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広辞苑の検索結果 (52)
のり【乗り】🔗⭐🔉
のり【乗り】
①乗物などに乗ること。
②素地によくなじむこと。「おしろいの―がよくない」
③調子づくこと。つりこまれること。長唄、供奴「浮れ拍子に―が来て」
④リズムに乗ること。能でリズム感をいう。「―がよい」「―をおさえる」
⑤謡曲で、謡と拍子との合せ方。大ノリ・中ノリ・平ノリの三様がある。
⑥歌舞伎・浄瑠璃などで、台詞せりふを三味線のリズムに合わせていうこと。
⑦二人の興行者が金を出し合ってする芝居。
⑧何人かで金を出し合って一つの事をすること。
⇒乗りが来る
のり‐あ・う【乗り合う】‥アフ🔗⭐🔉
のり‐あ・う【乗り合う】‥アフ
〔自五〕
他の人と同じ船や車に乗る。世間胸算用4「旅人つねよりいそぐ心に―・ひて」
のり‐あが・る【乗り上がる】🔗⭐🔉
のり‐あが・る【乗り上がる】
〔自五〕
①からだを上にあげる。「―・ってのぞきこむ」
②船に乗る場合、風が艫ともの方から吹いている時は、艫にすわる。日葡辞書「カザウエ(風上)ニノル、また、ノリアガル」
のり‐あ・げる【乗り上げる】🔗⭐🔉
のり‐あ・げる【乗り上げる】
〔他下一〕[文]のりあ・ぐ(下二)
船や車などを進めて物の上にあがらせる。日葡辞書「ウマヲヤマヘノリアグル」。「船が浅瀬に―・げる」
のり‐あわ・す【乗り合わす】‥アハス🔗⭐🔉
のり‐あわ・す【乗り合わす】‥アハス
〔自五〕
「のりあわせる」に同じ。
のり‐あわ・せる【乗り合わせる】‥アハセル🔗⭐🔉
のり‐あわ・せる【乗り合わせる】‥アハセル
〔自下一〕
たまたま他の人と一緒に一つの乗物に乗る。「旧友と―・せる」
のり‐いだ・す【乗り出す】🔗⭐🔉
のり‐いだ・す【乗り出す】
〔他五〕
「のりだす」に同じ。
のり‐い・る【乗り入る】🔗⭐🔉
のり‐い・る【乗り入る】
[一]〔自五〕
①乗物に乗ったまま内に入る。
②勢いよく、進み入る。のりこむ。浄瑠璃、国性爺合戦「庭上に―・り大音上げ」
[二]〔他下二〕
⇒のりいれる(下一)
のり‐い・れる【乗り入れる】🔗⭐🔉
のり‐い・れる【乗り入れる】
〔他下一〕[文]のりい・る(下二)
①乗物を内に進め入れる。「車を―・れる」
②馬などをよく乗り馴らす。浄瑠璃、十二段「馬上の達者に―・れさせ候へば」
③バスや鉄道などの路線を他の区域内へ延長する。「私鉄が地下鉄に―・れる」
のり‐うつ・る【乗り移る】🔗⭐🔉
のり‐うつ・る【乗り移る】
〔自五〕
①ある乗物から他の乗物に移る。のりかえる。移乗する。好色一代男3「潮境より小早に―・りて」
②神仏・霊魂などがとりつく。日葡辞書「アノヒトノココロニハ、テンマハジュン(天魔波旬)ガノリウツッタ」
のり‐おく・れる【乗り遅れる】🔗⭐🔉
のり‐おく・れる【乗り遅れる】
〔自下一〕[文]のりおく・る(下二)
①乗ろうとして時期におくれる。おくれて乗りそこなう。風雅和歌集釈教「いそげ人弥陀のお舟のかよふ世に―・れなばいつか渡らむ」
②転じて、ぐずぐずして時機を逸する。時流に取り残される。「流行に―・れる」「バスに―・れる」
のり‐おり【乗り下り・乗り降り】🔗⭐🔉
のり‐おり【乗り下り・乗り降り】
のることとおりること。「馬の―」「旅客が大勢―する」
のり‐か・える【乗り換える・乗り替える】‥カヘル🔗⭐🔉
のり‐か・える【乗り換える・乗り替える】‥カヘル
〔他下一〕[文]のりか・ふ(下二)
①一つの乗物から降りて他の乗物に乗る。「急行に―・える」
②心を他に移す。今までのものをすてて他の新しいものを取る。浄瑠璃、栬狩剣本地「わが方へは家出したりと嘘ついて世継に―・へくさつた」。「保守派に―・える」
○乗りかかった船のりかかったふね
(船に乗った以上は途中で下船できない意から)いったん着手した以上、中止するわけにゆかないこと。「―で、あとへは引けぬ」
⇒のり‐かか・る【乗り掛かる】
○乗りかかった船のりかかったふね🔗⭐🔉
○乗りかかった船のりかかったふね
(船に乗った以上は途中で下船できない意から)いったん着手した以上、中止するわけにゆかないこと。「―で、あとへは引けぬ」
⇒のり‐かか・る【乗り掛かる】
のり‐かか・る【乗り掛かる】
〔自五〕
①乗って体をもたせかける。乗っかかる。平家物語4「水しとまば、三頭さんずの上に―・れ」
②乗ろうとする。乗り始める。
③物事をしはじめる。「―・った仕事」
⇒乗りかかった船
○乗りが来るのりがくる🔗⭐🔉
○乗りが来るのりがくる
乗り気になる。調子づく。江戸生艶気樺焼えどうまれうわきのかばやき「艶二郎、いよいよ乗りがきて」
⇒のり【乗り】
のり‐かけ【乗掛】
①中世・近世、宿駅の駄馬だば1頭に人が一人乗り、20貫目の荷物をつけて運んだこと。
②乗掛馬の略。
⇒のりかけ‐うま【乗掛馬】
⇒のりかけ‐に【乗掛荷】
のりかけ‐うま【乗掛馬】
乗掛につかう駄馬。
⇒のり‐かけ【乗掛】
のりかけ‐に【乗掛荷】
乗掛の荷物。
⇒のり‐かけ【乗掛】
のり‐か・ける【乗り掛ける】
〔他下一〕[文]のりか・く(下二)
①乗りながらかかる。乗りながらつっかける。天草本平家物語「水の底には大綱を張らうぞ。馬―・けて押し流されて不覚すな」
②乗ろうとする。
のり‐き【乗り気】
物事をするのに気が進むこと。きのり。乗地。「―になる」
のり‐きり【乗切り】
①最後まで乗り切ること。乗りづめ。
②兵法で、敵が固まって逃げる時、騎馬でその中間をつっ切って散り散りにし、味方に敵の首を取らせること。
③大河を騎馬で押し渡ること。のっきり。
のり‐き・る【乗り切る】
〔自五〕
①乗ったままで最後までゆく。
②乗ってつっ切る。乗り越える。「早瀬を―・る」
③転じて、難局を突破する。「危機を―・る」
のり‐ぐ・す【乗り具す】
〔自サ変〕
相乗りで乗る。ともに乗る。十訓抄「帥の内大臣殿の御車に―・して」
のり‐くず・す【乗り崩す】‥クヅス
〔他四〕
敵陣に駆け入って崩れ立たせる。また、敵城を攻め落とす。日葡辞書「シロ(城)ヲノリクヅス」
のり‐くち【乗口】
馬をひく時に、鐙あぶみの所にさがって差縄さしなわを取ること。平家物語9「おほくの馬共を見ければ…或るは―に引かせ、或るは諸口もろくちに引かせ」
のり‐ぐつ【乗沓】
乗馬の時に用いる革沓かわぐつ。
のり‐ぐつわ【乗轡】
轡に面懸おもがい・手綱たづなをつけて、乗馬に用いるもの。
のり‐くみ【乗組】
乗りくむこと。また、その人。
⇒のりくみ‐いん【乗組員】
のりくみ‐いん【乗組員】‥ヰン
船や飛行機に乗り組んで、運航業務や乗客のサービスにあたる人。乗務員。クルー。
⇒のり‐くみ【乗組】
のり‐く・む【乗り組む】
〔自五〕
業務組織の一員として、艦船・航空機・列車などに乗る。「連絡船に―・む」
のり‐くら【乗鞍】
乗馬用の鞍。
のりくら【乗鞍】
乗鞍岳の略。
⇒のりくら‐かざんたい【乗鞍火山帯】
⇒のりくら‐こうげん【乗鞍高原】
⇒のりくら‐だけ【乗鞍岳】
のりくら‐かざんたい【乗鞍火山帯】‥クワ‥
立山を北端とし、乗鞍岳を経由して南は御岳おんたけにいたる火山帯をいった語。
⇒のりくら【乗鞍】
のりくら‐こうげん【乗鞍高原】‥カウ‥
長野県松本市、乗鞍岳の東側にある溶岩台地。スキー場で有名。
⇒のりくら【乗鞍】
のりくら‐だけ【乗鞍岳】
(西方から望むと馬の背に似ているからいう)岐阜県北部から長野県中部にまたがる火山。飛騨山脈南部の峻峰。標高3026メートル。山頂近くにコロナ観測所がある。
乗鞍岳
提供:岩波書店
⇒のりくら【乗鞍】
のり‐け【糊気】
糊をふくんでいるさま。「―がない」
のり‐げ【のり毛】
①幼い鷹の毛。〈日葡辞書〉
②まだ巣ばなれしない鷹。〈日葡辞書〉
のり‐こ・える【乗り越える】
〔自下一〕[文]のりこ・ゆ(下二)
①乗ってその上をこえる。「塀を―・える」
②ある状態・水準などをこえる。「先輩を―・えて出世する」「試練を―・える」
のり‐ごこち【乗心地】
乗った時のきもち。「―がよい」
のり‐ごころ【乗心】
(→)「のりごこち」に同じ。
のり‐こし【乗越し】
鉄道などで、乗客が降りる予定の駅よりも遠くまで乗って行くこと。「―料金」
のり‐こ・す【乗り越す】
〔他五〕
①馬などに乗って、越す。また、乗物に乗って追いぬく。日葡辞書「コノヒトビトハウスデ(薄手)ヲモヲ(負)ワイデ、カワ(川)ヲイカニモシヅカニノリコシ」
