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夷 えびす🔗🔉

【夷】 6画 大部  区点=1648 16進=3050 シフトJIS=88CE 《音読み》 イ〈y〉 《訓読み》 えびす/ひくい(ひくし)/たいらか(たひらかなり)/たいらげる(たひらぐ)/たいらかにする(たひらかにす)/つねに/えみし 《意味》 {名}えびす。未開の人。▽中国人は自分の民族文化の中心を中華(中夏)と称し、その文化の恩恵をこうむらない民族を東夷・西戎セイジュウ・北狄ホクテキ・南蛮ナンバンと呼んだ。もと、中国の東部に住む背の低い未開民族のこと。殷イン代に、今の山東・江蘇コウソの沿海地方に住み、殷人に敵対した小柄な人種。周代に東夷・淮南夷ワイナンイと呼ばれ、しだいに漢人と混血した。のち未開人の総称にも用いる。「夷狄イテキ」 イナリ{形}ひくい(ヒクシ)。たいらか(タヒラカナリ)。背がひくい。たいらである。〈類義語〉→低。「夷平イヘイ」 イス{動}あぐらをかいてひくくすわる。しゃがむ。「原壌、夷俟=原壌、夷シテ俟ツ」〔→論語イス{動}たいらげる(タヒラグ)。平定する。「夷滅イメツ(みなごろしにたいらげる)」「夷九族=九族ヲ夷ス」 イス{動}たいらかにする(タヒラカニス)。たいらにならす。「夷考其行=ソノ行ヒヲ夷考ス」〔→孟子{形・名}つねに。平坦ヘイタンで、変化のないさま。また、そのやり方。平坦で、目だたない状態。「夷然イゼン」 {形}たいらで広い。広く行き渡るさま。「降福孔夷=福ヲ降スコトハナハダ夷シ」〔→詩経〕 〔国〕えみし。・えびす。古代に関東以北に住み、言語や風俗を異にして、朝廷に従わなかった人々。▽一説にアイヌ族のこと。えぞ。「蝦夷エゾ」えびす。七福神の一。▽「恵比須」とも書く。 《解字》 会意。大きい人のそばに寄った小さい人を示す。背たけのひくい人。小柄で背のひくい意を含み、たいら、ひくいなどの意を生じる。尸シ(からだを曲げ伏せた姿)の字で代用することもある。 《単語家族》 姨イ(妻よりも小さい、妻の妹。母の妹)弟(小さいおとうと)低(背のひくい人)と同系。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語

恵比須 エビス🔗🔉

【恵比須】 エビス〔国〕七福神の一。狩衣カリギヌ・指貫サシヌキ・風折烏帽子カザオリエボシを着用し、右手に釣り竿ザオ、左手に鯛タイをかかえている神。商家で福の神としてまつる。

戎 えびす🔗🔉

【戎】 6画 戈部  区点=2931 16進=3D3F シフトJIS=8F5E 《音読み》 ジュウ/ニュウ〈rng〉 《訓読み》 つわもの(つはもの)/えびす/なんじ(なんぢ) 《意味》 {名}つわもの(ツハモノ)。武器を持つ兵士。 {名}武器。「治戎=戎ヲ治ム」 {名}戦争。「戎事ジュウジ」「亦可以即戎矣=マタモッテ戎ニ即クベシ」〔→論語{名}えびす。中国の北西方に住む異民族。〈類義語〉→夷イ→狄テキ。「犬戎ケンジュウ(周王朝を苦しめた北方民族)」「西戎セイジュウ(中国古代、黄河上流に住んでいた民族)」「戎狄是膺=戎狄ヲコレ膺ツ」〔→詩経{形}大きい。「戎菽ジュウシュク(大豆のこと)」「戎功ジュウコウ」 {代}なんじ(ナンヂ)。第二人称代名詞。〈類義語〉→汝ナンジ。 《解字》 会意。もと「戈(ほこ)+甲(よろい)」で、さまざまな兵器をあらわす。ねばり強くて、こわれない意を含む。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

狄 えびす🔗🔉

【狄】 7画 犬部  区点=6431 16進=603F シフトJIS=E0BD 《音読み》 テキ/ジャク(ヂャク)〈d〉 《訓読み》 えびす 《意味》 {名}えびす。中国古代、北方にいた民族。北狄ホクテキ。ひろく、異民族のこと。 {動}異民族扱いにして排斥する。 「狄狄然テキテキゼン」とは、横になびくようにはねるさま。〔→荀子{動}追われて逃げる。▽逖テキに当てた用法。 《解字》 会意。「犬+火」で、火をもやして犬を横に追い払うことをあらわす。押しやる、退ける、横になびくように逃げる意を含む。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →主要人名

