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かがく【化学】🔗🔉

かがく【化学】 〔chemistry〕 自然科学の一分野。物質を構成している原子や分子に注目し,物質の成分組成・構造,その生成と分解の反応および他物質との間に起こす反応を研究する。無機化学・有機化学・生物化学・物理化学・地球化学・応用化学などに分けられる。

かがくエネルギー【化学エネルギー】🔗🔉

かがくエネルギー【化学エネルギー】 化学結合によって物質内に蓄えられるエネルギー。その一部は熱・光・電気などの形で放出または吸収される。

かがくかせき【化学化石】🔗🔉

かがくかせき【化学化石】 化石や堆積岩に残存している生物体由来の有機化合物。炭化水素・アミノ酸・炭水化物の類が検出されており,生命の起源・進化を考える手掛かりになる。

かがくかんかく【化学感覚】🔗🔉

かがくかんかく【化学感覚】 化学的刺激に対する感覚。味覚と嗅覚とがある。化学覚。

かがくきかい【化学機械】🔗🔉

かがくきかい【化学機械】 化学工業に用いる機械の総称。粉砕機・混合機・濾過(ろか)機など。

かがくきごう【化学記号】🔗🔉

かがくきごう【化学記号】 化学物質を示す記号。特に,元素記号。

かがくけつごう【化学結合】🔗🔉

かがくけつごう【化学結合】 分子や結晶を作る際の原子間の結合。普通,イオン結合・共有結合・配位結合・金属結合に大別される。

かがくけん【化学圏】🔗🔉

かがくけん【化学圏】 大気圏のうち,上部成層圏と中間圏の称。太陽紫外線による光化学反応が起こるのでいう。

かがくげんそ【化学元素】🔗🔉

かがくげんそ【化学元素】 ある特定の原子番号をもつ原子によって構成される物質種。元素。

かがくこうがく【化学工学】🔗🔉

かがくこうがく【化学工学】 化学工業における工程の能率化とその収量の増大を図るため,主に化学工業プラントの設計・製作・運転に関する研究を行う工学の一部門。

かがくこうぎょう【化学工業】🔗🔉

かがくこうぎょう【化学工業】 化学反応によって各種の無機または有機化合物の製品を作り出す工業。ガラス・セメント・肥料・染料・石油・薬品・合成樹脂などの製造加工に関する各種工業が含まれる。

かがくごうせい【化学合成】🔗🔉

かがくごうせい【化学合成】 (1)化学反応によって目的の化合物をつくること。 (2)細菌類が光合成によらないで,無機物質の酸化反応の結果生じるエネルギーを用いて,二酸化炭素から有機物を合成すること。

かがくさよう【化学作用】🔗🔉

かがくさよう【化学作用】 物質に化学変化が起こる作用。

かがくしき【化学式】🔗🔉

かがくしき【化学式】 物質の化学的組成と結合の様子を元素記号・数字などを用いて表す式。分子式・組成式・実験式・示性式・構造式などの総称。

かがくしゅ【化学種】🔗🔉

かがくしゅ【化学種】 物質がもつ固有の物理・化学的性質によって他の物質と識別される物質種のこと。

かがくじゅようき【化学受容器】🔗🔉

かがくじゅようき【化学受容器】 味・においなど化学的な刺激を感知する舌の味覚芽や鼻の嗅上皮。

かがくじょうちゃくほう【化学蒸着法】🔗🔉

かがくじょうちゃくほう【化学蒸着法】 ⇒シー-ブイ-ディー(CVD)

かがくしんか【化学進化】🔗🔉

かがくしんか【化学進化】 (1)原始地球上において生命が発生するまでの,メタンなどの単純な炭素化合物がタンパク質・核酸などの高度な化学反応システムへと発展していく過程。20 世紀初頭に現れた考え方で,オパーリンらによって確立。分子進化。 (2)宇宙に生じた元素から順次生成された化学物質がより新しい質や機能を獲得して変化していく過程。

