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あた・る [0] 【当(た)る・中る】 (動ラ五[四])🔗⭐🔉
あた・る [0] 【当(た)る・中る】 (動ラ五[四])
(1)動いていった物が,他の物に勢いよく接触する。ぶつかる。《当》「ボールが壁に―・ってはね返る」「雨が強く―・る」
(2)投げたり撃ったりした物が,ねらったとおりの所に行く。うまく命中する。
⇔はずれる
《当・中》「矢が的に―・る」
(3)光・雨・風などの作用を受ける。《当》「一日中太陽の―・らない部屋」「雨が―・らないように,シートでおおう」「たき火に―・って体をあたためる」
(4)物や体の一部に他の物が強く接触し,その結果,傷が生じたり痛みなどを感じたりする。《当》「何か硬いものが足に―・る」「この靴はかかとの所が―・って痛い」「この桃は少し―・って黒くなっている」
(5)くじ引きなどで,賞を得ることに決まる。⇔はずれる。《当・中》「宝くじで一等に―・った」
(6)予測・判断が現実とぴったり合う。
⇔はずれる
(ア)予測・推測が的中する。《当》「最近の天気予報はさっぱり―・らない」「山が―・る」(イ)ある判断・評価が現実に合致する。「その非難は―・らない」
(7)興行・商売・事業などが多くの客から人気を博する。成功する。《当》「今度の芝居は―・った」
(8)果物(クダモノ)などの作柄が良く美味である。《当》「ことしはミカンが―・った」
(9)(普通,仮名で書く)害となるものによって体などが損なわれる。「フグに―・って死ぬ」
(10)人が相手や物事に立ち向かう。《当》(ア)手ごわい相手に立ち向かう。「命がけで敵に―・る」(イ)むずかしい物事の解決に取り組む。「社内一丸となって難局に―・る」(ウ)周囲にいる責任のない人に対して,怒りを発散したりひどい仕打ちを加えたりする。「むしゃくしゃして,犬にまで―・る」
(11)人や物にじかに接して確かめる。調べる。《当》「直接本人に―・って確かめてください」「あっちこち心当たりを―・ってみる」「出典に―・る」「辞書に―・る」
(12)何人かの中で,ある特定の人に仕事や課題が割り振られる。《当》「むずかしい問題が―・って困った」「掃除当番に―・る」
(13)その仕事に従事する。《当》「この度,会長の任に―・ることになりました」「警護に―・る」「診察に―・った医師」
(14)(「…は…にあたる」の形で)…に相当する。該当する。《当》「一フィートはほぼ一尺に―・る」
(15)(「…にあたり」「…にあたって」の形で,名詞や動詞連体形やサ変動詞の語幹を受けて)重大な節目(フシメ)となるような事柄に際して。《当》「年頭に―・り,ひと言ご挨拶を申し上げます」「会の発足に―・って…」
(16)(「…するには当たらない」の形で動詞を受けて)…する必要はない。《当》「そんなこと少しも驚くには―・らない」
(17)野球で,よくヒットやホームランを打つ。《当》「あのチームは全員よく―・っている」
(18)(「つぎがあたる」の形で)布の穴につぎが施される。「つぎの―・ったシャツ」
(19)麻雀で,その牌(パイ)であがりになる。
(20)(ア)
〔身代(シンダイ)を「する(擦る)」に通じるのをきらって〕
「(墨を)磨(ス)る」の忌み詞。(イ)江戸語・東京語では「(ひげを)剃(ソ)る」を「する」というので,「剃る」の忌み詞。「ひげを―・る」
〔「当てる」に対する自動詞〕
[可能] あたれる
[慣用] 事に―・山が―
大辞林 ページ 138134 での【当(た)る動ラ五[四]】単語。