━を利（き）く (１)話す。しゃべる。 (２)仲介やあっせんをする。とりもつ。

━を切る (１)言い始める。また，大勢の中で最初に発言する。 (２)缶や樽（たる）などの封を切る。

━を極（きわ）めて ほめるときに，最上級の言葉を使うさまをいう。

━を酸（す）っぱくする 何度も同じことを繰り返して言う。口を酸（す）くする。

━を滑（すべ）らす 言ってはいけないことをついうっかりしゃべる。

━を揃（そろ）える 別々の人が皆同じ内容のことを言う。

━を叩（たた）く 口数多くしゃべる。言いたい放題のことを言う。

━を拭（ぬぐ）う 悪いことをしていながら無関係を装う。また，知っていながら知らないふりをする。

━を糊（のり）する やっと生活をする。口に糊する。口を濡（ぬ）らす。

━を挟（はさ）む 他人の会話に割り込む。

━を封ずる 黙らせる。

━を割る 白状する。うちあける。

ぐち 魚，イシモチの別名。

ぐち【愚痴・愚癡】 言ってもしかたがないことを言って嘆くこと。「―をこぼす」

くちあけ【口開け・口明け】 (１)封を切ること。 (２)物事の初め。最初。「興行の―の日」 (３)共有の山林や漁場の解禁。

くちあたり【口当たり】 (１)食べ物や飲み物を口に入れたときの感じ。「―のいいワイン」 (２)応対の折などに，人に与える感じ。人あたり。「―のいい人」

くちあらそい【口争い】 言い争うこと。口論。

くち・い （形） 腹がいっぱいである。「腹が―・くなる」

くちいれ【口入れ】 (１)奉公先・縁談などの周旋をすること。また，それを業とする人。「―屋」 (２)口出し。

くちうつし【口移し】 (１)飲食物を自分の口から他人の口へ移し入れること。 (２)口頭で直接に言い伝えること。口授。口伝（くでん）。「―で教え込む」

くちうつし【口写し】 話しぶりや話の内容が，ほかの人とそっくりであること。