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広辞苑の検索結果 (95)

おお‐きんだち【諸王】オホ‥🔗🔉

おお‐きんだち諸王オホ‥ 「諸王しょおう」の訓読。

しょ【諸】🔗🔉

しょ】 もろもろ。多くの。

しょ‐あく【諸悪】🔗🔉

しょ‐あく諸悪】 多くの悪行や悪事。「―の根源」 ⇒しょあく‐まくさ【諸悪莫作】

しょあく‐まくさ【諸悪莫作】🔗🔉

しょあく‐まくさ諸悪莫作】 〔仏〕七仏通戒偈しちぶつつうかいげの初句。諸悪をなしてはならないということ。古今著聞集5「―衆善奉行の文を銘に書かれたり」 ⇒しょ‐あく【諸悪】

しょ‐えい【諸衛】‥ヱイ🔗🔉

しょ‐えい諸衛‥ヱイ 六衛府ろくえふのこと。

しょ‐えん【諸縁】🔗🔉

しょ‐えん諸縁】 〔仏〕もろもろの因縁。多くのゆかり。徒然草「―を放下ほうげすべき時なり」

しょえんおおかがみ【諸艶大鑑】‥オホ‥🔗🔉

しょえんおおかがみ諸艶大鑑‥オホ‥ 浮世草子。井原西鶴作。8巻8冊。1684年(貞享1)刊。別名「好色二代男」。主に京・大坂・江戸の遊里談を集めた短編集。

しょ‐おう【諸王】‥ワウ🔗🔉

しょ‐おう諸王‥ワウ ①諸国の王。多くの王。 ②親王の宣下せんげのない皇族の男子。

しょ‐か【諸夏】🔗🔉

しょ‐か諸夏】 (「夏」は大国の意) ①古く中国で諸侯の国々。四方の夷狄いてきに対していった。 ②諸侯。

しょ‐か【諸家】🔗🔉

しょ‐か諸家】 ①もろもろの家。多くの家。 ②一派を立てている多くの人。諸氏。

しょ‐がかり【諸掛り】🔗🔉

しょ‐がかり諸掛り】 ①ある事をするのに必要な諸種の費用。 ②売買上、原価以外に要する諸種の費用。倉敷料・運賃・諸税・仲買手数料・雑費など。 ⇒しょがかり‐ごめ【諸掛り込め】

しょがかり‐ごめ【諸掛り込め】🔗🔉

しょがかり‐ごめ諸掛り込め】 商品の代価に諸掛りを加え入れてあること。 ⇒しょ‐がかり【諸掛り】

しょかつ‐こうめい【諸葛孔明】🔗🔉

しょかつ‐こうめい諸葛孔明⇒しょかつりょう(諸葛亮)

しょかつ‐さい【諸葛菜】🔗🔉

しょかつ‐さい諸葛菜】 ハナダイコンの別称。

しょかつ‐りょう【諸葛亮】‥リヤウ🔗🔉

しょかつ‐りょう諸葛亮‥リヤウ 三国時代、蜀漢の丞相。字は孔明。山東琅邪ろうやの人。劉備の三顧の知遇に感激、臣事して蜀漢を確立した。劉備没後、その子劉禅をよく補佐し、有名な出師表すいしのひょうを奉った。五丈原で、魏軍と対陣中に病死。(181〜234)

しょ‐かん【諸官】‥クワン🔗🔉

しょ‐かん諸官‥クワン 多くの官。多くの役人や官職。

しょ‐きょう【諸経】‥キヤウ🔗🔉

しょ‐きょう諸経‥キヤウ 多くの経文。また、多くの経書。

しょ‐ぎょう【諸行】‥ギヤウ🔗🔉

しょ‐ぎょう諸行‥ギヤウ 〔仏〕 ①(「行」は形成されたものの意)因縁によってつくられた現象世界の一切の存在。有為。 ②念仏に対して、他の諸善行。 ⇒しょぎょう‐おうじょう【諸行往生】 ⇒しょぎょう‐むじょう【諸行無常】

しょぎょう‐おうじょう【諸行往生】‥ギヤウワウジヤウ🔗🔉

しょぎょう‐おうじょう諸行往生‥ギヤウワウジヤウ 念仏以外の諸善行により浄土に生まれること。↔念仏往生。 ⇒しょ‐ぎょう【諸行】

しょぎょう‐むじょう【諸行無常】‥ギヤウ‥ジヤウ🔗🔉

しょぎょう‐むじょう諸行無常‥ギヤウ‥ジヤウ 仏教の根本思想で、三法印の一つ。万物は常に変化して少しの間もとどまらないということ。また、雪山偈せっせんげの初句。 ⇒しょ‐ぎょう【諸行】

しょ‐く【諸苦】🔗🔉

しょ‐く諸苦】 もろもろの苦しみ。多くの苦しみ。

しょ‐くち【諸口】🔗🔉

しょ‐くち諸口】 ①いろいろの項目・口座。 ②簿記で、仕訳しわけの際、複数の勘定科目が存在することを示すために用いる記号的な用語。借方の仕入に対し、貸方が現金と買掛金とになる場合、貸方の金額に対応する摘要欄に諸口と記入する類。