②物の上を越して進む。のりこえる。「塀を―・す」
③鉄道などで、乗越しをする。
のり‐ご・つ【詔つ・令つ】
〔他四〕
(「のりごと」を活用させた語)おっしゃる。のたまう。仰せられる。崇神紀「諸国に―・ちて船舶を造らしめよ」
のり‐ごと【告言・宣言・詔】
おおせ。みことのり。応神紀「有司つかさに令のりごとして」
のり‐ごと【法事】
⇒ほうじ
のり‐こな・す【乗り熟す】
〔他五〕
思うままに巧みに乗る。上手に乗る。「荒馬を―・す」
のり‐こぼ・る【乗り溢る】
〔自下二〕
牛車ぎっしゃの下簾したすだれから着物の一部がはみ出るほど多く乗り込む。源氏物語葵「常よりも好みととのへたる車どもの、われもわれもと―・れたる下簾の」
のり‐こみ【乗込み】
①乗物の中に入ること。
②戦場で、敵の陣列を乱すために騎馬で切り込むこと。
③俳優・興行人などが、一座を組んで旅先の興行地に入り込むこと。特に江戸時代、出勤でづとめ芝居に到着した時の挨拶の式。
④能の型の一つ。片手を先立てて前方下方へ乗り込んで拍子を踏むこと。
のり‐こ・む【乗り込む】
〔自五〕
①乗物の中に入りこむ。大勢と共に乗る。「車に―・む」「どやどやと船に―・む」
②馬などに、乗ったまま中に入る。転じて、勢いよくある場所に進み入る。「敵地に―・む」
のり‐じ【乗地】‥ヂ
①能や狂言で、大ノリという1字1拍の拍子に合わせる謡。
②義太夫節で、三味線の「ノリ」の手にのって語る曲節。詞は詞ノリという。
③調子にのってしゃべるさま。仮名文章娘節用「―ではなす其のところへ」
のり‐じ【糊地】‥ヂ
①布・紙などの地に糊の強くひいてあること。また、そのもの。
②木地に布をつけず、紙を張った上を糊で固めて漆を塗った粗製の塗物。好色五人女2「伏見三寸のつづら一荷、―の挟筥一つ」↔堅地かたじ
のり‐しず・める【乗り静める】‥シヅメル
〔他下一〕[文]のりしづ・む(下二)
乗ってあばれる馬などを静める。
のり‐した【乗下】
荷をつけて運ぶ馬の鞍の下部。
のり‐しらず【法知らず】
仏法を知らないこと。また、その人。無法。沙石集5「らちの外達磨を破する人をこそ―とは言ふべかりけれ」
のり‐じり【乗尻】
①競馬くらべうまの騎手。宇津保物語祭使「―装束して」
②乗馬に巧みな人。源平盛衰記42「主人も究竟の―なり」
③馬に乗って行列の尻に立って供奉する者。宇津保物語梅花笠「―の雑色ぞうしきより始め」
のり‐しろ【乗代】
共同経営者と漁船の乗組員との間で漁業収益の配分を行う代分しろわけの中で、乗組員に対する配分。これに対し、共同出資に応ずる配分を株代かぶしろという。
のり‐しろ【糊代】
紙を貼り合わせる時、糊をつけるための部分。
のり‐す【海苔簀】
採取して刻んだ海苔を流して干す簀。〈[季]春〉
のり‐す・える【乗り据える】‥スヱル
〔他下一〕[文]のりす・う(下二)
乗っている牛馬などを制して騒がないようにする。
のり‐すご・す【乗り過ごす】
〔他五〕
電車・バスなどで降りる予定の場所より先まで行ってしまう。のりこす。「うっかり一駅―・す」
のり‐す・てる【乗り捨てる】
〔他下一〕[文]のりす・つ(下二)
乗物からおりて、そのままその乗物を放置する。おりたあとの乗物にかまわず行く。「タクシーを―・てて歩いて行く」「―・てられた盗難車」
のり・する【糊する】
〔自他サ変〕[文]のり・す(サ変)
①糊をつける。糊でつける。
②(「口を―・する」の形で)かろうじて生活していく。やっと食べていく。
のり‐そ・う【乗り添ふ・乗り副ふ】‥ソフ
〔他四〕
共に乗って付き添う。また、同乗する。源氏物語手習「今一人―・ひて」
のり‐そこな・う【乗り損なう】‥ソコナフ
〔自五〕
乗るつもりでいて乗ることができない。「終電に―・った」
のり‐そだ【海苔粗朶】
海苔を着生させるため、海中に立てる木の枝。〈[季]春〉
のり‐ぞめ【乗り初め】
新調の乗物に初めて乗ること。また、新年に初めて乗物に乗ること。はつのり。〈[季]新年〉
のり‐だか【法高】
傾斜した部分の高さを傾斜面に沿った長さであらわしたもの。↔直高じきだか
のり‐だし【乗出し】
①乗り出すこと。大勢で勢いよく出発すること。
②馬場で、馬を乗り出す所。馬場本ばばもと。うまだし。
③元服。また、江戸時代大名の長子が初めて登城し、将軍に謁すること。
のり‐だ・す【乗り出す】
〔自五〕
①乗って出て行く。「太平洋に―・す」
②乗ることを始める。
③(他動詞として)(身体を)前に進め出す。「膝を―・す」
④進んで関係する。「調停に―・す」「政界に―・す」
のり‐た・つ【乗り立つ】
〔自四〕
乗って出発する。万葉集17「近江路にい行き―・ち」
のり‐ぢから【乗力】
馬などの、人が乗るのに堪える力。謡曲、鉢木「足弱車の―なければ追ひかけたり」
のり‐ちゃ【海苔茶】
乾ほし海苔を入れた茶漬の略。
のり‐つ・ぐ【乗り継ぐ】
〔他五〕
目的地に到達するまでに、中途で他の乗物に乗りかえて行く。
のり‐づけ【糊付け】
糊で貼りつけること。糊をつけること。
のり‐つ・ける【乗り付ける】
〔自下一〕[文]のりつ・く(下二)
①馬や乗物をいそがせて到着する。日葡辞書「フネヲノリツクル」。「あとから車で―・ける」
②乗物に乗ったままで戸口・玄関口までくる。「車寄せまで―・ける」
③乗って、前を行くものに続いて行く。日葡辞書「ウマヲノリツクル」
④乗ることに馴れる。乗りなれる。狂言、入間川「―・けぬ馬なれば」
のり‐つづ・く【乗り続く】
[一]〔自四〕
乗ってあとにつづく。枕草子278「みな―・きて立てるに、今ぞ御輿出でさせ給ふ」
[二]〔自下二〕
⇒のりつづける(下一)
のり‐つづ・ける【乗り続ける】
〔自下一〕[文]のりつづ・く(下二)
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。
のり‐づめ【乗り詰め】
少しも歩かないで終始乗物ばかりに乗っていること。「バスに―の旅」
のり‐づら【法面】
⇒のりめん
のり‐て【乗り手】
①乗る人。乗客。
②馬などに巧みに乗る人。
のり‐で【乗り出】
その交通機関に長く乗ったと感じられるほどの時間や距離。
のり‐と【祝詞】
祭の儀式に唱えて祝福することば。現存する最も古いものは延喜式巻8の「祈年祭としごいのまつり」以下の27編など。宣命せんみょう体で書かれている。「中臣寿詞なかとみのよごと」のように祝意の強いものを特に寿詞ともいう。文末を「宣のる」とするものと「申す」とするものとがある。のりとごと。のっと。「―をあげる」
→資料:『大嘗の祭の祝詞』
⇒のりと‐ごと【祝詞言】
⇒のりと‐し【祝詞師】
のりとこう【祝詞考】‥カウ
祝詞に関する注釈書。賀茂真淵著。3巻。1768年(明和5)成る。
のりと‐ごと【祝詞言】
(→)「のりと」に同じ。古事記上「ふと―祷ほき白して」
⇒のり‐と【祝詞】
のりと‐し【祝詞師】
伊勢神宮の昔の神官。正員外で祈祷などをつかさどる。詔刀のりと師。御師おんし。太神宮諸雑事記「太神宮司詔刀師種光を召す」
⇒のり‐と【祝詞】
のり‐と‐はさみ【糊と鋏】
他人の文章の一部を切り取って集め、つなぎ合わせて文章を作るやり方。
のり‐と・む【乗り留む】
〔他下二〕
獣の背にとび乗って、しとめる。
のりと・る【法る・則る】
〔自四〕
⇒のっとる。日本紀竟宴歌「ともに―・る」
のり‐と・る【乗り取る】
〔他四〕
攻め入って奪いとる。のっとる。太閤記14「石火矢を以て打ちすくめ、其後―・りなばよろしくあるべきか」
のり‐なお・る【乗り直る】‥ナホル
〔自四〕
乗り方をかえて身体をまっすぐにする。馬上で体勢を立て直す。平治物語「弓杖突いて―・らんとしけるを」
のり‐なじみ【乗馴染】
俳諧で、句のよく調和すること。鬼貫ひとりごと「あるは前句に不便を加へ、あるは―を専一に案じ侍りければ」
のり‐なら・す【乗り馴らす】
〔他五〕
馬や車などを、乗って馴らす。「若駒を―・す」
のり‐な・れる【乗り馴れる】
〔自下一〕[文]のりな・る(下二)
乗ることに馴れる。「―・れた車」
のり‐にげ【乗逃げ】
①乗物に乗って代金を払わないで逃げ去ること。狂言、薩摩守「もとはさう言うて、―があまた多うおじやつた」
②他人の乗物を盗んで乗って逃げ去ること。「自転車を―される」
のり‐ぬき【糊抜き】
新しい反物たんものの糊を抜いてやわらかにすること。
⇒のりぬき‐ざい【糊抜き剤】
