【暗示】 アンジ それとなく示すこと。他人の心に、それとなくある観念・意図などを伝達する刺激。

【暗行】 アンコウ ＝闇行。道理がわからないで、行動する。また、おろかな行動。夜、人に知られない所でこっそりする行動。

【暗合】 アンゴウ ＝闇合。偶然に一致する。

【暗君】 アンクン ＝闇君。愚かな天子。〈対語〉明君。

【暗対】 アンタイ ＝闇対。何も見ないで答える。そらで答える。

【暗忽】 アンコツ ＝闇忽。くらくて、はっきりしない。また、物事の道理がはっきりしない。

【暗｛闇｝夜】 アンヤ 暗い夜。やみ夜。

【暗香】 アンコウ どこからともなく漂ってくるよいにおい。やみに漂う花のかおり。

【暗恨】 アンコン 自分だけの心に秘めている憂いごと。「別有幽愁暗恨生＝別ニ幽愁暗恨ノ生ズル有リ」〔→白居易〕

【暗室】 アンシツ ＝闇室。暗くて人のいないへや。〔国〕光の実験や写真の現像などをするための、外から光がはいらないようにしたへや。

【不侮暗室】 アンシツヲアナドラズ〈故事〉人の見ていない暗いへやの中でも悪いことはしない。「不欺闇室＝闇室ヲ欺ラズ」とも。〔→宋史〕

【暗風】 アンプウ ＝闇風。暗やみを吹く風。「暗風驚樹擺琳琅＝暗風樹ヲ驚カシ擺ガシテ琳琅タリ」〔→蘇軾〕

【暗昧】 アンマイ ＝闇昧。道理がわからず、愚かなこと。真偽が明らかでない。あいまい。〔俗〕うしろ暗い。

【暗鬼】 アンキ 暗がりにひそむもののけ。実際には存在しないのに妄想によっておこる恐れ。「疑心暗鬼」

【暗殺】 アンサツ 不意を襲って、ひそかに人を殺すこと。やみ討ち。

【暗射】 アンシャ・アンセキ めったやたらに弓を射る。実物を見ないでいい当てる。

【暗流】 アンリュウ 表面にあらわれないで地中を流れている水流。〈類義語〉伏流。表だたない内部のもめごとにたとえる。