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つがん【通鑑】🔗⭐🔉
つがん【通鑑】
「しじつがん(資治通鑑)」の略。
つがんきじほんまつ【通鑑紀事本末】🔗⭐🔉
つがんきじほんまつ【通鑑紀事本末】
編年体で書かれた「資治通鑑」の文章を事件ごとに編纂しなおした書。南宋の袁枢(えんすう)の撰。
つがんこうもく【通鑑綱目】(ツガンカウモク)🔗⭐🔉
つがんこうもく【通鑑綱目】(ツガンカウモク)
「しじつがんこうもく(資治通鑑綱目)」の略
つかん‐す【都監寺・都監守】🔗⭐🔉
つかん‐す【都監寺・都監守】
=つうす(都寺)
つかん‐・す【使んす】🔗⭐🔉
つかん‐・す【使んす】
〔自サ変〕(「つかむす」と表記。「つかいす(使)」の変化)使いをする。用たしをする。*大唐西域記長寛元年点‐五「事、聞かれ議有るときには、通ひて使(ツカ)むして往復することのみ」
つかん‐まつ・る【仕ん奉る】🔗⭐🔉
つかん‐まつ・る【仕ん奉る】
〔自ラ四〕(「つかむまつる」と表記)「つかえまつる(仕奉)」の変化した語。*蘇悉地羯羅経略疏寛平八年点‐七「一は自身を施し奉り、僕と偽り、使(ツカムマツル)所なり」
つき【月】🔗⭐🔉
つき【月】
天体の月。また、それに関する物、事柄。
1 地球にいちばん近い天体で、地球のただ一つの衛星。半径一七三八キロメートル、玄武岩質で組成され、大気はない。二七・三二日で自転しながら、約二九・五三日で地球を一周し、その間、新月・上弦・満月・下弦の順に満ち欠けする。太陽とともに人間に親しい天体で、これに基づいて暦が作られ、神話、伝説、詩歌などの素材ともされる。わが国では「花鳥風月」「雪月花」などと、自然美の代表とされ、特に秋の月をさすことが多い。太陽に対して太陰ともいう。つく。《季・秋》*万葉‐八「熟田津に船乗りせむと月待てば」
2 1の神。日本の神話では月夜見尊(つきよみのみこと)をいう。
3 1の光。日影(つきかげ)。月光。「月がさしこむ」*源氏‐明石「月入れたる槙の戸口」
4 (古くは、それが1の満ち欠けに関係があると信じられたところから)月経。月のさわり。月のもの。月水。*古事記‐中「汝が著(け)せる襲(おすひ)の裾に都紀(ツキ)立ちにけり」
5 香の銘(めい)。六十一種名香の一つ。質は伽羅(きゃら)、香(か)がほのぼのと出、ひややかに涼しく、火末(ひずえ)は蘭奢(らんじゃ)に似る。
6 紋所の名。1をかたどり、また1に種々の物を配して図案化したもの。月に星、連子に月、半月、三日月、霞(かすみ)に月、月にほととぎす、月に水など。
7 =がち(月)1
時間の単位、暦法の月。
1 年と日との中間の単位。
1が地球を一周する時間。太陽暦では、一太陽年を一二分してひと月とする。今日世界で広く採用されているのは、一、三、五、七、八、一〇、一二月を大の月、三一日とし、四、六、九、一一月を小の月、三〇日とし、二月のみは平年二八日、閏年二九日とする。太陰暦では、大の月を三〇日、小の月を二九日とする。太陰暦に二種あり、太陽年との調和を考慮しないものを純太陰暦、または太陰暦という。世界で広く用いられたのは太陰太陽暦で、太陽年との調和をはかるために閏月(うるうづき)を置き、その年は一三か月となる。わが国の旧暦はこれであった。「ひと(一)」「ふた(二)」「み(三)」などの和数詞につき、また古くは「いっか(一箇)」「にか(二箇)」「さんか(三箇)」などのあとにつけて用いる。「ひとつき」「さんかつき(三箇月)」など。「月がかわる」
2 一か月。約三〇日。「月の半分は出張」
3
1のうち、妊娠一〇か月目の産月(うみづき)、八か月を期限として質物の流れる八か月目、あるいは喪(も)の明ける最後の一か月などのように、機の熟する期間。あることが起こり、またはあることが行われるのに適当な期間。「月が満ちる」
