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しみ【染み】🔗🔉

しみ【染み】 液体などが部分的にしみこんで汚れること。また、その汚れ。 「スーツの━を抜く」 ◇いつまでも残るいやな記憶や不名誉な事柄などのたとえにも使う。「心の━となった出来事」 顔面や手の甲などに生じる褐色の色素斑。肝斑かんぱん

しみ‐い・る【染み入る】🔗🔉

しみ‐い・る【染み入る】 自五中まで深く入り込む。また、奥まで深く伝わってくる。 「身に━寒気」 「心に━話」

しみ‐こ・む【染み込む】🔗🔉

しみ‐こ・む【染み込む】 自五液体・匂いなどが奥まで深く入り込む。 「インクが紙に━」 染み込み

しみ‐じみ🔗🔉

しみ‐じみ 心の底から深く感じ入るさま。心に深くしみいるさま。 「健康の有り難さが━(と)わかる」 心静かに落ちついてするさま。しんみり。 「友と━語り合う」 じっと見るさま。 「━(と)妻の顔を見る」 ◆漢字では「沁」「染」と書く。 関連語 大分類‖悲しい感情‖かなしいかんじょう 中分類‖憂い‖うれい

しみ‐つ・く【染み付く】🔗🔉

しみ‐つ・く【染み付く】 自五 色・匂いなどが移りつく。 「石油の匂いが━」 習慣となって身につく。 「悪癖が━」

しみ‐とお・る【染み透る・沁み透る】━トホル🔗🔉

しみ‐とお・る【染み透る・沁み透る】━トホル 自五 奥まで深く入り込む。また、奥まで深く伝わる。 「雨が下着の裏まで━」 「骨の髄まで━寒さ」 心の奥まで深く感じる。 「封建的な思想が━」 ◆「染み通る」とも。

しみ‐ぬき【染み抜き】🔗🔉

しみ‐ぬき【染み抜き】 衣服・布などについた染みを取り除くこと。また、そのための薬品。

し・みる【染みる】🔗🔉

し・みる【染みる】 自上一 液体・気体・味・においなどが物に移りついて、吸い取られるようにして中へ入ってゆく。浸透する。 「雨がレインコートに━」 「煮物[服]に味[タバコのにおい]が━」 細いすきまや薄い膜などを通して、液体が表面ににじみ出てくる。 「薬が包帯を通して━・み出てきた」 痛いほどの刺激(感動)が突き抜けるように体(心)に入ってくる。 「冷たい水が歯に━」 「煙が目に━」 「寒さが身に━」 「苦労が骨身に━」 「海の青さが目に━(=視覚に強く印象づけられる)」 「師の教えが心に━」 〔古風な言い方で〕悪い影響を受けて、その傾向をもつようになる。そまる。 「悪[悪風]に━」 ◆沁みる」「泌みる」「滲みる」「浸みる」とも。「沁」は深く心に感じる、刺激が体にこたえるなどの意からで好まれ、「泌」はすき間から液体がしみ出る意からで好まれる。「滲・浸」は液体がしみ込む、にじみ出るの意で「雨水が土に滲[浸]みる」などと使うが、今は一般にすべて「染」でまかなう。「染」は本来は色がしみこむ意。 し・む(上二) 染み 関連語 大分類‖快い心の状態‖こころよいこころのじょうたい 中分類‖感動‖かんどう

じ・みる【(染みる)】🔗🔉

じ・みる【(染みる)】 接尾《名詞に付いて上一段活用動詞をつくる》 それが染みついて汚くなる意を表す。 「垢━・油━」 「汗━・みたシャツ」 いかにもそれらしく感じられる意を表す。 「年寄り━・所帯━」 「子供━・みたまねをするな」 ◇多く好ましくないことにいう。

しみ‐わた・る【染み渡る】🔗🔉

しみ‐わた・る【染み渡る】 自五すみずみまで染みて、行きわたる。 「酒が五臓六腑に━」

し・む【染む】🔗🔉

し・む【染む】 自五染みる。

せん【染】🔗🔉

せん【染】 (造) 色をつける。そめる。 「━織・━料」 影響をうける。そまる。うつる。 「感━・伝━」

せん‐しょく【染色】🔗🔉

せん‐しょく【染色】 名・自他サ変布や糸に染料をしみ込ませて着色すること。また、その染め出した色。染め色。

せん‐しょく【染織】🔗🔉

せん‐しょく【染織】 布を染めることと織ること。染め物と織物。 「━家」

せんしょく‐たい【染色体】🔗🔉

せんしょく‐たい【染色体】 細胞分裂の際に現れ、塩基性色素で濃く染まる棒状の小体。その数や形は生物の種類によって一定し、遺伝情報の担体で性の決定などにも重要な働きをする。

