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●鬼の念仏(ねんぶつ)🔗🔉

●鬼の念仏(ねんぶつ) 1 無慈悲、冷酷な人が、表面だけ神妙にふるまうこと。また、柄にもなく殊勝にふるまうこと。 2 大津絵の画題の一つ。法衣を着た鬼が傘を負い、奉加帳、鉦(かね)、撞木(しゅもく)を持っている図柄。この絵を壁に張っておくと子供が夜泣きをしなくなるという。 ●鬼の腸(はらわた) 昔、陰暦七月七日に、瘧病(ぎゃくびょう=おこり)予防のまじないとして食べた索麺(そうめん)の異称。 ●鬼の札(ふだ) 追儺(ついな)の日に、東京浅草、浅草寺内の観音堂で配る御札。「節分般若節分般若」と書いてあり、これを門戸に張って厄除(やくよ)けの守とする。また、難産のとき、御札の「分」の字だけ切り取って水で飲めば、安産するという。般若(はんにゃ)の札。 ●鬼の間(ま) 宮中の清涼殿の西廂(にしびさし)の南端にある部屋の名。壁に白沢王が鬼を斬る絵があるのでいう。 ●鬼の俎(まないた) 奈良県高市郡明日香村にある石造物。古墳の封土が失われ石室の床石部分の残ったもの。その石室の上半部と推測される俗称「鬼の厠(せっちん)」も近くに残っている。 ●鬼の眉(まゆ) 陰暦九月九日の重陽(ちょうよう)の節句に、酒にひたす菊の花。 ●鬼の目突(めつ)こ (「鬼の目を突こう」の意)節分の夜、家に入って来る鬼の目を突くために、柊(ひいらぎ)または柊に鰯の頭を突きさしたものを門口にさすこと。 ●鬼の目(め)にも涙(なみだ) 無慈悲な者も、時には情け深い心を起こし、涙を流すことがあるということのたとえ。 ●鬼の留守(るす)に洗濯(せんたく) 主人、監督者など、気がねしたり恐れたりする人がいない間に、十分にくつろぐこと。鬼の居ない間に洗濯。 ●鬼は外(そと)福(ふく)は内(うち) 節分の夜の豆まきのときに唱えることば。福は内鬼は外。 ●鬼一口(ひとくち) ⇒親見出し ●鬼も十七=茨(いばら)も花[=山茶(やまちゃ)も煮端(にばな)] (「茨も花」は、とげのある茨も時期がきて花をつければ美しいの意。「山茶」は粗末な茶。略して「鬼も十七」とも)=おに(鬼)も十八番茶も出花 ●鬼も十八番茶も出花 (醜い鬼も年頃になればそれなりに美しく見え、粗末な番茶も湯をついで出したばかりは味わいがよい、という意から)醜い者も、年頃にはそれ相応に美しく見えることのたとえ。略して「鬼も十八」とも言い、年頃になれば人の世の情けを解するようになるものだの意にもいう。現在は女性にいうが、古くは男女どちらにもいった。 ●鬼も角(つの)折(お)る 鬼のような悪人でも、なにかのきっかけで善人に変わることのたとえ。転じて、我を折る、閉口する。 ●鬼を欺(あざむ)く 鬼とまちがえるほど勇猛で力が強い、また、恐ろしい容貌をしている。 ●鬼を酢(す)に指(さ)して食う (鬼を酢漬(すづけ)にして食う意から)恐ろしいことを何とも思わないことのたとえ。 ●鬼をする 毒見をする。→鬼食い おに‐あさ【鬼麻】 「いらくさ(刺草)」の異名。

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