のりぬき‐ざい【糊抜き剤】
糊抜きの際、糊の分解に使う薬剤。アミラーゼなどの酵素、亜臭素酸ナトリウムなどの酸化剤など。
⇒のり‐ぬき【糊抜き】
のり‐の‐あめ【法の雨】
仏法が衆生を慈しみ潤すのを雨にたとえていう語。法雨。伊勢物語集「あまねく―はそそげる」
のり‐の‐あるじ【法の主】
「法主ほうしゅ」の訓読。
のり‐の‐いと【法の糸】
仏縁を結ぶたよりとなるもの。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「八葉蓮華と拝まれ給へと、心に結び手に結ぶ―筋」
のり‐の‐うきき【法の浮木】
迷っている衆生が会いがたき仏の救いにあうこと。拾遺和歌集哀傷「ごふ尽すみたらし川の亀なれば―にあはぬなりけり」→盲亀もうきの浮木ふぼく
のり‐の‐うみ【法の海】
仏教の教えの深く広いことを海にたとえていう語。玉葉集釈教「かきつめし言葉の露の数ごとに―にはけふやいるらむ」
のり‐の‐おしで【法の印】
「法印ほういん」の訓読。沙石集5「信光法眼、法印のぞむとて、引き立つる人もなぎさの捨て舟は、さすがに―をぞまつ」
のり‐の‐かど【法の門】
「法門ほうもん」の訓読。玉葉集釈教「尋ね入る道とは聞けど―開けぬものは心なりけり」
のり‐の‐こえ【法の声】‥コヱ
読経どきょうの声。玉葉集釈教「―にききぞわかれぬ長き夜の眠りをさます暁の鐘」
のり‐の‐ころも【法の衣】
「法衣ほうえ」の訓読。赤染衛門集「もろともに着んや着じやといざなひて―を思ひ立てかし」
のり‐の‐し【法の師】
「法師ほうし」の訓読。源氏物語帚木「―の世のことわり説き聞かせむ所のここちするも」
のり‐の‐すえ【法の末】‥スヱ
仏法の衰える末世。末法。澆季ぎょうき。拾玉集3「―を今こそ神も照らすらめ君が副へつる言の葉を見て」
のり‐の‐すべらぎ【法の皇】
「法皇ほうおう」の訓読。千載和歌集序「わが―につかへたてまつりては」
のり‐の‐たきぎ【法の薪】
薪に火をつけて人をあたためるように、仏の教えが人を利することをたとえていう語。千五百番歌合「―にあふぞ嬉しき」
のり‐の‐ちかい【法の誓い】‥チカヒ
仏が衆生を済度しようとする誓願。浄瑠璃、薩摩歌「夫源五の手にかかり、消えて散つたる血刀の―も浅ましや」
のり‐の‐ちから【法の力】
「法力ほうりき」の訓読。公任集「限りなき―に」
のり‐の‐つえ【法の杖】‥ツヱ
①(仏法を杖にたとえて)仏法に帰依し、仏法をたのみとすること。浄瑠璃、吉野忠信「花紫は先に立ち、若紫は―つくづく物を案ずるに」
②寺参りなどの時に用いる杖。「麦刈りぬ近ごろきませ―」(蕪村)
のり‐の‐つかさ【法官・式部省】
司法の官。律令制の式部省の異称。天智紀「法官大輔のりのつかさのおおきすけ」
のり‐の‐つき【法の月】
仏法が衆生の迷いを晴らすことを月にたとえていう語。真如の月。新勅撰和歌集釈教「―久しくもがなと思へども」
のり‐の‐とも【法の友】
共に仏道に志す者。源氏物語橋姫「かへりては心恥かしげなる―にこそはものし給ふなれ」
のり‐の‐ともしび【法の灯】
(「法灯ほうとう」の訓読)
①仏法を闇夜を照らす灯にたとえていう語。千載和歌集釈教「夢さめむその暁をまつほどの闇をも照らせ―」
②仏法相伝の命脈。法統。栄華物語疑「かかる程に―をかかげ、仏法の命をつがせ給ふになりぬれば」
のり‐の‐にわ【法の場】‥ニハ
仏事を営み説教・法会などを修する場所。法場ほうじょう。千載和歌集釈教「春ごとは嘆きしものを―散るがうれしき花もありけり」
のり‐の‐はし【法の橋】
「法橋ほっきょう」の訓読。沙石集5「顕昭、綱位をのぞむとて。うらやましいかなる人の渡るらむ我を導け―守り」
のり‐の‐ひ【法の火】
(→)「のりのともしび」に同じ。拾玉集7「―を君かかげずはいかにせむ我立つ杣の夕方の空」
のり‐の‐ふね【法の舟】
仏法を舟にたとえて、この世の苦しい海を渡って涅槃ねはんの彼岸に着くこと。仏道に入るたより。新古今和歌集釈教「―さして行く身ぞ」
のり‐の‐ふみ【法書】
律令を記載した書。天智紀「新律令あらたしきのりのふみに載せたり」
のり‐の‐みかど【法の御門】
「法皇ほうおう」の訓読。夫木和歌抄33「―ひじりの君」
のり‐の‐みず【法の水】‥ミヅ
「法水ほうすい」の訓読。続後撰和歌集雑「―に澄ます心の清ければ」
のり‐の‐みち【法の道】
仏道のこと。拾遺和歌集哀傷「若菜をば―にぞけふはつみつる」
のり‐の‐むしろ【法の筵】
(「法筵ほうえん」の訓読)
①説教や法会などをする所。和泉式部日記「君はただ―に弘むばかりぞ」
②仏像を礼拝する所。
のり‐の‐わざ【法の業】
仏法に関する事業。法事。仏事。欽明紀「丈六の仏を造りたてまつる功徳のりのわざ甚大おぎろなり」
のり‐ば【乗場】
乗物に乗るために設けられた場所。「タクシーの―」
のり‐ばけ【糊刷毛】
糊をつけて物に塗るのに用いる刷毛。
のり‐はず・す【乗り外す】‥ハヅス
〔自四〕
①乗ろうとして踏みはずす。〈日葡辞書〉
②乗る機会を失う。沙石集4「来迎の台うてなには―・しなんかし」
のり‐はな・す【乗り放す】
〔他四〕
乗りすてる。下馬する。太平記1「先陣五百余人、馬を―・して歩立かちだちになり、をめいて庭へこみ入る」
のり‐ばり【糊張り】
①布帛につやをつけなどするために糊をつけて板に張ること。栄華物語本雫「うすにびの袿うちき、―などの綾」
②糊をつけて貼りつけること。
のり‐びょうし【乗拍子】‥ビヤウ‥
馬に乗って馭ぎょする呼吸。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「染手綱かいぐりかいぐり―」
のり‐べに【血紅】
歌舞伎の小道具。切られたり切腹したりする時に用いる血の色をした紅。糊のり状に煮て作るのでいう。
⇒のりくら【乗鞍】
のり‐け【糊気】
糊をふくんでいるさま。「―がない」
のり‐げ【のり毛】
①幼い鷹の毛。〈日葡辞書〉
②まだ巣ばなれしない鷹。〈日葡辞書〉
のり‐こ・える【乗り越える】
〔自下一〕[文]のりこ・ゆ(下二)
①乗ってその上をこえる。「塀を―・える」
②ある状態・水準などをこえる。「先輩を―・えて出世する」「試練を―・える」
のり‐ごこち【乗心地】
乗った時のきもち。「―がよい」
のり‐ごころ【乗心】
(→)「のりごこち」に同じ。
のり‐こし【乗越し】
鉄道などで、乗客が降りる予定の駅よりも遠くまで乗って行くこと。「―料金」
のり‐こ・す【乗り越す】
〔他五〕
①馬などに乗って、越す。また、乗物に乗って追いぬく。日葡辞書「コノヒトビトハウスデ(薄手)ヲモヲ(負)ワイデ、カワ(川)ヲイカニモシヅカニノリコシ」
②物の上を越して進む。のりこえる。「塀を―・す」
③鉄道などで、乗越しをする。
のり‐ご・つ【詔つ・令つ】
〔他四〕
(「のりごと」を活用させた語)おっしゃる。のたまう。仰せられる。崇神紀「諸国に―・ちて船舶を造らしめよ」
のり‐ごと【告言・宣言・詔】
おおせ。みことのり。応神紀「有司つかさに令のりごとして」
のり‐ごと【法事】
⇒ほうじ
のり‐こな・す【乗り熟す】
〔他五〕
思うままに巧みに乗る。上手に乗る。「荒馬を―・す」
のり‐こぼ・る【乗り溢る】
〔自下二〕
牛車ぎっしゃの下簾したすだれから着物の一部がはみ出るほど多く乗り込む。源氏物語葵「常よりも好みととのへたる車どもの、われもわれもと―・れたる下簾の」
のり‐こみ【乗込み】
①乗物の中に入ること。
②戦場で、敵の陣列を乱すために騎馬で切り込むこと。
③俳優・興行人などが、一座を組んで旅先の興行地に入り込むこと。特に江戸時代、出勤でづとめ芝居に到着した時の挨拶の式。
④能の型の一つ。片手を先立てて前方下方へ乗り込んで拍子を踏むこと。
のり‐こ・む【乗り込む】
〔自五〕
①乗物の中に入りこむ。大勢と共に乗る。「車に―・む」「どやどやと船に―・む」
②馬などに、乗ったまま中に入る。転じて、勢いよくある場所に進み入る。「敵地に―・む」
のり‐じ【乗地】‥ヂ
①能や狂言で、大ノリという1字1拍の拍子に合わせる謡。
②義太夫節で、三味線の「ノリ」の手にのって語る曲節。詞は詞ノリという。
③調子にのってしゃべるさま。仮名文章娘節用「―ではなす其のところへ」
のり‐じ【糊地】‥ヂ
①布・紙などの地に糊の強くひいてあること。また、そのもの。
