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広辞苑の検索結果 (48)

ぜい‐きん【軟錦】🔗🔉

ぜい‐きん軟錦】 襖や屏風の四周に付けた、やや幅の広い錦の縁取り。

ぜ‐じょう【軟障】‥ジヤウ🔗🔉

ぜ‐じょう軟障‥ジヤウ (ゼンジョウのンの無表記。ゼンは漢音。柔軟な障子の意)寝殿造の殿上で、簾などに添えて垂らした障屏用の幕。壁代かべしろの類。絹に絵を描く。ぜぞう。 軟障

ぜ‐ぞう【軟障】‥ザウ🔗🔉

ぜ‐ぞう軟障‥ザウ ⇒ぜじょう。蜻蛉日記「引きたる―なども放ちたぐり」

ぜん‐じょう【軟障】‥ジヤウ🔗🔉

ぜん‐じょう軟障‥ジヤウ ⇒ぜじょう

なん【軟】🔗🔉

なん】 やわらかいこと。よわいこと。おだやかなこと。「―エックス線」↔硬

なん‐エックス‐せん【軟X線】🔗🔉

なん‐エックス‐せん軟X線】 (soft X-rays)比較的波長の長いX線。透過力が小さい。波長が数百ピコメートル以上のものをいう。

なん‐おん【軟音】🔗🔉

なん‐おん軟音】 〔言〕(lenis) ①調音器官の緊張を伴わずに発音する子音。〔b〕〔d〕〔g〕などの有声閉鎖音は一般に軟音となる。 ②スラヴ語学で、口蓋化を伴う子音のこと。軟子音。 ↔硬音

なん‐か【軟化】‥クワ🔗🔉

なん‐か軟化‥クワ ①かたい物がやわらかになること。また、やわらかにすること。 ②強硬だった主張や態度がおだやかになること。 ③(取引用語)相場が安くなること。 ↔硬化。 ⇒なんか‐さいばい【軟化栽培】 ⇒なんか‐びょう【軟化病】

なん‐か【軟貨】‥クワ🔗🔉

なん‐か軟貨‥クワ ①鋳造貨幣以外の通貨。紙幣。 ②他国通貨または金への交換性を有しない通貨。 ↔硬貨

なんか‐さいばい【軟化栽培】‥クワ‥🔗🔉

なんか‐さいばい軟化栽培‥クワ‥ ウド・フキ・ネギ・アスパラガスなどの野菜類で、日光の当たるのを防ぎ茎葉を白く軟らかくする栽培法。軟白栽培。 ⇒なん‐か【軟化】

なんか‐びょう【軟化病】‥クワビヤウ🔗🔉

なんか‐びょう軟化病‥クワビヤウ 体が軟弱となって死ぬ蚕病の総称。空頭病・起縮おきちぢみ病・縮小病など。ウイルスや細菌による感染、生理的原因などによる。 ⇒なん‐か【軟化】

なん‐きゅう【軟球】‥キウ🔗🔉

なん‐きゅう軟球‥キウ 比較的やわらかく、軽い球。軟式のテニス・野球などに使用。↔硬球

なん‐ぎょく【軟玉】🔗🔉

なん‐ぎょく軟玉】 玉の一種。角閃石かくせんせき族鉱物から成る。細粒緻密な透角閃石から成るものは無色、緑閃石から成るものは暗緑色。近世まで中国で玉ぎょくと呼ばれていたものの多くが軟玉であった。

なん‐きん【軟禁】🔗🔉

なん‐きん軟禁】 監禁の程度のゆるいもの。身体の自由は束縛しないが、外部との一般的な接触は禁じあるいは制限し、行動の自由をある程度束縛するもの。

なん‐けん【軟券】🔗🔉

なん‐けん軟券】 紙質の軟らかい乗車券。多く、自動販売機用にロール紙などを用いたもの。↔硬券

なん‐こう【軟膏】‥カウ🔗🔉

なん‐こう軟膏‥カウ 脂肪・脂肪油・蝋ろう・ワセリン・グリセリン・樹脂などに薬品を練り合わせた外用薬。↔硬膏

なん‐こう【軟鋼】‥カウ🔗🔉

なん‐こう軟鋼‥カウ 一般には比較的炭素含有量の低い鋼。厳密には炭素含有量0.13〜0.20パーセントの鋼。可鍛性・靱性じんせいが大きく加工に適する。針金・釘・リベット・鉄骨・溶接管・鉄筋・造船用鋼材・車両など用途は広い。低炭素鋼。→炭素鋼

