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しま・る【締まる・絞まる・緊まる】🔗⭐🔉
しま・る【締まる・絞まる・緊まる】
〔自五〕
①ゆるみがなくなる。固くしめられる。古事記下「大君のみこの柴垣八節やふじまり―・りもとほし」。日葡辞書「ヲビガシマル」。「ねじが―・る」「首が―・る」
②(「閉まる」とも書く)とざされる。「戸が―・る」「銀行が―・る」
③監督が行き届く。よく治まる。日葡辞書「シマッタクニ、また、ザイショ(在所)」
④しっかりしている。日葡辞書「シマッタヒト」
⑤むだがなくなる。倹約するようになる。浪費がやむ。「家庭をもってから―・って来た」
⑥品行がよくなる。遊蕩しなくなる。「もう―・ってもいい年頃だ」
⑦緊張する。たるんだところがなくなる。「気持が―・る」「―・った体格だ」「―・らない話」
⑧相場が堅実になる。「相場は―・り気味だ」
◇広く一般には「締」を使う。「絞」は、首に強い力が加わり息ができない意に、「緊」は、緊張や倹約の意に使う。
しま・る【閉まる】🔗⭐🔉
しま・る【閉まる】
〔自五〕
⇒しまる(締まる)2
しめ‐き・る【締め切る】🔗⭐🔉
しめ‐き・る【締め切る】
〔他五〕
①(「閉め切る」とも書く)完全にしめる。しめたままにする。「―・った部屋」
②取扱いなどを、打ち切る。終結させる。結末をつける。「先着100名で―・る」
し・める【閉める】🔗⭐🔉
し・める【閉める】
〔他下一〕
⇒しめる(締める)6
たて‐き・る【立て切る・閉て切る】🔗⭐🔉
たて‐き・る【立て切る・閉て切る】
〔他五〕
①しきりをする。しきる。紫式部日記「御几帳を奥の御障子より廂の柱まで隙もあらせず―・りて」
②戸や障子などをすっかりとざす。しめ切る。滑稽本、妙竹林話七偏人「ぴつしやり隔紙からかみ―・り」
③ある態度を最後までおしとおす。たてとおす。浄瑠璃、滝口横笛「是にわか道心候へ共、―・つたる道心にて、此あみどの内へは女人きんぜい」
たて‐こ・める【立て込める・閉て込める】🔗⭐🔉
たて‐こ・める【立て込める・閉て込める】
〔他下一〕[文]たてこ・む(下二)
①戸・障子などをしめきる。竹取物語「―・めたるところの戸、すなはちただ開きに開きぬ」
②取りかこみ、封じこめる。とじこめる。今昔物語集19「京わらはべ刀を抜きて、忠明を―・めて殺さむとしければ」
と‐ざ・す【閉ざす・鎖す】🔗⭐🔉
と‐ざ・す【閉ざす・鎖す】
〔他五〕
①門戸を閉じて錠をおろす。また、ふさぐ。「口を―・す」
②道などを通れなくする。「道を―・す」
③とじこめる。「氷に―・される」「愁いに―・される」
とじ‐こ・める【閉じ込める】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐こ・める【閉じ込める】トヂ‥
〔他下一〕[文]とぢこ・む(下二)
出入口を閉めて出られないようにする。幽閉する。「地下室に―・める」「吹雪に―・められる」
とじ‐こも・る【閉じ籠もる】トヂ‥🔗⭐🔉
とじ‐こも・る【閉じ籠もる】トヂ‥
〔自五〕
(戸を閉じて)内にこもっている。籠居する。「部屋に―・る」「自分の殻に―・る」
○年越ゆとしこゆ
その年が去って翌年になる。竹取物語「年越ゆるまで音もせず」
⇒とし【年・歳】
とじ・む【閉ぢむ】トヂム🔗⭐🔉
とじ・む【閉ぢむ】トヂム
〔他下二〕
①なしおえる。はたす。すます。源氏物語賢木「十二月の二十日なれば、大方の世の中―・むる空のけしきにつけても」
②命を終える。死ぬ。源氏物語若菜下「おもき病者のにはかに―・めつるさまなりつるを」
とじめ【閉め】トヂメ🔗⭐🔉
とじめ【閉め】トヂメ
