【報辱】 ホウジョク はじをすすぐ。『報恥ホウチ』

【奉上】 ホウジョウ 主君に忠をつくして仕える。〔俗〕物を贈呈する。

【宝珠】 ホウシュ 宝とすべき玉。ホウジュ〔仏〕なんでも思いのままに出してくれる玉。如意珠ニョイジュ。

【宝算】 ホウサン 天子の年齢の尊称。『宝寿ホウジュ・宝暦ホウレキ・宝齢ホウレイ』

【封人】 ホウジン 国境を守る役人。「儀封人請見＝儀ノ封人、見エンコトヲ請フ」〔→論語〕「周礼」の官名。

【封樹】 ホウジュ 土を高く盛って墓をつくり、目じるしに木を植える。▽士以上の位の人に対する葬式。「易経」繋辞伝下の「不封不樹＝封セズ樹セズ」から。

【幇助】 ホウジョ わきから力を添えて手伝うこと。「殺人幇助」

【庖人】 ホウジン 「周礼」の官名。料理のことをつかさどった。「庖丁ホウテイ」と同じ。

【庖丁】 ホウテイ 中国の古代の有名な料理人の名。料理人。『庖人ホウジン・庖宰ホウサイ』ホウチョウ〔国〕→「包丁」

【彭城】 ホウジョウ 地名。今の江蘇コウソ省徐州市。項羽が都を定めた所。

【捧日】 ホウジツ〈故事〉君主のそばに仕え、忠誠をつくすこと。▽三国時代、曹操ソウソウが、太陽をささげ持った夢を見た男の話を聞いて、その男が自分の腹心の臣下になることを予想したという故事から。〔→魏志〕

【捧受】 ホウジュ 身分の高い人からもらう。

【捧持】 ホウジ ＝奉持。うやうやしく両手でささげ持つ。「捧持毎日拝余香＝捧持シテ毎日余香ヲ拝ス」〔→菅原道真〕

【放生】 ホウセイ 魚・鳥などの生き物をはなしてやること。〔→列子〕ホウジョウ〔仏〕功徳を積むために捕らえた生き物を逃がしてやること。

【放情】 ホウジョウ ほしいまま。気まま。

【放縦】 ホウジュウ・ホウショウ ＝放従。かってきままにふるまうこと。「放縦是誰之過歟＝放縦ナルハコレ誰ガ過チゾヤ」〔→韓愈〕

【方丈】 ホウジョウ 広さが一丈四方であること。〔→孟子〕〔仏〕寺の表座敷。▽維摩居士ユイマコジのへやが一丈四方だったという伝説から。〔仏〕転じて住職のこと。「方壺ホウコ」と同じ。「霊鼇戴方丈＝霊鼇方丈ヲ戴ク」〔→曹植〕

【方術】 ホウジュツ 方士が行う、不老不死をもたらすという術。〔→史記〕医術やうらないのこと。

【方壺】 ホウコ 口が四角で、胴がまるいつぼ。渤海ボッカイの中にあり、仙人センニンが住んでいるといわれる伝説上の島。『方丈ホウジョウ』〔→列子〕

【法人】 ホウジン〔国〕法律で、個人と同様に法律上の権利・義務を与えられた団体。

【法帖】 ホウジョウ・ホウチョウ 習字の手本を集めた本。『法書ホウショ』

【法要】 ホウヨウ〔仏〕仏法の要点を述べたもの。仏教の儀式。死者の供養のための仏事。『法事ホウジ』

【法術】 ホウジュツ 法家の唱えた政治の方法で、法律によって国をおさめる方法。

【肪膩】 ホウジ 女の肌が、つやつやとあぶらけがあって滑らかなこと。

【胞人】 ホウジン ＝庖人。おかかえの料理人。漢の官名。屠殺トサツ・食肉のことをつかさどった。

【舫人】 ホウジン 船頭。

【芳志】 ホウシ 相手を尊敬して、自分に対する相手の親切な心づかいをいうことば。『芳情ホウジョウ・芳心ホウシン』

【芳時】 ホウジ 春の美称。『芳辰ホウシン』▽花のさかりの時節の意。

【芳醇】 ホウジュン 酒などのかおりがよくてうまいこと。

【芳樹】 ホウジュ 花の咲いている木。

【蜂準長目】 ホウジュンチョウモク・ホウセツチョウモク はちのように高い鼻柱と細長い目。▽賢くて思慮深い人相とされる。〔→史記〕

【褒状】 ホウジョウ 行為や作品などをほめたたえる旨をしるした文章・書状。賞状。

【褒艶】 ホウエン・ホウジ〈人名〉ジは号。周の幽王に愛された妃。褒の国の人が献じたのでこの名がついた。幽王が熱愛し、楽しませるために異変があったわけでもないのに非常の際ののろしをあげさせ、諸侯の信頼を失った。褒閻ホウエンとも。

【豊上鋭下】 ホウジョウエイカ 額が肥えていて広く、あごのあたりがやせていること。『豊上殺下ホウジョウサイカ』「身長九尺、豊上鋭下、目光射人＝身長九尺、豊上鋭下、目光人ヲ射ル」〔→遼史〕

【豊稔】 ホウジン 作物が豊かにみのる。『豊作ホウサク・豊穰ホウジョウ・豊熟ホウジュク・豊登ホウトウ』

【豊潤】 ホウジュン 豊かでうるおいがある。財産や物資がたくさんあって富んでいること。甘い液などが多く含まれていること。

【豊壌】 ホウジョウ よく肥えた土地。

【豊饒】 ホウジョウ 作物などが豊かで多いこと。作物などが豊かにみのる。地味が肥えていること。

【邦人】 ホウジン その国の人。国人。他国にいるじぶんの国の人。〔国〕外国にすんでいる日本人。

【鋒刃】 ホウジン 武器の鋭い刃。

【鳳字】 ホウジ 隠語で、平凡でつまらない才能しかもたない人をあざけっていうことば。▽「鳳」の字を分解すると、凡と鳥とにわかれることから。〔→世説〕雌の鳳凰ホウオウ。皇后・皇太后などのこと。▽「字」は、孳ジに通じて、子どもを育てるめす。

【鳳峙】 ホウジ 鳳凰ホウオウのように、堂々とたっていること。高尚で品位のあるさま。

【鳳城】 ホウジョウ 宮城。天子のいる都。▽もと、長安（丹鳳城）をさしていったことば。

【鳳雛】 ホウスウ 鳳凰ホウオウのひな。将来大人物となる素質をもつ、すぐれた若者のこと。〈類義語〉麒麟児キリンジ。『鳳児ホウジ』「伏竜フクリョウ鳳雛」〔→蜀志〕