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あが・う【贖ふ・購ふ】アガフ🔗🔉

あが・う贖ふ・購ふアガフ 〔他四〕 (古くは清音。「あがなう」の古形) ①財物を代償として出して罪をつぐなう。万葉集17「中臣の太祝詞ふとのりとごと言ひ祓へ―・ふ命も」 ②買い求める。買い入れる。また、懸賞をかけて求める。日本霊異記「亀の命を―・ひて放生し」

あが‐ちご【贖児】🔗🔉

あが‐ちご贖児】 (人に代わって罪を贖あがなう意)旧暦6月・12月の大祓おおはらえに用いた人形ひとがた→形代かたしろ2

あがない【贖い】アガナヒ🔗🔉

あがない贖いアガナヒ (罪などの)代りをすること。また、その代りとなるもの。つぐない。 ⇒あがないもの‐の‐つかさ【贓贖司】

あがな・う【贖う・購う】アガナフ🔗🔉

あがな・う贖う・購うアガナフ 〔他五〕 (アガフに接尾語ナフが付いた語) ①《贖》金品を代償として出して、罪をまぬかれる。転じて、つぐないをする。罪ほろぼしをする。 ②《購》買い求める。また、懸賞をかけて求める。「首を百金に―・う」

あが‐もの【贖物】🔗🔉

あが‐もの贖物】 ①祓はらえの時、身の災いをあがない祓うもの。人形ひとかたに災いを負わせて水に流しやる類。形代かたしろ。 ②罪のつぐないとして出す財物。

しょく【贖】🔗🔉

しょく】 古代の律で、実刑を科する代りに、官人らから相当額の銅を納めさせた換刑。→贖銅

しょく‐ざい【贖罪】🔗🔉

しょく‐ざい贖罪】 ①体刑に服する代りに、財物を差し出して罪過を許されること。→贖銅。 ②〔宗〕(atonement)犠牲や代償を捧げることによって罪過をあがなうこと。特に、キリスト教では、自らではあがなうことのできない人間の罪を、神の子であり、人となったキリストが十字架の死によってあがない、神と人との和解を果たしたとする。和解。赦し。 ⇒しょくざい‐の‐ひ【贖罪の日】

しょくざい‐の‐ひ【贖罪の日】🔗🔉

しょくざい‐の‐ひ贖罪の日】 毎年ユダヤ暦7月10日、大祭司が自分と全ての民の罪を潔めるため贖罪の儀式を行なった日。ヨーム‐キップール。 ⇒しょく‐ざい【贖罪】

しょく‐し【贖死】🔗🔉

しょく‐し贖死】 財物を出して死罪をあがなうこと。

しょく‐どう【贖銅】🔗🔉

しょく‐どう贖銅】 ①律で、官人らに実刑を科する代りに、相当額の銅を納めさせたこと。また、その際に出す銅。 ②中世・近世、過失による罪の換刑として財貨を徴収したこと。ぞくどう。

しょく‐ぶつ【贖物】🔗🔉

しょく‐ぶつ贖物】 罪のあがないとして出す財物。

しょく‐ゆう【贖宥】‥イウ🔗🔉

しょく‐ゆう贖宥‥イウ 〔宗〕(indulgence)カトリック教会で、すでにゆるされた罪の長期的な償いを、教会の権能をもって免除すること。免償。→免罪符

しょっ‐きん【贖金】シヨク‥🔗🔉

しょっ‐きん贖金シヨク‥ 罪をあがなうための金。損害の賠償として支払う金銭。賠償金。

しょっ‐けい【贖刑】シヨク‥🔗🔉

しょっ‐けい贖刑シヨク‥ 金銭を出して刑を免れること。

ぞく‐ざい【贖罪】🔗🔉

ぞく‐ざい贖罪⇒しょくざい

ぞく‐どう【贖銅】🔗🔉

ぞく‐どう贖銅⇒しょくどう2

ぞく‐ぶつ【贖物】🔗🔉

ぞく‐ぶつ贖物⇒しょくぶつ

ぞく‐ろう【贖労】‥ラウ🔗🔉

ぞく‐ろう贖労‥ラウ 財物を納付して官位を得ること。源氏物語東屋「大臣にならむ―を取らむなどぞ」 ⇒ぞくろう‐りょう【贖労料】

ぞくろう‐りょう【贖労料】‥ラウレウ🔗🔉

ぞくろう‐りょう贖労料‥ラウレウ 贖労のための銭貨・米稲・絹布など。官を得る料を任料、位を得る料を叙料といった。 ⇒ぞく‐ろう【贖労】

つの・る【贖る】🔗🔉

つの・る贖る】 〔他四〕 抵当にする。つぐなう。宇治拾遺物語9「得んずる物を―・りて人に物をかりて」 ○角を折るつのをおる 「我を折る」に同じ。狂言、鈍太郎「童も角を折つて参るからは、隠させられずとも、ひらに逢はせられて下されい」→我(成句) ⇒つの【角】 ○角を出すつのをだす (能楽などで女の生霊が嫉妬しっとで鬼形となるのに基づく)女が嫉妬する。やきもちを焼く。角を生やす。 ⇒つの【角】 ○角を矯めて牛を殺すつのをためてうしをころす 少しの欠点を直そうとして、その手段が度を過ぎ、かえって物事全体をだめにしてしまう。 ⇒つの【角】

[漢]贖🔗🔉

 字形 〔貝部15画/22画/7662・6C5E〕 〔音〕ショク(漢) ゾク(呉) 〔訓〕あがなう [意味] 金品を出して刑罰をのがれる。罪ほろぼしをする。「贖罪」

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