4 毎月の忌日に行う死者の供養。
●月替(か)う
月がかわる。別の月になる。*万葉‐三一三一「月易(つきか)へて君をば見むと思へかも」
●月が重(かさ)なる
幾月も経過する。月数がたつ。
●月が切(き)れる
約束の期限が切れる。特に、質物を受け出す日限を過ぎる。
●月が=満(み)ちる[=満つ]
1 満月になる。
2 臨月になる。
●月立つ
1 月がのぼる。月が空にかかる。*万葉‐一二九四「朝月の日向の山に月立(つきた)てり見ゆ」
2 次の月になる。月がかわる。月が改まる。*万葉‐三九八三「霍公鳥(ほととぎす)都奇多都(ツキタツ)までになにか来鳴かぬ」
●月と鼈(すっぽん)
(月もすっぽんも丸いという点では似ているが実は非常な違いがあるとの意から)二つのものがはなはだしくかけへだたっていることのたとえ。
●月とも星(ほし)とも
非常に頼みにすることのたとえ。杖とも柱とも。
●月に明(あ)かす
月を見ながら夜をあかす。
●月に異(け)に
月ごとに。月がたつにつれて。→日に異(け)に。*万葉‐九三一「いやしくしくに月二異二(つきニけニ)日に日に見とも」
●月に日に異(け)に
(「月に日に」とも)月がたち日がたつにつれて。月ごと日ごとに。毎月毎日。*万葉‐六九八「吾は恋ひまさる月二日二異二(つきニひニけニ)」
●月に磨(みが)く
月の光を浴びて景色がいっそう美しくなる。月光で磨かれたように輝く。
●月に叢雲(むらくも)花に風
好事にとかく故障が起こりやすいことのたとえ。
●月の主(あるじ)
月を深く愛しながめている人。月を客に見立てていう。《季・秋》
●月の出潮(いでしお・でしお)
月が上るとともに満ちてくる海の潮。《季・秋》
●月の色(いろ)
月の光。月光。月色(げっしょく)。
●月の色人(いろびと)
月の美しさを擬人化していった語。
●月の海(うみ)
月の表面で、黒みを帯びてなめらかに見える部分をいう。この部分は他の部分より少し低くなっており、月の内部からあふれ出た溶岩によってできていると考えられている。
●月の宴(えん)
月を見ながら催す宴会。月を観賞してする酒盛り。月の夜の酒宴。《季・秋》
●月の扇(おうぎ)
⇒かかえおうぎ(抱扇)
●月の=顔(かお)[=面(おもて・おも)・面影(おもかげ)]
月の表面。また、月の光。月かげ。《季・秋》
●月の鏡(かがみ)
1 (その形を鏡とみなしていう)晴れた空にかかる澄んだ満月。《季・秋》
2 月をうつした池を鏡に見立てていう語。*新後拾遺‐四九九「久かたの月のかがみとなる水を」
●月の=笠(かさ)[=暈(かさ)]
=かさ(笠)6
●月の桂(かつら)
古代中国の伝説で、月の中にはえているという高さが五〇〇丈(約一五〇〇メートル)の桂の木。月の中の桂。月桂(げっけい)。《季・秋》
●月の桂(かつら)を折る
昔、官吏登用試験に文章生が及第する。桂を折る。
●月の客(きゃく)
月見の客。美しい月を賞しに出て来た人。《季・秋》
●月の位(くらい)
江戸時代、上方遊里で、端女郎(はしじょろう)の呼び名。→月(がち)
●月の氷(こおり)
澄んで氷のように見える月。また、月の光が水に映って、きらきら輝くさまのたとえ。《季・秋‐冬》
●月の事(こと)
=つき(月)の障り1
●月の頃(ころ)
月が出ているころ。月の見えるころ。特に陰暦で一五日を中心とした前後の数日間をいう。*枕‐一「夏はよる。月の頃はさらなり」
●月の座(ざ)
1 =つき(月)の定座
2 秋の名月の月見の座席。
●月の杯(さかずき)
杯を月にたとえていう語。美しい杯。
●月のさ筵(むしろ)
月の光がさむざむとさしこんでくるしとね。
●月の障(さわ)り
