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広辞苑の検索結果 (16)

いん‐が【因果】‥グワ🔗🔉

いん‐が因果‥グワ ①〔仏〕 ㋐直接的原因(因)と間接的条件(縁)との組合せによってさまざまの結果(果)を生起すること。今昔物語集4「仏法を悟り―を知りて極楽に往生する」 ㋑特に、善悪の業ごうによってそれに相当する果報を招くこと。また、その法則性。太平記2「―に依つて田夫は沙門と生れ、蛙は波羅奈国の大王と生れ」 ㋒悪業の果報である不幸な状態。不運なめぐり合せ。昨日は今日の物語「いかなる―にて我らはかやうにあさましき事や」。「これも―とあきらめる」「―な話」 ②原因と結果。 ⇒いんが‐おうほう【因果応報】 ⇒いんが‐かんけい【因果関係】 ⇒いんが‐きょう【因果経】 ⇒いんが‐ざらし【因果晒し】 ⇒いんが‐せい【因果性】 ⇒いんが‐と【因果と】 ⇒いんが‐にん【因果人】 ⇒いんが‐の‐おぐるま【因果の小車】 ⇒いんが‐ほうそく【因果法則】 ⇒いんが‐もの【因果者】 ⇒いんが‐りつ【因果律】 ⇒因果の胤を宿す ⇒因果は皿の縁 ⇒因果を含める

いんが‐おうほう【因果応報】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐おうほう因果応報‥グワ‥ 〔仏〕過去における善悪の業ごうに応じて現在における幸不幸の果報を生じ、現在の業に応じて未来の果報を生ずること。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐かんけい【因果関係】‥グワクワン‥🔗🔉

いんが‐かんけい因果関係‥グワクワン‥ 原因とそれによって生ずる結果との関係。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐きょう【因果経】‥グワキヤウ🔗🔉

いんが‐きょう因果経‥グワキヤウ 過去現在因果経の略称。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐ざらし【因果晒し】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐ざらし因果晒し‥グワ‥ (→)「業ごうさらし」に同じ。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐せい【因果性】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐せい因果性‥グワ‥ 〔哲〕(causality イギリス・Kausalität ドイツ)二つないしそれ以上の事象の間に、原因および結果としての結びつきの関係があること。因果原理。原因性。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐と【因果と】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐と因果と‥グワ‥ 不幸にも。困ったことに。因果なことに。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐にん【因果人】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐にん因果人‥グワ‥ 前世の悪業の報いを受けた人。不運な人。因果者。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐の‐おぐるま【因果の小車】‥グワ‥ヲ‥🔗🔉

いんが‐の‐おぐるま因果の小車‥グワ‥ヲ‥ 因果が循環することを車輪のめぐるのにたとえていう。因果は巡る車の輪。 ⇒いん‐が【因果】 ○因果の胤を宿すいんがのたねをやどす 私通した結果、子を孕はらむ。 ⇒いん‐が【因果】 ○因果は皿の縁いんがはさらのふち 「昔の因果は皿の縁、今の因果は針の先」の略で、因果は必ず回って来るものだということ。 ⇒いん‐が【因果】

