複数辞典一括検索+

あこめ【衵・袙】🔗🔉

あこめ【衵・袙】 (「間籠(あいこめ)」の変化という説がある) 1 中古、表(うえ)の衣(きぬ)と肌の衣との間にこめて着る衣。袿(うちき)より裾を短く仕立て、多く幼童が用いた。あこめぎぬ。 2 男子束帯の時、下襲(したがさね)の下、単衣(ひとえきぬ)の上に着けた裏付きの衣。寒暑に応じ、好みに任せて数領重ねたものを衵重(あこめかさね)という。

あこ‐め【吾子女】🔗🔉

あこ‐め【吾子女】 少女を親しんで呼ぶ語。

あこめ‐おうぎ【衵扇】(‥あふぎ)🔗🔉

あこめ‐おうぎ【衵扇】(‥あふぎ) 極彩色で吉祥文様を表現し、金銀泥で装飾した泥絵の檜扇の一種。親骨の上部に糸花をつけ、色糸の飾り紐を垂らす。衵姿の童(わらわ)の所用による称。形状の類似から女房所用の泥絵の檜扇をいう。

あこめ‐きちょう【衵几帳】(‥キチャウ)🔗🔉

あこめ‐きちょう【衵几帳】(‥キチャウ) 帷(かたびら)の三尺六寸の几帳。

あこめ‐ぎぬ【衵衣】🔗🔉

あこめ‐ぎぬ【衵衣】 =あこめ(衵)1

あこめ‐すがた【衵姿】🔗🔉

あこめ‐すがた【衵姿】 幼童が、上に汗衫(かざみ)を着ないであこめを着ている姿。

あこめ‐の‐はな【あこめの花】🔗🔉

あこめ‐の‐はな【あこめの花】 「すすき(薄)」の異名。

あこめ‐ばかま【衵袴】🔗🔉

あこめ‐ばかま【衵袴】 あこめを着る時にはく袴。

あこや【阿古屋】🔗🔉

あこや【阿古屋】 1 「あこやだま(阿古屋珠)」の略。 2 米の粉でつくった、小さなだんごの一種。「あこやだま」の形をしているところからの称という。あこやもち。 愛知県半田市付近の古名。 山形市南東部にある千歳山の古い呼び名。ここに生える老松が有名であった。また阿古屋姫の伝説で、歌枕として使われている。 平景清の寵を受けた京都五条坂の遊女。「出世景清」や「壇浦兜軍記」などに登場する。特に後者の三段目琴責めの場は有名。

あこや‐がい【阿古屋貝】(‥がひ)🔗🔉

あこや‐がい【阿古屋貝】(‥がひ) ウグイスガイ科の二枚貝。昔、知多半島の阿古屋の浦で多くとれたところからいう。殻はほぼ方形で、長さ八〜一〇センチメートル。表面は黒褐色を帯び、ひだ状の輪脈と黒い放射状のすじがある。内面は光沢ある真珠色。養殖真珠の母貝として使われ、養殖地として三重県の英虞(あご)湾、長崎県の大村湾などが有名。天然には本州中部以南の、岩礁に足糸で付着。

日国 ページ 285