なん‐こうがい【軟口蓋】🔗🔉

なん‐こうがい軟口蓋】 口蓋の後半部。硬口蓋の後になる柔軟部で、後端の中央に口蓋垂があり、嚥下えんげの際、後鼻孔を塞いで食物が鼻腔に入るのを防ぐ。↔硬口蓋。 ⇒なんこうがい‐おん【軟口蓋音】

なんこうがい‐おん【軟口蓋音】🔗🔉

なんこうがい‐おん軟口蓋音】 〔言〕(velar)舌の後方と軟口蓋とで妨げ(閉鎖・狭めなど)を作り、息がそこを通過する際に発せられる子音。破裂音の〔k〕〔g〕、鼻音の〔ŋ〕など。 ⇒なん‐こうがい【軟口蓋】

なん‐こつ【軟骨】🔗🔉

なん‐こつ軟骨】 弾力に富み、骨と共に体を支持する組織。軟骨細胞と軟骨基質とから成る。基質の性状により硝子軟骨・弾性軟骨・線維軟骨の種類がある。脊椎動物では発生初期には骨格の大部分を構成し、成体では骨端・関節面・椎間板あるいは気管壁などに存在。↔硬骨。 ⇒なんこつ‐ぎょるい【軟骨魚類】

なんこつ‐ぎょるい【軟骨魚類】🔗🔉

なんこつ‐ぎょるい軟骨魚類】 脊椎動物の一綱。骨格が軟骨から成る原始的な魚類。板鰓ばんさい類(サメ・エイの類)・全頭類(ギンザメの類)を含む。 ⇒なん‐こつ【軟骨】

なん‐ざい【軟材】🔗🔉

なん‐ざい軟材】 木材工芸で、針葉樹のこと。種類によっては広葉樹よりかえって硬いものがある。

なん‐しき【軟式】🔗🔉

なん‐しき軟式】 軟らかい材料を使う方式。特に、野球・テニスなどで軟球を使う方式。↔硬式。 ⇒なんしき‐ひこうせん【軟式飛行船】 ⇒なんしき‐やきゅう【軟式野球】

なんしき‐ひこうせん【軟式飛行船】‥カウ‥🔗🔉

なんしき‐ひこうせん軟式飛行船‥カウ‥ 骨格がなく気嚢きのうのほとんど全部を折畳みにできる飛行船。 ⇒なん‐しき【軟式】

なんしき‐やきゅう【軟式野球】‥キウ🔗🔉

なんしき‐やきゅう軟式野球‥キウ 軟球で行う野球。日本独自のもので、大正末〜昭和初期に始まる。↔硬式野球 ⇒なん‐しき【軟式】

なん‐しつ【軟質】🔗🔉

なん‐しつ軟質】 質がやわらかいこと。やわらかい性質。 ⇒なんしつ‐ガラス【軟質硝子】 ⇒なんしつ‐こむぎ【軟質小麦】

なんしつ‐ガラス【軟質硝子】🔗🔉

なんしつ‐ガラス軟質硝子】 硬質ガラスに対して、普通のガラスの称。窓ガラス・食器用ガラス・瓶ガラスなど。 ⇒なん‐しつ【軟質】

なんしつ‐こむぎ【軟質小麦】🔗🔉

なんしつ‐こむぎ軟質小麦】 穀粒の軟らかい小麦。一般にグルテン含量が少なく、主に薄力粉に加工される。 ⇒なん‐しつ【軟質】 ○汝の敵を愛せよなんじのてきをあいせよ (新約聖書マタイ伝5章、ルカ伝6章)自分に敵対し迫害する者をも愛するよう説いたイエスの言葉。 ⇒なんじ【汝・爾】 ○汝自らを知れなんじみずからをしれ お前は他人のことよりも自分自身のことを反省せよ。アポロンの神殿に掲げられた語。ソクラテスはこの語を自らの行動上の標語とした。 ⇒なんじ【汝・爾】

