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広辞苑の検索結果 (34)
いくさ【軍・戦・兵】🔗⭐🔉
いくさ【軍・戦・兵】
①つわもの。兵士。兵隊。軍勢。軍隊。万葉集6「千万ちよろずの―なりとも言挙ことあげせず取りて来ぬべき男おのことそ思ふ」
②軍隊と軍隊とが戦うこと。戦い。戦争。合戦。平家物語4「橋の上の―、火出づる程ぞ戦ひける」。「―を起こす」
→いくさ(射)。
⇒いくさ‐おきて【軍掟】
⇒いくさ‐かどで【軍門出】
⇒いくさ‐がみ【軍神】
⇒いくさ‐ぎみ【軍将】
⇒いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】
⇒いくさ‐だいしょう【軍大将】
⇒いくさ‐だち【軍立ち】
⇒いくさ‐だて【軍立て】
⇒いくさ‐ないだん【軍内談】
⇒いくさ‐ならし【軍馴らし】
⇒いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】
⇒いくさ‐の‐きみ【軍の君】
⇒いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】
⇒いくさ‐の‐その【軍の園】
⇒いくさ‐の‐にわ【軍の庭】
⇒いくさ‐の‐のり【軍の法】
⇒いくさ‐ば【軍場】
⇒いくさ‐はじめ【軍始め】
⇒いくさ‐びと【軍人】
⇒いくさ‐ひょうじょう【軍評定】
⇒いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】
⇒いくさ‐ぶね【軍船】
⇒いくさ‐ぼし【軍星】
⇒いくさ‐まつり【軍祭】
⇒いくさ‐ものがたり【軍物語】
⇒いくさ‐もよい【軍催い】
⇒いくさ‐よばい【軍喚い】
⇒いくさ‐よほろ【軍丁】
⇒軍に花を散らす
⇒軍を見て矢を矧ぐ
いくさ【射】🔗⭐🔉
いくさ【射】
(「いくさ(軍)」の原義)矢を射ること。射術。弓術。持統紀「―習ふ所を築つかしむ」
いくさ‐おきて【軍掟】🔗⭐🔉
いくさ‐おきて【軍掟】
陣中の命令。軍令。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐かどで【軍門出】🔗⭐🔉
いくさ‐かどで【軍門出】
戦場に出発すること。いくさのかどで。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐がみ【軍神】🔗⭐🔉
いくさ‐がみ【軍神】
いくさの守護神。武運を守る神。経津主ふつぬし・武甕槌たけみかずちの2神、または八幡神など。兵家では、北斗七星、また、摩利支天・勝軍地蔵・不動明王などを祭る。弓矢の神。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぎみ【軍将】🔗⭐🔉
いくさ‐ぎみ【軍将】
(→)「いくさのきみ」に同じ。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】🔗⭐🔉
いくさ‐ごっこ【軍ごっこ】
戦争のまねをして遊ぶ子供の遊戯。戦争ごっこ。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐だいしょう【軍大将】‥シヤウ🔗⭐🔉
いくさ‐だいしょう【軍大将】‥シヤウ
主将から委任されて、軍の駆け引きを指揮する人。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐だち【軍立ち】🔗⭐🔉
いくさ‐だち【軍立ち】
①(→)「いくさかどで」に同じ。崇神紀「那羅山に登りて―す」
②いくさ。合戦。戦争。〈伊呂波字類抄〉
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐だて【軍立て】🔗⭐🔉
いくさ‐だて【軍立て】
軍勢の配置。陣立。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ないだん【軍内談】🔗⭐🔉
いくさ‐ないだん【軍内談】
(→)「いくさひょうじょう」に同じ。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ならし【軍馴らし】🔗⭐🔉
いくさ‐ならし【軍馴らし】
軍事の練習。調練。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
○軍に花を散らすいくさにはなをちらす
いくさでめざましい働きをする。天草本伊曾保物語「鷲の調儀をもつて―によつて」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
○軍に花を散らすいくさにはなをちらす🔗⭐🔉
○軍に花を散らすいくさにはなをちらす
いくさでめざましい働きをする。天草本伊曾保物語「鷲の調儀をもつて―によつて」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ
忍びの者。間者。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐きみ【軍の君】
一軍を統率する将軍または元帥。いくさぎみ。〈類聚名義抄〉
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ
江戸幕府における大目付・旗奉行・槍奉行の称。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐その【軍の園】
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐のり【軍の法】
いくさの法則。兵法。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ば【軍場】
いくさをする場所。戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐はじめ【軍始め】
①戦いを始めること。開戦。
②初めてのいくさ。ういじん。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐びと【軍人】
いくさをする人。武人。将兵。皇極紀「―を将いて身に繞めぐらして出入す」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ひょうじょう【軍評定】‥ヒヤウヂヤウ
合戦の前に行う将帥等の作戦会議。軍内談。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町時代に、臨時に軍中諸般の事を統轄した人。侍所の別当・所司がこれに当たった。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶね【軍船】
兵船。軍艦。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぼし【軍星】
北斗七星の異名。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐まつり【軍祭】
軍神の祭。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ものがたり【軍物語】
①戦争に関する話。軍談。
②戦争の記録。軍記。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ
開戦に際して軍の勢いを示すこと。戦いを挑むこと。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ
戦場で、ときの声をあげること。平家物語灌頂「明けても暮れても―の声絶えざりし事」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よほろ【軍丁】
兵役に従事する壮丁。兵士。持統紀「―筑後国の上陽咩郡かみつやめのこおりの人大伴部博麻おおともべのはかま」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
い‐ぐさり【居腐り】ヰ‥
他へ移らずに、いつまでもその場所を離れないでいることを卑しめていう語。浄瑠璃、信濃源氏木曾物語「わしらがやうな数ならぬ、うき身は山を―に、ひとり眺むる月かげに」
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐うかがい【軍の窺い】‥ウカガヒ
忍びの者。間者。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐きみ【軍の君】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐きみ【軍の君】
一軍を統率する将軍または元帥。いくさぎみ。〈類聚名義抄〉
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐さんぶぎょう【軍の三奉行】‥ギヤウ
江戸幕府における大目付・旗奉行・槍奉行の称。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐その【軍の園】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐その【軍の園】
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ🔗⭐🔉
いくさ‐の‐にわ【軍の庭】‥ニハ
戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐の‐のり【軍の法】🔗⭐🔉
いくさ‐の‐のり【軍の法】
いくさの法則。兵法。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ば【軍場】🔗⭐🔉
いくさ‐ば【軍場】
いくさをする場所。戦場。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐はじめ【軍始め】🔗⭐🔉
いくさ‐はじめ【軍始め】
①戦いを始めること。開戦。
②初めてのいくさ。ういじん。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐びと【軍人】🔗⭐🔉
いくさ‐びと【軍人】
いくさをする人。武人。将兵。皇極紀「―を将いて身に繞めぐらして出入す」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ひょうじょう【軍評定】‥ヒヤウヂヤウ🔗⭐🔉
いくさ‐ひょうじょう【軍評定】‥ヒヤウヂヤウ
合戦の前に行う将帥等の作戦会議。軍内談。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】‥ギヤウ🔗⭐🔉
いくさ‐ぶぎょう【軍奉行】‥ギヤウ
