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ゆうちむちさんじゅうり【有知無知三十里】▽中国🔗⭐🔉
ゆうちむちさんじゅうり【有知無知三十里】▽中国
知恵のある者とない者との差がはなはだしいことのたとえ。
《参考》
(イ)魏(キ゛)の武帝は、揚修(ヨウシュウ)といっしょに曹娥(ソウカ゛)の碑のところを通り掛かって、碑の後ろに「黄絹(コウケン)幼婦(ヨウフ)外孫(カ゛イソン)齏臼(セイキュウ)」という句があるのを見た。楊修は、「黄絹」は、色糸で、「色」と「糸」の字から「絶」、「幼婦」は少女のことで、「少」と「女」の字から「妙」、「外孫」は女(ムスメ)の子で、「女」と「子」の字から「好」、「齏臼」は、辛いあえものを入れる食器で、辛を受ける物の意味であり、「辛」と「受」の字から「辭(辞)」であると解し、「絶妙好辞(非常にすぐれたことば)」の意味を隠した碑文であることを、すぐに理解した。しかし、武帝は、30里(1里は360歩)行く間考えてやっと分かったので、自分の才は楊修に30里及ばないと言って嘆いたという。
《出典》
〔世説新語(セセツシンコ゛)・捷悟篇〕
(ロ)道の傍の碑の文。
ことわざ ページ 567 での【有知無知三十里】単語。