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は・ゆ【蝕ゆ】🔗🔉

は・ゆ【蝕ゆ】 〔自ヤ下二〕日または月が蝕(しょく)をおこす。*書紀‐天武九年一一月(北野本訓)「十一月の壬申の朔に、日蝕(ハエ)たり」

はゆ・し【映ゆし】🔗🔉

はゆ・し【映ゆし】 〔形ク〕(「はえる(映)」の形容詞化)照り輝くようなさまである。まばゆくて、顔が向けにくい。また、きまりが悪い。おもはゆい。*和泉式部集‐上「あふむかへし聞こえむも、はゆければ」 はゆ‐げ(形動)/はゆ‐さ(名)

はゆま【駅馬】🔗🔉

はゆま【駅馬】 (「はやうま」の変化)急使の乗る馬。奈良時代の駅制で、役人や公用の旅行者のために各駅に置かれた馬。*万葉‐四一一〇「鈴掛けぬ波由麻(ハユマ)下れり」

はゆま‐うまや【駅馬駅】🔗🔉

はゆま‐うまや【駅馬駅】 駅馬(はゆま)のいる駅家。

はゆま‐じ【駅路】(‥ぢ)🔗🔉

はゆま‐じ【駅路】(‥ぢ) =えきろ(駅路)

はゆま‐づかい【駅使】(‥づかひ)🔗🔉

はゆま‐づかい【駅使】(‥づかひ) =えきし(駅使)