鎌倉・室町時代に、臨時に軍中諸般の事を統轄した人。侍所の別当・所司がこれに当たった。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぶね【軍船】🔗⭐🔉
いくさ‐ぶね【軍船】
兵船。軍艦。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ぼし【軍星】🔗⭐🔉
いくさ‐ぼし【軍星】
北斗七星の異名。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐まつり【軍祭】🔗⭐🔉
いくさ‐まつり【軍祭】
軍神の祭。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐ものがたり【軍物語】🔗⭐🔉
いくさ‐ものがたり【軍物語】
①戦争に関する話。軍談。
②戦争の記録。軍記。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ🔗⭐🔉
いくさ‐もよい【軍催い】‥モヨヒ
開戦に際して軍の勢いを示すこと。戦いを挑むこと。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ🔗⭐🔉
いくさ‐よばい【軍喚い】‥ヨバヒ
戦場で、ときの声をあげること。平家物語灌頂「明けても暮れても―の声絶えざりし事」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いくさ‐よほろ【軍丁】🔗⭐🔉
いくさ‐よほろ【軍丁】
兵役に従事する壮丁。兵士。持統紀「―筑後国の上陽咩郡かみつやめのこおりの人大伴部博麻おおともべのはかま」
⇒いくさ【軍・戦・兵】
○軍を見て矢を矧ぐいくさをみてやをはぐ🔗⭐🔉
○軍を見て矢を矧ぐいくさをみてやをはぐ
事が始まってからあわてて準備をする。「盗人を見て縄を綯あざなう」と同じ意。
⇒いくさ【軍・戦・兵】
いく‐さん【育蚕】
蚕を育てること。養蚕。
いく‐じ【幾時】
①何時。
②多くの時。
いく‐じ【育児】
乳幼児を育てること。「―に追われる」
⇒いくじ‐かいご‐きゅうぎょう‐ほう【育児介護休業法】
⇒いくじ‐きゅうぎょう【育児休業】
⇒いくじ‐しょ【育児書】
⇒いくじ‐のう【育児嚢】
いく‐じ【意気地】‥ヂ
(イキジの転)物事をやりぬこうとする気力。心の張り。「―がない」
⇒いくじ‐なし【意気地無し】
い‐ぐし【斎串】
①麻・木綿などをかけて神に捧げる榊さかきや竹の類。玉串。いみぐし。万葉集13「―立て神酒みわすゑまつる神主部かむぬしの」
②竹の串の異称。
いく‐しお【幾入】‥シホ
布を幾度か染めること。蜻蛉日記下「露にのみ色もえぬればことのはを―とかは知るべかるらん」
いくじ‐かいご‐きゅうぎょう‐ほう【育児介護休業法】‥キウゲフハフ
育児休業および介護休業について定める法律。1995年従来の育児休業法を改正し、成立。99年全面施行。以後、数度の改正により、休業制度は拡充されている。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐きゅうぎょう【育児休業】‥キウゲフ
育児介護休業法に基づき、原則として生後1歳、一定の場合には1歳6カ月に達するまでの子を養育する男女労働者に認められている休業。事業主は、労働者からこの申し出があった場合、原則として拒むことができない。育児休暇。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐しょ【育児書】
育児法について書いた書物。
⇒いく‐じ【育児】
いくじ‐なし【意気地無し】‥ヂ‥
意気地がないこと。また、そういう人。
⇒いく‐じ【意気地】
いくじ‐のう【育児嚢】‥ナウ
有袋類の牝めすの下腹部にある、育児のための袋。
⇒いく‐じ【育児】
イクジフ【Exif】
(Exchangeable Image File)デジタル画像の記録方法の一規格。画像のほか、撮影情報なども記録できるので、多くのデジタル‐カメラが採用。
いくしま【生島】
姓氏の一つ。
⇒いくしま‐しんごろう【生島新五郎】
いくしま‐しんごろう【生島新五郎】‥ラウ
江戸中期、山村座の歌舞伎俳優。奥女中の江島えじまとの密通が発覚し、三宅島へ流罪、山村座は廃絶となった。この事件は明治以後、歌舞伎その他に脚色された。(1671〜1743)→江島
⇒いくしま【生島】
いくしま‐たるしま‐じんじゃ【生島足島神社】
長野県上田市にある元国幣中社。祭神は生島神・足島神で大八洲おおやしまの霊神。
いく‐しも【幾霜】
幾年も霜を受けること。何年もの年月。「―に心ばせをの松かざり」(芭蕉)
いく‐しゅ【育種】
生物の遺伝的性質を改良すること。原種の維持管理などをも含む。→品種改良
いく・す
〔他四〕
ヨコスの転。狂言、柿売「かきを―・せ」
いく‐すう【育雛】
卵からかえした雛ひなを成禽せいきんに育てること。
いく‐せ【幾瀬】
①幾つかの瀬。金葉和歌集恋「―を過ぎて思ひ出づらむ」
②どれほど。多く。かずかず。狂言、千鳥「酒屋へ行かうと思へば―の物案じをする事ぢや」
い‐ぐせ【居曲】ヰ‥
能の曲くせで、座ったまま舞わないもの。↔舞曲まいぐせ。→曲くせ
いく‐せい【育成】
やしないそだてること。立派に育て上げること。「人材を―する」
⇒いくせい‐しゅ【育成種】
いくせい‐しゅ【育成種】
目的に沿って選別・交雑して育てた品種。育成品種。
⇒いく‐せい【育成】
いく‐せいそう【幾星霜】‥サウ
長い年月。いくとしつき。二葉亭四迷、平凡「父母ちちははも其跡を追うて此墓の下に埋うずまつてから既に―を経てゐる」
いく‐そ【幾そ】
(ソは十そで、幾十の意か)どのくらい。また、数の多いこと。拾遺和歌集恋「―の人のかげを見つらむ」
⇒いくそ‐たび【幾そ度】
⇒いくそ‐ばく【幾そ許】
いくそ‐たび【幾そ度】
いくたび。なんべん。また、度数の多いこと。伊勢物語「―行きかへるらむ知る人もなみ」
⇒いく‐そ【幾そ】
いくそ‐ばく【幾そ許】
どのくらい。どれほど。古今和歌集物名「―我がうしとかは思ふ」
⇒いく‐そ【幾そ】
イクソラ【Ixora ラテン】
アカネ科の観賞用常緑低木。江戸初期に渡来。サンタンカ(山丹花・三段花)と呼ばれる。頂部の散房花序に橙赤色の小花が半球形に集まる。切花・鉢花に用いる。また、アカネ科イクソラ属植物(その学名)をいい、熱帯アジアなどに約400種が分布。
いくた【生田】
地名の一つ。
⇒いくた‐がわ【生田川】
⇒いくた‐じんじゃ【生田神社】
⇒いくた‐の‐もり【生田の森】
いくた【生田】
姓氏の一つ。
⇒いくた‐けんぎょう【生田検校】
⇒いくた‐しゅんげつ【生田春月】
⇒いくた‐ちょうこう【生田長江】
⇒いくた‐よろず【生田万】
⇒いくた‐りゅう【生田流】
いく‐た【幾多】
〔名・副〕
数多いこと。あまた。「―の苦難」
いく‐だ【幾何・幾許】
〔副〕
(助詞「も」を付けて打消に用いることが多い)いくら。どれほど。なにほど。万葉集5「さ寝し夜の―もあらねば」
イクター‐せい【イクター制】
(iqṭā‘ アラビア)中世イスラム世界の経済社会体制。君主が軍人に分与地(イクター)を授与し、土地の管理と徴税権を委ねる制度に立脚する。
いくた‐がわ【生田川】‥ガハ
摩耶まや山に発源し、布引滝となり、神戸の市街地を流れ神戸港に注ぐ川。二人の男に求婚された葦屋あしやの娘が、そのいずれとも決めかね、「住みわびぬわが身投げてむ津の国の生田の川は名のみなりけり」と詠んでこの川に身を投げ、二人の男も後を追って沈んだという。大和物語に見える話で、万葉集にも同題材の歌がある。謡曲「求塚」や鴎外の戯曲「生田川」に作られる。→処女塚おとめづか。
⇒いくた【生田】
いくた‐けんぎょう【生田検校】‥ゲウ
江戸前期の地歌・箏曲家。生田流の始祖。名は幾一いくいち。京都で活躍。北島検校(八橋検校門下)の門人。「鑑かがみの曲」「砧きぬた」「十二段すががき」などを作曲。(1656〜1715)
⇒いくた【生田】
いくた‐しゅんげつ【生田春月】
詩人。名は清平。米子市生れ。感傷的な象徴詩が多い。自殺。詩集「霊魂の秋」「象徴の烏賊」など。(1892〜1930)
⇒いくた【生田】
いくた‐じんじゃ【生田神社】
神戸市中央区にある元官幣中社。祭神は稚日女神わかひるめのかみ。
生田神社
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たち【生大刀】
生命力の満ちている大刀。古事記上「その汝が持てる―、生弓矢をもちて」
いくた‐ちょうこう【生田長江】‥チヤウカウ
評論家・翻訳家。名は弘治。鳥取県生れ。東大卒。明治末から大正にかけて思想界で活躍。ニーチェ全集やダヌンツィオ「死の勝利」の訳でも著名。作「超近代派宣言」など。(1882〜1936)
⇒いくた【生田】
いく‐たつふ【郁達夫】
(Yu Dafu)中国の文学者。名は文。浙江の人。東大卒。郭沫若らと創造社を興す。北京・武昌師範・中山大学に歴任。終戦直後スマトラで日本憲兵に殺害される。作「沈淪」「薄奠」「春風沈酔的晩上」など。(1896〜1945)
いく‐たて
なりゆき。いきさつ。誹風柳多留30「―をいひいひめしをかりてくる」
いくた‐の‐もり【生田の森】
生田神社境内の森。源平両氏や楠木・新田・足利氏などの古戦場。
生田の森
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たび【幾度】
①なんど。いくど。雄略紀(前田本)院政期点「幾廻イクタヒか喚めしし」
②数えられぬほどたくさん。たびたび。「―も噴火をくりかえす」
いく‐たま【生玉】
持つ人を長生きさせるという玉。
いくたま‐じんじゃ【生玉神社】
(→)生国魂いくくにたま神社に同じ。
いくたましんじゅう【生玉心中】‥ヂユウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1715年(正徳5)初演。茶碗屋の嘉平次と遊女おさがが生玉神社で心中する筋。
→文献資料[生玉心中]
いくたまより‐びめ【活玉依毘売】
古事記説話に見える女。見知らぬ男により妊娠し、針につけた糸を尋ねて夫が三輪山の大物主神であることを知る。
いくた‐よろず【生田万】‥ヨロヅ
江戸後期の国学者。名は国秀。上州館林藩士の子。平田篤胤あつたねの門人。越後柏崎に塾を開き、天保の飢饉の際、1837年(天保8)大塩平八郎の乱に影響され、救民のために桑名藩支藩の柏崎陣屋を襲ったが、失敗して自刃。(1801〜1837)
⇒いくた【生田】
いく‐たり【幾人】
①どれほどの人。何人。
②多くの人。
いくた‐りゅう【生田流】‥リウ
箏曲の一流派。広義には山田流以外の箏曲の総称。地歌と密接に結びつき、角爪を用いる。狭義には生田検校に始まる組歌の伝承をいい、古くは古八橋流や住山流に対し、後には新八橋流・継山つぐやま流・藤池流などに対する。古生田流・新生田流の別があり、京阪を中心として西日本一帯に行われる。津軽に流伝したものは郁田流と表記。→山田流
⇒いくた【生田】
い‐ぐち【欠唇・兎唇】
(→)兎唇としんに同じ。〈倭名類聚鈔3〉
い‐ぐち【猪口】ヰ‥