②木地に布をつけず、紙を張った上を糊で固めて漆を塗った粗製の塗物。好色五人女2「伏見三寸のつづら一荷、―の挟筥一つ」↔堅地かたじ
のり‐しず・める【乗り静める】‥シヅメル
〔他下一〕[文]のりしづ・む(下二)
乗ってあばれる馬などを静める。
のり‐した【乗下】
荷をつけて運ぶ馬の鞍の下部。
のり‐しらず【法知らず】
仏法を知らないこと。また、その人。無法。沙石集5「らちの外達磨を破する人をこそ―とは言ふべかりけれ」
のり‐じり【乗尻】
①競馬くらべうまの騎手。宇津保物語祭使「―装束して」
②乗馬に巧みな人。源平盛衰記42「主人も究竟の―なり」
③馬に乗って行列の尻に立って供奉する者。宇津保物語梅花笠「―の雑色ぞうしきより始め」
のり‐しろ【乗代】
共同経営者と漁船の乗組員との間で漁業収益の配分を行う代分しろわけの中で、乗組員に対する配分。これに対し、共同出資に応ずる配分を株代かぶしろという。
のり‐しろ【糊代】
紙を貼り合わせる時、糊をつけるための部分。
のり‐す【海苔簀】
採取して刻んだ海苔を流して干す簀。〈[季]春〉
のり‐す・える【乗り据える】‥スヱル
〔他下一〕[文]のりす・う(下二)
乗っている牛馬などを制して騒がないようにする。
のり‐すご・す【乗り過ごす】
〔他五〕
電車・バスなどで降りる予定の場所より先まで行ってしまう。のりこす。「うっかり一駅―・す」
のり‐す・てる【乗り捨てる】
〔他下一〕[文]のりす・つ(下二)
乗物からおりて、そのままその乗物を放置する。おりたあとの乗物にかまわず行く。「タクシーを―・てて歩いて行く」「―・てられた盗難車」
のり・する【糊する】
〔自他サ変〕[文]のり・す(サ変)
①糊をつける。糊でつける。
②(「口を―・する」の形で)かろうじて生活していく。やっと食べていく。
のり‐そ・う【乗り添ふ・乗り副ふ】‥ソフ
〔他四〕
共に乗って付き添う。また、同乗する。源氏物語手習「今一人―・ひて」
のり‐そこな・う【乗り損なう】‥ソコナフ
〔自五〕
乗るつもりでいて乗ることができない。「終電に―・った」
のり‐そだ【海苔粗朶】
海苔を着生させるため、海中に立てる木の枝。〈[季]春〉
のり‐ぞめ【乗り初め】
新調の乗物に初めて乗ること。また、新年に初めて乗物に乗ること。はつのり。〈[季]新年〉
のり‐だか【法高】
傾斜した部分の高さを傾斜面に沿った長さであらわしたもの。↔直高じきだか
のり‐だし【乗出し】
①乗り出すこと。大勢で勢いよく出発すること。
②馬場で、馬を乗り出す所。馬場本ばばもと。うまだし。
③元服。また、江戸時代大名の長子が初めて登城し、将軍に謁すること。
のり‐だ・す【乗り出す】
〔自五〕
①乗って出て行く。「太平洋に―・す」
②乗ることを始める。
③(他動詞として)(身体を)前に進め出す。「膝を―・す」
④進んで関係する。「調停に―・す」「政界に―・す」
のり‐た・つ【乗り立つ】
〔自四〕
乗って出発する。万葉集17「近江路にい行き―・ち」
のり‐ぢから【乗力】
馬などの、人が乗るのに堪える力。謡曲、鉢木「足弱車の―なければ追ひかけたり」
のり‐ちゃ【海苔茶】
乾ほし海苔を入れた茶漬の略。
のり‐つ・ぐ【乗り継ぐ】
〔他五〕
目的地に到達するまでに、中途で他の乗物に乗りかえて行く。
のり‐づけ【糊付け】
糊で貼りつけること。糊をつけること。
のり‐つ・ける【乗り付ける】
〔自下一〕[文]のりつ・く(下二)
①馬や乗物をいそがせて到着する。日葡辞書「フネヲノリツクル」。「あとから車で―・ける」
②乗物に乗ったままで戸口・玄関口までくる。「車寄せまで―・ける」
③乗って、前を行くものに続いて行く。日葡辞書「ウマヲノリツクル」
④乗ることに馴れる。乗りなれる。狂言、入間川「―・けぬ馬なれば」
のり‐つづ・く【乗り続く】
[一]〔自四〕
乗ってあとにつづく。枕草子278「みな―・きて立てるに、今ぞ御輿出でさせ給ふ」
[二]〔自下二〕
⇒のりつづける(下一)
のり‐つづ・ける【乗り続ける】
〔自下一〕[文]のりつづ・く(下二)
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。
のり‐づめ【乗り詰め】
少しも歩かないで終始乗物ばかりに乗っていること。「バスに―の旅」
のり‐づら【法面】
⇒のりめん
のり‐て【乗り手】
①乗る人。乗客。
②馬などに巧みに乗る人。
のり‐で【乗り出】
その交通機関に長く乗ったと感じられるほどの時間や距離。
のり‐と【祝詞】
祭の儀式に唱えて祝福することば。現存する最も古いものは延喜式巻8の「祈年祭としごいのまつり」以下の27編など。宣命せんみょう体で書かれている。「中臣寿詞なかとみのよごと」のように祝意の強いものを特に寿詞ともいう。文末を「宣のる」とするものと「申す」とするものとがある。のりとごと。のっと。「―をあげる」
→資料:『大嘗の祭の祝詞』
⇒のりと‐ごと【祝詞言】
⇒のりと‐し【祝詞師】
のりとこう【祝詞考】‥カウ
祝詞に関する注釈書。賀茂真淵著。3巻。1768年(明和5)成る。
のりと‐ごと【祝詞言】
(→)「のりと」に同じ。古事記上「ふと―祷ほき白して」
⇒のり‐と【祝詞】
のりと‐し【祝詞師】
伊勢神宮の昔の神官。正員外で祈祷などをつかさどる。詔刀のりと師。御師おんし。太神宮諸雑事記「太神宮司詔刀師種光を召す」
⇒のり‐と【祝詞】
のり‐と‐はさみ【糊と鋏】
他人の文章の一部を切り取って集め、つなぎ合わせて文章を作るやり方。
のり‐と・む【乗り留む】
〔他下二〕
獣の背にとび乗って、しとめる。
のりと・る【法る・則る】
〔自四〕
⇒のっとる。日本紀竟宴歌「ともに―・る」
のり‐と・る【乗り取る】
〔他四〕
攻め入って奪いとる。のっとる。太閤記14「石火矢を以て打ちすくめ、其後―・りなばよろしくあるべきか」
のり‐なお・る【乗り直る】‥ナホル
〔自四〕
乗り方をかえて身体をまっすぐにする。馬上で体勢を立て直す。平治物語「弓杖突いて―・らんとしけるを」
のり‐なじみ【乗馴染】
俳諧で、句のよく調和すること。鬼貫ひとりごと「あるは前句に不便を加へ、あるは―を専一に案じ侍りければ」
のり‐なら・す【乗り馴らす】
〔他五〕
馬や車などを、乗って馴らす。「若駒を―・す」
のり‐な・れる【乗り馴れる】
〔自下一〕[文]のりな・る(下二)
乗ることに馴れる。「―・れた車」
のり‐にげ【乗逃げ】
①乗物に乗って代金を払わないで逃げ去ること。狂言、薩摩守「もとはさう言うて、―があまた多うおじやつた」
②他人の乗物を盗んで乗って逃げ去ること。「自転車を―される」
のり‐ぬき【糊抜き】
新しい反物たんものの糊を抜いてやわらかにすること。
⇒のりぬき‐ざい【糊抜き剤】
のりぬき‐ざい【糊抜き剤】
糊抜きの際、糊の分解に使う薬剤。アミラーゼなどの酵素、亜臭素酸ナトリウムなどの酸化剤など。
⇒のり‐ぬき【糊抜き】
のり‐の‐あめ【法の雨】
仏法が衆生を慈しみ潤すのを雨にたとえていう語。法雨。伊勢物語集「あまねく―はそそげる」
のり‐の‐あるじ【法の主】
「法主ほうしゅ」の訓読。
のり‐の‐いと【法の糸】
仏縁を結ぶたよりとなるもの。浄瑠璃、賀古教信七墓廻「八葉蓮華と拝まれ給へと、心に結び手に結ぶ―筋」
のり‐の‐うきき【法の浮木】
迷っている衆生が会いがたき仏の救いにあうこと。拾遺和歌集哀傷「ごふ尽すみたらし川の亀なれば―にあはぬなりけり」→盲亀もうきの浮木ふぼく
のり‐の‐うみ【法の海】
仏教の教えの深く広いことを海にたとえていう語。玉葉集釈教「かきつめし言葉の露の数ごとに―にはけふやいるらむ」
のり‐の‐おしで【法の印】
「法印ほういん」の訓読。沙石集5「信光法眼、法印のぞむとて、引き立つる人もなぎさの捨て舟は、さすがに―をぞまつ」
のり‐の‐かど【法の門】
「法門ほうもん」の訓読。玉葉集釈教「尋ね入る道とは聞けど―開けぬものは心なりけり」
のり‐の‐こえ【法の声】‥コヱ
読経どきょうの声。玉葉集釈教「―にききぞわかれぬ長き夜の眠りをさます暁の鐘」
のり‐の‐ころも【法の衣】
「法衣ほうえ」の訓読。赤染衛門集「もろともに着んや着じやといざなひて―を思ひ立てかし」
のり‐の‐し【法の師】
「法師ほうし」の訓読。源氏物語帚木「―の世のことわり説き聞かせむ所のここちするも」
のり‐の‐すえ【法の末】‥スヱ
仏法の衰える末世。末法。澆季ぎょうき。拾玉集3「―を今こそ神も照らすらめ君が副へつる言の葉を見て」
のり‐の‐すべらぎ【法の皇】