はよう【早う】(はやう)🔗🔉

はよう【早う】(はやう) (「はよ」とも) 〔副〕「はやく(早)」の変化した語。 早い時期。「朝も早うから」

はら【原】🔗🔉

はら【原】 平らで広いところ。特に、耕作してない平地。平原。野。 静岡県沼津市の地名。江戸時代は東海道五十三次の沼津と吉原の間にあった宿駅。

はら【原】🔗🔉

はら【原】 姓氏。

はら【腹・肚】🔗🔉

はら【腹・肚】 1 脊椎動物の腹部、すなわち胸の横隔膜と腰の骨盤との間で、胃腸などを収めている部分。背に対して腹面をいう。また、胃腸。なお、背腹性を示す動物では、地面に面する側面をいう。「腹がいっぱいだ」 2 母体の、子が宿るところ。また、そこに子が宿っていること。懐妊した腹。転じて、その女の胎内から生まれたことや、その生まれた人。「腹ちがい」*伊勢‐七九「中納言行平のむすめのはらなり」 3 祖先を同じくする血族。氏族。 4 腹を切ること。切腹。「腹を召す」 5 心ばせ。心中。心づもり。また、心の底。本心。「どういう腹なのかわからない」*伊勢‐四四「この歌は<略>はらにあぢはひて」 6 きも。度胸。また度量。包容力。「はらが太い」 7 物の中央部の広いところ。山の頂と麓の中間の部分や建造物の内部など、人体の腹にあたる部分とみなしていう語。 8 物のふくらんだところ。「指の腹で押す」 9 壺・びんなど、胴部のふくらんでいる容器。 10 船体の中央部。腰当。筒関。 11 琴の中央部の空である方。琴の胴の裏面。 12 定常波で振幅が最大になっているところ。⇔節(ふし) ●腹悪(あ)し 1 心が荒く立腹しやすい。おこりっぽい。短気である。 2 心がすなおでない。はらぐろい。意地がわるい。 ●腹が癒(い)える 怒りやうらみなどが晴れて満足する。怒りがおさまる。胸がしずまる。 ●腹が居(い)る 怒りがおさまる。鬱憤が晴れる。「腹が立つ」に対していう語。*平家‐九「梶原この詞に腹がゐて、<略>どっとわらいてのきにけり」 ●腹=が北山(きたやま)[=は北山時雨(きたやましぐれ)] 「北」を「来た」にかけて、腹がすいてきたことをいうしゃれ。 ●腹かく 後悔する。悔しがる。*浄・源義経将棊経‐一「其痩馬共引上よ、蹴殺されてはらかくな」 ●腹が下(くだ)る 下痢をする。 ●腹が=空(す)く[=減(へ)る] 空腹になる。 ●腹が据(す)わる 物事に動じなくなる。落ち着く。覚悟する。度胸が据わる。 ●腹が立(た)つ 怒る。立腹する。はらだつ。 ●腹が無(な)い 1 胆力がすわっていない。度胸がない。 2 度量がない。 ●腹が張(は)る 1 飽きるほど飲食して満腹する。 2 腹がふとって突き出る。 ●腹が脹(ふく)れる 1 腹が肥えふとる。腹が大きくなる。 2 腹いっぱいになる。飽食する。 3 はらむ。妊娠する。 4 言いたいことをいわないので、心に不快の思いがたまる。 ●腹が太(ふと)い 1 腹がふくれている。満腹である。 2 度量が広い。胆力が大きい。 3 横着である。 ●腹が減っては軍(いくさ)が出来ぬ 空腹では、何ごとも身を入れてやれない。 ●腹から 1 もとより。元来。生まれながら。*浄・夏祭浪花鑑‐四「俺も腹からの町人でなければ」 2 本心から。心底から。「腹から怒る」 ●腹たかし 腹がふくれている。妊娠している。 ●腹に一物(いちもつ) =むねに一物 ●腹に据(す)えかねる 怒りをおさえることができない。 ●腹の皮(かわ) 1 腹の表皮。 2 「はら(腹)の皮を縒る」の略。 ●腹の=皮(かわ)[=筋(すじ)]を=縒(よ)る[=捩(よじ)る] おかしさに、腹の皮がよじれるほど大笑いをする。おかしくてたまらないさまにいう。 ●腹の中(なか) 1 腹の内部。腹のうち。 2 心中。胸中。心。腹のうち。 ●腹の=虫(むし)[=中の虫] 1 人体の腹中に寄生する虫。回虫の類。 2 空腹どきの腹鳴りを、腹中に虫がいて、それが鳴くものとしていう、その虫。 3 腹立ちの感情などを腹中にいる虫によって起こるものとしていう、その虫。腹だちや不満などの感情。 ●腹の虫が=治まらない[=承知しない] 癪(しゃく)にさわって我慢ができない。腹立つ心を押さえがたい。 ●腹の虫の居所(いどころ)が悪い きげんが悪い。 ●腹は借(か)り物(もの) 母親の腹は一時の借り物で、生まれる子の身分は父親の如何による。 ●腹も身の内 腹も身体の一部なのだから、むちゃな大食をすれば身体をこわす。暴飲暴食を戒めていう。 ●腹を=合(あ)わす[=合(あ)わせる] 心を通じ合わせる。一致協力する。ぐるになる。共謀する。 ●腹を痛(いた)める 1 子を宿し、産むために身体を苦しめる。子を産む。「腹を痛めた子」のかたちで、自分の産んだ子。実の子。 2 持ち金を出す。損をする。 ●腹を癒(いや)す 怒りを晴らす。鬱憤を晴らす。 ●腹を居(い)る 怒りをしずめる。鬱憤を晴らす。 ●腹を抉(えぐ)る 人の意中を見とおして鋭く問い尋ねる。 ●腹を=抱(かか)える[=捧(ささ)ぐ] おかしさに耐えられないで大笑いをする。 ●腹を決(き)める 覚悟をきめる。決心をする。 ●腹を切(き)る 1 切腹する。 2 おかしさに耐えきれないで大笑いをする。腹をかかえる。*竹取「はらをきりて笑ひ給ふ」 3 自分で費用を出す。身銭を出す。 ●腹を括(くく)る 覚悟を決める。 ●腹=を下(くだ)す[=こわす・解(と)く] 下痢をする。 ●腹を=拵(こしら)える[=丈夫(じょうぶ)にする] 食事をして、空腹を満たす。腹をいっぱいにする。 ●腹を肥(こ)やす 私利をむさぼる。私腹をこやす。 ●腹を探(さぐ)る 1 それとなく人の意中をうかがう。 2 腹を診察する。 ●腹を据(す)える 1 怒りや恨み、鬱憤を晴らす。 2 心を落ち着ける。怒りを押さえる。 3 覚悟をきめる。 ●腹を=立(た)てる[=立(た)つ] 怒る。立腹する。 ●腹を召(め)す 他人が切腹することを敬っていう。 ●腹を読(よ)む 相手の心中を推測する。相手の考えを知る。 ●腹を=縒(よ)る[=捩(よじ)る] ひどくおかしくて、身体をよじって大笑いをする。 ●腹を割(わ)る 本心をうちあける。包み隠さずすべてをさらけ出す。

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