なん‐じゃく【軟弱】🔗🔉

なん‐じゃく軟弱】 ①やわらかくてしっかりしていないこと。「―な地盤」 ②性質や意志がよわくて物事に耐え得ないこと。また、信念や見識がなく、相手の言いなりになること。「―外交」↔強硬。 ⇒なんじゃく‐じばん【軟弱地盤】

なんじゃく‐じばん【軟弱地盤】‥ヂ‥🔗🔉

なんじゃく‐じばん軟弱地盤‥ヂ‥ 粘土・シルト・泥炭あるいは砂質などの軟らかい地盤の総称。構造物の十分な支持力をもたない。 ⇒なん‐じゃく【軟弱】

なん‐すい【軟水】🔗🔉

なん‐すい軟水】 カルシウム・マグネシウムなどの塩類をほとんど含まない水。洗濯・染色・ボイラー用水などに適する。↔硬水

なん‐せい【軟性】🔗🔉

なん‐せい軟性】 やわらかな性質。柔軟な性質。↔硬性。 ⇒なんせい‐げかん【軟性下疳】 ⇒なんせい‐けんぽう【軟性憲法】

なんせい‐げかん【軟性下疳】🔗🔉

なんせい‐げかん軟性下疳】 軟性下疳菌による感染症。性器粘膜・皮膚に潰瘍を生じ、刺激痛や圧痛が強い。周囲は柔軟で、黄膿を含む赤点が破れて浅い創きずを生じる。↔硬性下疳。 ⇒なん‐せい【軟性】

なんせい‐けんぽう【軟性憲法】‥パフ🔗🔉

なんせい‐けんぽう軟性憲法‥パフ 普通の法律と同じ手続で改正しうる憲法。↔硬性憲法 ⇒なん‐せい【軟性】

なん‐せき【軟石】🔗🔉

なん‐せき軟石】 ①質の軟らかい石。 ②御影石・安山岩・大理石に対し、凝灰石や砂岩などそれ以外の石材の俗称。

なん‐せっけん【軟石鹸】‥セキ‥🔗🔉

なん‐せっけん軟石鹸‥セキ‥ (→)カリ石鹸に同じ。

なんたい‐どうぶつ【軟体動物】🔗🔉

なんたい‐どうぶつ軟体動物】 無脊椎動物の一門。体は軟らかくて外套膜に包まれ、さらに、この膜から分泌される石灰質の貝殻によって保護されているのが普通。体は頭・足・内臓塊の3部分から成り、大部分が水生で鰓えら呼吸を行う。腹足類(巻貝など)・二枚貝類・掘足類くっそくるい・頭足類(タコ・イカなど)など7綱に分ける。

なん‐たん【軟炭】🔗🔉

なん‐たん軟炭】 軟質の石炭。主として瀝青炭れきせいたんのことを称したが、最近では国際的に一部の亜瀝青炭と褐炭の総称。軟質炭。↔硬炭

なん‐ちゃくりく【軟着陸】🔗🔉

なん‐ちゃくりく軟着陸】 (soft landing) ①宇宙空間を飛行する物体を、地球その他の天体に、速度を緩めて衝撃を和らげながら着陸させること。 ②処理が必要な案件がある時、他に与える影響をできるだけ小さくするやり方。

