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たい🔗🔉

たい 助動 形型たかろ‐たかっ・たく‐たい‐たい‐たけれ‐○《動詞および助動詞「(さ)せる」、助動詞「(ら)れる」の連用形に付いて》希望を表す。 そうすること、そうあることを希望する意を表す。 「早く帰り━」 「何をし━の?」 「行き━人は手を挙げて下さい」 「気にいられ━と努力する」 「何とか母校に優勝させ━」 「粗餐そさんを差し上げたく御案内申し上げます」 「みんなに好かれる人であり━」 〜ヲをとる動詞に「たい」が付く場合、〜ガとなることがある。「水が(=を)飲み━」「詳しい事情が(=を)知り━」「あの岩壁が(=を)登り━の?」 主語には、で示した場合を除いて、意図を持つものをとる。意図的に行う行為や状態維持に限られる。主語が無生物の「家[試験]がある」は「…たい」を付けられないが、主語の意図による状態維持の場合は、「(私は)健康でありたい」のように「…たい」が付けられる。 可能を表す動詞に直接「たい」を付けることはできない。「なる」や「いる」を介して続ける。「×(私は英語が)出来たい→出来るようになりたい」「×(私はあなたといつまでも)会えたい→会える状態でいたい」→「出来る」の注意 感情や思いを表す名詞を修飾する場合は、「という」や「との」を付けるほうが自然(「見たいという気持ちになった」)。報道などで見られる「政府は…を進めたい考えだ」も、「進めたいという[との]考え」のほうが自然な言い方。 《「てもらい━」「(て)いただき━」「願い━」「(ら)れ━」「下され━」などの形で》自分以外の人がそうするように希望する意を表す。…して欲しい。 「この本を読んでもらい━」 「ご了承願い━」 「次ページを参照され━」 「ご容赦下されたくお願い申し上げます」 ◇「てもらいたい」以外は、敬意を示すべき相手への希望。また、「(ら)れたい」や「下されたい」は、やや古風な言い方。 ◆文語形は「たし」。 度い」とも当てた。 「早く帰りたい。」のような「たい」で言い切る形では、話し手の希望を表す。「行きたい人」のような連体修飾、「君も行きたいか?」のような疑問、「彼も行きたいらしい/行きたいそうだ(×彼も行きたい)」のように「らしい」「ようだ」「そうだ」などが付いた表現では、自分以外の希望を表す。「のだ」を付けた場合には人称の制限はなくなる。「私/彼は行きたいのだ」 「〜を祈りたい」「〜を期待したい」など、事柄の成就を願う動詞に付く場合は、そのような精神作用を行うことではなく、事柄が成就することへの希望を表す。 の用法以外にも、自分と相手の共同で成立する事柄に「たい」を付けて自分の希望を示すことで、相手への依頼を間接的に表すことがある。「この件について相談したい」「月曜日にお目にかかりたい」 「て欲しい」も自分の希望を表すが、「たい」が自らの行動や状態についての希望を表すのに対し、「て欲しい」は、他にあつらえ願うことを表す。「私は彼に謝りたい」は「私が彼に謝ること」を希望するのに対し、「私は彼に謝って欲しい」は「彼が私(あるいは他人)に謝ること」を希望することを表す。「たい」は敬意の面を除けば「て欲しい」と同様の意味を表す。 敬意表現や依頼表現を省略して、連用形「…たく。」で止める形は、要求を一方的に伝え、お願いの気持ちを示さない失礼な表現だと受け取られることもある。「二時から打ち合わせをしたく(どうか時間の都合をつけてください)。」

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