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いい【謂】イヒ🔗🔉

いいイヒ ①言うこと。言うところ。栄華物語後悔大将「よろづに―のままにせさせ給ひしほどに」 ②いわれ。意味。理由。三蔵法師伝承徳点「其れ斯の謂イヒか」

い・う【言う・云う・謂う】イフ🔗🔉

い・う言う・云う・謂うイフ [一]〔他五〕 (必ずしも伝達を目的とはせず言葉や音声を発する表出作用をいう) ①(心に思うことを)言葉に出す。言葉で表現する。古事記「泣かじとは汝は―・ふとも」。「―・うに―・われぬ苦しみ」「文句を―・う」「論文に―・うところは」 ②名づける。よぶ。崇神紀「名を大物主神と―・ふ」。竹取物語「色好みと―・はるる限り五人」。「2で割り切れる数を偶数と―・う」 ③世間でいい習わす。万葉集20「青馬を今日見る人は(寿命)限りなしと―・ふ」 ④言い寄る。求婚する。万葉集12「人妻に―・ふは誰が言こと」。伊勢物語「いとねむごろに―・ひける人」 ⑤約束する。万葉集15「吾妹子が待たむと―・ひし時」 ⑥口ずさむ。古今和歌集「歌を―・ひてぞ慰めける」 ⑦論議する。問題にする。浮世物語「不作不熟をも―・はず年貢をこき取り」 [二]〔自五〕 ①(動物が)声を発する。鳴く。蜻蛉日記「あやしき声するを…鹿の―・ふなりといふ」 ②(擬声語に付いて)そのような音をたてる。浮世風呂4「いまだに心むねがドツキドツキと―・うて」。「障子ががたがた―・う」 ③(まれに擬態語に付いて)そのような状態が目立つ。「ぬらりくらりと―・った態度」 ④(普通、助詞「と」に付いて)提示された事態をとりたてて断定または認定して、下の叙述につなげる。実質的な意味を失い、…のことばで表示されるものである、…である、などの意を示す形式化した用法。万葉集5「天地は広しと―・へど」。「そう―・う状態だ」「眠いと―・ったらない」 ⇒言い得て妙 ⇒言う口の下から ⇒言う事を聞かない ⇒言うに落ちず語るに落ちる ⇒言うに事欠いて ⇒言うは易く行うは難し ⇒言うも更なり ⇒言えば世の常 ⇒言ってみれば ⇒言わぬ色 ⇒言わぬが花 ⇒言わぬことではない ⇒言わぬは言うに勝る ⇒言わぬばかり

いう‐ところ‐の【謂う所の】イフ‥🔗🔉

いう‐ところ‐の謂う所のイフ‥ 世間でよく言う。いわゆる。

いえ‐らく【謂へらく】イヘ‥🔗🔉

いえ‐らく謂へらくイヘ‥ (イヘリのク語法)言ったことには。万葉集9「妹が―」

いわれ【謂れ】イハレ🔗🔉

いわれ謂れイハレ (由来として)言われていること。来歴。理由。山家集「花見ればその―とはなけれども心のうちぞ苦しかりける」。「寺宝の―」「深い―がある」 ⇒いわれ‐いんねん【謂れ因縁】 ⇒いわれ‐な・い【謂れ無い】

いわれ‐いんねん【謂れ因縁】イハレ‥エン🔗🔉

いわれ‐いんねん謂れ因縁イハレ‥エン 物事の起こった由来。「―故事来歴」 ⇒いわれ【謂れ】

いわれ‐な・い【謂れ無い】イハレ‥🔗🔉

いわれ‐な・い謂れ無いイハレ‥ 〔形〕[文]いはれな・し(ク) 正当な理由・根拠がない。不当である。「―・い非難を受ける」 ⇒いわれ【謂れ】

おもえらく【謂へらく・思へらく・以為へらく】オモヘラク🔗🔉

おもえらく謂へらく・思へらく・以為へらくオモヘラク (オモフに完了の助動詞リの付いたオモヘリのク語法)考えていること。思っているのには。大唐西域記長寛点「王以為オモヘラク、衆庶は与ともに始を慮ること難し也」

ゆ・う【言う・云う・謂う】イフ🔗🔉

ゆ・う言う・云う・謂うイフ 〔自他五〕 ⇒いう

[漢]謂🔗🔉

 字形 〔言部9画/16画/1666・3062〕 〔音〕イ〈ヰ〉(呉)(漢) 〔訓〕いう・いい・おもう [意味] ①言う。告げる。「謂うなかれ、今日学ばずとも来日らいじつ有りと」「所謂(=いうところの・いわゆる)」 ②いわれ。わけ。いい。「これ何の謂いいぞや」 ▷漢文訓読では「いえらく」「おもえらく」ともよむ。

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