担子菌類に属する数種の食用きのこの総称。傘の表面は褐色、裏面は網目状。アワタケ・ヤマドリタケなど。アワタケをこれに含めない地方もある。
い‐ぐち【鋳口】
溶解した金属を流し込むための鋳型の口。
イクチオサウルス【Ichthyosaurus ラテン】
ジュラ紀に生息した魚竜の一つ。比較的小形で、体長約2メートル。
イクチオステガ【Ichthyostega ラテン】
最も初期の両生類の一つ。デボン紀後期に生息。尾に鰭ひれがあり、水生だったらしい。後ろ足は7指だが、前足は不明。体長約1メートル。
いくち‐しま【生口島】
瀬戸内海中部、芸予諸島の島。広島県尾道市に属する。面積約30平方キロメートル。北部に「西の日光」と呼ばれる耕三寺こうさんじがある。瀬戸田島。
いく‐ちよ【幾千代】
どれほどの代。多くの代。元輔集「今―か子の日すごさむ」
いく‐ちよ【幾千夜】
どれほどの夜。多くの夜。拾遺和歌集恋「―寝てか恋のさむべき」
いく‐つ【幾つ】
(ツは接尾語)不定の数を表す語。
①不定個数をいい、また個数を問うのに使う。どのくらいの数。人の年齢を問うのにも使う。源氏物語夕顔「国の物語など申すに、湯桁ゆげたは―と問はまほしくおぼせど」「年は―にか、ものし給ひし」。「―買ったか」
②多くの数であることを示すのに使う。「―になっても子供だ」「橋が―もかかっている」
い‐ぐつ【藺履】ヰ‥
藺草で編み、紙の緒をつけた草履。栄華物語音楽「―どもを履きたり」
イクティノス【Iktinos】
古代ギリシアの建築家。前5世紀のアテナイの人。フェイディアスの下でカリクラテスと共にアクロポリスのパルテノン神殿を設計。
いく‐ど【幾度】
いくたび。なんべん。なんど。「―となく念を押した」
いく‐どうおん【異口同音】
多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の説が一致すること。「―に反対を唱えた」
いく‐とせ【幾年】
年数を問う語。どれほどの年。また、多くの年。いくねん。狭衣物語1「―を限りに、生ひゆかむとすらむ」。「国を出てからはや―」
イグナティウス‐デ‐ロヨラ【Ignatius de Loyola】
スペインの宗教家。戦争で重傷を負い、病臥中回心、同志とともにイエズス会を創立。(1491〜1556)→イエズス会
いく‐にち【幾日】
①日数を問う語。どれほどの日数。また、多くの日。「出かけてから―も経った」
②月のどの日。なんにち。「帰国は3月―ですか」
イグニッション【ignition】
(→)点火2に同じ。「―‐キー」
イグニンブライト【ignimbrite】
一般に、溶結した火砕流堆積物をいう。もとはニュー‐ジーランド北島に広く分布する溶結凝灰岩を典型とした。
い‐ぐね
(東北地方・静岡県で)屋敷境。屋敷まわりの樹木。→くね
いくの【生野】
①兵庫県朝来あさご市にある町。古来銀山として有名。現在は錫すずの精錬が行われる。
②丹波国天田郡にあった地名(現在は福知山市の大字)。(歌枕)
⇒いくの‐ぎんざん【生野銀山】
⇒いくの‐の‐へん【生野の変】
いくの‐ぎんざん【生野銀山】
生野1にある銀山。古代から知られていたが、天文(1532〜1555)年間守護山名氏が再興し、織豊両氏の経営を経て、江戸幕府直轄銀山として繁栄。明治政府の直営を経て、民営。1973年採掘中止。
⇒いくの【生野】
いくの‐の‐へん【生野の変】
1863年(文久3)平野国臣が沢宣嘉さわのぶよしを総帥とし、長州脱藩の士、但馬の郷士・豪農と共に、大和の天誅組に呼応して生野1で起こした武装蜂起。代官所を占拠、農兵2000を集めたが、鎮圧された。
⇒いくの【生野】
いくは【的】
まと。仁徳紀「―の臣おみの祖おや」
⇒いくは‐どころ【的所】
イクバール【Muḥammad Iqbāl】
インドの詩人・思想家。パンジャブ生れ。ウルドゥー語・ペルシア語の詩でイスラム教徒に多大な影響を与えた。パキスタンでは国民的詩人として敬愛。(1877〜1938)
いくば‐く【幾何・幾許】
①どれほど。どんなに多く。万葉集8「わが背児せこと二人見ませば―かこの降る雪の嬉しからまし」
②(「も」を伴い、否定・反語に用いる)なにほども。万葉集11「―も降らぬ雨ゆゑ」。「余命―もない」
⇒いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
まもなく。程なく。やがて。
⇒いくば‐く【幾何・幾許】
いくは‐どころ【的所】
弓の的をかける所。あずち。〈倭名類聚鈔4〉
⇒いくは【的】
いく‐はな【幾端】
(上方語)幾組。何組。
いく‐ひ【生日】
いきいきと栄える日。神事・儀式の日を祝っていう。吉日。
い‐くび【猪頸・猪首】ヰ‥
①人の首のずんぐりと太く短いこと。日葡辞書「イクビナヒト」
②兜かぶとを少しうしろにずらしてかぶること。
いく‐ひさしく【幾久しく】
〔副〕
(挨拶・手紙文などで用いる)いついつまでも。末永く。
いく‐びょう【育苗】‥ベウ
作物の苗をそだてること。
いく・ぶ【憤ぶ】
〔自四〕
⇒いくむ
いく‐ぶん【幾分】
①いくつかの部分に分けたうちの一部分。「財産の―かを寄付する」
②(副詞的に)いくらか。ある程度。少し。「―涼しくなった」
いく‐ぶん【郁文】
[論語八佾「周は二代に監かんがみて、郁郁乎いくいくことして文なる哉」]文化が盛んで文物が備わっていること。
いく‐へん【幾遍】
いくたび。なんべん。
いくほう‐もん【郁芳門】‥ハウ‥
平安京大内裏の外郭十二門の一つ。東面の南端にある。もと門を守衛した的いくは氏にちなみ的門いくはもんと称。818年(弘仁9)中国風に改称。大炊御門おおいのみかど。→大内裏(図)
いくほう‐もんいん【郁芳門院】‥ハウ‥ヰン
白河天皇の皇女。名は媞子ていし。伊勢斎宮。白河天皇に愛され、堀河天皇の准母として皇后の称を与えられて、1093年(寛治7)院号宣下。(1076〜1096)
いく‐ほど【幾程】
どれほど。何程。謡曲、松風「―もなく世を早う去り給ひぬ」
いくみ‐だけ【い組竹】
茂って組み合った竹。古事記下「もとには―生ひ」
いく・む【憤む】
〔自四〕
(イクブとも)いきどおる。皇極紀「社稷くにをうかがふ権はかりことを挟わきはさむことを―・み」
い‐く・む【い組む】
〔自四〕
(イは接頭語)組む。古事記下「―・みは寝ず」
い‐く・む【射組む】
〔他四〕
互いに射あう。今昔物語集25「各楯を寄せて今は―・みなむとする」
いく‐むかし【幾昔】
どれほどの昔。多くの年月を経た昔。夫木和歌抄6「かきつばた―をか隔てきぬらむ」
いく‐もう【育毛】
頭髪を成長させること。「―剤」
いく‐ゆみや【生弓矢】
生命力の満ちている弓と矢。古事記上「その大神の生大刀と―と」
いく‐よ【幾世・幾代】
どれほどの時代。多くの時代。
いく‐よ【幾夜】
どれほどの夜。多くの夜。
いく‐よう【育養】‥ヤウ
そだてやしなうこと。養育。
いくよ‐もち【幾世餅】
切り餅をあぶって小豆餡あずきあんをつけたもの。元禄(1688〜1704)の頃、江戸両国の小松屋喜兵衛が妻幾世の名を付けて売り出し評判となった。
いく‐ら【幾ら】
(ラは接尾語)不定の度合・分量を表す語。どれほど。
①不定量や不定の度合を言い、また、量・程度を問うのに使う。「―か分からない」「―払えばよいか」
②仮定または推量の言い方を伴って、量が多くまたは程度が甚だしい意を表す。「―利口でも」「―あっても足りない」「此処で人が―死んだことだろう」
→いくらも。
⇒いくら‐か【幾らか】
⇒いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
⇒いくら‐なんでも【幾ら何でも】
⇒いくら‐も【幾らも】
イクラ【ikra ロシア】
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに搾り出して作ったものをいう。
い‐ぐら【居座】ヰ‥
網代あじろの番人の座っている所。堀河百首冬「―にかかるあじろ木の布」
いくら‐か【幾らか】
①そう多くない程度の量。少量。わずか。「全体の―を割く」
②(副詞的に)少しばかり。幾分か。「―暖かくなった」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
数多く。十訓抄「御ふところより櫛を―とり出でて」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐なんでも【幾ら何でも】
どのような事情があるとしても。どのような点から考えてみても。「―遅すぎる」
⇒いく‐ら【幾ら】
いぐら‐めし【いぐら飯】
(漁村語)壱岐などで、海藻イシゲをまぜて炊いた飯。いむら飯。いご飯。
いくら‐も【幾らも】
①いくつも。たくさん。平家物語7「かの巻物のうちにさりぬべき歌―ありけれども」
②(否定の意の語を伴って)たいして。それほど。万葉集17「年月も―あらぬに」。「一年に―できない」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくり【海石】
石。海中の岩。暗礁。古事記下「由良の門との門中となかの―に」
いく‐り【郁李】
庭梅にわうめの漢名。
いぐり‐あみ【居繰網】ヰ‥
新潟県の三面川みおもてがわ、信濃川などで使用した漁網。竹竿に両端の上下を固定した網を、2艘の船の間に下ろして川を上下しながら鮭をとる。
いく‐りん【育林】
木材の生産、水源の
養、景観の維持、防風などの目的にあった林を育てること。→造林
イグルー【igloo】
エスキモーが氷雪の塊などを積み上げて作るドーム形の冬の住居。
い‐くるみ【鋳括み・鋳包み】
鋳物の足や耳などを先に鋳て溶融金属で密着させ、作りつけのように見せること。
い‐ぐるみ【弋・矰繳】
矢に糸や網をつけて、当たるとからみつくようにしたもの。いとゆみ。
イ‐グヮンス【李光洙】
(I Gwang-su)朝鮮の作家。平安北道定州生れ。号は春園。早稲田大学留学中に「無情」を発表。のちに親日的な立場に傾斜。朝鮮戦争中に北に連行。(1892〜1950)
い‐くん【偉勲】ヰ‥
大きな手柄。すぐれた手柄。
い‐くん【遺訓】ヰ‥
故人ののこした教え。「祖父の―を守る」
い‐くん【遺薫】ヰ‥
物にのこっているかおり。余香。遺香。
い‐くん【彝訓】
人の常にふみ行うべき道徳上の教訓。
いけ【池】
地を掘って人工的に水をためた所。自然の土地のくぼみに水のたまった所。
いけ【池】
姓氏の一つ。
⇒いけ‐たいが【池大雅】
いけ
〔接頭〕
(イッケとも)卑しめののしる意を強く表す。遊子方言「いツけずるい」。「―すかない」
い‐げ【以下・已下】
それより下。いか。
い‐げ【遺偈】ヰ‥
〔仏〕高僧、特に禅僧が、臨終に際してその境地を偈にしたもの。
いけい【怡渓】
江戸中期の禅僧・茶人。号は宗悦。大徳寺住持。江戸東海寺の高源院開祖。茶道石州流を学び、怡渓流を開く。(1644〜1714)
い‐けい【畏敬】ヰ‥
(崇高・偉大なものを)かしこまり敬うこと。「―の念」
い‐けい【異形・異型】
①普通とはかわったかたち。いぎょう。
②型かたが異なっているもの。
⇒いけい‐かん【異形管】
