【陵冒】 リョウボウ ＝凌冒。相手をひしぎおかすこと。『陵犯リョウハン』

【陵辱】 リョウジョク ＝凌辱。人を痛めつけはずかしめる。女を暴力でおかすこと。

【陵域】 リョウイキ 天子の墓地の区域。

【陵陸】 リョウリク おかと陸地。川や谷に対して、陸のこと。

【陵雲之志】 リョウウンノココロザシ ＝凌雲之志。〈故事〉高い空にある雲をのりこえるほどの志。俗世間をはるかに超越した遠大な志のこと。〔→漢書〕出世して高い位につこうとする志。

【陵替】 リョウタイ・リョウテイ 下の者が上の者をのりこえて、上位者の権威がすたれる。▽「春秋左氏伝」昭公十八年の「下陵上替カリョウジョウタイ」から。今まで盛んだった物事が衰える。また、今まで行われていた物事が行われなくなる。

【陵遅】 リョウチ 物事がしだいに衰える。『陵夷リョウイ』「周綱陵遅四海沸、宣王憤起揮天戈＝周綱陵遅シテ四海沸クトキ、宣王憤ヒ起ツテ天戈ヲ揮フ」〔→韓愈〕「帝王之道日以陵夷＝帝王ノ道、日モッテ陵夷ス」〔→漢書〕＝凌遅。人の手・足を切ってから死に至らしめる刑。金代にはじまる。

【陵園】 リョウエン 天子の墓。みささぎ。『陵寝リョウシン・陵墓リョウボ』また、皇族やそれに準ずる人の墓。「選侍陵園亦已荒＝選侍ノ陵園マタスデニ荒ル」〔→呉偉業〕

【陵傲】 リョウゴウ ＝凌傲。人をうちひしいで、おごりたかぶる。

【陵肆】 リョウシ ＝凌肆。人の上位にのしあがって、ふるまいがかって気ままなこと。▽「肆」は、かって気まま。

【陵駕】 リョウガ ＝凌駕。地位・身分・能力で、他人をしのぎのりこえること。

【陵罵】 リョウバ ＝凌罵。相手を見下してののしる。

【陵廟】 リョウビヨウ 天子の霊をまつる、墓やおたまや。

【陵暴】 リョウボウ ＝凌暴。人を痛めつけ乱暴する。

【陵轢】 リョウレキ ＝凌轢。力ずくで侵入しふみにじる。