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古文 コブン🔗🔉

【古文】 コブン 古い時代の文字・文章。漢字の六体の一つ。漢代の隷書体を今文というのに対し、秦シン代以前に用いられた書体。また、その文字。古文で書かれた経書。先秦センシン・漢代の文体。また、それを模範として六朝の四六文を排して韓愈カンユ・柳宗元リュウソウゲンらが唱えた文体。▽駢文ベンブンを時文というのに対する。

古文学 コブンガク🔗🔉

【古文学】 コブンガク 今文学に対して、古文で書かれた経書を研究する学問。古学。前漢末におこり、その経書には「春秋左氏伝」「周礼」「毛詩」「古文尚書」などがある。

古文復興 コブンフッコウ🔗🔉

【古文復興】 コブンフッコウ 文学上の運動の一つ。魏ギ・晋シン以来、韻文における修辞を主とした四六体を散文にまで応用した四六駢儷文ベンレイブンが盛んになり、技巧を主として内容を伴わなくなったので、その害を除くために、漢代の、伝達を主とした簡潔で力強い表現の古文を盛んにしようとした運動。隋ズイ・唐初のころよりおこり、韓愈カンユ・柳宗元リュウソウゲンによって運動が盛んになり、宋ソウの欧陽脩オウヨウシュウに受けつがれた。

古文真宝 コブンシンポウ🔗🔉

【古文真宝】 コブンシンポウ〈書物〉前集一〇巻、後集一〇巻。元ゲンの黄堅コウケンの編。成立年代不詳。一四世紀の半ばすぎには出版されていた。戦国時代から南宋ナンソウにいたる有名な詩や文章の選集。もともと塾の教科書として編まれたものであるが、屈原クツゲンの「漁父ギョホの辞」、曹植ソウショクの「七歩の詩」、諸葛亮ショカツリョウの「出師スイシの表」、陶潜トウセンの「帰去来の辞」、李白リハクの「王昭君」「春夜桃李園に宴するの序」、杜甫トホの「兵車行」、蘇軾ソショクの「赤壁の賦」、孟郊モウコウの「遊子吟」、などの、代表的な詩文をよく集めているので、元代から明ミン代にかけてひろく流布した。日本では、室町時代に禅僧の間でもてはやされ、五山版として覆刻されたほか、注釈書もいくつかつくられた。江戸時代中期以後は、『文章軌範』の方がよく読まれるようになって、やや流行に衰えを見せたが、『文章軌範』がもっぱら唐・宋ソウ代の古文を集めているのに対して、『古文真宝』には唐以前の詩文をも一覧できるという長所があり、明治から今日にいたるまで、漢文の教科書としての価値を保っている。

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