1 (毎月のけがれの意)月経。月のもの。
2 月光の障害となるもの。月の光を隠すもの。
●月の雫(しずく)
1 露(つゆ)の異称。朝方に生じるところからいう。
2 菓子の名。ぶどうに白砂糖のころもをかけて純白の玉のように固めたもの。山梨県甲府名産の菓子。
●月の霜(しも)
月の光が白くさえ渡って照っているさまを、霜にたとえていう語。《季・秋》
●月の定座(じょうざ)
俳諧連句の一巻の中で月をよむように定められている場所。百韻の連句では初折の表の七句目、初折の裏の一〇句目、二・三の折の表は一三句目、同じく裏の一〇句目、名残の折の表の一三句目の七か所、歌仙の連句では初折の表の五句目、初折の裏の八句目、二の折の表の一一句目の三か所。ただし、後には、百韻の初・二・三折の裏の一〇句目はそれぞれ九句目に、歌仙の初折の裏の八句目は七句目に改められた。月の座。月所(つきどころ)。
●月の奏(そう)
=げっそう(月奏)
●月の剣(つるぎ)
三日月(みかづき)の異称。その形が刀剣に似ているところからいう。《季・秋》
●月の名残(なご)り
(秋の月の最後の意)陰暦八月十五夜の月に対して、九月十三夜の月をいう。後(のち)の月。《季・秋》
●月の鼠(ねずみ)
(仏教で、人が象に追われて、木の根を伝わって井戸の中に隠れたところ、井戸の周囲には四匹の毒蛇がいてその人をかもうとし、また、木の根を黒・白二匹の鼠がかじろうとしていたという賓頭盧(びんずる)説法経の話で、象を無常、鼠を昼と夜、毒蛇を地・水・火・風の四大にたとえているところから)月日の過ぎゆくことをいう。月日の鼠。《季・秋》
●月の林(はやし)
(禁中を天に、天子を日に、公卿を月になぞらえていうところから)公卿の仲間。月卿。
●月の舟(ふね)
大空を海にたとえ、空を渡る月を舟にたとえていう語。また、半ばの月。《季・秋》
●月の前の一夜(いちや)の友
月の光のもとで、一晩語り明かした友。また、風雅の交わりのたとえ。
●月の前の灯火(ともしび)
(明るい月の光のもとでは、せっかくの灯火もあまり見ばえがしないところから)立派な物に比較されるので、たいして引き立たないこと。見るかげもなく、けおされることのたとえ。
●月の眉(まゆ)
三日月(みかづき)の異称。形が人の眉毛に似ているところからいう。《季・秋》
●月の宮(みや)
=げっきゅうでん(月宮殿)
●月の都(みやこ)
(唐の玄宗皇帝が月宮殿(げっきゅうでん)に遊んだという故事から)
1 月の世界の都。月の中にあるという宮殿。月宮殿。月の宮。また、月の異称。《季・秋》*竹取「をのか身は此国の人にもあらすつきの都の人也」
2 都の美しさを、たとえていう語。*源氏‐須磨「めぐりあはん月のみやこははるかなれども」
=げっきゅうでん(月宮殿)
●月の宮人(みやびと)
月宮殿に住む人。また、月の美しさを擬人化していった語。
●月の回(めぐ)り
月経。月のさわり。
●月の物(もの)
月経。月のさわり。もと女房詞として用いられた。
●月の輪(わ)
⇒親見出し
●月満つれば虧(か)く
(「史記‐蔡沢伝」による)物事は盛りに達すると必ず衰え始める。物事には必ず栄枯盛衰のあることのたとえ。
●月よ星よと
月や星を美しいものと仰いでやまないように、あるものをこの上なく寵愛したり賞美したりすることのたとえ。
●月読(よ)む
月数を数える。
●月を=越(こ)す[=越える]
翌月になる。月ごしになる。
●月を指(さ)せば指(ゆび)を認む
月を指でさし示すのに、月を見ないで指を見る。道理を聞かせても、その本旨を理解しないで、その文字やことばのはしばしにこだわり詮索することのたとえ。
●月を跨(また)ぐ
二か月にわたる。翌月に及ぶ。










日国 ページ 13804。