「法皇ほうおう」の訓読。千載和歌集序「わが―につかへたてまつりては」
のり‐の‐たきぎ【法の薪】
薪に火をつけて人をあたためるように、仏の教えが人を利することをたとえていう語。千五百番歌合「―にあふぞ嬉しき」
のり‐の‐ちかい【法の誓い】‥チカヒ
仏が衆生を済度しようとする誓願。浄瑠璃、薩摩歌「夫源五の手にかかり、消えて散つたる血刀の―も浅ましや」
のり‐の‐ちから【法の力】
「法力ほうりき」の訓読。公任集「限りなき―に」
のり‐の‐つえ【法の杖】‥ツヱ
①(仏法を杖にたとえて)仏法に帰依し、仏法をたのみとすること。浄瑠璃、吉野忠信「花紫は先に立ち、若紫は―つくづく物を案ずるに」
②寺参りなどの時に用いる杖。「麦刈りぬ近ごろきませ―」(蕪村)
のり‐の‐つかさ【法官・式部省】
司法の官。律令制の式部省の異称。天智紀「法官大輔のりのつかさのおおきすけ」
のり‐の‐つき【法の月】
仏法が衆生の迷いを晴らすことを月にたとえていう語。真如の月。新勅撰和歌集釈教「―久しくもがなと思へども」
のり‐の‐とも【法の友】
共に仏道に志す者。源氏物語橋姫「かへりては心恥かしげなる―にこそはものし給ふなれ」
のり‐の‐ともしび【法の灯】
(「法灯ほうとう」の訓読)
①仏法を闇夜を照らす灯にたとえていう語。千載和歌集釈教「夢さめむその暁をまつほどの闇をも照らせ―」
②仏法相伝の命脈。法統。栄華物語疑「かかる程に―をかかげ、仏法の命をつがせ給ふになりぬれば」
のり‐の‐にわ【法の場】‥ニハ
仏事を営み説教・法会などを修する場所。法場ほうじょう。千載和歌集釈教「春ごとは嘆きしものを―散るがうれしき花もありけり」
のり‐の‐はし【法の橋】
「法橋ほっきょう」の訓読。沙石集5「顕昭、綱位をのぞむとて。うらやましいかなる人の渡るらむ我を導け―守り」
のり‐の‐ひ【法の火】
(→)「のりのともしび」に同じ。拾玉集7「―を君かかげずはいかにせむ我立つ杣の夕方の空」
のり‐の‐ふね【法の舟】
仏法を舟にたとえて、この世の苦しい海を渡って涅槃ねはんの彼岸に着くこと。仏道に入るたより。新古今和歌集釈教「―さして行く身ぞ」
のり‐の‐ふみ【法書】
律令を記載した書。天智紀「新律令あらたしきのりのふみに載せたり」
のり‐の‐みかど【法の御門】
「法皇ほうおう」の訓読。夫木和歌抄33「―ひじりの君」
のり‐の‐みず【法の水】‥ミヅ
「法水ほうすい」の訓読。続後撰和歌集雑「―に澄ます心の清ければ」
のり‐の‐みち【法の道】
仏道のこと。拾遺和歌集哀傷「若菜をば―にぞけふはつみつる」
のり‐の‐むしろ【法の筵】
(「法筵ほうえん」の訓読)
①説教や法会などをする所。和泉式部日記「君はただ―に弘むばかりぞ」
②仏像を礼拝する所。
のり‐の‐わざ【法の業】
仏法に関する事業。法事。仏事。欽明紀「丈六の仏を造りたてまつる功徳のりのわざ甚大おぎろなり」
のり‐ば【乗場】
乗物に乗るために設けられた場所。「タクシーの―」
のり‐ばけ【糊刷毛】
糊をつけて物に塗るのに用いる刷毛。
のり‐はず・す【乗り外す】‥ハヅス
〔自四〕
①乗ろうとして踏みはずす。〈日葡辞書〉
②乗る機会を失う。沙石集4「来迎の台うてなには―・しなんかし」
のり‐はな・す【乗り放す】
〔他四〕
乗りすてる。下馬する。太平記1「先陣五百余人、馬を―・して歩立かちだちになり、をめいて庭へこみ入る」
のり‐ばり【糊張り】
①布帛につやをつけなどするために糊をつけて板に張ること。栄華物語本雫「うすにびの袿うちき、―などの綾」
②糊をつけて貼りつけること。
のり‐びょうし【乗拍子】‥ビヤウ‥
馬に乗って馭ぎょする呼吸。浄瑠璃、鑓の権三重帷子「染手綱かいぐりかいぐり―」
のり‐べに【血紅】
歌舞伎の小道具。切られたり切腹したりする時に用いる血の色をした紅。糊のり状に煮て作るのでいう。
のり‐か・ける【乗り掛ける】🔗⭐🔉
のり‐か・ける【乗り掛ける】
〔他下一〕[文]のりか・く(下二)
①乗りながらかかる。乗りながらつっかける。天草本平家物語「水の底には大綱を張らうぞ。馬―・けて押し流されて不覚すな」
②乗ろうとする。
のり‐き【乗り気】🔗⭐🔉
のり‐き【乗り気】
物事をするのに気が進むこと。きのり。乗地。「―になる」
のり‐き・る【乗り切る】🔗⭐🔉
のり‐き・る【乗り切る】
〔自五〕
①乗ったままで最後までゆく。
②乗ってつっ切る。乗り越える。「早瀬を―・る」
③転じて、難局を突破する。「危機を―・る」
のり‐ぐ・す【乗り具す】🔗⭐🔉
のり‐ぐ・す【乗り具す】
〔自サ変〕
相乗りで乗る。ともに乗る。十訓抄「帥の内大臣殿の御車に―・して」
のり‐くず・す【乗り崩す】‥クヅス🔗⭐🔉
のり‐くず・す【乗り崩す】‥クヅス
〔他四〕
敵陣に駆け入って崩れ立たせる。また、敵城を攻め落とす。日葡辞書「シロ(城)ヲノリクヅス」
のり‐く・む【乗り組む】🔗⭐🔉
のり‐く・む【乗り組む】
〔自五〕
業務組織の一員として、艦船・航空機・列車などに乗る。「連絡船に―・む」
のり‐こ・える【乗り越える】🔗⭐🔉
のり‐こ・える【乗り越える】
〔自下一〕[文]のりこ・ゆ(下二)
①乗ってその上をこえる。「塀を―・える」
②ある状態・水準などをこえる。「先輩を―・えて出世する」「試練を―・える」
のり‐こ・す【乗り越す】🔗⭐🔉
のり‐こ・す【乗り越す】
〔他五〕
①馬などに乗って、越す。また、乗物に乗って追いぬく。日葡辞書「コノヒトビトハウスデ(薄手)ヲモヲ(負)ワイデ、カワ(川)ヲイカニモシヅカニノリコシ」
②物の上を越して進む。のりこえる。「塀を―・す」
③鉄道などで、乗越しをする。
のり‐こな・す【乗り熟す】🔗⭐🔉
のり‐こな・す【乗り熟す】
〔他五〕
思うままに巧みに乗る。上手に乗る。「荒馬を―・す」
のり‐こぼ・る【乗り溢る】🔗⭐🔉
のり‐こぼ・る【乗り溢る】
〔自下二〕
牛車ぎっしゃの下簾したすだれから着物の一部がはみ出るほど多く乗り込む。源氏物語葵「常よりも好みととのへたる車どもの、われもわれもと―・れたる下簾の」
のり‐こ・む【乗り込む】🔗⭐🔉
のり‐こ・む【乗り込む】
〔自五〕
①乗物の中に入りこむ。大勢と共に乗る。「車に―・む」「どやどやと船に―・む」
②馬などに、乗ったまま中に入る。転じて、勢いよくある場所に進み入る。「敵地に―・む」
のり‐しず・める【乗り静める】‥シヅメル🔗⭐🔉
のり‐しず・める【乗り静める】‥シヅメル
〔他下一〕[文]のりしづ・む(下二)
乗ってあばれる馬などを静める。
のり‐す・える【乗り据える】‥スヱル🔗⭐🔉
のり‐す・える【乗り据える】‥スヱル
〔他下一〕[文]のりす・う(下二)
乗っている牛馬などを制して騒がないようにする。
のり‐すご・す【乗り過ごす】🔗⭐🔉
のり‐すご・す【乗り過ごす】
〔他五〕
電車・バスなどで降りる予定の場所より先まで行ってしまう。のりこす。「うっかり一駅―・す」
のり‐す・てる【乗り捨てる】🔗⭐🔉
のり‐す・てる【乗り捨てる】
〔他下一〕[文]のりす・つ(下二)
乗物からおりて、そのままその乗物を放置する。おりたあとの乗物にかまわず行く。「タクシーを―・てて歩いて行く」「―・てられた盗難車」
のり‐そ・う【乗り添ふ・乗り副ふ】‥ソフ🔗⭐🔉
のり‐そ・う【乗り添ふ・乗り副ふ】‥ソフ
〔他四〕
共に乗って付き添う。また、同乗する。源氏物語手習「今一人―・ひて」
のり‐そこな・う【乗り損なう】‥ソコナフ🔗⭐🔉
のり‐そこな・う【乗り損なう】‥ソコナフ
〔自五〕
乗るつもりでいて乗ることができない。「終電に―・った」
のり‐ぞめ【乗り初め】🔗⭐🔉
のり‐ぞめ【乗り初め】
新調の乗物に初めて乗ること。また、新年に初めて乗物に乗ること。はつのり。〈[季]新年〉
のり‐だ・す【乗り出す】🔗⭐🔉
のり‐だ・す【乗り出す】
〔自五〕
①乗って出て行く。「太平洋に―・す」
②乗ることを始める。
③(他動詞として)(身体を)前に進め出す。「膝を―・す」
④進んで関係する。「調停に―・す」「政界に―・す」
のり‐た・つ【乗り立つ】🔗⭐🔉
のり‐た・つ【乗り立つ】
〔自四〕
乗って出発する。万葉集17「近江路にい行き―・ち」
のり‐つ・ぐ【乗り継ぐ】🔗⭐🔉
のり‐つ・ぐ【乗り継ぐ】
〔他五〕
目的地に到達するまでに、中途で他の乗物に乗りかえて行く。
のり‐つ・ける【乗り付ける】🔗⭐🔉
のり‐つ・ける【乗り付ける】
〔自下一〕[文]のりつ・く(下二)
