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【文鏡秘府論】🔗🔉

【文鏡秘府論】 ブンキョウヒフロン〔日〕〈書物〉六巻。詩論書。空海著。820年ごろ成立。中国の詩文論・韻書などを資料に、四声の運用、詩の対句、格式などの点から六朝リクチョウ・唐代の諸家の詩文を批評したもの。日本最初の中国文学研究書として、漢文学史上大きな価値をもつ。

【文献通考】🔗🔉

【文献通考】 ブンケンツコウ〈書物〉三八四巻。宋ソウ末元ゲン初の馬端臨バタンリンの著。1317年ごろ成立。著者は、『資治通鑑シジツガン』が古代から五代に至るまでの政治史については詳しいが、その間の諸制度の移り変わりについては簡略であるとの観点から、『通典ツテン』の方式にならって、古代から宋代までの諸制度の沿革・変遷を記した一種の百科全書。小項目については『通典』よりもはるかに詳しく、検索に便利であるだけでなく、各項目の記事が極めて簡にして要を得ているため、ほぼ同時代に出た『玉海ギョクカイ』などとともに、「東洋学におけるドキュメンテーションの先駆をなすもの」と称せられている。

漢字源 ページ 1981