【恩旧】 オンキュウ 昔からの交際。古いよしみ。

【恩礼】 オンレイ 君主が恵みをかけて家臣を厚くもてなす待遇。『恩典オンテン』

【恩仮】 オンカ 「恩暇」と同じ。君主のおかげによる幸い。大目にみていただく。

【恩光】 オンコウ 恵みの光。（イ）万物を育てるという春の光のこと。「桃李終不言、朝露借恩光＝桃李終ニ言ハズ、朝露恩光ヲ借ル」〔→黄庭堅〕（ロ）天子の恵み。

【恩旨】 オンシ いつくしみ深いおぼしめし。天子の気持ち・考えのこと。「恩旨殊異＝恩旨殊異ナリ」〔→枕中記〕

【恩私】 オンシ 天子の私的な恵みの心で結ばれている関係。また、特別のおぼしめしを受けた人。「不即金木誅、敢不識恩私＝金木ノ誅ニ即カズ、アヘテ恩私ヲ識ラザランヤ」〔→韓愈〕

【恩沢】 オンタク 恵み。「始是新承恩沢時＝始メテコレ新タニ恩沢ヲ承クルノ時」〔→白居易〕

【恩幸】 オンコウ ＝恩倖。天子の特別の恵み。また、それを受けた者。「欲求恩幸立辺功＝恩幸ヲ求メント欲シテ辺功ヲ立ツ」〔→白居易〕

【恩典】 オンテン 情け深い処置。「恩礼」と同じ。

【恩波】 オンパ 天子の恵み。▽広く行き渡ることを波にたとえたことば。

【恩命】 オンメイ 上位者の情け深いことば。

【恩威】 オンイ 恩恵と威光。恵みと力。「恩威並行＝恩威並ビ行ハル」

【恩栄】 オンエイ 主君の恩恵を受ける光栄。

【恩紀】 オンキ 恩愛。恩愛の気持ち。「恩紀曠不接、我情遂抑沈＝恩紀曠シク接セズ、我ガ情遂ニ抑沈ス」〔→曹植〕