⇒いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
⇒いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
い‐けい【異系】
系統がちがうこと。
⇒いけい‐こうはい【異系交配】
い‐けい【遺計】ヰ‥
①はかりごとの手ぬかり。やりそこない。
②死後にのこすはかりごと。
い‐けい【縊刑】
絞首刑。絞罪。
いけい‐かん【異形管】‥クワン
土管・鉄管などで、湾曲または分岐する箇所の接続に用いる、L字・T字・十字などの形をした管。
⇒い‐けい【異形・異型】
いけ‐いけ【行け行け】
(普通、平仮名で書く)
①深く考えることなく調子に乗って突っ走ること。
②派手で軽薄なこと。
いけい‐こうはい【異系交配】‥カウ‥
同一種類ではあるが、系統を異にする品種・変種などを交配すること。例えば、日本犬に外来品種を交配する類。交雑。
⇒い‐けい【異系】
いけい‐ざい【違警罪】ヰ‥
重罪・軽罪とならぶ犯罪の3分類の一つとして1880年(明治13)旧刑法に規定された罪。1908年(明治41)現行刑法施行の際、内容を改めて警察犯処罰令のうちに移された。拘留・科料にあたる罪。
いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
正常と異なる未分化な細胞の増殖。広義には悪性増殖(癌)を含むが、ふつう悪性・良性の境界にある増殖状態を指す。
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいたい【異形態】
〔言〕(allomorph)環境に応じて異なった形で現れた、ある形態素の一形態。
いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
有性生殖で、合体する二つの配偶子のかたちが異なるもの。↔同型配偶子
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいれん【胃痙攣】ヰ‥
発作的に上腹部が激しく痛む病症。胃潰瘍・胆石症・虫垂炎などにより起こる。さしこみ。癪しゃく。
いけ‐うお【活魚】‥ウヲ
食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚。「―料理」
いけうち【池内】
姓氏の一つ。
⇒いけうち‐ひろし【池内宏】
いけうち‐ひろし【池内宏】
東洋史学者。東京生れ。東大教授。朝鮮・満州史を研究。著「満鮮史研究」「元寇の新研究」など。(1878〜1952)
⇒いけうち【池内】
いけ‐うんじょう【池運上】‥ジヤウ
(→)池役いけやくに同じ。
いけ‐がき【生垣・生籬】
樹木を植えならべて造った垣。
いけがみそね‐いせき【池上曾根遺跡】‥ヰ‥
大阪府和泉市・泉大津市にある弥生時代の大集落遺跡。濠を巡らす住居域と、その周囲の墳墓などから成る付帯施設域とがある。
いけがみ‐ほんもんじ【池上本門寺】
⇒ほんもんじ1
いけ‐くち【いけ口】
(イケは接頭語)相手のよくしゃべるのをののしっていう語。浄瑠璃、近頃河原達引「―たたかれては、こちとらが身の破滅」
いけ‐くち【生口】
証言する人。(被疑者についてもいう)
いけ‐くち【行け口】
(イケはイケルの語幹)酒などを相当飲める性質。また、弁説のたつこと。その人。
いけこみ‐ばしら【埋込柱】
地中にうめ込んで立てた柱。掘立柱ほったてばしら。
いけ‐こ・む【埋け込む】
〔他五〕
地を掘って埋めいれる。
いけ‐ころし【生け殺し】
歌舞伎で、舞台の進行にあわせて下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふの抑揚・強弱にもいう。
いけ‐じめ【活け締め】
活魚の鰓蓋えらぶたの中にある頭の骨と中骨のつなぎ目、尾のつけ根の2カ所を切り、血抜きをすること。死後の身に血が回るのを防ぎ、鮮度を保つ。いきじめ。→のじめ
いけ‐しゃあしゃあ
(イケは接頭語)人にどう思われようが、つら憎いまで平気でいるさま。
いけじり‐でら【池後寺】
法起寺ほっきじの異称。
いけ‐す【生簀】
漁獲した魚や料理などに使う魚を生かしておく所。川や池または海岸の水中に竹垣をとりまわしたもの、箱形のものなどがある。〈倭名類聚鈔15〉
⇒いけす‐ぶね【生簀船】
いけ‐ず
(「行けず」の意から)
①強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
②わるもの。ならずもの。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
いけ‐ずうずうし・い‥ヅウヅウシイ
〔形〕
(イケは接頭語)つら憎いほどあつかましい。
いけ‐すかな・い【いけ好かない】
〔形〕
(イケは接頭語)他人の性質・態度などが気に染まないでいやである。
いけずき【生唼・生食】
(「池月」とも書く)「宇治川の先陣」参照。
いけす‐ぶね【生簀船】
魚を生かしておく水槽すいそう。魚を入れた箱を水中に沈めまたは浮かべておくもの。いけぶね。〈[季]夏〉
⇒いけ‐す【生簀】
いけ‐ずみ【埋炭・活け炭】
永く火力を保つように灰に埋めた炭。
いけ‐ぞんざい
(イケは接頭語)ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。「―な口をきく」
いけだ【池田】
①大阪府北西部の市。豊中とともに大阪の代表的な住宅衛星都市。かつて清酒・木炭で有名。人口10万2千。
②静岡県磐田市の地名。平家物語・源平盛衰記・謡曲「熊野ゆや」などに見える池田の宿。もと、天竜川の渡河点。
⇒いけだ‐ざけ【池田酒】
⇒いけだ‐ずみ【池田炭】
いけだ【池田】
姓氏の一つ。江戸時代の外様大名。備前岡山・因幡鳥取藩主。池田氏は、清和源氏源仲政の子、池田泰政を祖とするという。
⇒いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒いけだ‐きかん【池田亀鑑】
⇒いけだ‐きくなえ【池田菊苗】
⇒いけだ‐しげあき【池田成彬】
⇒いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
⇒いけだ‐そうたん【池田宗旦】
⇒いけだ‐てるまさ【池田輝政】
⇒いけだ‐はやと【池田勇人】
⇒いけだ‐ますお【池田満寿夫】
⇒いけだ‐みつまさ【池田光政】
⇒いけだ‐ようそん【池田遥邨】
い‐げた【井桁】ヰ‥
①井戸の上部の縁を木で「井」の字の形に四角に組んだもの。
②ものを組むとき、「井」の字の形にする、その形。
③紋所の名。井桁1にかたどったもの。もと菱形を井桁、方形を井筒としたが、のち混同された。→井筒(図)
いけ‐たいが【池大雅】
江戸中期の文人画家。日本文人画の大成者。名は無名ありな。九霞山樵・霞樵・大雅堂などと号。京都の人。明清代の文人画を柳沢淇園に学び、祇園南海にも感化された。やまと絵や西洋画の表現をも取り入れ、のびやかな描線と明快な色彩による奥深い空間表現を確立。書にもすぐれた。作「十便帖」「楼閣山水図屏風」など。妻、玉瀾も画家。いけのたいが。(1723〜1776)
⇒いけ【池】
いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒けいさいえいせん(渓斎英泉)。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きかん【池田亀鑑】
国文学者。鳥取県生れ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に貢献。著「源氏物語大成」「古典の批判的処置に関する研究」など。(1896〜1956)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きくなえ【池田菊苗】‥ナヘ
化学者。京都生れ。東大教授。「味の素」を創製。理化学研究所の設立に貢献。(1864〜1936)
池田菊苗
提供:毎日新聞社
⇒いけだ【池田】
いけだ‐こ【池田湖】
鹿児島県薩摩半島南東部の湖。カルデラ湖。大鰻の生息地。面積11平方キロメートル。湖面標高は66メートル、深さは233メートル。
池田湖
撮影:山梨勝弘
いけだ‐ざけ【池田酒】
池田1で醸造する酒。辛口で、江戸時代には最上の酒として、伊丹酒と並称された。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐しげあき【池田成彬】
(名はセイヒンとも)銀行家・政治家。米沢藩士の子。慶応義塾卒。時事新報に入り、三井銀行に転じ、三井の大番頭といわれた。日銀総裁・蔵相・商相・枢密顧問官を歴任。(1867〜1950)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
江戸中期の医師。名は独美。錦橋きんきょうと号す。周防岩国の人。痘瘡とうそうの治療で知られ、のち幕府医学館で講じた。著「痘科弁要」「痘疹戒草」など。(1735〜1816)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずみ【池田炭】
兵庫県川西市一庫ひとくら付近で生産されたクヌギの黒炭。池田1に出荷したからいう。一庫炭。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐そうたん【池田宗旦】
江戸前期の俳人。別号、兀翁。摂津伊丹いたみの人。松江重頼の門人。伊丹の居所を也雲軒と称し、国文・俳諧を指導、伊丹風の祖。上島鬼貫もその感化を受けた。(1636〜1693)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐てるまさ【池田輝政】
安土桃山時代の武将。織田信長に従い、のち豊臣秀吉に仕えて長久手・小田原に戦う。関ヶ原の戦には徳川家康に属して功をたて、播磨を与えられて姫路城主となり、さらに備前・淡路を得た。(1564〜1613)
⇒いけだ【池田】
いけたに【池谷】
姓氏の一つ。
⇒いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】
いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】‥ラウ
小説家。東京生れ。東大中退。新聞の懸賞小説に「望郷」が当選。新感覚派に属す。作「橋」「有閑夫人」など。(1900〜1933)
⇒いけたに【池谷】
いけだ‐はやと【池田勇人】
政治家。広島県生れ。京大卒。大蔵官僚を経て、吉田茂に知られ、自由党に入り、各省大臣を歴任。自由民主党総裁。1960〜64年首相。高度経済成長政策を推進。(1899〜1965)
池田勇人(1)
撮影:田村 茂
池田勇人(2)
撮影:石井幸之助
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ますお【池田満寿夫】‥ヲ
