詞場。
し‐だん【詩壇】
詩人の社会。
じ‐たん【自歎・自嘆】
自分をほめること。自讃。
じ‐たん【事端】
事柄のいとぐち。事件の端緒。
じ‐たん【時短】
時間短縮の略。労働時間短縮を指す。
じ‐だん【示談】
民事上の紛争を裁判によらず、当事者間の合意で解決すること。民法上の和解契約のこと。「―金」
したん‐かい【試胆会】‥クワイ
度胸だめしの催し。夏の夜などに青少年の間に行われる。きもだめし。
じだん‐ぐり
信州で、どんぐりをいう。(物類称呼)
じ‐だんだ【地団駄・地団太】ヂ‥
ジタタラ(地踏韛)の転。→踏韛たたら
⇒地団駄踏む
ぜつあつ‐し【舌圧子】🔗⭐🔉
ぜつあつ‐し【舌圧子】
〔医〕舌を下方に圧おすのに用いる金属性のへら。
ぜついん‐しんけい【舌咽神経】🔗⭐🔉
ぜついん‐しんけい【舌咽神経】
延髄のオリーブ後方から出て頸静脈孔を通り舌根・咽頭に分布する神経。知覚線維のほか運動線維・副交感神経線維を含む混合神経。第9脳神経。
ぜつ‐えん【舌炎】🔗⭐🔉
ぜつ‐えん【舌炎】
舌の炎症。舌尖・舌縁などに白色または灰白色の斑点を生じ、時に潰瘍を起こして激痛があり、発熱する。
ぜつ‐おん【舌音】🔗⭐🔉
ぜつ‐おん【舌音】
中国音韻学の用語。五音ごいんの一つ。歯音の破裂音および鼻音をいう。
ぜっ‐か【舌禍】‥クワ🔗⭐🔉
ぜっ‐か【舌禍】‥クワ
①他人の悪口・中傷などによって受けるわざわい。
②演説・講演などの内容が、法律にふれたり他人を怒らせたりして受けるわざわい。「―を招く」「―事件」↔筆禍
ぜっか‐じょう【舌下錠】‥ヂヤウ🔗⭐🔉
ぜっか‐じょう【舌下錠】‥ヂヤウ
舌の下にふくみ、唾液に溶かし粘膜から血液中に吸収させる錠剤。
ぜっか‐しんけい【舌下神経】🔗⭐🔉
ぜっか‐しんけい【舌下神経】
延髄の錐体とオリーブの間から起こり後頭骨の舌下神経管を通って舌筋に分布する運動神経。第12脳神経。
ぜっか‐せん【舌下腺】🔗⭐🔉
ぜっか‐せん【舌下腺】
口腔底の舌下襞ひだ内にある細長く扁平な唾液腺。唾液腺のなかでは最も小さく、多数の導管が舌下襞に開く。
ぜつ‐がん【舌癌】🔗⭐🔉
ぜつ‐がん【舌癌】
舌に生じる癌腫。高年の男性に多い。大部分は扁平上皮癌であり、崩壊して潰瘍かいようを生じ、激痛を発し、周囲に転移する。
ぜっ‐けん【舌剣】🔗⭐🔉
ぜっ‐けん【舌剣】
①するどい弁舌。舌鋒。
②害意のある言葉を剣にたとえていう語。
③告げ口で人をそこなうこと。
ぜっ‐こう【舌口】🔗⭐🔉
ぜっ‐こう【舌口】
①舌と口。
②くちさき。くちまえ。
ぜっ‐こう【舌耕】‥カウ🔗⭐🔉
ぜっ‐こう【舌耕】‥カウ
講義・講演・演説・講談など弁舌によって生計を立てること。〈文明本節用集〉
ぜっ‐こん【舌根】🔗⭐🔉
ぜっ‐こん【舌根】
①したのね。したのねもと。舌の後方、口腔底につく部分。
②〔仏〕五根・六根の一つ。味覚をつかさどるもの。した。
ぜつ‐じょう【舌状】‥ジヤウ🔗⭐🔉
ぜつ‐じょう【舌状】‥ジヤウ
舌のかたち。舌のような形状。
⇒ぜつじょう‐か【舌状花】
ぜつじょう‐か【舌状花】‥ジヤウクワ🔗⭐🔉
ぜつじょう‐か【舌状花】‥ジヤウクワ
キク科植物などの頭状花序をつくる小花のうち、花冠が合着して舌状になるもの。タンポポの小花はその例。↔管状花
⇒ぜつ‐じょう【舌状】
ぜっ‐しん【舌診】🔗⭐🔉
ぜっ‐しん【舌診】
主に漢方で、舌の色や形状を見て体調を診断すること。
ぜつ‐じん【舌人】🔗⭐🔉
ぜつ‐じん【舌人】
通訳の官。通弁。通事。森鴎外、舞姫「わが―たる任務は忽地たちまちに余を拉し去りて、青雲の上に堕おとしたり」
ぜっ‐せん【舌尖】🔗⭐🔉
ぜっ‐せん【舌尖】
①したの先。
②くちさき。くちまえ。
ぜっ‐せん【舌戦】🔗⭐🔉
ぜっ‐せん【舌戦】
言いあらそうこと。口論。くちいさかい。「―を戦わす」
[漢]舌🔗⭐🔉
舌 字形
筆順
〔舌部0画/6画/教育/3269・4065〕
〔音〕ゼツ(呉)
〔訓〕した
[意味]
①した。口の中にあって、味を知り発音を助ける器官。したのように突き出たもの。「舌端・舌根・舌苔ぜつたい・湿舌」
②言葉。はなし。「弁舌・筆舌・毒舌・長広舌・舌戦・舌禍」
[解字]
解字
本字は[
]。口からしたを出したさまを表す会意文字。
[下ツキ
口舌・鴃舌・喉舌・湿舌・冗舌・饒舌・長広舌・毒舌・筆舌・弁舌・竜舌蘭・両舌・百舌もず
筆順
〔舌部0画/6画/教育/3269・4065〕
〔音〕ゼツ(呉)
〔訓〕した
[意味]
①した。口の中にあって、味を知り発音を助ける器官。したのように突き出たもの。「舌端・舌根・舌苔ぜつたい・湿舌」
②言葉。はなし。「弁舌・筆舌・毒舌・長広舌・舌戦・舌禍」
[解字]
解字
本字は[
]。口からしたを出したさまを表す会意文字。
[下ツキ
口舌・鴃舌・喉舌・湿舌・冗舌・饒舌・長広舌・毒舌・筆舌・弁舌・竜舌蘭・両舌・百舌もず
広辞苑に「舌」で始まるの検索結果 1-64。もっと読み込む