しょ‐くん【諸君】🔗🔉

しょ‐くん諸君】 多数の(男の)人を指す語。皆さん。「満場の―」「職場の―によろしく」 ▷対等かそれ以下の人々に対して使う。代名詞的にも用いる。

しょ‐ぐん【諸軍】🔗🔉

しょ‐ぐん諸軍】 もろもろの軍隊。多くの軍兵。

しょ‐け【諸家】🔗🔉

しょ‐け諸家⇒しょか

しょ‐けい【諸兄】🔗🔉

しょ‐けい諸兄】 ①多くの兄。兄たち。 ②多数の男子を指す語。軽い敬意をこめた呼びかけに用いる。あなたがた。皆さん。「御来場の―」

しょ‐けい【諸系】🔗🔉

しょ‐けい諸系】 いろいろの系統。

しょ‐げい【諸芸】🔗🔉

しょ‐げい諸芸】 種々の技芸。いろいろの芸道。

しょ‐けん【諸賢】🔗🔉

しょ‐けん諸賢】 ①多くの賢人。 ②(多数の人に対して代名詞的に用いる)皆さん。あなたがた。諸彦しょげん。「読者―の御批判にまつ」

しょ‐げん【諸元】🔗🔉

しょ‐げん諸元】 いろいろの因子・要素。

しょ‐こう【諸公】🔗🔉

しょ‐こう諸公】 ①身分の高い人々。 ②(多数の人に対していう)諸君。皆さん。

しょ‐こう【諸侯】🔗🔉

しょ‐こう諸侯】 ①昔、中国で、天子から受けた封土内の人民を支配した人。 ②江戸時代の大名だいみょうを指す。

しょ‐こく【諸国】🔗🔉

しょ‐こく諸国】 多くの国。方々の国。「―を遍歴する」

しょ‐さぶらい【諸侍】‥サブラヒ🔗🔉

しょ‐さぶらい諸侍‥サブラヒ ①多くの侍。侍の身分の者。しょさむらい。 ②身分のある人。貴族。〈日葡辞書〉

しょ‐ざん【諸山】🔗🔉

しょ‐ざん諸山】 ①多くの山。 ②多くの寺。

しょ‐し【諸士】🔗🔉

しょ‐し諸士】 多くのさむらい。多くの人。 ⇒しょし‐はっと【諸士法度】

しょ‐し【諸子】🔗🔉

しょ‐し諸子】 ①㋐中国古代の官名。周礼では夏官の一つ。 ㋑諸子百家に同じ。 ②(同輩以下の多数の人に向かっていう)諸君。きみたち。 ⇒しょし‐ひゃっか【諸子百家】

しょ‐し【諸氏】🔗🔉

しょ‐し諸氏】 多くの人々を指す語。皆さん。代名詞的にも用いる。

しょ‐し【諸司】🔗🔉

しょ‐し諸司】 多くの役所・役人。 ⇒しょし‐でん【諸司田】

しょ‐し【諸姉】🔗🔉

しょ‐し諸姉】 多くの女性を指す語。代名詞的にも用いる。

しょ‐じ【諸事・庶事】🔗🔉

しょ‐じ諸事・庶事】 多くのこと。いろいろのこと。もろもろのこと。平治物語(金刀比羅本)「諸道を兼学して―に闇くらからず」。「―万端整う」

しょ‐しき【諸色・諸式】🔗🔉

しょ‐しき諸色・諸式】 ①いろいろの品物。浮世草子、新色五巻書「―かれこれ代しろなし」。「―万端」 ②転じて、物価。「―があがる」

しょし‐でん【諸司田】🔗🔉

しょし‐でん諸司田】 奈良時代、中央諸官庁の経費に充てるため諸官司に支給された公田。 ⇒しょ‐し【諸司】 ○女子と小人とは養い難しじょしとしょうじんとはやしないがたし [論語陽貨]女性と小人物は、近づければ無遠慮になり、遠ざければうらみを抱くので、扱いにくい。 ⇒じょ‐し【女子】

しょし‐はっと【諸士法度】🔗🔉

しょし‐はっと諸士法度】 江戸幕府の法令。1635年(寛永12)、旗本・御家人を対象に軍役・倹約・徒党・相続・衣服などについて定めたもの。旗本法度。→武家諸法度 ⇒しょ‐し【諸士】

しょし‐ひゃっか【諸子百家】‥ヒヤク‥🔗🔉

しょし‐ひゃっか諸子百家‥ヒヤク‥ 春秋戦国時代に現れた多くの思想家の総称。また、その学派・学説。 諸子百家(表) ⇒しょ‐し【諸子】

しょ‐しゃ【諸社】🔗🔉

しょ‐しゃ諸社】 ①多くの神社。 ②もと官社に対して、府県社・郷社・村社・無格社の総称。民社。 ③多くの会社。 ⇒しょしゃ‐ねぎかんぬし‐はっと【諸社祢宜神主法度】

しょ‐じゃく【諸釈】🔗🔉

しょ‐じゃく諸釈】 いろいろな仏典の解釈書。

しょしゃ‐ねぎかんぬし‐はっと【諸社祢宜神主法度】🔗🔉

しょしゃ‐ねぎかんぬし‐はっと諸社祢宜神主法度】 江戸幕府の法令。1665年(寛文5)、諸宗寺院法度と同時に公布。神事・祭礼・修理の怠慢を戒めるとともに、神職の位階・装束に対する吉田家の支配を規定。 ⇒しょ‐しゃ【諸社】

しょ‐しゅ【諸種】🔗🔉

しょ‐しゅ諸種】 多くの種類。いろいろ。

しょ‐しゅう【諸宗】🔗🔉

しょ‐しゅう諸宗】 主に仏教で、多くの宗派。多くの宗旨。 ⇒しょしゅう‐じいん‐はっと【諸宗寺院法度】

しょしゅう‐じいん‐はっと【諸宗寺院法度】‥ヰン‥🔗🔉

しょしゅう‐じいん‐はっと諸宗寺院法度‥ヰン‥ 江戸幕府が仏教の諸宗および寺院・僧侶を統制下に収めるために、1601〜65年(慶長6〜寛文5)制定した法令。特に65年の初の全宗派共通の統一的法度をいう。寺院法度。 ⇒しょ‐しゅう【諸宗】

