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もの‐いみ【物忌】🔗⭐🔉
もの‐いみ【物忌】
1 神事や法会などに関係する者が、ある期間、酒肉、五辛などの飲食物や肉欲などを断ち、沐浴するなどして身心の穢(けが)れを除き去ること。潔斎。斎戒。
2 夢見のわるいときや物の怪(け)につかれたときなど、一定の期間家または特定の建物にこもって謹慎すること。また、その他広く占いや暦が凶であるときや、触穢(しょくえ)にある者などが籠居して身を慎むこと。
3 2のときのしるしとして、柳の木の札、または忍草などに「物忌」と書いて冠、簾などにかけたもの。物忌の札。
4 伊勢大神宮はじめ、鹿島、香取、加茂、平野、松尾、春日、平岡などの大社で、神事にあずかった童男・童女。
5 ある現象をとらえて吉凶を占ったり、不吉なことばを忌んで、吉祥のことばに転嫁したりすること。縁起にとらわれること。
●物忌みの館(たち)
=かんだち(神館)1
●物忌みの札(ふだ)
=ものいみ(物忌)3
もの‐いり【物入・物要】🔗⭐🔉
もの‐いり【物入・物要】
費用のかかること。金銭を費やすこと。出費。散財。「今月は何かと物入りで」
もの‐いれ【物入】🔗⭐🔉
もの‐いれ【物入】
物を入れておくところ。また、物を入れる袋や箱など。
もの‐いろい【物綺】(‥いろひ)🔗⭐🔉
もの‐いろい【物綺】(‥いろひ)
あれこれ世話をやくこと。口出しすること。
もの‐いわい【物祝】(‥いはひ)🔗⭐🔉
もの‐いわい【物祝】(‥いはひ)
物の状態やことばに仮託してそれを吉兆と祝うこと。縁起をかつぐこと。
もの‐う・い【物憂い・懶い・慵い】🔗⭐🔉
もの‐う・い【物憂い・懶い・慵い】
〔形口〕
ものう・し〔形ク〕
1 気がすすまずおっくうである。何となく倦(う)みつかれて身心がすっきりしない。だるく大儀である。「物憂い朝」「時計が物憂く鳴る」*古今‐一五「物うかるねにうぐいすぞなく」
2 何となく心がはればれしない。憂鬱(ゆううつ)である。*菟玖波集‐春「春雨のくもりつづくは物うきに」
3 何となくつらい。いやである。やりきれない。わびしい。苦しい。*後撰‐一二六一「数ならぬ身のみ物うく思ほえて」
ものう‐が・る(自ラ四)/ものう‐げ(形動)/ものうげ‐さ(名)/ものう‐さ(名)

日国 ページ 19559。