かがくしんわりょく【化学親和力】🔗🔉

かがくしんわりょく【化学親和力】 物質間の反応性の違いを説明するために考えられた古典的な概念。13 世紀頃から 19 世紀まで,物質の質量・濃度,反応熱などが,化学親和力を表す尺度として提唱された。現在では,化学変化による自由エネルギーの減少値によって表される。親和力。

かがくせん【化学線】🔗🔉

かがくせん【化学線】 紫外線のこと。紫外線は,感光作用などの化学作用が強いことからいう。

かがくせんい【化学繊維】🔗🔉

かがくせんい【化学繊維】 石炭・石油などの原料から化学的に合成,または天然繊維を化学的に加工して作った繊維の総称。合成繊維・半合成繊維・再生繊維・無機繊維など。化繊。

かがくたんさ【化学探査】🔗🔉

かがくたんさ【化学探査】 河川の水や土壌・岩石などの微量成分を分析して,資源の存在や地質構造を推定すること。地化学探査。

かがくちょうみりょう【化学調味料】🔗🔉

かがくちょうみりょう【化学調味料】 天然のうまみの成分を化学的に合成した調味料。イノシン酸・グアニル酸・グルタミン酸ソーダなど。

かがくてき【化学的】🔗🔉

かがくてき【化学的】 (形動) 化学に関連しているさま。物質の組成・性質・変化に関連していることを表す語。

かがくてききそうせいちょうほう【化学的気相成長法】🔗🔉

かがくてききそうせいちょうほう【化学的気相成長法】 ⇒シー-ブイ-ディー(CVD)

かがくてきさんそようきゅうりょう【化学的酸素要求量】🔗🔉

かがくてきさんそようきゅうりょう【化学的酸素要求量】 ⇒シーオーディー(COD)

かがくてきせいしつ【化学的性質】🔗🔉

かがくてきせいしつ【化学的性質】 物質の化学変化に関連した性質。

かがくてんびん【化学天秤】🔗🔉

かがくてんびん【化学天秤】 化学分析の際の質量の測定に用いる精密な天秤。100g ほどの物を 1mg の精度で測定できる。

かがくとうりょう【化学当量】🔗🔉

かがくとうりょう【化学当量】 (1)酸素原子 2 分の 1 モルと化合する他の元素のグラム数。元素の 1 当量は原子量を原子価で割った値に等しい。 (2)酸として作用する水素原子 1 モルを含む酸の量およびこれを中和する塩基の量。 (3)水素原子 1 モルまたは酸素原子 2 分の 1 モルまたは電子 1 モルを与えたり奪ったりする酸化剤および還元剤の量。

かがくねつりきがく【化学熱力学】🔗🔉

かがくねつりきがく【化学熱力学】 液体・溶液などの状態や状態変化および化学反応・化学平衡などを,熱力学を応用して研究する学問分野の一。

かがくパルプ【化学パルプ】🔗🔉

かがくパルプ【化学パルプ】 砕木を水酸化ナトリウムや硫酸塩などで化学的に処理して得られるパルプ。不純物が除去されるのでセルロース純度の高いものが得られ,上質紙や化学繊維の製造に用いられる。

かがくはんのう【化学反応】🔗🔉

かがくはんのう【化学反応】 物質が化学変化によって他の物質に変化していくこと。また,その変化の過程。

かがくはんのうしき【化学反応式】🔗🔉

かがくはんのうしき【化学反応式】 化学反応を起こす物質と反応の結果生じる物質の種類およびそれらの間の量的な関係を化学式を用いて表す式。反応式。

かがくひりょう【化学肥料】🔗🔉

かがくひりょう【化学肥料】 工場で化学的処理により製造される肥料。窒素・リン酸・カリウムの 1 種以上を水溶性の化合物として含む。硫酸アンモニウム・尿素・過リン酸石灰など。人造肥料。