なん‐ちょう【軟調】‥テウ🔗🔉

なん‐ちょう軟調‥テウ ①やわらかな調子。 ②写真の原板・印画で、明暗の変化が少なく、調子が平坦なこと。↔硬調。 ③相場が下落の傾向にあること。↔堅調

なん‐てい【南挺・軟挺】🔗🔉

なん‐てい南挺・軟挺】 良質の銀。銀の貨幣。南鐐なんりょう。沙石集9「銀の―六ありけり」

なん‐でい【軟泥】🔗🔉

なん‐でい軟泥】 (ooze)プランクトンの遺骸が海底に沈殿してできた軟らかい泥。

なん‐てつ【軟鉄】🔗🔉

なん‐てつ軟鉄】 炭素含有量の少ない鉄。炭素0.02パーセント以下で、電解法・高温溶解法で製造。軟らかく、展延性が大で、電磁気材料に用いる。

なん‐とう【軟投】🔗🔉

なん‐とう軟投】 野球で、変化球を混ぜながら緩球を多く使う投球のスタイル。

なん‐マンガンこう【軟マンガン鉱】‥クワウ🔗🔉

なん‐マンガンこう軟マンガン鉱‥クワウ 二酸化マンガンから成り、繊維状・土状のくろずんだ鉄色で軟らかい鉱物。半金属光沢。製鉄・陶器・ガラスの着色などに使用。

やわら‐か【柔らか・軟らか】ヤハラカ🔗🔉

やわら‐か柔らか・軟らかヤハラカ ①堅くないさま。しなやかなさま。ふっくらしているさま。柔軟。源氏物語空蝉「皆しづまれる夜の、御衣のけはひ―なるしも、いとしるかりけり」。「―に煮る」「体が―だ」「―な布団」 ②おとなしいさま。おだやか。源氏物語帚木「ひたぶるに子めきて―ならむ人を」。「―な物言い」 ③堅苦しくないさま。型にはまらず融通がきくさま。「―な話」「―な考え方」 ⇒やわらか‐もの【柔らか物】

やわらか・い【柔らかい・軟らかい】ヤハラカイ🔗🔉

やわらか・い柔らかい・軟らかいヤハラカイ 〔形〕[文]やはらか・し(ク) ①物の性質・状態が、堅くない。しなやかである。ふっくらしている。「―・いパン」「膝を―・く曲げる」 ②状況に応じて融通がきく。「頭が―・い」 ③おだやかである。おとなしい。「人あたりが―・い」 ④堅苦しくない。くだけている。「―・い話」「―・い読み物」 ◇「柔」は「剛」の、また、「軟」は「硬」の、それぞれ対語の意味で使われることが多い。「柔」は、力を加えて変形しても元に戻る場合、「軟」は、力を加えると変形しやすく元に戻らない場合によく使う。

[漢]軟🔗🔉

 字形  筆順 〔車部4画/11画/常用/3880・4670〕 〔音〕ナン(慣) ネン(呉) 〔訓〕やわらか・やわらかい [意味] やわらかい。よわい。おだやか。(対)硬。「柔軟・軟化・軟弱・軟禁・軟口蓋なんこうがい・軟着陸」 [解字] 本字は。形声。「車」+音符「」(=やわらかい)。車輪を蒲がまで包んで振動をやわらげた車の意。

大辞林の検索結果 (50)

ぜ-じょう【軟障】🔗🔉

ぜ-じょう ―ジヤウ [0] 【軟障】 殿上で用いる垂れ絹の壁代(カベシロ)。装飾もかねて表面に唐絵・大和絵を描(カ)き,周囲にへりをつけ,乳(チ)に綱を通して張る。ぜんじょう。ぜぞう。 軟障 [図]

ぜん-じょう【軟障】🔗🔉

ぜん-じょう ―ジヤウ [0] 【軟障】 ⇒ぜじょう(軟障)

なん【軟】🔗🔉

なん [1] 【軟】 (ト|タル)[文]形動タリ やわらかいこと。しなやかなこと。また,そのさま。「硬―取りまぜる」「体稍々―として綿の如し/花柳春話(純一郎)」