しょ‐しょ【諸処・諸所】🔗🔉

しょ‐しょ諸処・諸所】 さまざまな場所。あちこち。方々。

しょ‐しょう【諸将】‥シヤウ🔗🔉

しょ‐しょう諸将‥シヤウ 多くの大将たち。

しょ‐て【諸手】🔗🔉

しょ‐て諸手】 もろもろの部隊。諸隊。甲陽軍鑑9「―にすぐれたり」

そ‐え【諸衛】‥ヱ🔗🔉

そ‐え諸衛‥ヱ (ソはショの直音化)六衛府りくえふの異称。しょえい。源氏物語行幸「―の鷹飼どもは」

もろ【諸】🔗🔉

もろ】 〔接頭〕 ①二つの。両方の。「―手」 ②多くの。もろもろの。「―人」「―神」 ③共にする意。もろとも。「―寝」→もろに

もろ‐あげ【諸挙】🔗🔉

もろ‐あげ諸挙】 古代歌謡の曲風の名。本もと・末ともに調子をあげて歌うこと。

もろ‐いと【諸糸】🔗🔉

もろ‐いと諸糸(→)諸撚もろよりに同じ。

もろ‐いろ【諸色】🔗🔉

もろ‐いろ諸色】 もろもろの色。また、多くのことがら。男色大鑑「この人品形の―に勝れ」

もろ‐おもい【諸思い】‥オモヒ🔗🔉

もろ‐おもい諸思い‥オモヒ 双方で恋い慕うこと。相惚あいぼれ。相思。好色五人女4「文おくりける心ざし互に入乱れて、是を―とや申すべし」↔片思い

もろ‐おり【諸織】🔗🔉

もろ‐おり諸織】 経緯たてよことも諸撚もろよりの練糸で織った、上質の平織の縞・絣かすり・無地の絹織物。日本永代蔵5「油屋絹の―をけんぼう染の紋付」

もろ‐がえり【諸回り】‥ガヘリ🔗🔉

もろ‐がえり諸回り‥ガヘリ 生後3年を経た鷹。あおたか。夫木和歌抄18「―空とる鷹を引据ゑて」

もろ‐かが【諸加賀】🔗🔉

もろ‐かが諸加賀】 諸撚もろよりの生糸で織った極上質の加賀絹。好色一代女4「―半疋びき

もろ‐がく【諸角】🔗🔉

もろ‐がく諸角(→)諸鐙もろあぶみに同じ。

もろ‐かざり【諸飾り】🔗🔉

もろ‐かざり諸飾り】 茶会で床の間に掛物・花入れを同時に飾ること。正式の茶会では初座しょざに掛物、後座ござに花入れと分けて飾る。

もろ‐かずら【諸葛・諸鬘】‥カヅラ🔗🔉

もろ‐かずら諸葛・諸鬘‥カヅラ 賀茂の祭の時、桂かつらの枝に葵あおい(二重葵)をつけて、簾すだれにかけ、または頭などにかざしたもの。葵ばかりかけるのを「片かずら」という。また、その葵のこと。大鏡師輔「―二葉ながらも君にかくあふひや神のゆるしなるらん」

もろ‐がほう【諸果報】‥グワ‥🔗🔉

もろ‐がほう諸果報‥グワ‥ 果報が二重に到来すること。毛吹草5「春の夜の月花見るや―」 ⇒もろがほう‐しゃ【諸果報者】

もろがほう‐しゃ【諸果報者】‥グワ‥🔗🔉

もろがほう‐しゃ諸果報者‥グワ‥ 諸果報をえた人。狂言、泣尼「ことにこなたは―なり」 ⇒もろ‐がほう【諸果報】

もろ‐ぐそく【諸具足】🔗🔉

もろ‐ぐそく諸具足】 軍陣に必要な具足類の皆具かいぐ。防御用のは籠手こて・脛当すねあて類の完備したもの、攻撃用のは弓矢の調度類の完備したものをいう。

もろ‐くち【諸口】🔗🔉

もろ‐くち諸口】 ①大勢の人のいうことば。民衆の声。衆口。宇津保物語国譲中「下の―と申すことは」 ②馬をひくのに、二人で馬の両口縄を取ること。一説に、差縄でひくこと。平家物語9「おほくの馬どもを見ければ…或は―にひかせ」 ③紙の一種。障子紙に用いるもの。

もろ‐けい【諸敬】🔗🔉

もろ‐けい諸敬】 室町時代以降、武家の交際で、会見や書状の書法などに双方同等の敬礼を用いること。両敬りょうけい。↔片敬かたけい

もろ‐こ【諸子】🔗🔉

もろ‐こ諸子】 ①コイ科タモロコ属、および体型の似た淡水産の硬骨魚の総称。特にホンモロコのこと。美味で、照焼・鮨などにする。〈[季]春〉。名語記「小魚に―といへる魚」 ほんもろこ ②大形のハタの一種クエの、釣人用語。→くえ

もろ‐こころ【諸心】🔗🔉

もろ‐こころ諸心】 人々がたがいに心を合わせること。同心。伊勢物語「男もさまかはらず―にて」

もろ‐こし【諸腰】🔗🔉

もろ‐こし諸腰】 刀と脇差。両腰りょうごし。大小。狂言、禁野「―さいて」

もろ‐ざし【諸差し】🔗🔉

もろ‐ざし諸差し】 相撲で、両手を相手の脇に差し入れて組むこと。

もろ‐さしなわ【諸差縄】‥ナハ🔗🔉

もろ‐さしなわ諸差縄‥ナハ 手綱の控えとし、時に口取に引かせるために、馬の首から銜くつわの遊び金に通した差縄を左右に分け、それぞれ鞍の前輪の四緒手しおでにつけること。↔片差縄