羌 えびす🔗🔉

【羌】 8画 羊部  区点=7021 16進=6635 シフトJIS=E3B3 《音読み》 キョウ(キャウ)/コウ(カウ)〈qing〉 《訓読み》 えびす/ああ 《意味》 {名}えびす。中国北西部に住んでいた民族の名。五胡ゴコの一つ。 {感}ああ。「楚辞」にあらわれる助辞。「羌、内恕己以量人兮=羌、内ニ己ヲ恕シテモッテ人ヲ量ル」〔→楚辞〕 《解字》 会意兼形声。「人+音符羊」で、羊を放牧する人のこと。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

羯 えびす🔗🔉

【羯】 15画 羊部  区点=7027 16進=663B シフトJIS=E3B9 《音読み》 カツ/ケツ/コチ〈ji〉 《訓読み》 えびす/ひつじ 《意味》 {名}えびす。中国の西北に住んでいた遊牧民族の名。匈奴キョウドの一種。 {名}ひつじ。去勢したひつじ。 《解字》 会意兼形声。「羊+音符曷カツ(おとしめる)」で、輸精管をとめたひつじ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

胡 えびす🔗🔉

【胡】 9画 肉部 [人名漢字] 区点=2453 16進=3855 シフトJIS=8CD3 《音読み》 コ/グ/ゴ/ウ〈h〉 《訓読み》 ひげ/えびす/なに/なんぞ/なんの 《名付け》 ひさ 《意味》 {名}ひげ。垂れさがったあごの肉。また、転じて、垂れてあごをおおったひげ。「胡鬚コシュ(ひげ)」 {動・形}全体に大きくかぶさる。うわべをぼやかす。ぼやけていてあいまいなさま。いいかげんな。▽糊コ(表面をおおい隠す上ぬり)に当てた用法。「胡塗コト(=糊塗。ぼやかす、いいかげん)」「胡言コゲン」 {名}えびす。中国の北方や西方に住む遊牧民族の総称。北狄ホクテキ。▽もと、あごひげの長い人種の意。「胡人コジン」「五胡ゴコ(匈奴キョウド・鮮卑・羯ケツ・テイ・羌キョウなどの北方民族)」 {形}中国の北方・西方など、外地の産物であることをあらわすことば。「胡椒コショウ」「胡瓜コカ(きゅうり)」「胡麻ゴマ」「胡琴(西方から渡来した、弓でひく弦楽器)」 {疑・副}なに。なんぞ。なんの。なに、どうしてなどの意をあらわすことば。▽何に当てた用法。「胡為…=ナンスレゾ…」「胡不帰=ナンゾ帰ラザル」〔→陶潜〕 《解字》 形声。「肉+音符古」で、大きく表面をおおい隠す意を含む。古はたんに音をあらわし、原義(ふるい)には関係がない。 《単語家族》 湖(大きく地表をおおうみずうみ)糊コ(表面をぬり隠す)などと同系。 《類義》 須・鬚シュは、柔らかいあごひげ。髭シは、ぎざぎざとした短いひげ。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語 →故事成語 →主要人名

蛮 えびす🔗🔉

【蛮】 12画 虫部 [常用漢字] 区点=4058 16進=485A シフトJIS=94D8 【蠻】旧字旧字 25画 虫部 区点=7439 16進=6A47 シフトJIS=E5C5 《常用音訓》バン 《音読み》 バン/メン〈mn〉 《訓読み》 えびす 《意味》 {名}えびす。南方に住む未開の種族。四夷シイ(四方のえびす)の一つ。▽古来、中国では、自国を宇宙の中央に位する文化の開けた大きな国であるとして、中華または中夏と呼び、四方の国々を、それぞれ野蛮な国と見なして、東夷トウイ・西戎セイジュウ・南蛮ナンバン・北狄ホクテキと呼んだ。 {名・形}文化が開けない地方に住む未開の民。また、未開の地方。また文化の開けないさま。〈類義語〉→蕃バン。「生蛮」「蛮地」 {名・形}外国を卑しめていうことば。「蛮国」「遠蛮」 「綿蛮メンバン」「緡蛮メンバン」とは、細く長く声を引いて鳴く鳥の声の形容。 《解字》 会意兼形声。旧字の上部はもつれる意(音ラン・レン)、蠻はそれを音符とし、虫を加えた字。姿や生活が乱れもつれた、虫(へび)のような人種のこと。もと、南方の未開の民をさし、転じて、広く文明を知らない人の意となった。 《熟語》 →熟語 →下付・中付語

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