①馬や乗物をいそがせて到着する。日葡辞書「フネヲノリツクル」。「あとから車で―・ける」
②乗物に乗ったままで戸口・玄関口までくる。「車寄せまで―・ける」
③乗って、前を行くものに続いて行く。日葡辞書「ウマヲノリツクル」
④乗ることに馴れる。乗りなれる。狂言、入間川「―・けぬ馬なれば」
のり‐つづ・く【乗り続く】🔗⭐🔉
のり‐つづ・く【乗り続く】
[一]〔自四〕
乗ってあとにつづく。枕草子278「みな―・きて立てるに、今ぞ御輿出でさせ給ふ」
[二]〔自下二〕
⇒のりつづける(下一)
のり‐つづ・ける【乗り続ける】🔗⭐🔉
のり‐つづ・ける【乗り続ける】
〔自下一〕[文]のりつづ・く(下二)
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。
のり‐づめ【乗り詰め】🔗⭐🔉
のり‐づめ【乗り詰め】
少しも歩かないで終始乗物ばかりに乗っていること。「バスに―の旅」
のり‐て【乗り手】🔗⭐🔉
のり‐て【乗り手】
①乗る人。乗客。
②馬などに巧みに乗る人。
のり‐で【乗り出】🔗⭐🔉
のり‐で【乗り出】
その交通機関に長く乗ったと感じられるほどの時間や距離。
のり‐と・む【乗り留む】🔗⭐🔉
のり‐と・む【乗り留む】
〔他下二〕
獣の背にとび乗って、しとめる。
のり‐と・る【乗り取る】🔗⭐🔉
のり‐と・る【乗り取る】
〔他四〕
攻め入って奪いとる。のっとる。太閤記14「石火矢を以て打ちすくめ、其後―・りなばよろしくあるべきか」
のり‐なお・る【乗り直る】‥ナホル🔗⭐🔉
のり‐なお・る【乗り直る】‥ナホル
〔自四〕
乗り方をかえて身体をまっすぐにする。馬上で体勢を立て直す。平治物語「弓杖突いて―・らんとしけるを」
のり‐なら・す【乗り馴らす】🔗⭐🔉
のり‐なら・す【乗り馴らす】
〔他五〕
馬や車などを、乗って馴らす。「若駒を―・す」
のり‐な・れる【乗り馴れる】🔗⭐🔉
のり‐な・れる【乗り馴れる】
〔自下一〕[文]のりな・る(下二)
乗ることに馴れる。「―・れた車」
のり‐はず・す【乗り外す】‥ハヅス🔗⭐🔉
のり‐はず・す【乗り外す】‥ハヅス
〔自四〕
①乗ろうとして踏みはずす。〈日葡辞書〉
②乗る機会を失う。沙石集4「来迎の台うてなには―・しなんかし」
のり‐はな・す【乗り放す】🔗⭐🔉
のり‐はな・す【乗り放す】
〔他四〕
乗りすてる。下馬する。太平記1「先陣五百余人、馬を―・して歩立かちだちになり、をめいて庭へこみ入る」
のり‐まわ・す【乗り回す】‥マハス🔗⭐🔉
のり‐まわ・す【乗り回す】‥マハス
〔他五〕
乗物に乗って方々をめぐる。「外車を―・す」
のり‐まわ・る【乗り回る】‥マハル🔗⭐🔉
のり‐まわ・る【乗り回る】‥マハル
〔自五〕
乗物で方々をまわる。
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のり【乗り】🔗⭐🔉
のり 【乗り】
■一■ [0] (名)
(1)乗ること。「玉―」
(2)気が乗ること。調子づくこと。「今日はいい―だ」「悪―」
(3)絵の具・染料・ペンキ・白粉(オシロイ)などのなじみ具合。「化粧の―がよい」
(4)(普通「ノリ」と書く)能楽で,謡のリズムのとり方。大乗り・中乗り・平(ヒラ)乗りの三種がある。
(5)歌舞伎・浄瑠璃で,台詞(セリフ)の言い方の一。三味線のリズムにあわせて言うもの。
(6)金を出しあって一つの物事を行うこと。「お前と―で,札を一枚買はうぢやねえか/歌舞伎・天衣紛」
■二■ (接尾)
人数を表す語に付いて,乗り物がその人数だけ乗れることを表す。「六〇人―のバス」
のり=が
来る🔗⭐🔉
――が
来る
興味がわいてくる。気分が乗ってくる。乗り気になる。調子に乗る。「艶二郎いよ
―
きて,かれこれとするうち/黄表紙・艶気樺焼」
来る
興味がわいてくる。気分が乗ってくる。乗り気になる。調子に乗る。「艶二郎いよ
―
きて,かれこれとするうち/黄表紙・艶気樺焼」
のり-あい【乗(り)合い】🔗⭐🔉
のり-あい ―アヒ [0] 【乗(り)合い】
(1)一つの乗り物に,不特定多数の人が一緒に乗ること。また,その乗り物に一緒に乗っている人。
(2)「乗り合い自動車」「乗り合い馬車」などの略。
(3)車・馬などに乗ったままで出会うこと。特に,貴人と出会ったときに降りずに乗ったままでいること。「汝,何に依りて我に―をして無礼を至せるぞ/今昔 17」
のりあい-じどうしゃ【乗(り)合い自動車】🔗⭐🔉
のりあい-じどうしゃ ―アヒ― [6] 【乗(り)合い自動車】
定まった路線を,一定の料金をとり,不特定の客を乗せて走る大型の自動車。バス。
のりあい-ばしゃ【乗(り)合い馬車】🔗⭐🔉
のりあい-ばしゃ ―アヒ― [5] 【乗(り)合い馬車】
多人数の客を一緒に乗せて走る馬車。多くは,定まった路線を一定の料金をとって乗せた。
のりあい-ぶね【乗(り)合い船】🔗⭐🔉
のりあい-ぶね ―アヒ― [5] 【乗(り)合い船】
(1)定まった航路を往復し,一定の料金をとって,大勢の客を一緒に乗せて運ぶ船。江戸時代では淀川の三十石船,瀬戸内海の金毘羅船(コンピラブネ),小倉渡海(トカイ)などが有名。
(2)歌舞伎舞踊の一。常磐津。本名題「乗合船恵方万歳(エホウマンザイ)」。三世桜田治助作詞,五世岸沢式佐作曲。1843年江戸市村座初演。初春の隅田川の渡し場で万歳・才蔵を中心に乗客たちが踊り合うもの。
のり-あ・う【乗り合ふ】🔗⭐🔉
のり-あ・う ―アフ 【乗り合ふ】 (動ハ四)
一つの乗り物に一緒に乗る。乗り合わせる。「是尤と聞きける中に兵庫の旅籠屋町の者―・ひけるが/浮世草子・胸算用 4」
のり-あが・る【乗り上(が)る】🔗⭐🔉
のり-あが・る [4] 【乗り上(が)る】 (動ラ五[四])
(1)からだを上に持ち上げる。「―・つて火鉢越に,又其の頸(エリ)のあたりを強く打(ブ)つたのである/湯島詣(鏡花)」
(2)船を風上に向ける。[日葡]
のり-あ・げる【乗(り)上げる】🔗⭐🔉
のり-あ・げる [4] 【乗(り)上げる】 (動ガ下一)[文]ガ下二 のりあ・ぐ
船や車が進行中,物に当たって,はずみでその上に乗ってしまう。「船が暗礁に―・げる」「車が歩道に―・げる」
のり-あわ・す【乗り合(わ)す】🔗⭐🔉
のり-あわ・す ―アハス [4] 【乗り合(わ)す】
■一■ (動サ五[四])
「乗り合わせる」に同じ。「同じ電車に―・す」
■二■ (動サ下二)
⇒のりあわせる
のり-あわ・せる【乗り合(わ)せる】🔗⭐🔉
のり-あわ・せる ―アハセル [5] 【乗り合(わ)せる】 (動サ下一)[文]サ下二 のりあは・す
同じ乗り物に乗る。たまたま同じ乗り物に,一緒に乗る。「―・せた客と仲良くなる」
のり-い・る【乗(り)入る】🔗⭐🔉
のり-い・る [3] 【乗(り)入る】
■一■ (動ラ四)
(1)乗り物に乗ったままで中にはいる。
(2)騎馬で敵陣に攻め入る。「島原で城に―・らうとした時/阿部一族(鴎外)」
■二■ (動ラ下二)
⇒のりいれる
のり-いれ【乗(り)入れ】🔗⭐🔉
のり-いれ [0] 【乗(り)入れ】
(1)乗り入れること。「車の―禁止」「二社の相互―区間」
(2)馬などを乗りならすこと。「―もせぬ野髪の馬/浄瑠璃・会稽山」
のり-うち【乗(り)打ち】🔗⭐🔉
のり-うち 【乗(り)打ち】
馬やかごに乗ったまま,貴人・神社・仏閣などの前を通り過ぎること。下乗(ゲジヨウ)の礼を欠く行為。「早馬三騎,門前まで―にして/太平記 11」
のり-うつ・る【乗(り)移る】🔗⭐🔉
のり-うつ・る [4] 【乗(り)移る】 (動ラ五[四])
(1)ある乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。船にいうことが多い。「船から救命ボートに―・る」
(2)神・霊魂などが人間に取りつく。「悪魔が―・る」[日葡]
[可能] のりうつれる
のり-おく・れる【乗(り)遅れる】🔗⭐🔉
のり-おく・れる [5] 【乗(り)遅れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりおく・る
(1)乗り物の出発時刻に間に合わず,乗れないでしまう。「終電車に―・れる」
(2)時代の新しい動きに即応できずに取り残される。「貿易自由化の波に―・れる」
のり-おり【乗り降り】🔗⭐🔉
のり-おり [2] 【乗り降り】 (名)スル
