【官房】 カンボウ 役所の公務を行うへや。〔国〕役所で、その長官に直属して、機密事項や総括的な事務をとり扱う機関。「大臣官房」

【官界】 カンカイ 役人の社会。『官場カンジョウ・官途カント』

【官宦】 カンガン 政府や朝廷に仕える役人の総称。役人。〈同義語〉宦官。

【官紀】 カンキ 役所の規則。

【官軍】 カングン 天子・政府側の軍隊。「曾見官軍収賊塁＝カツテ見ル官軍ノ賊塁ヲ収ムルヲ」〔→呉偉業〕『官兵カンペイ』

【官家】 カンカ 天子。朝廷。政府。「官家不得収其征＝官家ハソノ征ヲ収ムルヲ得ズ」〔→白居易〕

【官差】 カンサ 官命による派遣。また、その使者。

【官租】 カンソ 政府に納める租税。

【官倉】 カンソウ 国家の米倉。「禾舂玉粒送官倉＝禾ハ玉粒ヲ舂キテ官倉ニ送ル」〔→黄庭堅〕ろうごく。刑務所。〈同義語〉監倉。

【官秩】 カンチツ 「官禄」と同じ。「官位」と同じ。

【官途】 カント 役人になること。役人としての身分・職務など。〈同義語〉宦途。「官界」と同じ。

【官能】 カンノウ 動物の持っている感覚器官の働き。また、特に、肉体的な快楽を感じる働きのこと。官吏としての才能。▽「礼記」礼器篇から。才能ある者を役人とする。

【官符】 カンプ 朝廷からの命令書。

【官理】 カンリ 国家の政治。▽「理」は、治。唐代には高宗の諱イミナをさけて、治を理といった。「以子之道移之官理可乎＝子ノ道ヲモッテコレヲ官理ニ移サバ可ナランカ」〔→柳宗元〕

【官給】 カンキュウ 政府・国家から支給されること。

【官場】 カンジョウ 役所。官庁。「官界」と同じ。官立の市場。

【官属】 カンゾク 下級の役人。属官。『官徒カント』「官属以為長者＝官属モッテ長者ト為ス」〔→史記〕