フェリーほう【フェリー法】 フランス第三共和制下に制定された初等教育改革法の総称。教会の影響力の排除，フランス語教育強化による国民統合を目指した。〔当時の首相　Jule Ferry から〕

フェリーボート【ferryboat】 旅客や貨物を自動車ごと運搬する連絡船。

フェリシアンかカリウム【フェリシアン化カリウム】 〔potassium ferricyanide〕 正称ヘキサシアノ鉄（III）酸カリウム。化学式 K₃［Fe（CN）₆］　フェロシアン化カリウムを過マンガン酸カリウムなどで酸化して得る。無水塩は暗赤色の結晶。水溶液は黄色で，塩基性溶液は強酸化剤。鉄・銅などの分析試薬となり，鉄（II）イオンにより青色沈殿（ターンブル青）を生ずる。青写真の感光剤，インジゴ染色の際の酸化剤。赤血塩。赤血カリ。

フェリじせい【フェリ磁性】 〔ferrimagnetism〕 磁鉄鉱などのフェライトにみられる磁性。結晶中に存在する二組みの格子上にある原子・イオンの磁気モーメントが，互いに反対向きに並び，その磁気モーメントの大きさや数が異なるために，自発磁化をもつ。

フェリスじょがくいんだいがく【フェリス女学院大学】 私立大学の一。1875 年（明治 8）創立のフェリス-セミナリーを母体とし，1965 年（昭和 40）設立。本部は横浜市中区。

フェリペ【Felipe】 （2 世）（1527-1598） スペイン国王（在位，1556-1598）。カール 5 世の子。カトリックを堅持し，専制政治を強化。1580 年からポルトガル王も兼ねフィリピンやアメリカ大陸にも及ぶ大帝国を支配したが，オランダ独立戦争と無敵艦隊の潰滅で国運の衰退を招いた。

ふ・える【増える】 （動下一） 数量が多くなる。⇔減る 「人が―・える」