なん-エックスせん【軟X線】🔗🔉

なん-エックスせん [0] 【軟 X 線】 波長が比較的長く,薄い物質にも吸収されやすい,透過力の弱い X 線。医療診断・金属の検査に用いられる。

なん-おん【軟音】🔗🔉

なん-おん [0] 【軟音】 〔lenis〕 弱い呼気圧で,調音器官が緩んだまま出される子音。弱音。 →硬音

なん-か【軟化】🔗🔉

なん-か ―クワ [0] 【軟化】 (名)スル (1)硬い物が軟らかくなること。 (2)かたくなだった態度や意見が,やわらぎおだやかになること。「態度が―する」 (3)固体物質が加熱により,溶融するより先に軟らかくなって,変形しやすくなる現象。ガラスやプラスチックのような無機または有機の高分子化合物にみられる。 (4)硬水中のカルシウム-イオン・マグネシウム-イオンを除去し軟水にすること。イオン交換樹脂によるものが一般的。 (5)取引市場で,相場が下がること。 (6)野菜を,日照・通風を遮って軟らかく育てること。軟白。{(1)}〜{(3)}{(5)} ⇔硬化

なんか-さいばい【軟化栽培】🔗🔉

なんか-さいばい ―クワ― [4] 【軟化栽培】 作物を暗い所で栽培したり,畑で土寄せや盛り土をすることで軟らかく仕上げる栽培法。作物は白色または黄白色で,節間が普通より長くなる。ウド・アスパラガス・ミツバ・ネギ・マメ類などに応用される。

なんか-びょう【軟化病】🔗🔉

なんか-びょう ―クワビヤウ [0] 【軟化病】 体内で細菌が繁殖し,体が軟化して死ぬカイコの病気の総称。死後黒変する。 →硬化病

なん-か【軟貨】🔗🔉

なん-か ―クワ [1] 【軟貨】 (1)紙などでできた通貨。紙幣など。 (2)金,または金の裏付けのある外国通貨と交換のできない通貨。ソフト-カレンシー。 →硬貨

なんきゃく-るい【軟脚類】🔗🔉

なんきゃく-るい [4] 【軟脚類】 有爪(ユウソウ)動物の旧名。

なん-きゅう【軟球】🔗🔉

なん-きゅう ―キウ [0] 【軟球】 軟式の野球・テニス・卓球などに使用する比較的やわらかいボール。 ⇔硬球

なん-ぎょく【軟玉】🔗🔉

なん-ぎょく [0] 【軟玉】 陽起石あるいは透角閃石の,針状結晶の集合体。緑色あるいは無色の玉(ギヨク)として飾り石に用いる。 ⇔硬玉

なん-きん【軟禁】🔗🔉

なん-きん [0] 【軟禁】 (名)スル 身体は自由にしておくが,外部との接触を許さない状態におくこと。「自宅に―する」

なん-こう【軟膏】🔗🔉

なん-こう ―カウ [0] 【軟膏】 脂肪・ワセリンなどを基剤として医薬品を混和した半固形の外用剤。皮膚に塗布し,体温で軟化溶融する。外傷・皮膚疾患に用いる。 ⇔硬膏

なん-こう【軟鋼】🔗🔉

なん-こう ―カウ [0] 【軟鋼】 炭素の含有量0.08〜0.20パーセント程度の鋼。普通にいう鉄。鉄骨・橋梁などに使われる。

なん-こうがい【軟口蓋】🔗🔉

なん-こうがい [3] 【軟口蓋】 口腔の奥の部分で,前方の硬口蓋に続く軟らかい部分。上に持ち上げて鼻腔への通路を遮ることができる。やわ口蓋。口蓋帆。 ⇔硬口蓋

なんこうがい-おん【軟口蓋音】🔗🔉

なんこうがい-おん [5] 【軟口蓋音】 奥舌面と軟口蓋との間で調音される子音または半母音。[k] [] [] [w] など。

なん-こつ【軟骨】🔗🔉

なん-こつ [0] 【軟骨】 軟骨組織と軟骨膜から成る弾性に富む支持組織。鼻,肋骨の胸骨に移行する部分,関節,気管の周囲,耳介,椎間板その他の場所に見られる。 ⇔硬骨

なんこつ-ぎょるい【軟骨魚類】🔗🔉

なんこつ-ぎょるい [5] 【軟骨魚類】 脊椎動物の魚類の一綱。内骨格が軟骨で形成され,比較的原始的な魚で,口は腹側にある。サメ・エイ・ギンザメ類など。分類学上は軟骨魚綱という。 →硬骨魚類