もろ‐た‐ふね【諸手船】🔗🔉

もろ‐た‐ふね諸手船】 ①多数の櫂かいをもつ船。一説に二梃櫓の早船。神代紀「熊野の―」 ②島根県松江市の美保神社で12月3日の神事に用いる船。古代のくり舟に模し、2艘で湾内を6回めぐる。

もろ‐て【諸手】🔗🔉

もろ‐て諸手】 ①左右の手。両手。双手。 ②もろもろの軍隊。全軍。甲陽軍鑑9「―にすぐれたりとの御感状をば小幡山城に下さる」 ⇒もろて‐づき【諸手突き】 ⇒もろて‐のし【諸手伸し】 ⇒諸手を挙げて

もろて‐づき【諸手突き】🔗🔉

もろて‐づき諸手突き】 相撲で、両手で相手の胸を突っ張ること。 ⇒もろ‐て【諸手】

もろて‐のし【諸手伸し】🔗🔉

もろて‐のし諸手伸し】 水府流泳法の技。急流を横切る時など体を横にして両手を交互に伸ばす泳ぎかた。 ⇒もろ‐て【諸手】 ○諸手を挙げてもろてをあげて 心から喜んで。すっかり納得して無条件に。「―賛成する」 ⇒もろ‐て【諸手】

○諸手を挙げてもろてをあげて🔗🔉

○諸手を挙げてもろてをあげて 心から喜んで。すっかり納得して無条件に。「―賛成する」 ⇒もろ‐て【諸手】 もろ‐てん諸点】 ①歌の評点で左右の肩に打つ点。↔肩点。 ②「片点かたてん参照。 もろ‐と諸人】 (近畿地方で)部落の宮座みやざを組織する家。また、その人々。 モロトフVyacheslav Mikhailovich Molotov】 (本名はSkryabin)ソ連の政治家。スターリンの側近。1926年共産党政治局員、30年人民委員会議議長(首相)、39年以来外相としてスターリンを補佐、その死後57年解任。(1890〜1986) もろとも諸共】 相共にするさま。いっしょ。同時。皇極紀(岩崎本)平安中期点「一時モロトモに自ら経わなきて」。「死なば―」「船は積荷―沈んだ」 もろ‐なみだ諸涙】 もろともに涙を流すこと。また、その涙。浄瑠璃、国性爺合戦「錦祥女はすがりつく母の袂の―」 もろ‐なり胡頽子・諸成】 〔植〕(→)グミの異称。〈倭名類聚鈔17モロニMoroni】 アフリカ大陸南東方沖、コモロ‐イスラム連邦共和国の首都。人口3万(1991)。 もろ‐に諸に】 〔副〕 ①もろともに。一様に。平らに。和英語林集成2版「モロニアゲル」「モロニモツ」「モロニオク」 ②一挙に。まともに。すっかり。「―ぶつかる」「―浴びる」 もろ‐ね諸寝】 ともね。ひとつね。 もろのぶ師宣⇒ひしかわもろのぶ(菱川師宣) もろ‐は諸刃】 刀剣などの身の両辺に刃のあるもの。両刃。万葉集11「剣刀つるぎたち―の上にゆき触れて」↔片刃。 ⇒もろは‐の‐つるぎ【諸刃の剣】 ⇒もろは‐づくり【諸刃造り】 もろ‐はく諸白】 掛米かけまいと麹こうじの両方に精白米を用いて醸かもした酒。江戸時代は上質の酒の総称であった。掛米のみに精白米を用いたものを片白かたはくという。 もろは‐ぐさ両葉草】 〔植〕(→)フタバアオイの異称。 もろはし諸橋】 姓氏の一つ。 ⇒もろはし‐てつじ【諸橋轍次】 もろはし‐てつじ諸橋轍次】 漢学者。新潟県生れ。東京高師卒。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長。「大漢和辞典」を編纂。文化勲章。(1883〜1982) 諸橋轍次 撮影:石井幸之助 ⇒もろはし【諸橋】 もろ‐はず両筈】 相撲で、両手を筈にしてあてがうこと。→筈5 もろ‐はだ諸肌】 左右両方の肌。上半身全部の肌。両肌。↔片肌 ⇒諸肌を脱ぐ

もろとも【諸共】🔗🔉

もろとも諸共】 相共にするさま。いっしょ。同時。皇極紀(岩崎本)平安中期点「一時モロトモに自ら経わなきて」。「死なば―」「船は積荷―沈んだ」

もろ‐に【諸に】🔗🔉

もろ‐に諸に】 〔副〕 ①もろともに。一様に。平らに。和英語林集成2版「モロニアゲル」「モロニモツ」「モロニオク」 ②一挙に。まともに。すっかり。「―ぶつかる」「―浴びる」

もろ‐ね【諸寝】🔗🔉

もろ‐ね諸寝】 ともね。ひとつね。

もろはし【諸橋】🔗🔉

もろはし諸橋】 姓氏の一つ。 ⇒もろはし‐てつじ【諸橋轍次】

もろはし‐てつじ【諸橋轍次】🔗🔉

もろはし‐てつじ諸橋轍次】 漢学者。新潟県生れ。東京高師卒。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長。「大漢和辞典」を編纂。文化勲章。(1883〜1982) 諸橋轍次 撮影:石井幸之助 ⇒もろはし【諸橋】

もろ‐むき【諸向・双向】🔗🔉

もろ‐むき諸向・双向】 ①あちらへもこちらへも向かうこと。万葉集14「武蔵野の草は―かもかくも君がまにまに吾は寄りにしを」 ②(中国・九州地方で)ウラジロの別称。正月の注連しめ飾りに用いる。〈[季]新年〉。〈日葡辞書〉

