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あめ‐の【天の】🔗🔉

あめ‐の【天の】 〔連語〕 1 天上の。天の。空の。「天の海」「天の露霜」「天の火」など。 2 高天原の。天つ神の。「天の御孫」「天の宮」など。 3 (広く敬い、ほめたたえる意を表わして)神聖な。尊い。おそれ多い。清浄な。「天の益人(ますひと)」「天の御門(みかど)」など。 ●天の海(うみ) 大空の青く広大なのを海にたとえていう。あまのはら。 ●天の掟(おきて) 天にいる神の定めたきまり。天上の規則。 ●天の印(おしで) 1 天に押した印。月をいう。 2 天の川のこと。 3 天皇の印。御璽(ぎょじ)。 ●天の垢(かお・かたち) 天上界の人らしい顔かたち。「書紀‐神代下」に見える「天垢」の訓で、他にも説がある。 ●天の下 ⇒親見出し ●天の時(とき) 天が与えてくれる好機会。天運。 ●天の火(ひ) 天から降ってくる火。神秘な天上の火。 ●天の益人(ますひと・ましひと) =あまの(天)益人 ●天の御蔭(みかげ) =あまの(天)御蔭 ●天の御門(みかど) 朝廷。転じて、天皇の尊称。 ●天の御孫(みまご) 天照大神の子孫。天皇。

あめ‐の‐うお【魚・雨の魚】(‥うを)🔗🔉

あめ‐の‐うお【魚・雨の魚】(‥うを) サケ科の淡水魚。ビワマスの別称で、特に産卵期に第二次性徴を現わしたものをいう。体長約六〇センチメートルになる。琵琶湖にすみ、背は蒼黒色で小さな黒斑が散在し、腹は銀白色。一一月頃産卵する。

あめ‐の‐かぐやま【天香久山・天香具山】🔗🔉

あめ‐の‐かぐやま【天香久山・天香具山】 =あまのかぐやま(天香具山)

あめ‐の‐した【天の下】🔗🔉

あめ‐の‐した【天の下】 (漢語「天下(てんか)」の訓読として、また、「高天原の下にある、この国土」の意もこめて用いる) 1 地上の世界全部。天に対していう。 (政治的に、その勢力の及ぶ範囲すべてをいう)この国全部。日本の国土。全国。特に、この全世界。てんか。*万葉‐四一二二「天皇(すめろき)の敷きます国の安米能之多(アメノシタ)四方の道には」(一般的に)地上のすべて。この世の中。この世界。また、この世間一般。*万葉‐三九二三「天下(あめのした)すでにおほひて降る雪の」 2 国中の人。世間の多くの人。天下の人々。*宇津保‐藤原の君「あめのしたそしり申すこと侍るなり」 3 朝廷。また、朝廷の政事。*書紀‐推古一二年(岩崎本訓)「国家(アメノシタ)永久(とこめづら)にして」 4 世の中、国中で最も程度が高いことを強調していう。 (「天の下の」の形で)天下に比類がないさま。天下第一。*伊勢‐三九「あめのしたの色好み」(副詞的に「天の下において」の意で)日本中のどこででもすべて。*宇津保‐内侍督「あめのした、これよりこえたる心にくさ、いつかあらん」 ●天の下=知らしめす[=知ろしめす・知らす・知ろす] この国土をお治めになる。天下を御統治なさる。 ●天の下申(もう)す (朝廷の政治を天皇に奏上し、執り行なうの意で)天皇に代わって、天下の政治を執り申す。大臣などが政治を行なうことにいう。

日国 ページ 650