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【五雑俎】🔗⭐🔉
【五雑俎】
ゴザッソ〈書物〉一六巻。明ミンの謝肇[セイ]シャチョウセイの著。1573〜1619年ごろ成立。天・地・人・物・事の五部門に分けて、雑多な自然現象・社会現象を記述したもの。古書から文句を抜き出して記述する手法に類書の性格をもつが、著者の見聞した事実やそれに関する独創的な見解も多く述べられており、むしろ随筆とよぶのがふさわしい。一般に『五雑俎』と書かれているが、『五雑組』が正しい。明代の社会・経済事情を知るには欠かせない書の一つである。
【五代史】🔗⭐🔉
【五代史】
ゴダイシ〈書物〉→旧五代史キュウゴダイシ
【五代史記】🔗⭐🔉
【五代史記】
ゴダイシキ〈書物〉七四巻。宋ソウの欧陽脩オウヨウシュウ(1007〜72)の編。成立年代不明。五代の歴史を記した正史。五代の正史については、すでに宋の薛居正セツキョセイらが、太祖の命を受けて編集した書があり『旧五代史』と呼ばれるのに対し、本書は『新五代史』ともいわれる。本書は私著で朝廷にも献上されていなかったが、欧陽脩の死後、官書として刊行され、正史に加えられた。春秋の筆法を用いて道義を明らかにしているが、原史料を書き改めたり、史実を曲げたりしたところのあるのが欠点とされる。また形の上では、薛居正の書が、五代の王朝別に分けられているのに対して、本書は五代を通じて本紀・列伝を置いている点が特徴である。二十四史の一つ。
【互】🔗⭐🔉
【互】
4画 二部 [常用漢字]
区点=2463 16進=385F シフトJIS=8CDD
《常用音訓》ゴ/たが…い
《音読み》 ゴ
/コ
〈h
〉
《訓読み》 たがい(たがひ)/たがいに(たがひに)
《名付け》 たがい
《意味》
{副}たがい(タガヒ)。たがいに(タガヒニ)。AとBとが入れ違いになって。AからBへ、BからAへと、かみあうさま。「交互」「漁歌互答=漁歌互ヒニ答フ」〔→范仲淹〕
《解字》
象形。二本の棒に切りこみを入れ、かみあわせてつなぐさまを描いたもの。転じて、かみあう、たがい違いに交差するなどの意をあらわす副詞となった。
《単語家族》
五(交差する)と同系。
《熟語》
→熟語
→下付・中付語





漢字源 ページ 142。