もろ‐むすび【諸結び】🔗🔉

もろ‐むすび諸結び(→)「おとこむすび」に同じ。浄瑠璃、源氏烏帽子折「揉烏帽子、懸緒の紐の―、解けぬ思ひとなりにけり」

もろ‐もち【諸持】🔗🔉

もろ‐もち諸持】 他の人と共に持つこと。共同してすること。土佐日記「かく別れ難くいひてかの人々の口網も―にて」

もろ‐もろ【諸・諸々】🔗🔉

もろ‐もろ諸・諸々】 多くのもの。すべてのもの。皆。藤原宮址出土木簡「諸もろもろ聞食きこしめさへと詔る」。万葉集20「―は幸さけくと申まおす」。「―の出来事」「その他―」

もろ‐や【諸屋】🔗🔉

もろ‐や諸屋】 大嘗会を行う悠紀ゆき・主基すきの両殿。金槐集「今つくる黒木の―」

もろ‐やしろ【諸社】🔗🔉

もろ‐やしろ諸社】 もろもろのやしろ。多くの神社。

もろ‐わざ【諸業】🔗🔉

もろ‐わざ諸業】 多くのわざ。すべての事物。万事。

もろ‐わり【諸割り】🔗🔉

もろ‐わり諸割り】 もろともに割ること。等分に割ること。狂言、附子ぶす「今度は両人して―にせう」

[漢]諸🔗🔉

 字形  筆順 〔言部8画/15画/教育/2984・3D74〕 [] 字形 〔言部9画/16画〕 〔音〕ショ(漢) 〔訓〕もろもろ・もろ [意味] ①もろもろ。多くの。いろいろの。「諸兄・諸君・諸国」 ②これ(を)。「君子求諸己=君子はこれを己に求む」〔論語〕「雖有粟、吾得而食諸=粟ぞくありといえども、吾われ得てこれを食まんや」〔論語〕▶②は「之於しお」「之乎しこ」を一音節に縮めて「諸」を当てた用法。 [解字] 形声。音符「者」は、一か所に集まる、多くの、の意。「者」が助字として用いられるようになったので、「言」を加えて「」とした。 [難読] 諸白もろはく・諸肌もろはだ・諸味もろみ

大辞林の検索結果 (94)

しょ【諸】🔗🔉

しょ 【諸】 接頭語的に用いて,いろいろの,いくつかの,多くのの意を表す。「―外国」「―問題」「―経費」「―先輩」

しょ-あく【諸悪】🔗🔉

しょ-あく [1] 【諸悪】 多くの悪行・悪事。さまざまな悪。「―の根源」

しょあく-まくさ【諸悪莫作】🔗🔉

しょあく-まくさ [1] 【諸悪莫作】 〔仏〕 もろもろの悪をしてはいけないという意。過去七仏が共通して守ったとする七仏通戒偈(ゲ)の最初の句。

しょ-え【諸衛】🔗🔉

しょ-え [1] 【諸衛】 平安以降,左右の近衛府・兵衛府・衛門府のこと。諸衛府。六衛府(リクエフ)。

しょ-えん【諸縁】🔗🔉

しょ-えん [1] 【諸縁】 〔仏〕 (1)いろいろな縁。特に,いろいろな世俗的かかわり。 (2)生活用品。「衣服もやつれ―乏しきなり/正法眼蔵随聞記」

しょえんおおかがみ【諸艶大鑑】🔗🔉

しょえんおおかがみ シヨエンオホカガミ 【諸艶大鑑】 浮世草子。八巻。井原西鶴作。1684年刊。諸国の遊里における,遊女の生活や遊びの種々相を,世之介の遺子世伝を中心とする経験談・見聞談の形式でまとめたもの。好色二代男。

しょ-おう【諸王】🔗🔉

しょ-おう ―ワウ [1] 【諸王】 (1)諸国の王。多くの王。 (2)親王の宣下がなく,また臣籍に降下しない皇子・皇孫。

しょ-か【諸家】🔗🔉

しょ-か [1] 【諸家】 (1)多くの人々。 (2)その道で知られている多くの人。その道の一流の人々や専門家などをさしていう。 (3)「諸子百家(シヨシヒヤツカ)」の略。

しょ-がかり【諸掛(か)り】🔗🔉

しょ-がかり [2] 【諸掛(か)り】 いろいろの経費。諸費用。「運賃その他の―を負担する」「―込め」

しょかつ-こうめい【諸葛孔明】🔗🔉

しょかつ-こうめい 【諸葛孔明】 ⇒諸葛亮(シヨカツリヨウ)

しょかつ-さい【諸葛菜】🔗🔉

しょかつ-さい [3] 【諸葛菜】 アブラナ科の一年草。中国原産。根生葉は羽裂しダイコンの葉に似る。高さ30〜60センチメートル。春,紫色の四弁花をまばらな総状花序につける。花壇などに植えるが,こぼれ種でよく増える。俗にハナダイコンともいう。紫金草(シキンソウ)。オオアラセイトウ。ムラサキハナナ。[季]春。《病室にむらさき充てり―/石田波郷》

しょかつ-りょう【諸葛亮】🔗🔉

しょかつ-りょう ―リヤウ 【諸葛亮】 (181-234) 中国,三国時代の蜀漢(シヨツカン)の宰相。字(アザナ)は孔明。劉備に三顧の礼を受けて仕えたと伝えられ,天下三分の計を上申,劉備の蜀漢建国を助ける。劉備死後,子の劉禅を補佐し,五丈原で魏(ギ)軍と対陣中死去。 →出師(スイシ)の表

しょ-ぎょう【諸行】🔗🔉

しょ-ぎょう ―ギヤウ [1] 【諸行】 〔仏〕 (1)因縁によって生じたこの世の一切の事物。 (2)さまざまなよいおこない。万行(バンギヨウ)。 (3)浄土宗で,念仏以外の修行法。