①おえること。おわり。終結。源氏物語若菜上「名残多く残りぬらん御物語の―は」
②死にぎわ。最期。臨終。源氏物語橋姫「いまはの―になり給ひて」
⇒とじめ‐の‐こと【閉めの事】
とじめ‐の‐こと【閉めの事】トヂメ‥🔗⭐🔉
とじめ‐の‐こと【閉めの事】トヂメ‥
葬送の事。源氏物語蜻蛉「―をしも山賤の謗りをさへ負ふなむ」
⇒とじめ【閉め】
と・じる【閉じる】トヂル🔗⭐🔉
と・じる【閉じる】トヂル
[文]と・づ(上二)
[一]〔自上一〕
①ふさがる。しまる。源氏物語明石「うちに参り給ふ上達部などもすべて道―・ぢて政事もたえてなむ侍る」。「門が―・じる」「花が―・じる」
②とじこもる。こもる。式子内親王集「今はわれ松の柱の杉の庵に―・づべきものを苔ふかき袖」
③こおる。こおりつく。紫式部集「―・ぢたりし上の薄氷うすらい」
④終りになる。終わる。「開校以来100年の歴史が―・じる」
[二]〔他上一〕
①おおいふさぐ。とざす。しめる。源氏物語夕霧「まだ夕暮の、霧に―・ぢられて内は暗くなりにたる程なり」。「本を―・じる」「門を―・じる」
②とじこめる。源氏物語帚木「淋しくあばれたらん葎の門に思ひの外にらうたげならん人の―・ぢられたらむこそ」
③(「噤じる」とも書く)口・目などを開かない。つむる。つぐむ。源氏物語末摘花「われさへ口―・ぢたる心地し給へど」
④終りにする。終える。「会を―・じる」「店を―・じる」
へい【閉】🔗⭐🔉
へい【閉】
とじること。とざすこと。「―集合」↔開
へい‐いん【閉院】‥ヰン🔗⭐🔉
へい‐いん【閉院】‥ヰン
①「院」と呼ばれる機関が事務をとらなくなること。
②議会の閉会の旧称。
へい‐えん【閉園】‥ヱン🔗⭐🔉
へい‐えん【閉園】‥ヱン
①動物園・遊園地などが営業をやめること。
②動物園・遊園地などを閉めて、その日の業務を終わること。
↔開園
へい‐おんせつ【閉音節】🔗⭐🔉
へい‐おんせつ【閉音節】
〔言〕(closed syllable)子音で終わる音節。↔開音節
へい‐か【閉果】‥クワ🔗⭐🔉
へい‐か【閉果】‥クワ
成熟しても果皮が開裂しない果実。ウメ・キュウリなどの果実。↔裂開果
へい‐か【閉架】🔗⭐🔉
へい‐か【閉架】
図書館で、本や雑誌を書庫に収め、閲覧請求に応じて出納する方法。↔開架
へい‐かい【閉会】‥クワイ🔗⭐🔉
へい‐かい【閉会】‥クワイ
集会・会議を終えること。特に、会期が終了して、国会の機能が停止すること。↔開会
へいかく‐きん【閉殻筋】🔗⭐🔉
へいかく‐きん【閉殻筋】
二枚貝類の左右両殻の内部に付着し、殻を閉じる働きをする筋肉。この筋肉がゆるむと、殻は蝶番ちょうつがい部にあるゴム状の弾帯だんたいの弾力によって開く。ホタテガイやタイラギなどでは前閉殻筋が退化し、後閉殻筋が著しく発達している。貝柱。肉柱。
へい‐かん【閉管】‥クワン🔗⭐🔉
へい‐かん【閉管】‥クワン
〔音〕一端が閉じている中空の管。管内部の気柱が振動して音を発す。同じ管長の開管より1オクターブ低い音を出す。クラリネットは閉管に近く、パイプ‐オルガンには一部閉管が付けられている。↔開管
へい‐かん【閉館】‥クワン🔗⭐🔉
へい‐かん【閉館】‥クワン
①館を閉じて運営・経営をやめること。「資金不足で―になる」
②館を閉じて一時業務をやめること。「―時刻」
へい‐かん【閉関】‥クワン🔗⭐🔉
へい‐かん【閉関】‥クワン
〔仏〕長期にわたり堂宇または一室に籠もり、外界との接触を遮断し、修行に専念すること。東アジアで考案された修行方法。
へい‐がん【閉眼】🔗⭐🔉
へい‐がん【閉眼】
眼を閉じること。すなわち、死ぬこと。歎異抄「―ののちは、さこそしどけなきことどもにてさふらはんずらめ」
へい‐きょ【閉居】🔗⭐🔉
へい‐きょ【閉居】
