複数辞典一括検索+
はいちゅうのだえい【杯中の蛇影】▽中国🔗⭐🔉
はいちゅうのだえい【杯中の蛇影】▽中国
疑えば何でもない事にも神経を悩ますことのたとえ。
《参考》
(イ)晋(シン)の楽広(カ゛クコウ)が河南の長官をしていたころ、親しい友人が久しぶりに訪ねて来たので、どうして長らく見えなかったのかと問うと、友人は、「この前酒をごちそうになったとき、杯の中に蛇が見えた。それを飲んで以来病気になってしまったのだ。」と答えた。楽広が不思議に思って考えると、その酒宴が行われた部屋の壁に弓が掛けてあり、弓には蛇の絵が描かれていたことに思い当たった。楽広が、その弓の絵が杯の酒に映っていたことを説明すると、友人の病気はたちまち治ったという。
(ロ)「蛇影」は「じゃえい」とも読む。
《出典》
〔晋書(シンシ゛ョ)・楽広伝〕
《類句》疑心暗鬼。
ことわざ ページ 419 での【杯中の蛇影】単語。