かがくぶっしつ【化学物質】🔗🔉

かがくぶっしつ【化学物質】 化学の研究対象となる物質。また,化学的方法によって人工的に合成された物質。

かがくぶっしつかびんしょう【化学物質過敏症】🔗🔉

かがくぶっしつかびんしょう【化学物質過敏症】 ごく微量のさまざまな化学物質によって引き起こされる頭痛・吐き気・自律神経の異常などの症状。

かがくぶっしつしんさきせいほう【化学物質審査規制法】🔗🔉

かがくぶっしつしんさきせいほう【化学物質審査規制法】 「化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律」の通称。新しい化学物質を分解性・蓄積性・慢性毒性の観点から特定化学物質などに指定し,規制する。1973 年(昭和 48)制定。

かがくぶつりがく【化学物理学】🔗🔉

かがくぶつりがく【化学物理学】 物性物理学の一部門。物質の分子構造や種々の物質に共通な性質などを量子論・統計力学などの物理学理論に基づき研究する分野。

かがくぶんせき【化学分析】🔗🔉

かがくぶんせき【化学分析】 化学的な手法により,物質を構成する原子や原子団・分子・同位体などの検出・確認,組成の決定,存在比や存在量の決定をすること。定性分析と定量分析とがある。

かがくへいき【化学兵器】🔗🔉

かがくへいき【化学兵器】 有毒化学剤またはこれを使用した兵器。

かがくへいこう【化学平衡】🔗🔉

かがくへいこう【化学平衡】 可逆反応において,正反応と逆反応との反応速度が等しくなり,見かけ上,化学変化が進行しなくなった状態。

かがくへんか【化学変化】🔗🔉

かがくへんか【化学変化】 物質の構成成分の原子間の結合に組み替えが起こり,もとの物質とは違う物質に変化すること。→物理変化

かがくほうていしき【化学方程式】🔗🔉

かがくほうていしき【化学方程式】 ⇒化学反応式

かがくポテンシャル【化学ポテンシャル】🔗🔉

かがくポテンシャル【化学ポテンシャル】 系を構成するある成分 1 モルまたは 1 分子当たりのギブズ自由エネルギー。

かがくめっき【化学鍍金】🔗🔉

かがくめっき【化学鍍金】 金属イオンと次亜リン酸塩・ホルマリンなどの還元剤とを含む鍍金液中に,金属・プラスチック・ガラスなどを浸し,電気分解によらずに金属を析出させて鍍金する方法。電子回路のプリント基板の製造などに利用する。無電解鍍金。

かがくやくひん【化学薬品】🔗🔉

かがくやくひん【化学薬品】 化学実験に用いることを目的とする薬品。

かがくようたいせきけい【化学用体積計】🔗🔉

かがくようたいせきけい【化学用体積計】 薬品の調合・化学分析などで液体を定量し,また測定するガラス製器具。ピペット・ビュレット・メスシリンダーなど。

かがくりょう【化学量】🔗🔉

かがくりょう【化学量】 原子量・分子量・化学式量・化学当量,また質量・物質量,気体の体積など,物質の化学変化を定量的にとらえるときに用いる量。

かがくりょうほう【化学療法】🔗🔉

かがくりょうほう【化学療法】 化学的に合成した薬品や抗生物質を用いる治療法。

かがくりょうほうざい【化学療法剤】🔗🔉

かがくりょうほうざい【化学療法剤】 人体に対し作用が小さく,病原微生物の活動力や繁殖を抑制・阻止する化学薬品。

かがくりょうろん【化学量論】🔗🔉

かがくりょうろん【化学量論】 化学の基礎的・古典的な一部門。質量保存の法則・定比例の法則・倍数比例の法則・気体反応の法則・ファラデーの電気分解の法則などに関連して,物質の化学組成や化学変化を定量的に研究する。

ばけがく【化学】🔗🔉

ばけがく【化学】 化学(かがく)。同音の「科学」と区別していう語。

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