しょぎょう-おうじょう【諸行往生】🔗🔉

しょぎょう-おうじょう ―ギヤウワウジヤウ [4] 【諸行往生】 〔仏〕 念仏以外の諸々の善行によっても往生することができるという説。法然の弟子長西などの教説。 →念仏往生

しょぎょう-むじょう【諸行無常】🔗🔉

しょぎょう-むじょう ―ギヤウ―ジヤウ [0][1] 【諸行無常】 〔仏〕 仏教の基本的教義である三法印の一。この世の中のあらゆるものは変化・生滅してとどまらないこと。この世のすべてがはかないこと。 →雪山偈(セツセンゲ)

しょ-くち【諸口】🔗🔉

しょ-くち [1] 【諸口】 (1)いろいろな事項・項目。 (2)簿記で,仕訳の際に貸借いずれか一方の勘定科目が二つ以上にわたっていること。

しょ-くん【諸君】🔗🔉

しょ-くん [1] 【諸君】 多くの人々をさす語。主として男性が,同輩ないし,それ以下の人々に対し,軽い敬意あるいは親愛の念をもって用いる。皆さん。あなた方。代名詞的にも用いる。「―の健闘を祈る」「学生―」

しょ-け【諸家】🔗🔉

しょ-け [1] 【諸家】 ⇒しょか(諸家)

しょ-けい【諸兄】🔗🔉

しょ-けい [1] 【諸兄】 男性が,同性の友人たち・同輩あるいは近しい先輩などに対して,敬愛の気持ちをこめていう語。代名詞的にも用いる。「同窓の―」

しょ-げい【諸芸】🔗🔉

しょ-げい [1] 【諸芸】 いろいろの技芸・芸能。「―に秀でる」

しょ-けいし【諸兄姉】🔗🔉

しょ-けいし [2] 【諸兄姉】 男性が,多くの友人たち・同輩・先輩などに対して,敬愛の気持ちをこめていう語。代名詞的にも用いる。

しょ-けん【諸賢】🔗🔉

しょ-けん [1] 【諸賢】 (1)多くの賢人。 (2)男性が人々に呼びかけるときに敬意をもって用いる語。代名詞的にも用いる。みなさん。諸彦(シヨゲン)。「読者―に訴える」

しょ-こう【諸公】🔗🔉

しょ-こう [1] 【諸公】 (1)政治にあずかる身分の高い人々。大臣たち。 (2)多数の人に対して敬意をもって呼びかける時に用いる語。諸君。みなさん。

しょ-こう【諸侯】🔗🔉

しょ-こう [1] 【諸侯】 (1)中世末期から近世にかけて,諸大名をいう語。 (2)古代中国で,天子から封土を受け,その封土内を支配した君主。

しょ-こく【諸国】🔗🔉

しょ-こく [1] 【諸国】 多くの国。方々の国。列国。

しょこくみん-の-はる【諸国民の春】🔗🔉

しょこくみん-の-はる 【諸国民の春】 ヨーロッパで,1848年の革命時の二月から三月頃に,民族主義的な運動が高揚したことをいう。諸民族の春。

しょ-ざん【諸山】🔗🔉

しょ-ざん [1] 【諸山】 (1)多くの寺。 (2)多くの山。

しょ-し【諸士】🔗🔉

しょ-し [1] 【諸士】 多くの士人。多くのさむらい。

しょし-はっと【諸士法度】🔗🔉

しょし-はっと [3] 【諸士法度】 江戸幕府が旗本・御家人の守るべき規律として定めた法令。1632年制定。五代将軍綱吉の時に廃止。旗本法度。

しょ-し【諸子】🔗🔉

しょ-し [1] 【諸子】 (1)多くの人を敬っていう語。代名詞的にも用いる。諸君。「―に期待する」 (2)中国,春秋から戦国時代にかけて一家の説をたてた人々。また,その説や著書。 →諸子百家

しょし-ひゃっか【諸子百家】🔗🔉

しょし-ひゃっか ―ヒヤク― [1]-[1] 【諸子百家】 中国,春秋末期から戦国時代にかけての諸学者・諸学派の総称。陰陽家の鄒衍(スウエン),儒家の孔子・孟子・荀子,墨家の墨子,法家の韓非子,名家の公孫竜,道家の老子・荘子,兵家の孫子,縦横家の蘇秦・張儀など。また,儒家を除いていう場合もある。 〔「百家」はその多さを表した語〕

しょ-し【諸氏】🔗🔉

しょ-し [1] 【諸氏】 多くの人を敬っていう語。代名詞的にも用いる。諸君。

しょ-し【諸司】🔗🔉

しょ-し [1] 【諸司】 多くの役所。また,その役人。

しょし-でん【諸司田】🔗🔉

しょし-でん 【諸司田】 律令制で,諸官司の領有する田地。官人の給与にあてる。不輸租。

しょ-し【諸姉】🔗🔉

しょ-し [1] 【諸姉】 多くの女性を敬っていう語。代名詞的にも用いる。みなさん。

しょ-じ【諸事・庶事】🔗🔉

しょ-じ [1] 【諸事・庶事】 多くの事。いろいろの事。「―万端」

しょ-しき【諸式・諸色】🔗🔉

しょ-しき [1][0] 【諸式・諸色】 (1)いろいろな品物。「道具―は売つてしまひ/歌舞伎・韓人漢文」 (2)いろいろな品物の値段。物価。「―が値上がりする」

