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ものいわじちちはながらのひとばしら【物言わじ父は長柄の人柱】🔗⭐🔉
ものいわじちちはながらのひとばしら【物言わじ父は長柄の人柱】
無用なことを言わなければ、災いを受けることもないというたとえ。「物言わじ父は長柄の橋柱」「長柄の橋の人柱」とも。
《参考》
昔、摂津(セッツ)の国の長柄川に架けられた橋がしばしば流失したので、ある夫婦が人柱を立てて川を鎮めればよいと言った。人々は言い出した夫婦を捕らえて人柱として川底に埋めてしまい、橋は無事に完成した。夫婦には娘がおり、その後、その娘はある男性と結婚したが、いつまでも物を言わなかったため、夫は妻を里に連れ帰そうとした。その道すがら、鳴いた雉子(キシ゛)を夫が射殺したところ、妻は初めて声を出して、「物言はじ父は長柄の人柱鳴かずば雉子も射られざらまし」と歌を詠んだという。このほかにも諸説がある。
《類句》雉子も鳴かずば打たれまい。
ことわざ ページ 552 での【物言わじ父は長柄の人柱】単語。