なんこつ-そしき【軟骨組織】🔗🔉

なんこつ-そしき [5] 【軟骨組織】 軟骨細胞とその間を埋める豊富な軟骨基質から成る組織。乳白色または帯黄色で弾性に富み,軟骨を形成する。広義には,結合組織の一つとされる。

なんこつ-まく【軟骨膜】🔗🔉

なんこつ-まく [4] 【軟骨膜】 軟骨組織をおおう膜。白い層をなした繊維性の組織で軟骨の延長。

なん-ざい【軟材】🔗🔉

なん-ざい [0] 【軟材】 木材で針葉樹の材のこと。広葉樹に比べて比較的やわらかいものが多いのでいう。 ⇔硬材

なん-しき【軟式】🔗🔉

なん-しき [0] 【軟式】 ボールなどにやわらかな材料を用いるやり方。 ⇔硬式

なんしき-テニス【軟式―】🔗🔉

なんしき-テニス [5] 【軟式―】 ⇒ソフト-テニス

なんしき-やきゅう【軟式野球】🔗🔉

なんしき-やきゅう ―キウ [5] 【軟式野球】 ゴム製のボール(軟球)を用いてする野球。大正期に日本で考案。ルールは硬式野球と同じ。

なん-しつ【軟質】🔗🔉

なん-しつ [0] 【軟質】 物の質がやわらかいこと。やわらかい性質。 ⇔硬質

なんしつ-ガラス【軟質―】🔗🔉

なんしつ-ガラス [5] 【軟質―】 硬質ガラスに対し,軟化温度が低く融解しやすいガラス。普通のソーダ石灰ガラスの類。

なんしつ-こむぎ【軟質小麦】🔗🔉

なんしつ-こむぎ [5] 【軟質小麦】 薄力粉の原料となる小麦。穀粒が粉状の質をしており軟らかい。 →薄力粉

なんしつ-まい【軟質米】🔗🔉

なんしつ-まい [0] 【軟質米】 (1)水分含有量の多い米。 (2)米の商習慣による区分の一。東北・北陸・山陰地方で産する米。 〔人工乾燥が普及し,天日乾燥による地方差のほとんどなくなった現在では,必ずしも(1)の意味で使われるものではない〕 →硬質米

なん-じゃく【軟弱】🔗🔉

なん-じゃく [0] 【軟弱】 (名・形動)[文]ナリ (1)やわらかく,しっかりしていない・こと(さま)。「―な地盤」「―なからだ」 (2)自分の考えがなくて,相手の言うままになること。気骨のないこと。また,そのさま。 ⇔強硬 「―な男」 (3)取引で,相場が下落気味なこと。 [派生] ――さ(名)

なん-すい【軟水】🔗🔉

なん-すい [0] 【軟水】 カルシウム-イオンやマグネシウム-イオンの含有量が比較的少ない水。石鹸がよく溶けて泡立つ。 ⇔硬水

なん-せい【軟性】🔗🔉

なん-せい [0] 【軟性】 やわらかな性質。柔軟な性質。 ⇔硬性

なんせい-げかん【軟性下疳】🔗🔉

なんせい-げかん [5] 【軟性下疳】 デュクレー軟性下疳菌の感染による性病。感染後二,三日で外陰部に紅色丘疹を生じ,膿疱,潰瘍を経て瘢痕(ハンコン)となる。潰瘍は分泌物が多くてやわらかく二次感染を起こしやすい。多くは鼠径(ソケイ)リンパ節が腫れて痛む。 →硬性下疳

なんせい-けんぽう【軟性憲法】🔗🔉

なんせい-けんぽう ―パフ [5] 【軟性憲法】 改正の際,特別に厳格な手続きを必要とせず,通常の立法手続きで改正できる憲法。 ⇔硬性憲法

なん-せき【軟石】🔗🔉

なん-せき [0] 【軟石】 質のやわらかい石。硬度の低い石。

なん-せっけん【軟石鹸】🔗🔉

なん-せっけん ―セキケン [3] 【軟石鹸】 ⇒カリ石鹸(セツケン)

