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広辞苑の検索結果 (46)

いや【弥】🔗🔉

いや】 〔副〕 (数詞のヤ(八)と同源。物事のたくさん重なるさまを表す) ①いよいよ。ますます。いやが上に。万葉集2「―遠に里は放さかりぬ」 ②最も。いちばん。古事記「―先立てる」 ③非常に。たいそう。古事記「わが心しぞ―愚おこにして」

いや‐いとこ【弥従兄弟・弥従姉妹】🔗🔉

いや‐いとこ弥従兄弟・弥従姉妹】 父母のいとこの子。ふたいとこ。またいとこ。〈倭名類聚鈔2

いや‐いや【弥弥】🔗🔉

いや‐いや弥弥】 〔副〕 いよいよ。ますます。落窪物語4「―継子の徳をなむ見る」

いや‐おい【弥生】‥オヒ🔗🔉

いや‐おい弥生‥オヒ ①草木がいよいよ生い茂ること。新撰六帖1「梓弓末野の草の―に」 ②陰暦3月の異称。「いやおいの月」とも。

いや‐おち‐に【弥をちに】‥ヲチ‥🔗🔉

いや‐おち‐に弥をちに‥ヲチ‥ 幾度もはじめにかえって。万葉集20「ゆめ花散るな―咲け」→おつ(復つ)

いや‐が‐うえ‐に【弥が上に】‥ウヘ‥🔗🔉

いや‐が‐うえ‐に弥が上に‥ウヘ‥ なおその上に。あるがうえにますます。「―も気勢があがる」

いや‐がき【弥書】🔗🔉

いや‐がき弥書】 一つの事を2回書くこと。重ね書き。〈日葡辞書〉

いや‐さか【弥栄】🔗🔉

いや‐さか弥栄】 ①いよいよ栄えること。「みくにの―を祈る」 ②繁栄を祈って叫ぶ声。ばんざい。

いや‐つぎつぎ‐に【弥次次に】🔗🔉

いや‐つぎつぎ‐に弥次次に】 いよいよ次々に続いて絶えぬように。万葉集1「樛つがの木の―天の下しらしめししを」 ○否でも応でもいやでもおうでも 承知でも不承知でも。ぜひとも。 ⇒いや【否・嫌・厭】 ○否という程いやというほど もうこれ以上はいらないというほど。飽きるまで。ひどく。 ⇒いや【否・嫌・厭】

いやなが【弥永】🔗🔉

いやなが弥永】 姓氏の一つ。 ⇒いやなが‐しょうきち【弥永昌吉】

いやなが‐しょうきち【弥永昌吉】‥シヤウ‥🔗🔉

いやなが‐しょうきち弥永昌吉‥シヤウ‥ 数学者。東京生れ。東大・学習院大学教授。整数論・代数学を研究、後進の育成に尽力、平和運動にも関わる。(1906〜2006) ⇒いやなが【弥永】

いや‐は【弥歯】🔗🔉

いや‐は弥歯】 普通の位置にはえた歯の脇に重なるようにはえた歯。やえば。

いや‐はつはな【弥初花】🔗🔉

いや‐はつはな弥初花】 最も早く咲く花。万葉集20「なでしこが―に恋しきわがせ」

いや‐はて【弥終】🔗🔉

いや‐はて弥終】 一番あと。最後。古事記「―に来りし大穴牟遅神」

いや‐まさ・る【弥増さる】🔗🔉

いや‐まさ・る弥増さる】 〔自五〕 いよいよつのる。だんだん多くなる。万葉集12「こよひゆ恋の―・りなむ」

いやよつぎ【弥世継】🔗🔉

いやよつぎ弥世継】 歴史物語。2巻。藤原隆信の著。「今鏡」と「増鏡」との間の時代、高倉・安徳天皇時代のことを記す。今は伝わらない。

いよ【弥】🔗🔉

いよ】 〔副〕 (イヤ(弥)の転。近世「いよしも」の形で多く使われているが、これは「いよも」を誤ったものともいう)いよいよ。ますます。浄瑠璃、夕霧阿波鳴渡「―しも変らぬ御見ごげんまで」