画家・作家。中国瀋陽(旧、奉天)生れ。版画家としてデビュー。のち、水彩画・彫刻・作陶・文芸・映画製作など多彩な活動を行う。小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞。(1934〜1997)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐みつまさ【池田光政】
江戸前期の備前岡山藩主。輝政の孫。通称新太郎、諡おくりなは芳烈公。熊沢蕃山の登用、郷学閑谷しずたに学校の創設など、仁政理念に基づく藩政を展開。明君と称せられる。著「池田光政日記」。(1609〜1682)
→文献資料[池田光政日記]
⇒いけだ【池田】
いけだや‐じけん【池田屋事件】
幕末、元治元年(1864)6月5日、長州・土佐・肥後各藩の尊攘派志士約20名が、京都三条小橋の旅宿池田屋に集まり謀議中、新撰組に襲撃され、宮部鼎蔵ていぞう・吉田稔麿としまろら多くの死傷者を出した事件。長州藩の憤激を呼び、蛤御門はまぐりごもんの変のきっかけとなる。池田屋騒動。
いけだ‐ようそん【池田遥邨】‥エウ‥
日本画家。本名、昇一。岡山県生れ。晩年は種田山頭火の句を絵画化する一連の作品を描く。文化勲章。(1895〜1988)
池田遥邨
撮影:田沼武能
⇒いけだ【池田】
いげち‐な・い
〔形〕[文]いげちな・し(ク)
(近世、上方で使われた)
①薄情である。人情に乏しい。
②厚かましい。貪欲である。浄瑠璃、近江源氏先陣館「酒呑童子の眷属か―・い酒好きと競合ひ」
③むごたらしい。洒落本、男倡新宗玄々経「―・きうきめにあふ事なり」
→えげつない
いけ‐ちょうがい【池蝶貝】‥テフガヒ
イシガイ科の二枚貝。殻長約20センチメートルで殻が厚い。琵琶湖水系の特産種で、深さ5メートルより浅い砂泥中にもぐっている。淡水真珠の養殖に母貝として用いる。
い‐げつ【遺孽】ヰ‥
①父に死なれた妾腹の子。
②後にのこった卑しい血統のもの。
いけ‐づくり【生け作り・活け作り】
①コイ・タイなどを生きたまま、頭・尾・中骨はそのままに、身を切り取って手早く刺身に作り、再び原形のように並べて出す料理。いきづくり。
②転じて、新鮮な魚の刺身。
いげつ‐な・い
〔形〕
イゲチナイの転。
いけ‐どうずり【いけどう掏摸】
(イケもドウもののしる意の接頭語)掏摸すりをののしる語。人をののしる時にも用いる。いきずり。浄瑠璃、心中天の網島「ヤイ治兵衛、女房子供の身の皮剥ぎ、その金でおやま狂ひ、―め」
いけ‐どし【いけ年】
(イケは接頭語)年をとったこと、年齢不相応なことをののしっていう語。いい年。浮世風呂3「百七ツの帯解でも祝はうといふ―仕つて、その眉毛は何のまねだ」
いけ‐どの【池殿】
京都の六波羅蜜寺の西にあった平頼盛の邸宅。また、平頼盛の通称。
いけ‐どり【生け捕り・生擒】
いけどること。また、いけどられた人や動物。「虎を―にする」
いけ‐ど・る【生け捕る】
〔他五〕
人や動物を生きているまま捕らえる。「象を―・る」
いけ‐ない
(イケルの未然形に否定の助動詞ナイの付いたもので、活用はナイと同型)
①(禁止を表す)不可である。…すべきでない。「悪いことをしては―」「答えなくては―」
②(非難・絶望・拒否・憐憫れんびんなどの意で)よくない。まずい。だめだ。望ましくない状態である。「―子」「あの病人はすでにいけなかった」「歯が痛いのか。それは―」「いい物ばかりで目移りして―」
③(体質的に)酒が飲めない。「―口」
いけなみ【池波】
姓氏の一つ。
⇒いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】‥シヤウ‥ラウ
劇作家・小説家。東京生れ。長谷川伸に師事。新国劇の脚本を書く傍ら時代小説を執筆。作「鬼平犯科帳」「剣客商売」などのシリーズ、「真田太平記」など。(1923〜1990)
池波正太郎
撮影:田沼武能
⇒いけなみ【池波】
いけ‐にえ【生け贄・犠牲】‥ニヘ
①生きたまま贄にえとして神に供える生き物。
②ある目的のために生命または名利をすてる人。犠牲ぎせい。「会社再建の―となる」
いけにし【池西】
姓氏の一つ。
⇒いけにし‐ごんすい【池西言水】
いけにし‐ごんすい【池西言水】
江戸中期の俳人。名は則好。奈良の人。松江重頼の門人。江戸で談林風を鼓吹、上京後は蕉風の同調者。「木枯しの果はありけり海の音」の名句で「木枯しの言水」といわれた。(1650〜1722)
⇒いけにし【池西】
いけ‐ぬ
(→)「いけない」に同じ。歌舞伎、助六所縁江戸桜「悪洒落な侍が持合せた杯、あげまきさんと―口合ひ、憎さも憎し」
いけの【池野】
姓氏の一つ。
⇒いけの‐せいいちろう【池野成一郎】
いけ‐の‐こころ【池の心】
池の中心。池の底。また、池の面。源氏物語桐壺「―広くしなして」
いけの‐せいいちろう【池野成一郎】‥ラウ
植物遺伝学者。東京の人。東大教授。ソテツの精子を発見、被子植物とシダ・裸子植物の類縁関係を究明。(1866〜1943)
⇒いけの【池野】
いけ‐の‐ぜんに【池禅尼】
藤原宗兼の娘。平忠盛の後妻。清盛の継母。頼盛の実母。源頼朝を助命。六波羅の池殿に住み、池ノ尼ともいう。生没年未詳。
いけ‐の‐だいなごん【池大納言】
平頼盛の通称。
いけのべのなみつき‐の‐みや【池辺双槻宮】
用明天皇の皇居。遺称地は奈良県桜井市阿部。磐余いわれの池辺双槻宮。
いけのぼう【池坊】‥バウ
(もと京都六角堂頂法寺の坊の名)立花および生花せいかの現存最古の流派。池坊専慶に始まり、池坊専好(初代・2代)が立花を大成。
⇒いけのぼう‐せんおう【池坊専応】
⇒いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】
⇒いけのぼう‐せんこう【池坊専好】
いけのぼう‐せんおう【池坊専応】‥バウ‥
戦国時代の華道家。その「池坊専応口伝」は、生け花を理論的に大成した最初の口伝書。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】‥バウ‥
池坊の始祖。長禄・寛正(1457〜1466)ごろ活躍した立花たてばなの名手。生没年未詳。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんこう【池坊専好】‥バウ‥カウ
①(初代)安土桃山・江戸初期に活躍した華道家。「文禄三年前田亭御成記」所載の松の砂之物は傑作といわれる。(1536?〜1621)
②(2代)立花りっかの大成者。後水尾天皇の師。立花図を多数残す。(1570?〜1658)
⇒いけのぼう【池坊】
いけのもくず【池の藻屑】‥クヅ
歴史物語。14巻。荒木田麗女れいじょ著。1771年(明和8)成る。後醍醐天皇から後陽成天皇に至る間の歴史を古典趣味豊かに雅文で記したもの。「増鏡」の後を承ける。
いけ‐ばか【埋墓】
①土葬の土饅頭どまんじゅう。丸塚まるか。
②(→)「うめ墓」に同じ。
いけ‐はぎ【生剥】
天つ罪の一つ。生きている獣の皮を剥ぐこと。いきはぎ。神代紀上「斑駒ぶちこまを―にして」
いけ‐ばな【生花・活花】
①草木の枝・葉・花などを切り取って、水を入れた花器に挿し、席上の飾りとすること。また、挿したもの。挿花。
②⇒せいか1
いけ‐び【埋火】
いけた火。うずみ火。生火。
⇒いけび‐ごや【埋火小屋】
いけび‐ごや【埋火小屋】
肥料用の灰をつくる小屋。あくやしば。
⇒いけ‐び【埋火】
いけ‐ぶくろ【生け袋】
鷹の生き餌の雀などを入れる袋。狂言、餌差十王「―腰簑の上に取付けて」
いけぶくろ【池袋】
東京都豊島区の一地区。第二次大戦後、池袋駅周辺が、副都心の一つとして急速に発展。
いけ‐ぶね【生け槽・生け舟】
(→)生簀船いけすぶねに同じ。
いけべ【池辺】
姓氏の一つ。
⇒いけべ‐さんざん【池辺三山】
⇒いけべ‐よしかた【池辺義象】
いけべ‐さんざん【池辺三山】
明治時代の新聞人。本名、吉太郎。熊本藩士の子。新聞「日本」の客員、のち「大阪朝日」「東京朝日」主筆。日清・日露戦争などに際し健筆をふるう。また紙面を刷新、夏目漱石らの名編を多く掲載。(1864〜1912)
⇒いけべ【池辺】
いけべ‐よしかた【池辺義象】
国文学者・歌人。藤園と号。熊本生れ。国文・和歌・古代法制に精通。一高教授・御歌所寄人。著「日本法制史書目解題」「日本文学史」など。(1861〜1923)
⇒いけべ【池辺】
いけま【生馬・牛皮消】
山地に多いガガイモ科の蔓性多年草。根は肥厚して紡錘形。蔓は帯紫色、葉は心臓形。夏、白い5弁星形の小花をつける。実は紡錘状の蒴果さくかで、裂けて白毛のある種子を飛散。根は生薬(牛皮消根)で、利尿剤。馬の諸病の特効薬とするのは、アイヌ語名のイケマに「生馬」の字をあてたため起こった俗信。ヤマコガメ。コサ。
いけま
いけ‐ま【生け間・活け間】
漁船の中央部に、外部の水が通ずるように設けた生簀いけす。
いけみ‐ぐさ【池見草】
蓮はすの別称。
いけみず‐の【池水の】‥ミヅ‥
〔枕〕
「言ひ」「そこ」「下」「つつむ」にかかる。
⇒いくた【生田】
いく‐たち【生大刀】
生命力の満ちている大刀。古事記上「その汝が持てる―、生弓矢をもちて」
いくた‐ちょうこう【生田長江】‥チヤウカウ
評論家・翻訳家。名は弘治。鳥取県生れ。東大卒。明治末から大正にかけて思想界で活躍。ニーチェ全集やダヌンツィオ「死の勝利」の訳でも著名。作「超近代派宣言」など。(1882〜1936)
⇒いくた【生田】
いく‐たつふ【郁達夫】
(Yu Dafu)中国の文学者。名は文。浙江の人。東大卒。郭沫若らと創造社を興す。北京・武昌師範・中山大学に歴任。終戦直後スマトラで日本憲兵に殺害される。作「沈淪」「薄奠」「春風沈酔的晩上」など。(1896〜1945)
いく‐たて
なりゆき。いきさつ。誹風柳多留30「―をいひいひめしをかりてくる」
いくた‐の‐もり【生田の森】
生田神社境内の森。源平両氏や楠木・新田・足利氏などの古戦場。
生田の森
撮影:的場 啓
⇒いくた【生田】
いく‐たび【幾度】
①なんど。いくど。雄略紀(前田本)院政期点「幾廻イクタヒか喚めしし」
②数えられぬほどたくさん。たびたび。「―も噴火をくりかえす」
いく‐たま【生玉】
持つ人を長生きさせるという玉。
いくたま‐じんじゃ【生玉神社】
(→)生国魂いくくにたま神社に同じ。
いくたましんじゅう【生玉心中】‥ヂユウ
浄瑠璃。近松門左衛門作の世話物。1715年(正徳5)初演。茶碗屋の嘉平次と遊女おさがが生玉神社で心中する筋。
→文献資料[生玉心中]
いくたまより‐びめ【活玉依毘売】
古事記説話に見える女。見知らぬ男により妊娠し、針につけた糸を尋ねて夫が三輪山の大物主神であることを知る。
いくた‐よろず【生田万】‥ヨロヅ
江戸後期の国学者。名は国秀。上州館林藩士の子。平田篤胤あつたねの門人。越後柏崎に塾を開き、天保の飢饉の際、1837年(天保8)大塩平八郎の乱に影響され、救民のために桑名藩支藩の柏崎陣屋を襲ったが、失敗して自刃。(1801〜1837)
⇒いくた【生田】
いく‐たり【幾人】
①どれほどの人。何人。
②多くの人。
いくた‐りゅう【生田流】‥リウ