○因果の胤を宿すいんがのたねをやどす🔗🔉

○因果の胤を宿すいんがのたねをやどす 私通した結果、子を孕はらむ。 ⇒いん‐が【因果】

○因果は皿の縁いんがはさらのふち🔗🔉

○因果は皿の縁いんがはさらのふち 「昔の因果は皿の縁、今の因果は針の先」の略で、因果は必ず回って来るものだということ。 ⇒いん‐が【因果】 いんか‐ふ印花布‥クワ‥ (→)花布1に同じ。 ⇒いん‐か【印花】 インカ‐ぶんめいインカ文明】 (Incaは「太陽神の子」の意)南米、ペルー南部高原のクスコを中心にアンデス一帯に繁栄した文明。北はエクアドル、南はチリに及ぶ大帝国を建設、高い文化・技術力をもち、ケチュア語や太陽信仰で統一を図る。1532年スペインのピサロに征服された。 いんが‐ほうそく因果法則‥グワハフ‥ ①原因と結果の間の結びつきを関数関係として表わした科学法則。 ②(→)因果律に同じ。 ⇒いん‐が【因果】 インカムincome】 所得。収入。「ダブル‐―」 ⇒インカム‐ゲイン インカム‐ゲイン (和製語income gain)利子や配当など投資の果実による収益。→キャピタル‐ゲイン ⇒インカム【income】 インカメラ‐てつづきインカメラ手続】 〔法〕民事訴訟において、ある文書が文書提出命令の対象になるかどうかを、非公開で(in camera)裁判官のみが閲読して審査する手続。1996年の民事訴訟法改正で新設。 いんが‐もの因果者‥グワ‥ (→)因果人に同じ。 ⇒いん‐が【因果】 いんがものがたり因果物語‥グワ‥ 仮名草子。鈴木正三しょうさん作。1661年(寛文1)刊。片仮名本3巻は仏法唱導の怪異譚。のち増補した6巻の平仮名本には文学的性格が加わる。 いんが‐りつ因果律‥グワ‥ 〔哲〕一切のものは原因があって生じ、原因がなくては何ものも生じないという原理。因果性の法則化された形式。 ⇒いん‐が【因果】 インカルチュレーションinculturation】 キリスト教が、その伝道先の異文化を導き入れて土着化すること。 イン‐カレ インターカレッジの略。

いんが‐ほうそく【因果法則】‥グワハフ‥🔗🔉

いんが‐ほうそく因果法則‥グワハフ‥ ①原因と結果の間の結びつきを関数関係として表わした科学法則。 ②(→)因果律に同じ。 ⇒いん‐が【因果】

いんが‐もの【因果者】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐もの因果者‥グワ‥ (→)因果人に同じ。 ⇒いん‐が【因果】

いんがものがたり【因果物語】‥グワ‥🔗🔉

いんがものがたり因果物語‥グワ‥ 仮名草子。鈴木正三しょうさん作。1661年(寛文1)刊。片仮名本3巻は仏法唱導の怪異譚。のち増補した6巻の平仮名本には文学的性格が加わる。

いんが‐りつ【因果律】‥グワ‥🔗🔉

いんが‐りつ因果律‥グワ‥ 〔哲〕一切のものは原因があって生じ、原因がなくては何ものも生じないという原理。因果性の法則化された形式。 ⇒いん‐が【因果】

○因果を含めるいんがをふくめる🔗🔉

○因果を含めるいんがをふくめる 原因あれば結果のあることを言い聞かせる。事情を説明して仕方がないとあきらめさせる。 ⇒いん‐が【因果】 いん‐かん印鑑】 (「鑑」は、見分けるしるしの意) ①関門・城門などを通過する時に提示した捺印なついん手形。 ②あらかじめ市町村長や銀行その他取引先などに提出しておく特定の印影。印の真偽鑑定に用いる。 ③印。印章。判。 ⇒いんかん‐しょうめい【印鑑証明】 いん‐かん殷鑑】 (殷王朝が手本とすべきこと、の意) ⇒殷鑑遠からず いん‐かん院勘ヰン‥ 上皇や法皇の勘気に触れて処罰されること。 いん‐かん蔭官‥クワン 父祖の功労のおかげで官途に登用されること。→蔭位おんい いんかん‐しょうめい印鑑証明】 市町村長などが、(→)印鑑2と照合して印影の真正を証明すること。 ⇒いん‐かん【印鑑】 いん‐かんすう陰関数‥クワン‥ 2種の変数の間の関数関係を定める方程式Fx,y)=0において、の関数yfx)を代入するとき、Fx,fx))=0がのある区間に対して常に成り立つならば、fx)をFx,y)=0により定められる陰関数という。たとえば Fx,y)=xy=1 により定められる陰関数は y=√(1−x, y=−√(1−x の二つ(それぞれ枝という)ある。↔陽関数

大辞林の検索結果 (18)