いよ‐いよ【愈々・弥々】🔗🔉

いよ‐いよ愈々・弥々】 〔副〕 (イヤ(弥)の転イヨを重ねたもの。上代では「いよよ」の形で使われた) ①その上に、より一層。ますます。伊勢物語「―見まくほしき君かな」。「雨が―激しくなる」 ②確かさが増し決定的となったさま。確かに。まちがいなく。狂言、絹粥ひめのり「―それでござりました」 ③勢いがそこまで来たさま。とうとう。ついに。「―本降りだ」 ④さしせまった状態になるさま。「―という時になって」

び‐きゅう【弥久】‥キウ🔗🔉

び‐きゅう弥久‥キウ 久しきに弥わたること。長びくこと。「曠日こうじつ―」

み【弥】🔗🔉

】 梵語の音訳字。「弥勒みろく

みせん【弥山】🔗🔉

みせん弥山】 ①奈良県吉野郡にある山。標高1895メートル。 ②厳島いつくしまの主峰。標高535メートル。北面の弥山原始林は天然記念物。

や【弥】🔗🔉

】 [一]〔接頭〕 (イヤの約)数の多いこと。また、幾重にも重なる意を表す語。古来「八」の字を当てる。「―雲立つ」「―重」「―入しお」 [二]〔副〕 いよいよ。ますます。→いや(弥)

や‐うら【八占・弥占】🔗🔉

や‐うら八占・弥占】 さまざまに占うこと。多くの占い。万葉集11「百石ももさかの船漕ぐ浦の―さし母は問ふともその名は告らじ」

や‐かた・し【弥堅し】🔗🔉

や‐かた・し弥堅し】 〔形ク〕 (イヤカタシの約)いよいよ堅い。ますますしっかりしている。古事記「下堅したがたく―・く取らせ」

やが‐はえ【弥栄】🔗🔉

やが‐はえ弥栄】 草木の枝の弥いやが上に生い出たもの。弥木栄やぐはえ。古事記「打ち渡す―なす来入り参まい来れ」

やごろう【弥五郎】‥ラウ🔗🔉

やごろう弥五郎‥ラウ 厄を負わせて送り出したり、焼き捨てたりする藁わら人形の一種。

や‐さか【弥栄】🔗🔉

や‐さか弥栄】 いよいよ栄えること。いやさか。

や‐し【野師・弥四・香具師】🔗🔉

や‐し野師・弥四・香具師】 縁日・祭礼などの人出の多い所で見世物などを興行し、また粗製の商品などを売ることを業とする者。てきや。「大道―」「―の口上」

や‐じ【弥次・野次】🔗🔉

や‐じ弥次・野次】 ①「やじうま」の略。 ②やじること。また、その言葉。 ⇒野次を飛ばす

やじ‐うま【弥次馬・野次馬】🔗🔉

やじ‐うま弥次馬・野次馬】 ①馴らしにくい馬。強い悍馬かんば。また、老馬。一説に、「おやじうま」の略で、老いた雄馬ともいう。 ②自分に関係のない事を人の後についてわけもなく騒ぎ回ること。また、そういう人。花暦八笑人「ヱヱ又―が出るヨ」。「―が集まる」 ⇒やじうま‐こんじょう【弥次馬根性・野次馬根性】

やじうま‐こんじょう【弥次馬根性・野次馬根性】‥ジヤウ🔗🔉

やじうま‐こんじょう弥次馬根性・野次馬根性‥ジヤウ 自分に関係ないことを無責任に面白がって騒ぎ立てる性質。 ⇒やじ‐うま【弥次馬・野次馬】

やじ‐きた【弥次喜多】🔗🔉

やじ‐きた弥次喜多】 (十返舎一九が「東海道中膝栗毛」に、弥次郎兵衛・喜多八両人の東海道を旅行しながらの滑稽を記したからいう) ①楽しい漫遊旅行。「―道中」 ②好一対の滑稽者。