箏曲の一流派。広義には山田流以外の箏曲の総称。地歌と密接に結びつき、角爪を用いる。狭義には生田検校に始まる組歌の伝承をいい、古くは古八橋流や住山流に対し、後には新八橋流・継山つぐやま流・藤池流などに対する。古生田流・新生田流の別があり、京阪を中心として西日本一帯に行われる。津軽に流伝したものは郁田流と表記。→山田流
⇒いくた【生田】
い‐ぐち【欠唇・兎唇】
(→)兎唇としんに同じ。〈倭名類聚鈔3〉
い‐ぐち【猪口】ヰ‥
担子菌類に属する数種の食用きのこの総称。傘の表面は褐色、裏面は網目状。アワタケ・ヤマドリタケなど。アワタケをこれに含めない地方もある。
い‐ぐち【鋳口】
溶解した金属を流し込むための鋳型の口。
イクチオサウルス【Ichthyosaurus ラテン】
ジュラ紀に生息した魚竜の一つ。比較的小形で、体長約2メートル。
イクチオステガ【Ichthyostega ラテン】
最も初期の両生類の一つ。デボン紀後期に生息。尾に鰭ひれがあり、水生だったらしい。後ろ足は7指だが、前足は不明。体長約1メートル。
いくち‐しま【生口島】
瀬戸内海中部、芸予諸島の島。広島県尾道市に属する。面積約30平方キロメートル。北部に「西の日光」と呼ばれる耕三寺こうさんじがある。瀬戸田島。
いく‐ちよ【幾千代】
どれほどの代。多くの代。元輔集「今―か子の日すごさむ」
いく‐ちよ【幾千夜】
どれほどの夜。多くの夜。拾遺和歌集恋「―寝てか恋のさむべき」
いく‐つ【幾つ】
(ツは接尾語)不定の数を表す語。
①不定個数をいい、また個数を問うのに使う。どのくらいの数。人の年齢を問うのにも使う。源氏物語夕顔「国の物語など申すに、湯桁ゆげたは―と問はまほしくおぼせど」「年は―にか、ものし給ひし」。「―買ったか」
②多くの数であることを示すのに使う。「―になっても子供だ」「橋が―もかかっている」
い‐ぐつ【藺履】ヰ‥
藺草で編み、紙の緒をつけた草履。栄華物語音楽「―どもを履きたり」
イクティノス【Iktinos】
古代ギリシアの建築家。前5世紀のアテナイの人。フェイディアスの下でカリクラテスと共にアクロポリスのパルテノン神殿を設計。
いく‐ど【幾度】
いくたび。なんべん。なんど。「―となく念を押した」
いく‐どうおん【異口同音】
多くの人が口をそろえて同じことを言うこと。多くの人の説が一致すること。「―に反対を唱えた」
いく‐とせ【幾年】
年数を問う語。どれほどの年。また、多くの年。いくねん。狭衣物語1「―を限りに、生ひゆかむとすらむ」。「国を出てからはや―」
イグナティウス‐デ‐ロヨラ【Ignatius de Loyola】
スペインの宗教家。戦争で重傷を負い、病臥中回心、同志とともにイエズス会を創立。(1491〜1556)→イエズス会
いく‐にち【幾日】
①日数を問う語。どれほどの日数。また、多くの日。「出かけてから―も経った」
②月のどの日。なんにち。「帰国は3月―ですか」
イグニッション【ignition】
(→)点火2に同じ。「―‐キー」
イグニンブライト【ignimbrite】
一般に、溶結した火砕流堆積物をいう。もとはニュー‐ジーランド北島に広く分布する溶結凝灰岩を典型とした。
い‐ぐね
(東北地方・静岡県で)屋敷境。屋敷まわりの樹木。→くね
いくの【生野】
①兵庫県朝来あさご市にある町。古来銀山として有名。現在は錫すずの精錬が行われる。
②丹波国天田郡にあった地名(現在は福知山市の大字)。(歌枕)
⇒いくの‐ぎんざん【生野銀山】
⇒いくの‐の‐へん【生野の変】
いくの‐ぎんざん【生野銀山】
生野1にある銀山。古代から知られていたが、天文(1532〜1555)年間守護山名氏が再興し、織豊両氏の経営を経て、江戸幕府直轄銀山として繁栄。明治政府の直営を経て、民営。1973年採掘中止。
⇒いくの【生野】
いくの‐の‐へん【生野の変】
1863年(文久3)平野国臣が沢宣嘉さわのぶよしを総帥とし、長州脱藩の士、但馬の郷士・豪農と共に、大和の天誅組に呼応して生野1で起こした武装蜂起。代官所を占拠、農兵2000を集めたが、鎮圧された。
⇒いくの【生野】
いくは【的】
まと。仁徳紀「―の臣おみの祖おや」
⇒いくは‐どころ【的所】
イクバール【Muḥammad Iqbāl】
インドの詩人・思想家。パンジャブ生れ。ウルドゥー語・ペルシア語の詩でイスラム教徒に多大な影響を与えた。パキスタンでは国民的詩人として敬愛。(1877〜1938)
いくば‐く【幾何・幾許】
①どれほど。どんなに多く。万葉集8「わが背児せこと二人見ませば―かこの降る雪の嬉しからまし」
②(「も」を伴い、否定・反語に用いる)なにほども。万葉集11「―も降らぬ雨ゆゑ」。「余命―もない」
⇒いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
いくばく‐も‐なく【幾許も無く】
まもなく。程なく。やがて。
⇒いくば‐く【幾何・幾許】
いくは‐どころ【的所】
弓の的をかける所。あずち。〈倭名類聚鈔4〉
⇒いくは【的】
いく‐はな【幾端】
(上方語)幾組。何組。
いく‐ひ【生日】
いきいきと栄える日。神事・儀式の日を祝っていう。吉日。
い‐くび【猪頸・猪首】ヰ‥
①人の首のずんぐりと太く短いこと。日葡辞書「イクビナヒト」
②兜かぶとを少しうしろにずらしてかぶること。
いく‐ひさしく【幾久しく】
〔副〕
(挨拶・手紙文などで用いる)いついつまでも。末永く。
いく‐びょう【育苗】‥ベウ
作物の苗をそだてること。
いく・ぶ【憤ぶ】
〔自四〕
⇒いくむ
いく‐ぶん【幾分】
①いくつかの部分に分けたうちの一部分。「財産の―かを寄付する」
②(副詞的に)いくらか。ある程度。少し。「―涼しくなった」
いく‐ぶん【郁文】
[論語八佾「周は二代に監かんがみて、郁郁乎いくいくことして文なる哉」]文化が盛んで文物が備わっていること。
いく‐へん【幾遍】
いくたび。なんべん。
いくほう‐もん【郁芳門】‥ハウ‥
平安京大内裏の外郭十二門の一つ。東面の南端にある。もと門を守衛した的いくは氏にちなみ的門いくはもんと称。818年(弘仁9)中国風に改称。大炊御門おおいのみかど。→大内裏(図)
いくほう‐もんいん【郁芳門院】‥ハウ‥ヰン
白河天皇の皇女。名は媞子ていし。伊勢斎宮。白河天皇に愛され、堀河天皇の准母として皇后の称を与えられて、1093年(寛治7)院号宣下。(1076〜1096)
いく‐ほど【幾程】
どれほど。何程。謡曲、松風「―もなく世を早う去り給ひぬ」
いくみ‐だけ【い組竹】
茂って組み合った竹。古事記下「もとには―生ひ」
いく・む【憤む】
〔自四〕
(イクブとも)いきどおる。皇極紀「社稷くにをうかがふ権はかりことを挟わきはさむことを―・み」
い‐く・む【い組む】
〔自四〕
(イは接頭語)組む。古事記下「―・みは寝ず」
い‐く・む【射組む】
〔他四〕
互いに射あう。今昔物語集25「各楯を寄せて今は―・みなむとする」
いく‐むかし【幾昔】
どれほどの昔。多くの年月を経た昔。夫木和歌抄6「かきつばた―をか隔てきぬらむ」
いく‐もう【育毛】
頭髪を成長させること。「―剤」
いく‐ゆみや【生弓矢】
生命力の満ちている弓と矢。古事記上「その大神の生大刀と―と」
いく‐よ【幾世・幾代】
どれほどの時代。多くの時代。
いく‐よ【幾夜】
どれほどの夜。多くの夜。
いく‐よう【育養】‥ヤウ
そだてやしなうこと。養育。
いくよ‐もち【幾世餅】
切り餅をあぶって小豆餡あずきあんをつけたもの。元禄(1688〜1704)の頃、江戸両国の小松屋喜兵衛が妻幾世の名を付けて売り出し評判となった。
いく‐ら【幾ら】
(ラは接尾語)不定の度合・分量を表す語。どれほど。
①不定量や不定の度合を言い、また、量・程度を問うのに使う。「―か分からない」「―払えばよいか」
②仮定または推量の言い方を伴って、量が多くまたは程度が甚だしい意を表す。「―利口でも」「―あっても足りない」「此処で人が―死んだことだろう」
→いくらも。
⇒いくら‐か【幾らか】
⇒いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
⇒いくら‐なんでも【幾ら何でも】
⇒いくら‐も【幾らも】
イクラ【ikra ロシア】
(魚卵の意)サケ・マスの卵を塩漬けにした食品。日本では、すじこに対し、成熟卵を卵巣からばらばらに搾り出して作ったものをいう。
い‐ぐら【居座】ヰ‥
網代あじろの番人の座っている所。堀河百首冬「―にかかるあじろ木の布」
いくら‐か【幾らか】
①そう多くない程度の量。少量。わずか。「全体の―を割く」
②(副詞的に)少しばかり。幾分か。「―暖かくなった」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐とも‐なく【幾らとも無く】
数多く。十訓抄「御ふところより櫛を―とり出でて」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくら‐なんでも【幾ら何でも】
どのような事情があるとしても。どのような点から考えてみても。「―遅すぎる」
⇒いく‐ら【幾ら】
いぐら‐めし【いぐら飯】
(漁村語)壱岐などで、海藻イシゲをまぜて炊いた飯。いむら飯。いご飯。
いくら‐も【幾らも】
①いくつも。たくさん。平家物語7「かの巻物のうちにさりぬべき歌―ありけれども」
②(否定の意の語を伴って)たいして。それほど。万葉集17「年月も―あらぬに」。「一年に―できない」
⇒いく‐ら【幾ら】
いくり【海石】
石。海中の岩。暗礁。古事記下「由良の門との門中となかの―に」
いく‐り【郁李】
庭梅にわうめの漢名。
いぐり‐あみ【居繰網】ヰ‥
新潟県の三面川みおもてがわ、信濃川などで使用した漁網。竹竿に両端の上下を固定した網を、2艘の船の間に下ろして川を上下しながら鮭をとる。
いく‐りん【育林】
木材の生産、水源の
養、景観の維持、防風などの目的にあった林を育てること。→造林
イグルー【igloo】
エスキモーが氷雪の塊などを積み上げて作るドーム形の冬の住居。
い‐くるみ【鋳括み・鋳包み】
鋳物の足や耳などを先に鋳て溶融金属で密着させ、作りつけのように見せること。
い‐ぐるみ【弋・矰繳】
矢に糸や網をつけて、当たるとからみつくようにしたもの。いとゆみ。
イ‐グヮンス【李光洙】
(I Gwang-su)朝鮮の作家。平安北道定州生れ。号は春園。早稲田大学留学中に「無情」を発表。のちに親日的な立場に傾斜。朝鮮戦争中に北に連行。(1892〜1950)
い‐くん【偉勲】ヰ‥
大きな手柄。すぐれた手柄。
い‐くん【遺訓】ヰ‥
故人ののこした教え。「祖父の―を守る」
い‐くん【遺薫】ヰ‥
物にのこっているかおり。余香。遺香。
い‐くん【彝訓】
人の常にふみ行うべき道徳上の教訓。
いけ【池】
地を掘って人工的に水をためた所。自然の土地のくぼみに水のたまった所。
いけ【池】
姓氏の一つ。
⇒いけ‐たいが【池大雅】
いけ
〔接頭〕
(イッケとも)卑しめののしる意を強く表す。遊子方言「いツけずるい」。「―すかない」
い‐げ【以下・已下】
それより下。いか。
い‐げ【遺偈】ヰ‥
〔仏〕高僧、特に禅僧が、臨終に際してその境地を偈にしたもの。
いけい【怡渓】
江戸中期の禅僧・茶人。号は宗悦。大徳寺住持。江戸東海寺の高源院開祖。茶道石州流を学び、怡渓流を開く。(1644〜1714)