いん-が【因果】🔗🔉

いん-が ―グワ [1] 【因果】 ■一■ (名) (1)原因と結果。「―関係」 (2)〔仏〕(ア)今ある事物が以前の何らかの事物の結果であり,また将来の何らかの事物の原因であること。(イ)自分のなしたよい行為や悪い行為に応じて,それに相当するよい報いや悪い報いがあること。(ウ)現在の不幸は,前世での悪業によっているということ。「これも―とあきらめる」 ■二■ (形動)[文]ナリ 不運な巡り合わせであるさま。いやな運命にあるさま。「―な生まれつき」「―なやつだ」

いんが=の小車(オグルマ)🔗🔉

――の小車(オグルマ) 因果の巡ることを車にたとえたもの。

いんが=は皿の縁(フチ)🔗🔉

――は皿の縁(フチ) 皿のふちを一回りするくらいの短い時間で因果は巡ってくる。因果の巡りの速いたとえ。「―と人の笑ふもかまはず/浮世草子・置土産 3」

いんが=を含・める🔗🔉

――を含・める 事情を説明して納得させる。また,やむをえない状況を説明してあきらめさせる。

いんが-おうほう【因果応報】🔗🔉

いんが-おうほう ―グワ― [1][1]-[0] 【因果応報】 〔仏〕 前世における行為の結果として現在における幸不幸があり,現世における行為の結果として来世における幸不幸が生じること。

いんが-かんけい【因果関係】🔗🔉

いんが-かんけい ―グワクワン― [4] 【因果関係】 いくつかの事柄の関係において,一方が原因で他方が結果であるというつながりのあること。

いんが-きょう【因果経】🔗🔉

いんが-きょう ―グワキヤウ 【因果経】 「過去現在因果経」の略。

いんが-きょうえまき【因果経絵巻】🔗🔉

いんが-きょうえまき ―グワキヤウマキ [6] 【因果経絵巻】 ⇒絵因果経(エインガキヨウ)

いんが-ざらし【因果晒し】🔗🔉

いんが-ざらし ―グワ― 【因果晒し】 「業晒(ゴウサラ)し」に同じ。「削(ソ)いで取るやうな―め/浄瑠璃・油地獄(中)」

いんが-せい【因果性】🔗🔉

いんが-せい ―グワ― [0] 【因果性】 〔哲〕 〔causality〕 独立した二つ以上の事象の間に原因・結果の関係があること。因果関係。因果態。原因性。

いんが-てきめん【因果覿面】🔗🔉

いんが-てきめん ―グワ― [1] 【因果覿面】 悪事の報いがすぐに現れること。

いんが-と【因果と】🔗🔉

いんが-と ―グワ― [1] 【因果と】 (副) 因果なことに。不幸にも。困ったことには。「―やめられない」

いんが-にん【因果人】🔗🔉

いんが-にん ―グワ― 【因果人】 「因果者(インガモノ)」に同じ。

いんが-ほうそく【因果法則】🔗🔉

いんが-ほうそく ―グワハフ― [4] 【因果法則】 (1)原因と結果の間の関数関係として表現された自然法則。 (2) ⇒因果律(インガリツ)

いんが-もの【因果者】🔗🔉

いんが-もの ―グワ― [0] 【因果者】 悪業の報いを受ける者。因果人。

いんが-りつ【因果律】🔗🔉

いんが-りつ ―グワ― [3] 【因果律】 〔哲〕 どのような事象もすべて何らかの原因の結果として生起するのであり,原因のない事象は存在しないという考え方。因果法則。

いんがものがたり【因果物語】🔗🔉

いんがものがたり イングワ― 【因果物語】 仮名草子。鈴木正三作。片仮名本三巻(1661年刊)は義雲・雲歩編。平仮名本六巻(一六五八〜九年頃刊)は恵中編か。仏教的な因果応報を記した怪異談集。

いんが【因果】(和英)🔗🔉

いんが【因果】 (1)cause and effect.(2) fate (運命);→英和 misfortune[ill luck](不運).→英和 〜な unfortunate;→英和 unlucky.→英和 〜とあきらめる(を含める) (tell a person to) resign oneself to one's fate.〜なことには as ill luck would have it.‖因果応報 retribution;nemesis.因果律 the law of causality.

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