乗り物に乗ることと降りること。じょうこう。「―する客でごった返す」
のり-かえ【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】🔗⭐🔉
のり-かえ ―カヘ [0] 【乗(り)換え・乗換・乗(り)替え】
〔古くは「のりがえ」〕
(1)別の乗り物に乗りかえること。
(2)今までのかかわり・やり方・考えなどを捨てて,他のものにかえること。「派閥の―が相次ぐ」
(3)取引用語。(ア)手持ちの銘柄を売って他の銘柄に買いかえること。(イ)信用取引・清算取引で,期限のきたものをいったん決済して次の期限のものに移すこと。
(4)〔生〕「交差{(2)}」に同じ。
(5)途中で乗り継ぐために,あらかじめ用意しておく乗り物。特に,馬。また,その馬を預かって付き従う侍。「我馬にかきのせたてまつり鞍の前輪にしめつけ,わが身は―に乗つてぞ帰りける/平家 9」「身の分限なかりければ,―郎等迄は思ひもよらず/保元(中)」
のり-か・える【乗(り)換える・乗(り)替える】🔗⭐🔉
のり-か・える ―カヘル [4][3] 【乗(り)換える・乗(り)替える】 (動ア下一)[文]ハ下二 のりか・ふ
(1)今までの乗り物を降りて,他の乗り物に乗る。「バスから電車に―・える」
(2)今までのかかわりや立場・考え方などを捨てて,他のものとかえる。「新しいシステムに―・える」
(3)株式・債券などの手持ちのものを売り,他の銘柄に買いかえる。
[慣用] 牛を馬に―
のり-かか・る【乗り掛(か)る】🔗⭐🔉
のり-かか・る [4] 【乗り掛(か)る】 (動ラ五[四])
(1)乗り物に乗ろうとする。乗りはじめる。「修学旅行の一団が船に―・った」
(2)物事をしはじめる。「―・った仕事」
(3)上に乗って,体重をかける。のっかかる。「またのが矢負ひ際に―・り/狂言・文蔵」
乗り掛かった船🔗⭐🔉
乗り掛かった船
〔乗船したら,岸に着くまでは降りられないところから〕
いったん手をつけたら,途中でやめることのできないたとえ。
のり-かけ【乗(り)掛け・乗(り)懸け】🔗⭐🔉
のり-かけ 【乗(り)掛け・乗(り)懸け】
近世,振り分けにした荷物(約二〇貫)を両脇につけた馬の背に旅人を乗せること。近世の宿駅においてしばしば行われた一種の便法。
のりかけ-うま【乗(り)掛け馬】🔗⭐🔉
のりかけ-うま 【乗(り)掛け馬】
乗り掛けに使われる駄馬。「向ふより来る―の鈴の音/滑稽本・膝栗毛 4」
のり-か・ける【乗り掛ける】🔗⭐🔉
のり-か・ける [4] 【乗り掛ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりか・く
(1)乗ろうとする。途中まで乗る。「車に―・けた男を呼びもどす」
(2)乗り物を,障害物や他の乗り物に衝突させ,その上に乗り上げる。「船ヲ―・クル/日葡」
のり-き【乗(り)気】🔗⭐🔉
のり-き [0] 【乗(り)気】 (名・形動)[文]ナリ
進んでやってみようという気持ちであること。その話に乗ってみようとする気持ちであること。また,そのさま。気乗り。「この商談に先方も―のようだ」「大いに―な素振りを見せた」
のり-きり【乗(り)切り】🔗⭐🔉
のり-きり [0] 【乗(り)切り】
(1)途中で降りないで,乗ったままで目的地まで行くこと。
(2)困難などを切り抜けること。「当面する難局の―に全力をあげる」「―策」
(3)川などを馬や船で突っ切って渡ること。
(4)昔の兵法で,敗色濃厚になって逃げる敵勢を数騎で割ってはいり,敵を分断して味方を導いて討たせる戦術。
のり-き・る【乗(り)切る】🔗⭐🔉
のり-き・る [3] 【乗(り)切る】 (動ラ五[四])
(1)荒海や急流を船などで渡り終わる。「小さなボートで急流を―・る」「太平洋の荒波を―・る」
(2)困難な状況を,なんとかがんばって途中で挫折せずに切り抜ける。のりこえる。「全社一丸となって難局を―・る」
(3)全部乗る。(ア)人が乗り物にすべて乗る。「全員が―・らないうちに発車した」(イ)(「載り切る」と書く)物が棚や乗り物に全部載せられる。「荷物が網棚に―・らない」
[可能] のりきれる
のり-ぐつ【乗り沓】🔗⭐🔉
のり-ぐつ 【乗り沓】
乗馬用の革製のはきもの。
のり-ぐつわ【乗り轡】🔗⭐🔉
のり-ぐつわ [3] 【乗り轡】
馬具の一。轡に面繋(オモガイ)と手綱をつけたもの。
のり-くみ【乗(り)組み】🔗⭐🔉
のり-くみ [0] 【乗(り)組み】
乗り組むこと。また,その人。
のり-く・む【乗(り)組む】🔗⭐🔉
のり-く・む [3] 【乗(り)組む】 (動マ五[四])
運航業務に従事するために,複数の人が一緒に船・航空機などに乗る。「航海士として―・む」
[可能] のりくめる
のり-くら【乗り鞍】🔗⭐🔉
のり-くら [0] 【乗り鞍】
乗馬用の鞍。
のり-こ・える【乗(り)越える】🔗⭐🔉
のり-こ・える [4][3] 【乗(り)越える】 (動ア下一)[文]ヤ下二 のりこ・ゆ
(1)物の上を越えて向こう側へゆく。「賊は塀を―・えて敷地内に侵入した」
(2)苦しい環境にうちひしがれずに前進する。克服する。「どんな困難をも―・えてゆく」「深い悲しみを―・えて力強く生きてゆく」
(3)先人の業績よりも一段とすぐれた業績をあげる。凌駕する。「先学の業績を―・える研究」
のり-ごこち【乗(り)心地】🔗⭐🔉
のり-ごこち [0] 【乗(り)心地】
乗り物に乗ったときの感じ。乗り具合。乗り心(ゴコロ)。「―がよい」
のり-ごころ【乗り心】🔗⭐🔉
のり-ごころ 【乗り心】
「乗り心地(ゴコチ)」に同じ。「―見るべきよしいひければ/著聞 10」
のり-こし【乗(り)越し】🔗⭐🔉
のり-こし [0] 【乗(り)越し】 (名)スル
鉄道・バスなどで,買ってある乗車券の下車駅よりもさらに遠くまで行くこと。
のり-こ・す【乗(り)越す】🔗⭐🔉
のり-こ・す [3] 【乗(り)越す】 (動サ五[四])
(1)鉄道・バスなどで,乗り越しをする。乗りすごす。「居眠りをしていて―・してしまった」「大阪まで―・したので精算する」
(2)物の上にのって,それを越える。のりこえる。「塀を―・す」
(3)乗り物に乗って追い抜く。「なぜに跡な駕籠に―・されたのぢやと/滑稽本・浮世床(初)」
(4)他を抜いて先に進む。地位・身分などを追い越す。「穴(ケツ)のせまい仕送り用人に―・され/滑稽本・放屁論」
[可能] のりこせる
のり-こな・す【乗りこなす】🔗⭐🔉
のり-こな・す [4] 【乗りこなす】 (動サ五[四])
思うままに操れる。巧みに乗る。「駻馬(カンバ)を―・す」
[可能] のりこなせる
のり-こぼ・る【乗り溢る】🔗⭐🔉
のり-こぼ・る 【乗り溢る】 (動ラ下二)
(1)乗り物から派手に出衣(イダシギヌ)をしている。「―・れたる下簾垂のすき間どもも/源氏(葵)」
(2)乗り物の外にあふれ出すほど大勢乗る。「車に―・れて,やりよせて見れば/宇治拾遺 11」
のり-こみ【乗(り)込み】🔗⭐🔉
のり-こみ [0] 【乗(り)込み】
(1)乗り物に乗り込むこと。「さあ―と云ふときに/福翁自伝(諭吉)」
(2)昔の兵法で,敵陣に騎馬で乗り入れて敵を攪乱(カクラン)し,さっと引き揚げる戦法。
(3)歌舞伎で,一座または俳優が,興行する劇場へ到着して挨拶(アイサツ)を交わす行事。江戸時代,大坂では,江戸からの俳優を迎えて,派手な船乗り込みが行われた。
のり-こ・む【乗(り)込む】🔗⭐🔉
のり-こ・む [3] 【乗(り)込む】 (動マ五[四])
(1)乗客として,また乗員として乗り物の中にはいる。「途中の駅から―・んできた小学生の一団」「そそくさと車に―・んだ」
(2)勢いこんで,ある場所・領域にはいる。「一人で敵地に―・む」
(3)乗り物に乗ったまま,ある場所・領域にはいる。「車でキャンパスに―・む」
[可能] のりこめる
のり-じ【乗(り)地】🔗⭐🔉
のり-じ ―ヂ [0] 【乗(り)地】
(1)浄瑠璃や歌舞伎で,乗り{■一■(5)}のときの三味線の弾き方。
(2)謡曲で,大ノリの謡。
(3)調子付くこと。また,調子にのってしゃべるさま。「川さんが―でその事をたのむから/洒落本・伊賀越増補合羽之竜」
(4)乗り気。「郷里では―になつて居た縁談/青春(風葉)」
のり-しず・める【乗(り)静める】🔗⭐🔉
