いっ‐たい【一体】 名 全体がまとまって一つになっていること。 「官民が━となって事に当たる」 「本体と画面が━になったパソコン」 仏像・彫刻・遺体などの数え方で、一つ。 「身元不明の死体が━ある」 一つの体裁・様式。一つのスタイル。 「五言絶句は漢詩の━」 副 〔やや古い言い方で〕本源的なこととして言えば。そもそも。もともと。元来。 「━釣りや猟をする連中はみんな不人情な人間ばかりだ漱石」 「━青年の読む本ではないね外」 《下に疑問の語を伴って》強い疑問や、慨嘆・非難・驚きなどの気持ちを表す。 「━どうしたのだろう？」 「━何が言いたいんだ」 「━全体」はさらに強めていう言い方。 ◆はかな書きも多い。

いったい‐か【一体化】_━クヮ 名・自他サ変幾つかのものがまとまって一つになること。また、一つにすること。 「漁業と水産加工業が━する」 「電話とパソコンを━する」 「〜を一体化する／一体化させる」、「〜が一体化する／一体化される」の言い方をする。それぞれ「〜を一体化する」「〜が一体化する」が一般的。→品詞解説（名詞サ変動詞）

いったい‐ぜんたい【一体全体】 副「一体」を強めた言い方。→一体 「━政府は何をしているんだ」

いったい‐に【一体に】 副一般に言えば。全般的に。総じて。概して。 「新作は━好評だ」