家に閉じこもっていること。また、そのところ。籠居ろうきょ。
へい‐ぎょう【閉業】‥ゲフ🔗⭐🔉
へい‐ぎょう【閉業】‥ゲフ
営業を終えること。また、商売をやめたり、休んだりすること。↔開業
へい‐きょくせん【閉曲線】🔗⭐🔉
へい‐きょくせん【閉曲線】
〔数〕始点と終点が一致する曲線。それ自身交わらない閉じた曲線を単一閉曲線またはジョルダン閉曲線という。→曲線
へい‐きょくめん【閉曲面】🔗⭐🔉
へい‐きょくめん【閉曲面】
〔数〕外部に対して閉じていて、その内部に空間の一部を完全に包みこむ曲面。正確には、ある大きな立方体の内部にあり、かつ閉集合である曲面。球面の類。
へい‐くかん【閉区間】🔗⭐🔉
へい‐くかん【閉区間】
〔数〕両端を含む区間。すなわち二つの実数aとb(a<b)に対し、a≦x≦bであるすべての実数の集合。ふつう[a,b]と書く。↔開区間
へい‐けい【閉経】🔗⭐🔉
へい‐けい【閉経】
女性が更年期になって、月経がなくなること。「―期」
へい‐こ【閉戸】🔗⭐🔉
へい‐こ【閉戸】
①戸をとざすこと。
②戸をとじて家にこもっていること。〈運歩色葉集〉
へい‐こう【閉口】🔗⭐🔉
へい‐こう【閉口】
①口を閉じて、ものを言わないこと。太平記24「されども大儀なれば満座―の処に」
②言い負かされたり圧倒されたりして、返答につまること。屈服すること。天草本伊曾保物語「とかく論ずるに及ばいで―して畏つたが」
③相手の出方やその時の状況などのために、手の打ちようもなく困らされること。どうにも参ること。「1カ月の断水には―した」「彼には―だ」
⇒へいこう‐とんしゅ【閉口頓首】
へい‐こう【閉校】‥カウ🔗⭐🔉
へい‐こう【閉校】‥カウ
学校を閉鎖すること。
へいこう‐とんしゅ【閉口頓首】🔗⭐🔉
へいこう‐とんしゅ【閉口頓首】
まったく困り切ってしまうこと。
⇒へい‐こう【閉口】
へい‐さ【閉鎖】🔗⭐🔉
へい‐さ【閉鎖】
とざすこと。とじること。活動をやめること。「工場を―する」「学級―」
⇒へいさ‐おん【閉鎖音】
⇒へいさ‐か【閉鎖花】
⇒へいさ‐けい【閉鎖系】
⇒へいさ‐けっかんけい【閉鎖血管系】
⇒へいさせい‐すいいき【閉鎖性水域】
⇒へいさ‐てき【閉鎖的】
へいさ‐おん【閉鎖音】🔗⭐🔉
へいさ‐か【閉鎖花】‥クワ🔗⭐🔉
へいさ‐か【閉鎖花】‥クワ
花冠が開かず、自花の雌しべと雄しべの間で受粉・受精する花。スミレ類には、春、普通の花をつけ、夏、閉鎖花をつけるものが多い。
⇒へい‐さ【閉鎖】
へいさ‐けい【閉鎖系】🔗⭐🔉
へいさ‐けい【閉鎖系】
〔理〕外界と物質のやりとりのない系。閉じた系。↔開放系。
⇒へい‐さ【閉鎖】
へいさせい‐すいいき【閉鎖性水域】‥ヰキ🔗⭐🔉
へいさせい‐すいいき【閉鎖性水域】‥ヰキ
内湾・内海・湖沼など、水の出入りが少ない閉ざされた水域。
⇒へい‐さ【閉鎖】
へいさ‐てき【閉鎖的】🔗⭐🔉
へいさ‐てき【閉鎖的】
仲間うちや自分の内部に閉じこもって他者を寄せつけないさま。「―な態度」「―な社会」
⇒へい‐さ【閉鎖】
へい‐ざん【閉山】🔗⭐🔉
へい‐ざん【閉山】
①鉱山・炭坑を閉鎖すること。
②定められた登山期間を終えること。
へい‐し【閉止】🔗⭐🔉
へい‐し【閉止】
はたらきがとまること。「月経―」
へい‐しゅうごう【閉集合】‥シフガフ🔗⭐🔉
へい‐しゅうごう【閉集合】‥シフガフ
〔数〕すべての集積点を含む集合。
へい‐しょ【閉所】🔗⭐🔉
へい‐しょ【閉所】
①事務所・診療所などが業務を終えること。
②閉ざされた場所。
⇒へいしょ‐きょうふ【閉所恐怖】
へい‐じょう【閉場】‥ヂヤウ🔗⭐🔉
へい‐じょう【閉場】‥ヂヤウ
会場を閉じること。
へいしょ‐きょうふ【閉所恐怖】🔗⭐🔉
へいしょ‐きょうふ【閉所恐怖】
