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な【菜】🔗🔉

な【菜】 (「な(肴)」と同語源)食用、特に、副食物とする草の総称。葉、茎を食用とするアブラナ科のアブラナと、それに近縁な種類から育成された葉菜をいう。多数の品種がある。菜っ葉。あおな。

な【魚】🔗🔉

な【魚】 (「な(肴)」と同語源)食用、特に、副食物とするための魚(さかな)。*万葉‐八六九「たらし姫神のみことの奈(ナ)釣らすと」

な【儺】🔗🔉

な【儺】 疫鬼を追い払うこと。また、朝廷の年中行事の一つの追儺(ついな)のこと。

な【汝・己】🔗🔉

な【汝・己】 〔代名〕 1 自称。わたくし。自分。→補注。 2 対称。おまえ。あなた。敬意は高くなく、対等もしくはそれ以下の相手に用い、動物や植物などに呼びかけるときにも用いる。*古事記‐上・歌謡「吾(あ)はもよ女(め)にしあれば那(ナ)を置(き)て男は無し」 [補注]「大己貴」という神の名が「大名持」「大汝」「大穴牟遅」などと記されているところから、自己を表す「己」の文字に「ナ」の読みがあったことがわかる。「万葉‐一七五五」「万葉‐三二三九」にも、ふつう「自分自身」と訳される「な」に「己」の字を用いた例がある。また、親しい人を呼ぶのに用いる上代語「なおと(弟)」「なせ(夫)」「なにも(妹)」「なね(姉)」などの「な」は、一方において「わがせ」「わぎも」などのように「わ(我)」を付けるいい方があり、自称の代名詞を付けるのが当然であると考えられるので、これらの「な」も、古い自称代名詞の用法のなごりであろうと推定される。そして、自称を他称へ転用するのは、日本語でしばしばみられる現象であるから、対称の「な」はこの自称の転じたものと考えられる。

日国 ページ 15122