なんたい-どうぶつ【軟体動物】🔗🔉

なんたい-どうぶつ [5] 【軟体動物】 動物分類上の一門。体はやわらかく,頭部・足部・内臓嚢(ノウ)よりなる。内臓嚢の表皮が伸びてできる外套膜に包まれ,通常,外套膜が分泌する石灰質の殻におおわれるが,退化・欠如する種もある。開放血管系と集中神経系をもつ。海産・淡水産の種は鰓(エラ)を,陸産の種は肺をもつ。雌雄同体のものと異体のものとがあり,トロコフォア幼生とベリジャー幼生を経て成体となる場合が多い。無板・多板・単板・腹足・掘足・二枚貝・頭足の七綱に分けられる。貝・ウミウシ・イカ・タコの類。

なん-マンガンこう【軟―鉱】🔗🔉

なん-マンガンこう ―クワウ [5] 【軟―鉱】 二酸化マンガンを主成分とするマンガンの鉱石。黒色の亜金属光沢を有する。正方晶系。パイロルース鉱。

やわら【柔ら・軟ら・和ら】🔗🔉

やわら ヤハラ [0] 【柔ら・軟ら・和ら】 ■一■ (名) (1)柔道。柔術。 (2)船が接触した時の衝撃を少なくするため舷側に下げる藁(ワラ)製の球。かませ。じんた。 ■二■ (名・形動) (1)やわらかなこと。多く複合語として用いる。「―だたみ」「―炭(ズミ)」 (2)おだやかで温厚な・こと(さま)。「私が―で申すうち,お返しなさるが,あなたのお為/歌舞伎・四谷怪談」

やわ-らか【柔らか・軟らか】🔗🔉

やわ-らか ヤハ― [3][4] 【柔らか・軟らか】 (形動)[文]ナリ (1)ふんわりしているさま。「―な土」「―な御飯」 (2)しなやかなさま。柔軟なさま。「―な体」「―な身のこなし」「―な頭」 (3)荒々しくないさま。穏やかなさま。「―な光」「―な表現」「―な声」「―な物腰」

やわらか・い【柔らかい・軟らかい】🔗🔉

やわらか・い ヤハラカイ [4] 【柔らかい・軟らかい】 (形)[文]ク やはらか・し 〔「柔らか」の形容詞化〕 (1)固くなくて,ふんわりしている。また,しなやかである。「―・い布団」「体が―・い」「肌ざわりが―・い」 (2)穏やかなさま。「―・い物腰」「―・い日ざし」 (3)堅苦しくない。くだけている。また,融通性に富んでいる。「―・い話」「頭が―・い」 ⇔かたい [派生] ――さ(名)――み(名)

なんか【軟化する】(和英)🔗🔉

なんか【軟化する】 soften;→英和 compromise (妥協する);→英和 weaken (相場が).→英和

なんきん【軟禁】(和英)🔗🔉

なんきん【軟禁】 house arrest;informal confinement.〜する put a person under house arrest;confine informally.

なんこう【軟膏】(和英)🔗🔉

なんこう【軟膏】 (an) ointment;→英和 (a) salve.→英和 軟膏を塗る apply ointment.

なんこうがい【軟口蓋】(和英)🔗🔉

なんこうがい【軟口蓋】 《解》the soft palate;the velum.→英和

なんこつ【軟骨】(和英)🔗🔉

なんこつ【軟骨】 《解》a cartilage.→英和

なんしき【軟式庭球】(和英)🔗🔉

なんしき【軟式庭球】 softball tennis.軟式野球 rubber-ball baseball.

なんじゃく【軟弱な】(和英)🔗🔉

なんじゃく【軟弱な】 weak;→英和 feeble;→英和 bearish (相場が).→英和 軟弱外交 weak-kneed diplomacy.

なんすい【軟水】(和英)🔗🔉

なんすい【軟水】 soft water.

なんたいどうぶつ【軟体動物】(和英)🔗🔉

なんたいどうぶつ【軟体動物】 a mollusc.→英和

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