閉ざされた狭い場所に居ることを異常にこわがること。また、その症状。閉所恐怖症。
⇒へい‐しょ【閉所】
へい‐ぞう【閉蔵】‥ザウ🔗⭐🔉
へい‐ぞう【閉蔵】‥ザウ
とざしおさめること。とじかくすこと。
へい‐そく【閉塞】🔗⭐🔉
へい‐そく【閉塞】
とじふさぐこと。とざされふさがること。「腸―」「―した時代」
⇒へいそく‐おん【閉塞音】
⇒へいそく‐くかん【閉塞区間】
⇒へいそく‐ぜんせん【閉塞前線】
⇒へいそく‐そうち【閉塞装置】
へいそく‐おん【閉塞音】🔗⭐🔉
へいそく‐おん【閉塞音】
〔言〕(→)閉鎖音に同じ。
⇒へい‐そく【閉塞】
へいそく‐くかん【閉塞区間】🔗⭐🔉
へいそく‐くかん【閉塞区間】
鉄道の線路で、二つ以上の列車が同時に立ち入らないように定めた一区間。
⇒へい‐そく【閉塞】
へいそく‐ぜんせん【閉塞前線】🔗⭐🔉
へいそく‐ぜんせん【閉塞前線】
〔気〕前線の一つ。温帯低気圧の発達につれて、動きのはやい寒冷前線が温暖前線に追いつき、暖域を低気圧の中心から分離して形成する前線。
閉塞前線
⇒へい‐そく【閉塞】
⇒へい‐そく【閉塞】
へいそく‐そうち【閉塞装置】‥サウ‥🔗⭐🔉
へいそく‐そうち【閉塞装置】‥サウ‥
鉄道で、閉塞区間に二つ以上の列車を同時に運転させないための装置。閉塞信号装置。
⇒へい‐そく【閉塞】
へい‐てい【閉廷】🔗⭐🔉
へい‐てい【閉廷】
法廷を閉じること。↔開廷
へい‐てん【閉店】🔗⭐🔉
へい‐てん【閉店】
①店を閉めて、その日の営業を終えること。
②あきないをやめること。
↔開店
へい‐まく【閉幕】🔗⭐🔉
へい‐まく【閉幕】
①幕を閉じて演劇などが終わること。
②一般に、物事が終わること。
↔開幕
へい‐もん【閉門】🔗⭐🔉
へい‐もん【閉門】
①門をとじること。↔開門。
②謹慎の意を表すため、門を閉じて家にこもっていること。
③江戸時代の刑の一種。武士・僧侶などに科した監禁刑で、50日〜100日間、門扉を固く鎖とざし、窓を閉じ、昼夜とも出入りを許さなかった。蟄居ちっきょより軽く、逼塞ひっそくより重い。
へい‐ろ【閉炉】🔗⭐🔉
へい‐ろ【閉炉】
禅寺で、暖をとるための炉を閉じること。陰暦2月1日に行うのを習いとした。↔開炉
へい‐ろ【閉路】🔗⭐🔉
へい‐ろ【閉路】
閉じた回路。
へい‐ろう【閉籠】🔗⭐🔉
へい‐ろう【閉籠】
部屋などに閉じこもること。中世、人々が抗議の意思を示すため寺社などに閉じこもること。園太暦康永3年3月22日「神人―」
[漢]閉🔗⭐🔉
閉 字形
筆順
〔門部3画/11画/教育/4236・4A44〕
〔音〕ヘイ(漢)
〔訓〕とじる・とざす・しめる・しまる
[意味]
①門をとじる。しめる。とざす。「閉門・閉鎖・閉口・開閉」
②とじこめる。ふさぐ。「幽閉・密閉・閉塞へいそく・自閉症」
③行事・事業などをやめる。終える。「閉会・閉廷・閉校」
▷(対)開。
[解字]
会意。「門」+「才」(=木材)。木材で入り口をふさぐ意。一説に、「才」を「
」(=たちきる)と解し、門をとじて出入りをたちきる意とする。[閇]は異体字。
筆順
〔門部3画/11画/教育/4236・4A44〕
〔音〕ヘイ(漢)
〔訓〕とじる・とざす・しめる・しまる
[意味]
①門をとじる。しめる。とざす。「閉門・閉鎖・閉口・開閉」
②とじこめる。ふさぐ。「幽閉・密閉・閉塞へいそく・自閉症」
③行事・事業などをやめる。終える。「閉会・閉廷・閉校」
▷(対)開。
[解字]
会意。「門」+「才」(=木材)。木材で入り口をふさぐ意。一説に、「才」を「
」(=たちきる)と解し、門をとじて出入りをたちきる意とする。[閇]は異体字。
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