しょ-しゃ【諸社】🔗🔉

しょ-しゃ [1] 【諸社】 (1)多くの神社。 (2)1871年(明治4)に制定された社格制度で,官社に対して,府社・県社・郷社・村社・無格社の総称。民社。

しょ-しゃ【諸車】🔗🔉

しょ-しゃ [1] 【諸車】 いろいろな乗り物。また,全部の乗り物。「―通行止め」

しょ-しゅ【諸種】🔗🔉

しょ-しゅ [1] 【諸種】 いろいろの種類。種々。「―の記録」

しょ-しゅう【諸宗】🔗🔉

しょ-しゅう [1] 【諸宗】 いろいろの宗派。多くの宗旨。

しょしゅう-じいん-はっと【諸宗寺院法度】🔗🔉

しょしゅう-じいん-はっと ―ジン― [7] 【諸宗寺院法度】 江戸幕府が寺院統制のため,諸宗派に対して出した法令の総称。

しょ-しょ【諸所・諸処】🔗🔉

しょ-しょ [1] 【諸所・諸処】 いろいろな場所。あちこち。「―に漂泊する」

しょ-しょ【諸書】🔗🔉

しょ-しょ [1] 【諸書】 多くの書物。もろもろの本。

しょ-しょう【諸将】🔗🔉

しょ-しょう ―シヤウ [1] 【諸将】 多くの将軍。多くの大将。

しょ-じょう【諸嬢】🔗🔉

しょ-じょう ―ヂヤウ [1] 【諸嬢】 多くの若い女性,未婚の女性に対して,敬愛の気持ちをこめていう語。

しょ-せい【諸生】🔗🔉

しょ-せい [1][0] 【諸生】 多くの生徒や弟子。 〔師の側からいうことば〕

しょ-せい【諸政・庶政】🔗🔉

しょ-せい [0] 【諸政・庶政】 各方面の政治。

しょ-せつ【諸説】🔗🔉

しょ-せつ [1] 【諸説】 (1)いろいろな学説。意見。「これについては―ある」 (2)いろいろなうわさ。「―乱れとぶ」

しょ-にん【諸人】🔗🔉

しょ-にん [1] 【諸人】 多くの人。いろいろな人。しょじん。

もろ【諸】🔗🔉

もろ 【諸】 名詞の上に付いて,「両方の」「多くの」「共にする」の意を表す。「―手」「―刃」「―人」「―寝」 →もろに

もろ-いと【諸糸】🔗🔉

もろ-いと [3] 【諸糸】 「諸撚(モロヨ)り糸」に同じ。

もろ-うた【諸歌】🔗🔉

もろ-うた [2] 【諸歌】 神楽(カグラ)用語。 (1)舞人である人長(ニンジヨウ)と歌方がともに歌うこと。また,その部分。 (2)本歌・末歌ともに歌うこと。また,そのときの末歌。

もろ-おり【諸織(り)】🔗🔉

もろ-おり [0] 【諸織(り)】 たてよことも諸撚(ヨ)り糸で織った上質の絹織物。

もろ-おりど【諸折(り)戸・両折(り)戸】🔗🔉

もろ-おりど ―ヲリド [4] 【諸折(り)戸・両折(り)戸】 左右とも二つ折りの折り戸をつけた両開き戸。 ⇔片折り戸

もろ-かが【諸加賀】🔗🔉

もろ-かが [0] 【諸加賀】 諸撚(ヨ)り糸で織った極上の加賀絹。

もろ-がく【諸角】🔗🔉

もろ-がく [0] 【諸角】 ⇒諸鐙(モロアブミ)

もろ-がけ【諸駆け】🔗🔉

もろ-がけ [0] 【諸駆け】 いっしょに駆けること。

もろ-かざり【諸飾り】🔗🔉

もろ-かざり [3] 【諸飾り】 (1)道具を書院や座敷に飾る一方式。三幅一対の掛物の前に卓(シヨク)を据え,その上に花瓶と燭台を一対ずつ置き合わせる。 (2)茶室の床飾りで,初座に掛物と花入を同時に飾ること。

もろ-かずら【諸葛・諸鬘】🔗🔉

もろ-かずら ―カヅラ [3] 【諸葛・諸鬘】 (1)フタバアオイの異名。「あしびきの山に生ふてふ―/後撰(恋二)」 (2)髪飾りにする桂(カツラ)と葵(アオイ)の二つ。賀茂祭のとき頭にさした。「―落葉を何に拾ひけむ名はむつましき挿頭(カザシ)なれども/源氏(若菜下)」

もろ-がみ【諸神】🔗🔉

もろ-がみ [2][0] 【諸神】 多くの神。しょしん。

もろ-ぐそく【諸具足】🔗🔉

もろ-ぐそく [3] 【諸具足】 戦いに出るため,太刀を身に帯び,靫(ユギ)を背につけて矢を入れ,弓を持った装束。また,籠手(コテ)・臑当(スネアテ)および腹当をつけた装束にもいう。

もろ-くち【諸口】🔗🔉

もろ-くち 【諸口】 (1)多くの人の意見。「下の―と申す事は,えいなび給はぬ事なり/宇津保(国譲中)」 (2)馬を引くのに,二人以上で両側の手綱を取ること。 ⇔片口 「或は乗り口にひかせ,或は―にひかせ/平家 9」

もろ-こ【諸子】🔗🔉

もろ-こ [0] 【諸子】 (1)コイ目コイ科モロコ属やイトモロコ属などの淡水魚の総称。全長8〜12センチメートル。タモロコ・ヒナモロコ・カワバタモロコ・デメモロコなど七種がいる。 (2){(1)}の一種。全長12センチメートルほど。体は細く長い紡錘形でやや側扁し,一対の口ひげをもつ。体色は背面が暗緑褐色,体側・腹面は黄みをおびた銀白色で,側線に沿ってやや太い暗色の帯がはしる。照り焼きやモロコ鮨(ズシ)などにして食べる。琵琶湖特産であったが,各地で繁殖している。ホンモロコ。[季]春。 (3)クエの老成魚の異名。 諸子(2) [図]