せん‐ぱつ【染髪】🔗🔉

せん‐ぱつ【染髪】 名・自サ変髪の毛を染めること。 「━剤」

せん‐ぴつ【染筆】🔗🔉

せん‐ぴつ【染筆】 名・自サ変〔文〕筆に墨汁などを含ませて書画をかくこと。揮毫きごう。 「━料」

せん‐もう【染毛】🔗🔉

せん‐もう【染毛】 名・他サ変髪の毛を染めること。染髪。 「白髪を━する」

せん‐りょう【染料】━レウ🔗🔉

せん‐りょう【染料】━レウ 繊維などを染める色素となる物質。 「天然━」

そま・る【染まる】🔗🔉

そま・る【染まる】 自五 色がしみこんだり付着したりして、物がその色になる。 「布地が藍色あいいろに━」 「髪の毛が茶色に━」 「流血で顔が赤く━」 染料と布が互いによくなじんで、染色を可能にする性質を持っている。 「この染料は絹にはよく━が、羊毛には━・らない」 〔やや修辞的な言い方で〕物の色が変化して、その色になる。変わる。 「イチョウの葉が黄金色に━」 「野山が新緑に━」 「羞恥しゅうち心で顔が真っ赤に━」 まわりの色や光線の影響を受けて、物がその色を帯びる。 「西の空があかね色に━」 「夕日に顔が赤く━」 思想・様式・行動などが、ある影響(特に、悪い影響)を受ける。感化される。 「土地の風習に━」 「世の中の汚濁に━」 「権威主義[悪]に━」

そ・む【染む】🔗🔉

そ・む【染む】 自五 色がついて、物がその色になる。そまる。 「布が赤く━」 影響・感化を受ける。そまる。 「悪に━」 心が引きつけられる。気に入る。 「意に━・まない仕事」 ◇現代語では多く打ち消しの語を伴った形で使う。

そめ【染め】🔗🔉

そめ【染め】 染めること。また、染めたもの。 染めた色。また、その色のぐあい。 「━のいい絹地」

そめ‐あがり【染め上がり】🔗🔉

そめ‐あがり【染め上がり】 染め物が仕上がること。また、その出来栄え。 そめあが・る(自五)

そめい‐よしの【染井吉野】ソメヰ━🔗🔉

そめい‐よしの【染井吉野】ソメヰ━ サクラの一品種。エドヒガンとオオシマザクラとの雑種。四月ごろ、葉の出る前に淡紅色の花を開く。生長が早く、日本各地で広く植栽される。 ◇幕末のころ、江戸染井(現在の豊島区巣鴨)の植木屋が広めた吉野桜に由来するという。

そめ‐いろ【染め色】🔗🔉

そめ‐いろ【染め色】 染料で染め出した色。また、その色合い。

そめ‐かえ・す【染め返す】━カヘス🔗🔉

そめ‐かえ・す【染め返す】━カヘス 他五色があせたものを改めて同じ色に染める。また、別の色に染め直す。 「古い着物を解いて━」 染め返し

そめ‐こ【染め粉】🔗🔉

そめ‐こ【染め粉】 粉末になっている染料。

そめ‐だ・す【染め出す】🔗🔉

そめ‐だ・す【染め出す】 他五染めて色や模様を表しだす。 「紺色を━」 染め出し

そめ‐つけ【染め付け】🔗🔉

そめ‐つけ【染め付け】 布などに色や模様を染めること。また、その色や模様。 藍色の模様を染めだした布。 陶磁器の素地きじに呉須ごすで模様を描き、その上から透明な釉うわぐすりをかけて焼成する技法。青色または青紫色に発色する。また、その技法で焼いた陶磁器。 そめつ・ける(他下一)

そめ‐ぬき【染め抜き】🔗🔉

そめ‐ぬき【染め抜き】 模様を地色のまま残して、あとの部分を染めること。また、そのもの。 「━紋」 そめぬ・く(他五)「家紋を━」

そめ‐もの【染め物】🔗🔉

そめ‐もの【染め物】 布などを染めること。また、染めた布。 公用文では「染物」。

そめ‐もよう【染め模様】━モヤウ🔗🔉

そめ‐もよう【染め模様】━モヤウ 染料で染めだした模様。

そ・める【染める】🔗🔉

そ・める【染める】 他下一 色をしみこませたり付着させたりして、物をその色にする。また、その模様にする。 「染料で繊維を黄色に━」 「マニキュアで爪つめを赤く━」 「髪を黒く━」 「浴衣地を市松模様に━」 「被害者は胸部を血で━・めて倒れていた」など、非意図的な行為にもいう。 のようにして、布に模様を作り出す。 「白地に青い千鳥の模様を━」 〜ヲに結果をとる。 〔やや修辞的な言い方で〕光・自然の作用や流血などがあたりの色を変える。 「夕日が大地をあかね色に━」 「春の息吹が野山を新緑に━」 「スポットライトが白衣を赤く━」 「流血が辺りを真っ赤に━」 《「ほおを(赤く)━」などの形で》恥ずかしさなどで顔を赤くする。赤らめる。赤面する。 「恥ずかしさにを赤く━」 「羞恥心しゅうちしんで顔を━」 《「…に心を━」「…に胸を━」の形で》ある物事に深い関心を寄せる。思いを深くする。 「東洋の美術に心を━」 「魂の救済に胸を━」 《「…に手を━」「…に指を━」の形で》ある物事に取りかかる。特に、よくない物事に手を出す。 「作曲に手を━」 「悪事に手を━」 《「筆を━」の形で》 筆に墨や絵の具を含ませて、書画や詩文などをかく。染筆する。 「師みずから筆を━」 詩文などを書き始める。 「小説のみならず戯曲にも筆を━」 そ・む(下二) 染め

そめ‐わけ【染め分け】🔗🔉

そめ‐わけ【染め分け】 いくつかの色に分けて染めること。 「━紙」 そめわ・ける(他下一)

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