い‐けい【畏敬】ヰ‥
(崇高・偉大なものを)かしこまり敬うこと。「―の念」
い‐けい【異形・異型】
①普通とはかわったかたち。いぎょう。
②型かたが異なっているもの。
⇒いけい‐かん【異形管】
⇒いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
⇒いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
い‐けい【異系】
系統がちがうこと。
⇒いけい‐こうはい【異系交配】
い‐けい【遺計】ヰ‥
①はかりごとの手ぬかり。やりそこない。
②死後にのこすはかりごと。
い‐けい【縊刑】
絞首刑。絞罪。
いけい‐かん【異形管】‥クワン
土管・鉄管などで、湾曲または分岐する箇所の接続に用いる、L字・T字・十字などの形をした管。
⇒い‐けい【異形・異型】
いけ‐いけ【行け行け】
(普通、平仮名で書く)
①深く考えることなく調子に乗って突っ走ること。
②派手で軽薄なこと。
いけい‐こうはい【異系交配】‥カウ‥
同一種類ではあるが、系統を異にする品種・変種などを交配すること。例えば、日本犬に外来品種を交配する類。交雑。
⇒い‐けい【異系】
いけい‐ざい【違警罪】ヰ‥
重罪・軽罪とならぶ犯罪の3分類の一つとして1880年(明治13)旧刑法に規定された罪。1908年(明治41)現行刑法施行の際、内容を改めて警察犯処罰令のうちに移された。拘留・科料にあたる罪。
いけい‐ぞうしょく【異型増殖】
正常と異なる未分化な細胞の増殖。広義には悪性増殖(癌)を含むが、ふつう悪性・良性の境界にある増殖状態を指す。
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいたい【異形態】
〔言〕(allomorph)環境に応じて異なった形で現れた、ある形態素の一形態。
いけい‐はいぐうし【異型配偶子】
有性生殖で、合体する二つの配偶子のかたちが異なるもの。↔同型配偶子
⇒い‐けい【異形・異型】
い‐けいれん【胃痙攣】ヰ‥
発作的に上腹部が激しく痛む病症。胃潰瘍・胆石症・虫垂炎などにより起こる。さしこみ。癪しゃく。
いけ‐うお【活魚】‥ウヲ
食用のため水中に囲って生かしておく魚。いけすの魚。「―料理」
いけうち【池内】
姓氏の一つ。
⇒いけうち‐ひろし【池内宏】
いけうち‐ひろし【池内宏】
東洋史学者。東京生れ。東大教授。朝鮮・満州史を研究。著「満鮮史研究」「元寇の新研究」など。(1878〜1952)
⇒いけうち【池内】
いけ‐うんじょう【池運上】‥ジヤウ
(→)池役いけやくに同じ。
いけ‐がき【生垣・生籬】
樹木を植えならべて造った垣。
いけがみそね‐いせき【池上曾根遺跡】‥ヰ‥
大阪府和泉市・泉大津市にある弥生時代の大集落遺跡。濠を巡らす住居域と、その周囲の墳墓などから成る付帯施設域とがある。
いけがみ‐ほんもんじ【池上本門寺】
⇒ほんもんじ1
いけ‐くち【いけ口】
(イケは接頭語)相手のよくしゃべるのをののしっていう語。浄瑠璃、近頃河原達引「―たたかれては、こちとらが身の破滅」
いけ‐くち【生口】
証言する人。(被疑者についてもいう)
いけ‐くち【行け口】
(イケはイケルの語幹)酒などを相当飲める性質。また、弁説のたつこと。その人。
いけこみ‐ばしら【埋込柱】
地中にうめ込んで立てた柱。掘立柱ほったてばしら。
いけ‐こ・む【埋け込む】
〔他五〕
地を掘って埋めいれる。
いけ‐ころし【生け殺し】
歌舞伎で、舞台の進行にあわせて下座音楽を強めたり弱めたりすること。また、せりふの抑揚・強弱にもいう。
いけ‐じめ【活け締め】
活魚の鰓蓋えらぶたの中にある頭の骨と中骨のつなぎ目、尾のつけ根の2カ所を切り、血抜きをすること。死後の身に血が回るのを防ぎ、鮮度を保つ。いきじめ。→のじめ
いけ‐しゃあしゃあ
(イケは接頭語)人にどう思われようが、つら憎いまで平気でいるさま。
いけじり‐でら【池後寺】
法起寺ほっきじの異称。
いけ‐す【生簀】
漁獲した魚や料理などに使う魚を生かしておく所。川や池または海岸の水中に竹垣をとりまわしたもの、箱形のものなどがある。〈倭名類聚鈔15〉
⇒いけす‐ぶね【生簀船】
いけ‐ず
(「行けず」の意から)
①強情なこと。意地の悪いこと。また、そういう人。いかず。
②わるもの。ならずもの。浄瑠璃、夏祭浪花鑑「今も今とて―達がわつぱさつぱ」
いけ‐ずうずうし・い‥ヅウヅウシイ
〔形〕
(イケは接頭語)つら憎いほどあつかましい。
いけ‐すかな・い【いけ好かない】
〔形〕
(イケは接頭語)他人の性質・態度などが気に染まないでいやである。
いけずき【生唼・生食】
(「池月」とも書く)「宇治川の先陣」参照。
いけす‐ぶね【生簀船】
魚を生かしておく水槽すいそう。魚を入れた箱を水中に沈めまたは浮かべておくもの。いけぶね。〈[季]夏〉
⇒いけ‐す【生簀】
いけ‐ずみ【埋炭・活け炭】
永く火力を保つように灰に埋めた炭。
いけ‐ぞんざい
(イケは接頭語)ひどく粗略にするさま。甚だしく丁重を欠くさま。「―な口をきく」
いけだ【池田】
①大阪府北西部の市。豊中とともに大阪の代表的な住宅衛星都市。かつて清酒・木炭で有名。人口10万2千。
②静岡県磐田市の地名。平家物語・源平盛衰記・謡曲「熊野ゆや」などに見える池田の宿。もと、天竜川の渡河点。
⇒いけだ‐ざけ【池田酒】
⇒いけだ‐ずみ【池田炭】
いけだ【池田】
姓氏の一つ。江戸時代の外様大名。備前岡山・因幡鳥取藩主。池田氏は、清和源氏源仲政の子、池田泰政を祖とするという。
⇒いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒いけだ‐きかん【池田亀鑑】
⇒いけだ‐きくなえ【池田菊苗】
⇒いけだ‐しげあき【池田成彬】
⇒いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
⇒いけだ‐そうたん【池田宗旦】
⇒いけだ‐てるまさ【池田輝政】
⇒いけだ‐はやと【池田勇人】
⇒いけだ‐ますお【池田満寿夫】
⇒いけだ‐みつまさ【池田光政】
⇒いけだ‐ようそん【池田遥邨】
い‐げた【井桁】ヰ‥
①井戸の上部の縁を木で「井」の字の形に四角に組んだもの。
②ものを組むとき、「井」の字の形にする、その形。
③紋所の名。井桁1にかたどったもの。もと菱形を井桁、方形を井筒としたが、のち混同された。→井筒(図)
いけ‐たいが【池大雅】
江戸中期の文人画家。日本文人画の大成者。名は無名ありな。九霞山樵・霞樵・大雅堂などと号。京都の人。明清代の文人画を柳沢淇園に学び、祇園南海にも感化された。やまと絵や西洋画の表現をも取り入れ、のびやかな描線と明快な色彩による奥深い空間表現を確立。書にもすぐれた。作「十便帖」「楼閣山水図屏風」など。妻、玉瀾も画家。いけのたいが。(1723〜1776)
⇒いけ【池】
いけだ‐えいせん【池田英泉】
⇒けいさいえいせん(渓斎英泉)。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きかん【池田亀鑑】
国文学者。鳥取県生れ。東大教授。平安文学、特に源氏物語の文献学的研究に貢献。著「源氏物語大成」「古典の批判的処置に関する研究」など。(1896〜1956)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐きくなえ【池田菊苗】‥ナヘ
化学者。京都生れ。東大教授。「味の素」を創製。理化学研究所の設立に貢献。(1864〜1936)
池田菊苗
提供:毎日新聞社
⇒いけだ【池田】
いけだ‐こ【池田湖】
鹿児島県薩摩半島南東部の湖。カルデラ湖。大鰻の生息地。面積11平方キロメートル。湖面標高は66メートル、深さは233メートル。
池田湖
撮影:山梨勝弘
いけだ‐ざけ【池田酒】
池田1で醸造する酒。辛口で、江戸時代には最上の酒として、伊丹酒と並称された。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐しげあき【池田成彬】
(名はセイヒンとも)銀行家・政治家。米沢藩士の子。慶応義塾卒。時事新報に入り、三井銀行に転じ、三井の大番頭といわれた。日銀総裁・蔵相・商相・枢密顧問官を歴任。(1867〜1950)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずいせん【池田瑞仙】
江戸中期の医師。名は独美。錦橋きんきょうと号す。周防岩国の人。痘瘡とうそうの治療で知られ、のち幕府医学館で講じた。著「痘科弁要」「痘疹戒草」など。(1735〜1816)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ずみ【池田炭】
兵庫県川西市一庫ひとくら付近で生産されたクヌギの黒炭。池田1に出荷したからいう。一庫炭。
⇒いけだ【池田】
いけだ‐そうたん【池田宗旦】
江戸前期の俳人。別号、兀翁。摂津伊丹いたみの人。松江重頼の門人。伊丹の居所を也雲軒と称し、国文・俳諧を指導、伊丹風の祖。上島鬼貫もその感化を受けた。(1636〜1693)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐てるまさ【池田輝政】
安土桃山時代の武将。織田信長に従い、のち豊臣秀吉に仕えて長久手・小田原に戦う。関ヶ原の戦には徳川家康に属して功をたて、播磨を与えられて姫路城主となり、さらに備前・淡路を得た。(1564〜1613)
⇒いけだ【池田】
いけたに【池谷】
姓氏の一つ。
⇒いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】
いけたに‐しんざぶろう【池谷信三郎】‥ラウ
小説家。東京生れ。東大中退。新聞の懸賞小説に「望郷」が当選。新感覚派に属す。作「橋」「有閑夫人」など。(1900〜1933)
⇒いけたに【池谷】
いけだ‐はやと【池田勇人】
政治家。広島県生れ。京大卒。大蔵官僚を経て、吉田茂に知られ、自由党に入り、各省大臣を歴任。自由民主党総裁。1960〜64年首相。高度経済成長政策を推進。(1899〜1965)
池田勇人(1)
撮影:田村 茂
池田勇人(2)
撮影:石井幸之助
⇒いけだ【池田】
いけだ‐ますお【池田満寿夫】‥ヲ
画家・作家。中国瀋陽(旧、奉天)生れ。版画家としてデビュー。のち、水彩画・彫刻・作陶・文芸・映画製作など多彩な活動を行う。小説「エーゲ海に捧ぐ」で芥川賞。(1934〜1997)
⇒いけだ【池田】
いけだ‐みつまさ【池田光政】
江戸前期の備前岡山藩主。輝政の孫。通称新太郎、諡おくりなは芳烈公。熊沢蕃山の登用、郷学閑谷しずたに学校の創設など、仁政理念に基づく藩政を展開。明君と称せられる。著「池田光政日記」。(1609〜1682)
→文献資料[池田光政日記]
⇒いけだ【池田】
いけだや‐じけん【池田屋事件】
幕末、元治元年(1864)6月5日、長州・土佐・肥後各藩の尊攘派志士約20名が、京都三条小橋の旅宿池田屋に集まり謀議中、新撰組に襲撃され、宮部鼎蔵ていぞう・吉田稔麿としまろら多くの死傷者を出した事件。長州藩の憤激を呼び、蛤御門はまぐりごもんの変のきっかけとなる。池田屋騒動。