のり-しず・める ―シヅメル 【乗(り)静める】 (動マ下一)[文]マ下二 のりしづ・む
あばれ馬などを,乗って静まらせる。「竿(サオ)立ちになった馬を―・める」
のり-じり【乗り尻】🔗⭐🔉
のり-じり 【乗り尻】
(1)競(クラ)べ馬の騎手。「競馬の―は,その日は殊に物忌みをして/著聞 10」
(2)馬に乗って,行列の後尾に従う人。「―の雑色より始め/宇津保(春日詣)」
(3)乗馬の巧みな人。「主も究竟(クツキヨウ)の―なり/盛衰記 42」
のり-すご・す【乗り過(ご)す】🔗⭐🔉
のり-すご・す [4] 【乗り過(ご)す】 (動サ五[四])
乗り物に乗ったまま目的地の先まで行ってしまう。乗り越す。
のり-す・てる【乗(り)捨てる】🔗⭐🔉
のり-す・てる [4] 【乗(り)捨てる】 (動タ下一)[文]タ下二 のりす・つ
乗り物を降りて,その乗り物を放置する。また,乗り物から降りて,その乗り物のことはかまわずに行く。「駅で車を―・てる」
のり-せんどう【乗り船頭】🔗⭐🔉
のり-せんどう 【乗り船頭】
「沖船頭(オキセンドウ)」に同じ。
のり-そこな・う【乗(り)損なう】🔗⭐🔉
のり-そこな・う ―ソコナフ [5] 【乗(り)損なう】 (動ワ五[ハ四])
(1)乗るのが下手で,うまく乗れない。
(2)時間に遅れたりして,乗るつもりの乗り物に乗れなくなる。「五時の列車に―・った」
のり-ぞめ【乗(り)初め】🔗⭐🔉
のり-ぞめ [0] 【乗(り)初め】
(1)新調の乗り物に初めて乗ること。
(2)新年に,初めて乗り物に乗ること。また,乗馬すること。
〔乗馬の場合,「騎初」とも書く〕
[季]新年。
のり-だし【乗(り)出し】🔗⭐🔉
のり-だし [0] 【乗(り)出し】
(1)乗り出すこと。
(2)馬場の馬を乗り出す所。馬場本(ババモト)。
(3)江戸時代,武家で,元服のこと。また,大名の長子が初めて登城して,将軍に謁見すること。
のり-だ・す【乗(り)出す】🔗⭐🔉
のり-だ・す [3] 【乗(り)出す】 (動サ五[四])
(1)船に乗って広い所へ出て行く。「大海原へ―・す」
(2)新たにあることをし始める。積極的に新しい分野にはいってゆく。「警察が捜査に―・す」「議長が事態の収拾に―・す」「政界に―・す」
(3)乗り物に乗ることを始める。「最近になって自転車に―・した」
(4)(他動詞)自分の体を前の方や外の方に突き出す。「窓から体を―・して下を見る」「身を―・すようにして話に聞き入る」「思わず膝を―・して話を聞く」
[可能] のりだせる
のり-つ・ぐ【乗(り)継ぐ】🔗⭐🔉
のり-つ・ぐ [3] 【乗(り)継ぐ】 (動ガ五[四])
別の乗り物に乗りかえて,先へ進む。「バスから電車に―・ぐ」
[可能] のりつげる
のり-つづ・ける【乗(り)続ける】🔗⭐🔉
のり-つづ・ける [5][0] 【乗(り)続ける】 (動カ下一)[文]カ下二 のりつづ・く
つづけて乗る。目的地までとおして乗る。
のり-つぶ・す【乗り潰す】🔗⭐🔉
のり-つぶ・す [4] 【乗り潰す】 (動サ五[四])
自転車・自動車や馬などを,使えなくなるまで乗る。
のり-づめ【乗(り)詰め】🔗⭐🔉
のり-づめ [0] 【乗(り)詰め】
乗り物に乗りどおしであること。
のり-て【乗(り)手】🔗⭐🔉
のり-て [0] 【乗(り)手】
(1)馬などに乗る人。また,巧みに乗る人。
(2)乗客。「値上げ以来タクシーの―がへった」
のり-で【乗り出】🔗⭐🔉
のり-で [0] 【乗り出】
長く乗った,という感じがするほど距離があること。「遠くて―がある」
のり-とお・す【乗(り)通す】🔗⭐🔉
のり-とお・す ―トホス [3] 【乗(り)通す】 (動サ五[四])
始めから終わりまでずっと乗る。
のり-と・る【乗り取る】🔗⭐🔉
のり-と・る 【乗り取る】 (動ラ四)
「乗っ取る」に同じ。「細川の手のものが城を―・らうとした時/阿部一族(鴎外)」
のり-なら・す【乗り馴らす】🔗⭐🔉
のり-なら・す [4] 【乗り馴らす】 (動サ五[四])
馬などを訓練して乗馬用の馬とする。「荒馬を―・す」
のり-な・れる【乗り馴れる】🔗⭐🔉
のり-な・れる [4] 【乗り馴れる】 (動ラ下一)[文]ラ下二 のりな・る
乗ることになれる。「―・れた自転車」
のり-にげ【乗(り)逃げ】🔗⭐🔉
のり-にげ [0] 【乗(り)逃げ】 (名)スル
(1)乗り物に乗って,その代金を払わずに逃げること。「タクシーを―する」
(2)他人の乗り物を奪い,それに乗って逃げ去ること。
のり-ば【乗(り)場】🔗⭐🔉
のり-ば [0] 【乗(り)場】
乗り物に乗るために設けられた場所。
のり-まわ・す【乗(り)回す】🔗⭐🔉
のり-まわ・す ―マハス [4][3] 【乗(り)回す】 (動サ五[四])
乗り物を走らせて,あちらこちらめぐる。「高級車を―・す」
[可能] のりまわせる
のり-まわ・る【乗(り)回る】🔗⭐🔉
のり-まわ・る ―マハル [4] 【乗(り)回る】 (動ラ五[四])
乗り物に乗ってあちらこちらをまわる。「車で方々を―・る」
のり【乗りが良い】(和英)🔗⭐🔉
のり【乗りが良い】
spread well (おしろいなど).‖四人乗り自動車 a four-seater car.
のりあげる【乗り上げる】(和英)🔗⭐🔉
のりあげる【乗り上げる】
run;→英和
run aground[ashore].
のりあわす【乗り合わす】(和英)🔗⭐🔉
のりあわす【乗り合わす】
happen to be with a person.→英和
のりうつる【乗り移る】(和英)🔗⭐🔉
のりうつる【乗り移る】
(1) ⇒乗り換える,乗り込む.
(2)[霊が人に]possess;→英和
[人が主語]be possessed.
のりおり【乗り降りする】(和英)🔗⭐🔉
のりおり【乗り降りする】
get on and off.
のりかける[かかる]【乗り掛ける[掛かる]】(和英)🔗⭐🔉
のりかける[かかる]【乗り掛ける[掛かる]】
⇒乗り出す.
のりき【乗り気になる】(和英)🔗⭐🔉
のりき【乗り気になる】
get interested;take an interest.→英和
のりきる【乗り切る】(和英)🔗⭐🔉
のりきる【乗り切る】
get[ride,sail]across;tide[get]over.
のりくむ【乗り組む】(和英)🔗⭐🔉
のりくむ【乗り組む】
get[go]on board.
のりこす【乗り越す】(和英)🔗⭐🔉
のりこす【乗り越す】
pass.→英和
駅を三つ乗り越した I was carried three stations beyond my destination.‖乗越運賃 an excess fare;over-ride charges.
のりこむ【乗り込む】(和英)🔗⭐🔉
のりこむ【乗り込む】
get in[into,on];go on board;[繰り込む]march;→英和
enter;→英和
arrive.→英和
のりすてる【乗り捨てる】(和英)🔗⭐🔉
のりすてる【乗り捨てる】
get off;leave.→英和
のりそこなう【乗り損なう】(和英)🔗⭐🔉
のりそこなう【乗り損なう】
⇒乗り遅れる.
のりだす【乗り出す】(和英)🔗⭐🔉
のりだす【乗り出す】
(1)[出発]start;→英和
leave;→英和
set sail (出帆).
(2)[着手]set about;start;go;→英和
enter.→英和
(3)[体を]lean out.
のりつぐ【乗り継ぐ】(和英)🔗⭐🔉
のりつぐ【乗り継ぐ】
make one's connection (列車など).
のりつぶす【乗り潰す】(和英)🔗⭐🔉
のりつぶす【乗り潰す】
ride down;driveto scraps.
のりて【乗り手】(和英)🔗⭐🔉
のりて【乗り手】
a rider (馬などの).→英和
のりば【乗り場】(和英)🔗⭐🔉
のりば【乗り場】
a bus stop;a platform;→英和
[船]a landing stage.
のりまわす【乗り回す】(和英)🔗⭐🔉
のりまわす【乗り回す】
⇒乗り回る.
のりまわる【乗り回る】(和英)🔗⭐🔉
のりまわる【乗り回る】
drive[ride]about.
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