やじ・る【弥次る・野次る】🔗🔉

やじ・る弥次る・野次る】 〔他五〕 (「やじ」を活用させた語)第三者が当事者の言動を、大勢に聞こえるよう大声で非難し、からかう。また、一方を応援するのに他方の言動を嘲笑し、妨害する。「議長を―・る」「会場で―・る」

やじろべえ【弥次郎兵衛】‥ヱ🔗🔉

やじろべえ弥次郎兵衛‥ヱ (振分け荷物を肩にした弥次郎兵衛の人形を用いたからいう)玩具の一つ。短い立棒に湾曲した細長い横棒を付け、その両端に重しを取り付けたもの。指先などで立棒を支えると、釣合をとって倒れない。与次郎人形。釣合人形。正直正兵衛。 弥次郎兵衛 やじろべえ(宮城) 撮影:薗部 澄(JCII蔵) やじろべえ(香川) 撮影:薗部 澄(JCII蔵)

やすけ【弥助】🔗🔉

やすけ弥助】 ①うそ。いつわり。物類称呼「いつはり…九州にてすうごと云。また、―といふ」 ②(浄瑠璃「義経千本桜」の鮨屋の名に基づく)鮨すし

や‐つ‐よ【弥つ世】🔗🔉

や‐つ‐よ弥つ世】 多くの年。多くの代。やちよ。万葉集18「橘のとをの橘―にも吾あれは忘れじこの橘を」

や‐の‐あさって【弥の明後日】🔗🔉

や‐の‐あさって弥の明後日】 (ヤノアサテの促音化。ヤナアサッテとも) ①(東日本で)あさっての次の日。明明後日。 ②(東京で)あさっての翌々日。明明後日の次の日。

や‐の‐あさて【弥の明後日】🔗🔉

や‐の‐あさて弥の明後日⇒やのあさって

やよい【弥生】ヤヨヒ🔗🔉

やよい弥生ヤヨヒ (イヤオヒの転)陰暦3月の異称。〈[季]春〉。古今和歌集「―のついたちより、しのびに人にものら言ひてのちに」 ⇒やよい‐きょうげん【弥生狂言】 ⇒やよい‐じん【弥生尽】 ⇒やよい‐やま【弥生山】

やよい‐きょうげん【弥生狂言】ヤヨヒキヤウ‥🔗🔉

やよい‐きょうげん弥生狂言ヤヨヒキヤウ‥ 陰暦3月から興行された歌舞伎芝居。三月狂言。三の替り。〈[季]春〉 ⇒やよい【弥生】

やよい‐じだい【弥生時代】ヤヨヒ‥🔗🔉

やよい‐じだい弥生時代ヤヨヒ‥ 縄文時代の後、古墳時代の前の時代。その開始の指標を弥生土器の出現とする考え方と、稲作の開始とする考え方とがある。紀元前8〜7世紀前後から後2〜3世紀頃まで。大陸文化の影響を受けて水稲耕作や金属器の使用が始まり、銅剣・銅矛・銅鐸どうたくなどの青銅器と共に鉄器も用いられる。普通、前・中・後の3期ないしⅠ〜Ⅴの5期に分ける。 ⇒やよい【弥生】

やよい‐じん【弥生尽】ヤヨヒ‥🔗🔉

やよい‐じん弥生尽ヤヨヒ‥ 陰暦3月の終りの日。春の尽きる日。やよいのつごもり。三月尽さんがつじん。〈[季]春〉 ⇒やよい【弥生】

やよい‐どき【弥生土器】ヤヨヒ‥🔗🔉

やよい‐どき弥生土器ヤヨヒ‥ (1884年(明治17)東京、本郷弥生町の貝塚で発見されたからこう名づける)弥生時代の土器。弥生文化の指標とされる。煮炊き・貯蔵・食事に使用。弥生式土器。 弥生土器 ⇒やよい【弥生】

やよい‐やま【弥生山】ヤヨヒ‥🔗🔉

やよい‐やま弥生山ヤヨヒ‥ 弥生の頃の、木々が芽吹き生気あふれる山。春の山。〈[季]春〉 ⇒やよい【弥生】

[漢]彌🔗🔉

 字形 〔弓部14画/17画/5529・573D〕 ⇒弥

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