【浮詞】 フシ うわべばかり飾って実のないことば。『浮辞フジ』

【浮疏】 フソ 軽々しくておおざっぱなこと。

【浮萍】 フヒョウ うき草。「浮萍寄清水、随風東西流＝浮萍清水ニ寄リ、風ニ随ヒテ東西ニ流ル」〔→曹植〕ところ定めずさすらうこと。

【浮游】 フユウ 特定のところを定めずあちらこちら旅をしてまわること。「独浮游無方之外＝独リ無方ノ外ニ浮游ス」〔→淮南子〕職がなく流れ歩くこと。＝浮遊。うかび漂う。「浮游不知所求＝浮游シテ求ムル所ヲ知ラズ」〔→荘子〕＝蜉蝣。虫の名。かげろう。「浮游不過三日＝浮游ハ三日ヲ過ギズ」〔→淮南子〕

【浮煙】 フエン 空中にうかんだ煙。「形質及寿命、危脆若浮煙＝形質オヨビ寿命ハ、危脆ナルコト浮煙ノゴトシ」〔→白居易〕

【浮誇】 フコ・フカ うそをいう。文章などで、内容がなく、はでで大げさなこと。〔→韓愈〕

【浮腫】 フショウ・フシュ 皮膚の下に水がたまる病気。むくみ。〈類義語〉水腫。

【浮誉】 フヨ 実績のない栄誉。

【浮説】 フセツ 根拠のないうわさ。流言。『浮称フショウ・浮語フゴ』信用できない、いいかげんなことば。

【浮漂】 フヒョウ 水にうかび漂う。うわついて実質がない。

【浮標】 フヒョウ 暗礁アンショウなどを知らせるため、舟の通るところにうかべておく航路標識の一種。ブイ。漁網などについているうき。

【浮蕩】 フトウ うかんでゆらゆらと動くこと。根がなくてふらつき動く。うわついて信用できない。

【浮薄】 フハク 風俗・人心・行動などが軽々しくしっかりしていないこと。軽薄。

【浮靡】 フビ うわついてぜいたくなこと。

【浮躁】 フソウ うわっ調子。軽率なこと。