いけだ‐ようそん【池田遥邨】‥エウ‥
日本画家。本名、昇一。岡山県生れ。晩年は種田山頭火の句を絵画化する一連の作品を描く。文化勲章。(1895〜1988)
池田遥邨
撮影:田沼武能
⇒いけだ【池田】
いげち‐な・い
〔形〕[文]いげちな・し(ク)
(近世、上方で使われた)
①薄情である。人情に乏しい。
②厚かましい。貪欲である。浄瑠璃、近江源氏先陣館「酒呑童子の眷属か―・い酒好きと競合ひ」
③むごたらしい。洒落本、男倡新宗玄々経「―・きうきめにあふ事なり」
→えげつない
いけ‐ちょうがい【池蝶貝】‥テフガヒ
イシガイ科の二枚貝。殻長約20センチメートルで殻が厚い。琵琶湖水系の特産種で、深さ5メートルより浅い砂泥中にもぐっている。淡水真珠の養殖に母貝として用いる。
い‐げつ【遺孽】ヰ‥
①父に死なれた妾腹の子。
②後にのこった卑しい血統のもの。
いけ‐づくり【生け作り・活け作り】
①コイ・タイなどを生きたまま、頭・尾・中骨はそのままに、身を切り取って手早く刺身に作り、再び原形のように並べて出す料理。いきづくり。
②転じて、新鮮な魚の刺身。
いげつ‐な・い
〔形〕
イゲチナイの転。
いけ‐どうずり【いけどう掏摸】
(イケもドウもののしる意の接頭語)掏摸すりをののしる語。人をののしる時にも用いる。いきずり。浄瑠璃、心中天の網島「ヤイ治兵衛、女房子供の身の皮剥ぎ、その金でおやま狂ひ、―め」
いけ‐どし【いけ年】
(イケは接頭語)年をとったこと、年齢不相応なことをののしっていう語。いい年。浮世風呂3「百七ツの帯解でも祝はうといふ―仕つて、その眉毛は何のまねだ」
いけ‐どの【池殿】
京都の六波羅蜜寺の西にあった平頼盛の邸宅。また、平頼盛の通称。
いけ‐どり【生け捕り・生擒】
いけどること。また、いけどられた人や動物。「虎を―にする」
いけ‐ど・る【生け捕る】
〔他五〕
人や動物を生きているまま捕らえる。「象を―・る」
いけ‐ない
(イケルの未然形に否定の助動詞ナイの付いたもので、活用はナイと同型)
①(禁止を表す)不可である。…すべきでない。「悪いことをしては―」「答えなくては―」
②(非難・絶望・拒否・憐憫れんびんなどの意で)よくない。まずい。だめだ。望ましくない状態である。「―子」「あの病人はすでにいけなかった」「歯が痛いのか。それは―」「いい物ばかりで目移りして―」
③(体質的に)酒が飲めない。「―口」
いけなみ【池波】
姓氏の一つ。
⇒いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】
いけなみ‐しょうたろう【池波正太郎】‥シヤウ‥ラウ
劇作家・小説家。東京生れ。長谷川伸に師事。新国劇の脚本を書く傍ら時代小説を執筆。作「鬼平犯科帳」「剣客商売」などのシリーズ、「真田太平記」など。(1923〜1990)
池波正太郎
撮影:田沼武能
⇒いけなみ【池波】
いけ‐にえ【生け贄・犠牲】‥ニヘ
①生きたまま贄にえとして神に供える生き物。
②ある目的のために生命または名利をすてる人。犠牲ぎせい。「会社再建の―となる」
いけにし【池西】
姓氏の一つ。
⇒いけにし‐ごんすい【池西言水】
いけにし‐ごんすい【池西言水】
江戸中期の俳人。名は則好。奈良の人。松江重頼の門人。江戸で談林風を鼓吹、上京後は蕉風の同調者。「木枯しの果はありけり海の音」の名句で「木枯しの言水」といわれた。(1650〜1722)
⇒いけにし【池西】
いけ‐ぬ
(→)「いけない」に同じ。歌舞伎、助六所縁江戸桜「悪洒落な侍が持合せた杯、あげまきさんと―口合ひ、憎さも憎し」
いけの【池野】
姓氏の一つ。
⇒いけの‐せいいちろう【池野成一郎】
いけ‐の‐こころ【池の心】
池の中心。池の底。また、池の面。源氏物語桐壺「―広くしなして」
いけの‐せいいちろう【池野成一郎】‥ラウ
植物遺伝学者。東京の人。東大教授。ソテツの精子を発見、被子植物とシダ・裸子植物の類縁関係を究明。(1866〜1943)
⇒いけの【池野】
いけ‐の‐ぜんに【池禅尼】
藤原宗兼の娘。平忠盛の後妻。清盛の継母。頼盛の実母。源頼朝を助命。六波羅の池殿に住み、池ノ尼ともいう。生没年未詳。
いけ‐の‐だいなごん【池大納言】
平頼盛の通称。
いけのべのなみつき‐の‐みや【池辺双槻宮】
用明天皇の皇居。遺称地は奈良県桜井市阿部。磐余いわれの池辺双槻宮。
いけのぼう【池坊】‥バウ
(もと京都六角堂頂法寺の坊の名)立花および生花せいかの現存最古の流派。池坊専慶に始まり、池坊専好(初代・2代)が立花を大成。
⇒いけのぼう‐せんおう【池坊専応】
⇒いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】
⇒いけのぼう‐せんこう【池坊専好】
いけのぼう‐せんおう【池坊専応】‥バウ‥
戦国時代の華道家。その「池坊専応口伝」は、生け花を理論的に大成した最初の口伝書。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんけい【池坊専慶】‥バウ‥
池坊の始祖。長禄・寛正(1457〜1466)ごろ活躍した立花たてばなの名手。生没年未詳。
⇒いけのぼう【池坊】
いけのぼう‐せんこう【池坊専好】‥バウ‥カウ
①(初代)安土桃山・江戸初期に活躍した華道家。「文禄三年前田亭御成記」所載の松の砂之物は傑作といわれる。(1536?〜1621)
②(2代)立花りっかの大成者。後水尾天皇の師。立花図を多数残す。(1570?〜1658)
⇒いけのぼう【池坊】
いけのもくず【池の藻屑】‥クヅ
歴史物語。14巻。荒木田麗女れいじょ著。1771年(明和8)成る。後醍醐天皇から後陽成天皇に至る間の歴史を古典趣味豊かに雅文で記したもの。「増鏡」の後を承ける。
いけ‐ばか【埋墓】
①土葬の土饅頭どまんじゅう。丸塚まるか。
②(→)「うめ墓」に同じ。
いけ‐はぎ【生剥】
天つ罪の一つ。生きている獣の皮を剥ぐこと。いきはぎ。神代紀上「斑駒ぶちこまを―にして」
いけ‐ばな【生花・活花】
①草木の枝・葉・花などを切り取って、水を入れた花器に挿し、席上の飾りとすること。また、挿したもの。挿花。
②⇒せいか1
いけ‐び【埋火】
いけた火。うずみ火。生火。
⇒いけび‐ごや【埋火小屋】
いけび‐ごや【埋火小屋】
肥料用の灰をつくる小屋。あくやしば。
⇒いけ‐び【埋火】
いけ‐ぶくろ【生け袋】
鷹の生き餌の雀などを入れる袋。狂言、餌差十王「―腰簑の上に取付けて」
いけぶくろ【池袋】
東京都豊島区の一地区。第二次大戦後、池袋駅周辺が、副都心の一つとして急速に発展。
いけ‐ぶね【生け槽・生け舟】
(→)生簀船いけすぶねに同じ。
いけべ【池辺】
姓氏の一つ。
⇒いけべ‐さんざん【池辺三山】
⇒いけべ‐よしかた【池辺義象】
いけべ‐さんざん【池辺三山】
明治時代の新聞人。本名、吉太郎。熊本藩士の子。新聞「日本」の客員、のち「大阪朝日」「東京朝日」主筆。日清・日露戦争などに際し健筆をふるう。また紙面を刷新、夏目漱石らの名編を多く掲載。(1864〜1912)
⇒いけべ【池辺】
いけべ‐よしかた【池辺義象】
国文学者・歌人。藤園と号。熊本生れ。国文・和歌・古代法制に精通。一高教授・御歌所寄人。著「日本法制史書目解題」「日本文学史」など。(1861〜1923)
⇒いけべ【池辺】
いけま【生馬・牛皮消】
山地に多いガガイモ科の蔓性多年草。根は肥厚して紡錘形。蔓は帯紫色、葉は心臓形。夏、白い5弁星形の小花をつける。実は紡錘状の蒴果さくかで、裂けて白毛のある種子を飛散。根は生薬(牛皮消根)で、利尿剤。馬の諸病の特効薬とするのは、アイヌ語名のイケマに「生馬」の字をあてたため起こった俗信。ヤマコガメ。コサ。
いけま
いけ‐ま【生け間・活け間】
漁船の中央部に、外部の水が通ずるように設けた生簀いけす。
いけみ‐ぐさ【池見草】
蓮はすの別称。
いけみず‐の【池水の】‥ミヅ‥
〔枕〕
「言ひ」「そこ」「下」「つつむ」にかかる。
いく‐さん【育蚕】🔗⭐🔉
いく‐さん【育蚕】
蚕を育てること。養蚕。
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いくさ【戦・軍】🔗⭐🔉
いくさ [3][0] 【戦・軍】
(1)たたかい。戦争。合戦。
(2)軍勢。兵隊。「千万(チヨロズ)の―なりとも言挙げせず/万葉 972」
(3)弓を射るわざ。「―習ふ所を築かしむ/日本書紀(持統訓)」
いくさ-がみ【軍神】🔗⭐🔉
いくさ-がみ [3] 【軍神】
戦いの勝利を祈念する神。武神。弓矢の神。古くから武甕槌神(タケミカズチノカミ)(鹿島神宮の祭神)・経津主神(フツヌシノカミ)(香取神宮の祭神)が尊崇される。鎌倉時代以後,不動明王・八幡大菩薩・摩利支天・北斗七星などもまつられた。
いくさ-だいしょう【軍大将】🔗⭐🔉
いくさ-だいしょう ―シヤウ [4] 【軍大将】
その日の作戦の指揮をとる武将。
いくさ-だち【軍立ち】🔗⭐🔉
いくさ-だち 【軍立ち】
(1)出陣。「精兵(トキイクサ)をゐて進みて…―す/日本書紀(崇神訓)」
(2)いくさ。合戦。「これほど―激しき敵にいまだあはず候/保元(中・古活字本)」
いくさ-だて【軍立て】🔗⭐🔉
いくさ-だて 【軍立て】
軍勢の配置。陣立て。
いくさ-の-きみ【軍の君】🔗⭐🔉
いくさ-の-きみ 【軍の君】
全軍を統率する大将。総司令官。大将軍。「共に印綬(シルシ)をたまひて―としたまふ/日本書紀(崇神訓)」
いくさ-の-にわ【軍の庭】🔗⭐🔉
いくさ-の-にわ ―ニハ [0] 【軍の庭】
戦場。
いくさ-ば【軍場】🔗⭐🔉
いくさ-ば [0] 【軍場】
戦いをする場所。戦場。いくさのにわ。
いくさ-ひょうじょう【軍評定】🔗⭐🔉
いくさ-ひょうじょう ―ヒヤウヂヤウ 【軍評定】
合戦の前に行う軍議。「元春御存生の時,隆景と互の―/陰徳太平記」
いくさ-ぶぎょう【軍奉行】🔗⭐🔉
いくさ-ぶぎょう ―ギヤウ [4] 【軍奉行】
鎌倉・室町幕府の職名。戦の際の臨時の職で,軍事全般の総指揮にあたる。一般に,侍所の別当・所司が任じられた。
いくさ-ぶね【軍船】🔗⭐🔉
いくさ-ぶね 【軍船】
兵船。軍艦。
いくさ-ぼし【軍星】🔗⭐🔉
いくさ-ぼし [3] 【軍星】
北斗七星。特に,その第七星。
いくさ-ものがたり【軍物語】🔗⭐🔉
いくさ-ものがたり [6] 【軍物語】
過去の戦争に関する話。また,記録。軍記。
いくさ-よばい【軍喚ばひ】🔗⭐🔉
いくさ-よばい ―ヨバヒ 【軍喚ばひ】
戦場で,ときの声をあげること。「―の声絶えざりし事/平家(灌頂)」
いくさ-よほろ【軍丁】🔗⭐🔉
いくさ-よほろ 【軍丁】
徴用されて,兵役に従事した壮丁。兵士。「一つ二つの国に―を乞ひ/続紀(天平宝字八宣命)」
いく-さき【行く先】🔗⭐🔉
いく-さき [0] 【行く先】
「ゆくさき(行先)」に同じ。
いく-さん【育蚕】🔗⭐🔉
いく-さん [0] 【育蚕】
カイコを飼うこと。養蚕。
いくさ【軍】(和英)🔗⭐🔉
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