もろ-ごえ【諸声】🔗🔉

もろ-ごえ ―ゴ 【諸声】 互いに声を合わせること。「かはづさへ水の下にて―になく/伊勢 27」

もろ-こころ【諸心】🔗🔉

もろ-こころ 【諸心】 心を合わせること。同じ心。「をとこもさまかはらず,―にて/伊勢 139」

もろ-こし【諸腰】🔗🔉

もろ-こし [0] 【諸腰】 武士が腰にさす刀と脇差(ワキザシ)。両腰(リヨウゴシ)。

もろ-さしなわ【諸差縄】🔗🔉

もろ-さしなわ ―サシナハ [3] 【諸差縄】 馬の口に,差縄を左右両方につけて引くこと。 ⇔片差縄

もろた-ぶね【諸手船】🔗🔉

もろた-ぶね 【諸手船】 (1)船の両舷に多数の櫂(カイ)をつけて漕ぐ船。「熊野の―,亦の名は天鴿船(アマノハトフネ)を以て,使者稲背脛(イナセハギ)を載せて遣りつ/日本書紀(神代下訓)」 (2)日本の古代に使われた刳舟(クリフネ)の一。島根県美保神社に古式のまま伝えられている。

もろたぶね-の-しんじ【諸手船の神事】🔗🔉

もろたぶね-の-しんじ 【諸手船の神事】 島根県美保神社で一二月三日に行われる神事。諸手船による渡御(トギヨ)や港内競漕(キヨウソウ)がある。 →青柴垣(アオフシガキ)の神事

もろ-て【諸手・双手】🔗🔉

もろ-て [0] 【諸手・双手】 (1)左右の手。両手。 ⇔一手(ヒトテ) (2)もろもろの軍隊。「―にすぐれたりとの御感状/甲陽軍鑑(品一八)」

もろて=を挙(ア)げて🔗🔉

――を挙(ア)げて 無条件に,または,心からそのことを受け入れ迎える意を表す。「―賛成する」

もろて-づき【諸手突き】🔗🔉

もろて-づき [0] 【諸手突き】 (1)相撲で,相手の胸の上部をねらい,両手で強く突っ張ること。鉄砲。 (2)剣道で,相手ののどをねらい,両手で突くこと。

もろて-のし【諸手伸し】🔗🔉

もろて-のし [0] 【諸手伸し】 横泳ぎの姿勢で,両手をそろえて胸のあたりから下へかくと同時に足をあおって泳ぐもの。急流を横切るときなどの泳法。

もろ-とも【諸共】🔗🔉

もろ-とも [0] 【諸共】 ともどもにすること。いっしょ。「人馬―谷に墜落した」「死なば―」

もろ-に【諸に】🔗🔉

もろ-に [1] 【諸に】 (副) 直接に。まともに。完全に。「北風を―受ける」「被害を―かぶる」

もろ-は【諸刃】🔗🔉

もろ-は [0] 【諸刃】 刃物で両面または両側に刃が付いていること。また,そのもの。両刃(リヨウバ)。 ⇔片刃

もろは=の剣(ツルギ)🔗🔉

――の剣(ツルギ) 相手にも打撃を与えるが,こちらもそれと同じくらいの打撃を受けるおそれがあることのたとえ。また,大きな効果や良い結果をもたらす可能性をもつ反面,多大な危険性をも併せもつことのたとえ。両刃の剣。

もろは-づくり【諸刃造り】🔗🔉

もろは-づくり [4] 【諸刃造り】 刀剣の刃の形の一。菖蒲(シヨウブ)造りに似るが,両側に刃が付き,剣と異なって反(ソ)りがある。短刀に多い。

もろはし【諸橋】🔗🔉

もろはし 【諸橋】 姓氏の一。

もろはし-てつじ【諸橋轍次】🔗🔉

もろはし-てつじ 【諸橋轍次】 (1883-1982) 漢学者。新潟県生まれ。号は止軒。東京高師卒。東京文理科大教授・静嘉堂文庫長。著「大漢和辞典」一三巻など。

もろ-びと【諸人】🔗🔉

もろ-びと [0] 【諸人】 多くの人。すべての人。

もろ-むき【諸向き・双向き】🔗🔉

もろ-むき 【諸向き・双向き】 (1)ウラジロの別名。 (2)どちらの方向へも向くこと。また,すべてが同じ方向に向く意とも。「武蔵野の草は―かもかくも/万葉 3377」

もろ-もろ【諸諸・諸】🔗🔉

もろ-もろ [0] 【諸諸・諸】 多くのもの。いろいろのもの。さまざまのもの。「―の説がある」「その他―」

しょあく【諸悪の根源】(和英)🔗🔉

しょあく【諸悪の根源】 the root of all evils.

しょぎょうむじょう【諸行無常】(和英)🔗🔉

しょぎょうむじょう【諸行無常】 All is vanity.

しょくん【諸君】(和英)🔗🔉

しょくん【諸君】 [相手]you;→英和 (ladies and) gentlemen (演説のとき);my friends.

しょこう【諸侯】(和英)🔗🔉

しょこう【諸侯】 feudal lords.

しょこく【諸国】(和英)🔗🔉

しょこく【諸国】 various countries.欧州諸国 European countries.

しょざっぴ【諸雑費】(和英)🔗🔉

しょざっぴ【諸雑費】 ⇒雑費.

しょじ【諸事】(和英)🔗🔉

しょじ【諸事】 all matters;everything.→英和

しょせつ【諸説】(和英)🔗🔉

しょせつ【諸説】 various opinions[views,theories].…について〜紛々としている Opinion is divided on….

もろとも【諸共】(和英)🔗🔉

もろとも【諸共】 ⇒共に.

もろもろ【諸々の】(和英)🔗🔉

もろもろ【諸々の】 all (kinds of);→英和 various.→英和

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