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やかた‐ごう【屋形号】(‥ガウ)🔗🔉

やかた‐ごう【屋形号】(‥ガウ) 屋形という称号。室町時代、特に許された守護大名が用いた称号。この称を得た大名は家臣に烏帽子(えぼし)や直垂(ひたたれ)、素襖(すおう)などを着用させることができた。

やかた‐ごし【屋形輿】🔗🔉

やかた‐ごし【屋形輿】 屋形を設けてある輿(こし)。

やがはえ🔗🔉

やがはえ 語義・語構成未詳。「弥(や)木(が)栄(は)え」で、草木やその枝がますます茂り栄えることか。やくはえ。*古事記‐下・歌謡「打ち渡す夜賀波延(ヤガハエ)なす来入り参来れ」

や‐がた・し【弥堅し】🔗🔉

や‐がた・し【弥堅し】 〔連語〕(「や」は副詞)いよいよ堅い。ますますしっかりしている。*古事記‐下・歌謡「下堅く夜賀多久(ヤガタク)取らせ」

やかた‐じろ【屋形城・館城】🔗🔉

やかた‐じろ【屋形城・館城】 邸宅と城とを兼ねたもの。居城。

やかた‐ちりめん【屋形縮緬・八形縮緬】🔗🔉

やかた‐ちりめん【屋形縮緬・八形縮緬】 昔の舶来の縮緬。しぼが細かく最上の品とされた。やかた。

やかた‐ぶね【屋形船】🔗🔉

やかた‐ぶね【屋形船】 屋形を設けて主に河川や海辺での遊覧に用いる船。

やかた‐まち【屋形町】🔗🔉

やかた‐まち【屋形町】 貴人または武家の屋敷が立ちならんでいる町。屋敷町。

や‐がため【屋固】🔗🔉

や‐がため【屋固】 建築儀礼の一つ。新築の家の大黒柱などの主な柱を立てるとき、御幣をつけて祈る儀式。また、家を新築して、そこに家移りする前に祝うわたましや棟上祝い・竣工祝いなどをもいう。

やかた‐もの【屋形者】🔗🔉

やかた‐もの【屋形者】 武家家敷に住む者。また、奉公する者。特に江戸の遊里で、侍屋敷からくる勤番侍の客をいう。

やか‐つ‐かみ【宅つ神】🔗🔉

やか‐つ‐かみ【宅つ神】 (「つ」は「の」の意の格助詞)家を守護する神。また、かまの神。やけのかみ。

や‐がっこう【夜学校】(‥ガクカウ)🔗🔉

や‐がっこう【夜学校】(‥ガクカウ) 夜間に授業を行う学校。夜学。《季・秋》

やか‐つ‐べ【宅つ部】🔗🔉

やか‐つ‐べ【宅つ部】 (「つ」は「の」の意の格助詞)上代の家人。奴婢(ぬひ)。

やがて【軈て・頓て】🔗🔉

やがて【軈て・頓て】 〔副〕 1 ある事態・状態がそのままで変わることなく、引き続いて次の事態・状態が出現するさまを表す語。そのまま。そのままずっと。*竹取「薬もくはず、やがて起きもあがらで病みふせり」 2 ある事態・状態から、格別の事柄を間にはさむことなく、あるいは、時間を経過することなく、次の事態・状態が出現するさまを表す語。すぐさま。ただちに。*大和‐二「御ぐしおろし給ひければ、やがて御ともにかしらおろししてけり」 3 他の事柄や状態ではなく、まさにその事柄や状態であることを強めていう語。とりもなおさず。ほかならず。直接名詞句を修飾し、「ほかならぬ…」と指示する用法もある。*今昔‥二五・九「衣河の尻やがて海の如し」*平家‐三「この尼ぜと申は、やがて法皇の御乳の人紀伊二位の事也」 4 事態が推移して、あるいは、ある程度の時間を経過して、引き続いて次の事態・状態が出現するさまを表す語。間もなく。そのうちに。「やがて帰宅するでしょう」*俳・奥の細道「頓て人里に至れば、あたひを鞍つぼに結付けて馬を返しぬ」 [補注](1)「観智院本名義抄」に「便スナハチヤガテ」とあるように、「すなわち」に近い意で用いられたが、「すなわち」が漢文訓読で用いられるのに対して、「やがて」は、もっぱら和文脈で用いられた。(2)「今昔物語」ほかに「軈而」の形が見え、のち「軈」一字を当てるようにもなるが、この字は国字で、「身をすぐに適応(應)させる」意の会意文字と考えられる。

日国 ページ 19679